誰のためのプラン?・・・
ケータイWatchの記事に、 「ahamo大盛り」、6月9日から提供開始へ てのがありました。
NTTドコモは、オンライン専用料金プラン「ahamo(アハモ)」で、6月9日10時に「大盛りオプション」(月額1980円、80GB追加)の提供を開始するそうです。記事によると・・・
「大盛りオプション」は月額1980円で、80GBのデータ容量を「ahamo」に追加できる。これにより、「ahamo」の基本データ容量20GBとあわせて、4950円で月100GBのデータ容量を使えるようになる。
だそうです。この 「ahamo大盛り」については、既に ドコモから「ahamo大盛り」オプションが登場、月額4950円で100GBまで利用可 とのエントリーにてご紹介していましたが、3月の発表から2ヶ月以上を経過してやっとサービスインとなるようです。
今回のオプションは、既存のahamoユーザーの利用は余り見込めないだろうし、果たしてどういった層が利用するのか疑問でしたので、改めて他社の大容量プランを確認してみました。
まずは、KDDIの「 使い放題MAX 5G/4G 」プランです。使い放題の名の通り、名目上は使い放題ですのでahamoの100GBという制限は見劣りします。割引前の料金は7,238円(税込、以下同)ですが、家族割プラス(3人以上)、auスマートバリュー、au PAY カードお支払い割を加えることで、4,928円になります。
ソフトバンクの「 メリハリ無制限 」プランも、KDDI同様のプランですね。割引前の料金はKDDIと全く同じ7,238円です。新みんな家族割(3人以上)、おうち割光セットを加えることで、4,928円になります。
つまり、KDDIもソフトバンクも、各種割引施策を駆使した場合には、今回の料金より安く、容量無制限で使えるわけです。これだと、わざわざキャリアを変更する意味はありませんよね。
では、誰が使うのかと言えば、現在のドコモの 4Gギガホプレミア を利用している方の移行くらいしか思いつきません。4Gギガホプレミアは、割引前料金が7,205円で月間60GBしか使えません。各種割引を駆使しても、4,818円までしか安くなりません。このプランを利用している人であれば、「ahamo大盛り」を利用する意味はあるでしょう。
ただ、同じドコモの 5Gギガホプレミア の場合は、割引前料金が7,315円で各種割引を駆使して、4,928円まで安くできます。この5Gギガホプレミアは、前述のKDDIやソフトバンク同様に、容量無制限で利用できるのです。
なので、現在5Gギガホプレミアを各種割引付きで利用している人も、あえてahamoに移行する必要はありません。
となると、「ahamo大盛り」を利用する人は、ドコモの4Gギガホプレミアを利用している人くらいしか、移行する意味がないのではないでしょうか?ただ、現状で4Gギガホプレミアをご利用の方でも、各種割引施策が使えるのであれば、前述の5Gギガホプレミアに移行したほうが、容量無制限で利用できるのですから、あえて「ahamo大盛り」に移行する必要もありませんよね。
このように、全く誰に向けてのオプションなのか謎なプランではあります。もちろん、各種割引施策が利用できない方にとっては、ある程度有利なプランですので、そういった方は移行をご検討になってもいいかもしれません。
今や、povoやLINEMOが楽天モバイルの草刈りに躍起になっている中で、一人蚊帳の外のahamoですが、今後も頑なに小容量はやらないつもりなんでしょうか?価格破壊の尖兵の奮起に期待したいところです。