私、ずっと書いてきたとおり、基本的には、ヨックデーンなんです。
イメージしやすいというか、二人にとっても、そっちのほうが楽そうな感じなので・・・。
普段のデーンには、年下彼氏に翻弄されまくっててほしい。
でも、デーンヨックも・・・イケる。
このパターンはね、情緒がある。(笑)← また、変なことを言いだしたぞ。
ああ、悩ましい(笑)
では、いつものご注意をば・・・。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『NOT ME』
原題:เขา...ไม่ใช่ผม
原作:++saisioo++
(GMM 25 2021/12/12-2022/03/20 全14話×45分)
13+
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13話(前半) 花のように鳥のように
麻薬を隠している倉庫に忍び込み、ホワイトと共に撮影してきた画像数枚を、デーンに見せるショーン。
固唾をのんで見守る一同。
麻薬関連の事件については、比較的、捜査令状が出やすいが、実際に、この画像だけでは、事件化するのに十分かどうか、確証が持てないと指摘するデーン。
ショーン「だったら、なんなら、十分だって言うんだ? あいつらを捕まえてきて、麻薬の現物を見せればいいのか?!」
難癖をつけられたように感じ、興奮するショーン。
デーン「話は、まだ、終わってない」
自分が信頼する人にこれらを預け、内部で働きかけをしてもらうよう、依頼すれば、タウィの倉庫は、ショーンたちの計画通り、捜査の手が入るはずだ、と説明するデーン。
デーン「その後、君らは何をするつもりなんだ?」
麻薬を安全な場所に移動させようと、外に運び出したところで、そのトラックを強奪する。公の場で、麻薬をぶちまけて、タウィを断罪する、と息巻くショーン。
デーン「麻薬については、警察に通報すべきだ。もし、麻薬が散乱した場合、それを制御するのは容易なことじゃない。もし、一般市民が麻薬を手にしたら、大問題だぞ。もし、事前に警察に連絡せずに、君らが麻薬を所持していた場合、君たちが容疑者にされてしまう」
デーンの指摘を真剣に聞いているホワイトと、
心配そうに、デーンを見上げているヨック。
ショーン「説教なんていらない。警察が信頼できるなら、俺たちがこんな危険を冒す必要があるか?」
立ち上がるヨック。
ヨック「P’は、ただ、説明してるだけだ。なんで、黙って聞こうとしないんだ?」
ショーン「時間の無駄だ。言葉だけじゃ、信頼に値しない。行動で見せてもらうよ」
わかった、心配するな、と頷くデーン。
ホワイトには、デーンが以前の、外側から見ていた頃の自分と同じだと感じ、彼がしようとしている意図が理解できているのね。
ホワイト(自分なりのやり方で、間違ったことを正そうとしているんだ)
~デーンの自室~
ショーンに渡された写真を見ているデーン。
傍に近づいてきたヨックが、デーンの顔を覗き込みながら、「まだ、気にしてるの?」と訊ねるヨックの寄り添い方が、すっかり恋人のそれ。
違う、と否定されても、「だったら、なんで、そんな顔してる?」とさらに心配するヨック。
ヨック「これからのことを心配してるのか?」
小さく頷くデーン。
ヨック「なにが起きると思う? 話してみてよ。俺も知っておきたい」
デーン「もし、期待している通りに、事が運ばなかったら、俺は懲戒免職か・・もしくは左遷されるかもしれない。最悪、始末されるかもしれない」
デーンの手を取るヨック。
ヨック「どこに行けると思ってるの? 俺から逃げるなんて無理だよ。わかった?」
んもう~~~~!!
年下彼氏、最高!!
デーン「しばらく、(ここには)来れないかもしれない」
ヨック「行く気なら、なんで、今夜にしないんだ? 荷造りしてやるのに・・」
デーン「・・・・・・」
どんなに強がりを言っても、離れがたい気持ちは同じ。
おいで、と、ヨックを抱き寄せるデーン。
デーン「平気なわけないだろ?」
素直に頷くヨック。
デーン「全て片がついたら、連れていきたいところがあるんだ」
ヨック「どこ?」
デーン「俺の故郷の、チャンタブリーだ。両親が住んでる。ロンガン農場を営んでるんだ」
ロンガン・・・竜眼、ラムヤィ/ライチより一回り小さく、種が大きい。
ヨック「へぇ、もう、両親のもとに俺を紹介しに連れていきたいんだ?随分、気が早いね、公務員さん」
本当に、そんな日が早くくればいいのに。。。
ヨックのキスの仕方が、遠くに行く家族を送り出すみたいな感じ。
デーン「お母さんと一緒に住んでる君を見て、自分の実家を思い出したんだ。待っててほしい。いいよな?」
今度は、ヨックが小さく頷く番です。
額を合わせ、お互いに、祈りを捧げあうような二人。
デーン「絶対に、悪いようにはしない。一緒に、この闘いに勝利しよう。約束する」
そんなふうに、一組のカップルが、目的を達成するために、一時的に離れることになったあと・・・。
~タウィの関連会社前~
市中では、日ましに、タウィ撲滅のデモ隊の勢力が増大していく。
タウィの本社や倉庫とは別に、政治家との癒着のためのペーパーカンパニーの存在も暴かれ、そこも、デモの標的にされる。
リーダー「これ以上、独占を許してはならない。臆病者たちのアジトをぶっつぶそう!」
垂れ幕や看板を描いているナモーのもとに、顔を見せるユージン。
ユージン「もう、壁画アートはやめたのかと思ってた。ここしばらく、街のどこでも、ナモーのサインの入った壁画アートを見かけなくなったもの・・・」
ナモー「うん、ちょっとスタイルを変えてみたの。今は、こうして、社会風刺の絵を描いてるんだ。こういうエネルギッシュなのを見てると、社会貢献に役立ってるような気にさせてくれるのよ」
もう、ショーンの件はいいのか、と訊ねるユージンに、塗るの、手伝ってくれない?と水をむけるナモー。
ナモー「実際、私には、もっと集中しなきゃならないことがある。私を悩ませてるようなちっぽけなことを取り除けなかったら、目標なんて達成できっこないわ」
だって、“大志を抱く男を愛した、大志を抱く女”だから・・・ね。
ほぉ~っと、感心したように頷くナモー。
そこに、タウィが乗ったバンが現れる。
車の周囲を取り囲む市民たち。
秘書「これにどのように対処したらいいでしょうか、社長。お客様にもご迷惑をかけてしまいます」
タウィ「かまわない。デモのエリアはそのままにしておけ。抗議も権利の一つだからな。彼らに手をだすな、と、うちの連中に通達しておけ。これ以上の揉め事はごめんだ」
車の周囲を取り囲んでいるデモ隊も心得たもので、決して、過激な真似はせず、せいぜい、抗議文を書いた紙を車の窓に押し当てるだけ。
タウィの車を追い払ったことで、また、元の場所に戻ってくる。
ユージン「ああ、グラム。来てたの? いいところを見逃したわよ。ちょうど、タウィの車が立ち去ったところなの」
作業に戻っていくナモーたち。
グラムは、ユージンに話があってやってきたのね。
ユージン「どうかしたの?」
グラム「あの時以来、話をしてなかっただろ。今、話せる?」
グラム「会いたかったんだ。確信を得たくて力・・・」
ユージン「確信ってなんの?」
グラム「よくわからない。俺、すごく危険なことをしようとしてるんだ。どうなるか、正直、わからない。」
ユージン「危険なこと?」
グラム「ごめん。言えないんだ」
ユージン「また、これだわ。。。どうして、誰も、私には話をしてくれないの? 私って、そんなに信用ないの?」
グラム「おい、そうじゃないよ。」
ユージン「グラム、私ね、あなたやブラックがやろうとしてること、ちゃんと知ってる。ブラックも、私には話してくれなかった。だから、自分で突き止めたの。でも、心配しなくてもいい。私、このことを誰にも話したりしないから」
ああ、これは・・・ブラックでなくても、深い話はできなかったかもしれない。
いや、きっとユージンの感覚が一般的なんだよね。
グラム「よく聞いて。俺は、君が今まで傷ついてきたように、君を傷つけたりしないって約束するよ。これが全て終わったら、君に全部話す。文字通り、全てだ」
コクン、コクンと頷いてるけど、グラムとの温度差があるのは否めないよね。
ユージンに向きなおるグラム。
グラム「俺を待っててくれる?」
最初は、その言葉の重みを理解できてるのか、ちょっと不安だったけど、笑顔になるユージン。
ユージン「もうずっと待ってきたのよ。もう少し延びても、死にはしないわ」
まぁ、この根拠のない自信と可愛い笑顔は、心のうちにいろいろ秘めた男たちにとって、前進させる勇気をくれるのかもね。
ユージン「危険なことをするって・・・危険ってなによ。まったく、私のこと、なにも知らないと思ってるんでしょ。私はいつだって、ちゃんとわかってるんですからね」
ユージン、憎めない
場面一転。
~待ち合わせ場所~
先に到着していた相手から、連絡が入る。
デーン「こっちも、もうすぐ着く」
人気(ひとけ)の無い場所で、相手を車に乗せ、しばらく走ったのち、車をとめるデーン。
ショーンが撮ってきた写真を見せる。
デーン「タウィが持っているこの麻薬倉庫の捜索令状を取ってもらいたいんだ」
デーンがショーンに話していた、信頼できるという警察関係者の知人ね。
知人「正気か?危険すぎるぞ。タウィは、全てを牛耳ってるのに・・・」
デーン「全部じゃない」
いまや、タウィに反抗し、避難する市民は大勢いる、と説得するデーン。
ただし、この人が指摘するように、まだ、タウィの指示に従うものが多いのもまた、事実。
デーン「今までは、タウィにあえて、なにか仕掛けようとする者すらいなかった。だが、いまは見ての通りだ。」
タウィの帝国の牙城を切り崩すために、小さな一押しが必要だ、と話すデーンに、頷く知人。
ヨックのところに、デーンから「準備が整った」というメッセージが入る。
慌てて、皆を起こしにかかるヨック。
ここ、しっかり、同じテントで一緒に、寄り添って寝てるショーンとホワイトに笑ってしまう。
ヨック「P`デーンが、知人に、例の写真が渡したと言ってきた。」
しばらくしたら、タウィは、自分のスパイからこの情報を聞き、捜索される前に、麻薬を運び出すだろうと、あらためて説明するヨック。
ショーン「準備に取り掛かろう。今夜にでも、麻薬を運びだすかもしれない」
ショーンとホワイトは、倉庫に見張り、ヨックとグラムは近くで待機。
グラム「そうすれば、あいつらに動きがあった際、すぐに追いかけることができる」
緊張しているショーンの肩に手を置き、「とうとう、復讐の時が来たね」と声をかけるホワイト。
頷くショーン。
~倉庫の近くの廃墟~
倉庫での動きを見張るために、屋上にやってきたショーンとホワイト。
のぼりきった時に、以前、ショーンが置いていったボタンを見つけ、拾い上げる。
ホワイト「僕のボタンだよね。持ってたんじゃなかったの?」
となりに腰を下ろすショーン。
ショーン「お前を忘れるために、ここに置いたんだ。貸してみろ。もうこれを捨てておきたくないからな」
ふふ、男子のほうがおセンチなの。← 昭和っぽいでしょ、この表現(笑)
ホワイト「ちょっと待って・・あとで、渡すよ」
そういって、自分のポケットにしまうホワイト。
ホワイト「ショーン、この任務を終えたら、次はどうするつもり?」
ショーン「また覆面して、みんなと共に闘うよ。そう簡単に終わるわけがないからな。俺たちはずっと闘い続けなきゃ・・・」
交代で見張ることにする二人。
ショーン「先に休んでろ」
そう言って、トントンと自分の肩を叩き、身振りだけで、
ここに頭をつけろ、と肩を貸すショーン。
自分のブレスレットに、さきほどのボタンをつけると、
ショーンの手首につけるホワイト。
この時の、ホワイトの行動に意外そうな表情を見せつつ、口許だけ綻ぶショーンがいいんだよね。
しばらくして、今度は、ホワイトが見張る番。
ちゃんと、ホワイトの肩にもたれて目を閉じているショーン。
動きがありました。
ホワイト「ショーン、あいつら、動きはじめたよ」
自分でも、単眼鏡で確認するショーン。
トラックは3台。
ショーン「今からすぐ、倉庫に向かって、最後のトラックを追いかけよう。急ぐぞ!」
~倉庫の出入り口~
3代目のトラックがゲートを出ようとしたところで、ゲートが開きません。
運転手が降りて、様子を見に、管理室に入ってきたところで、眠らせるショーン。
その隙にトラックに乗り込むホワイト、ヨック。
ゲートを開けるグラム。
運転はショーン。
最後に、グラムがゲートを元に戻し、トラックに乗り込むと、倉庫を出発する一行。
緊張した面持ちで進むショーンたち。
ショーン「グラム、タウィの本社までどのくらいかかる? あいつの会社の前に、この麻薬をぶちまけてやる」
グラム「このまままっすぐ行けば、20分くらいかな。道案内するよ」
ヨック「おい、ショーン、お前がP’のことを気に食わないのはよくわかる。でも、P’が言ったことは理にかなってる。もし、一般人が麻薬を拾ったら、大変な事態になるぞ」
これは、懸案事項だったはず。。
ショーン「部外者の言うことを聞くのはよせ!」
取りつく島なし。。
ヨック「・・・・・」
ホワイト「ねぇ、ショーン、あいつの会社の前には、大勢の人たちがデモのために集まってる。そこにトラックを横づけすることは無理だよ。状況は、想定してた以上に進んでるんだ。僕たち、新しい計画を考える必要があると思う」
ヨック「グラム、お前、どうしたらいいと思う?」
グラム「見当もつかないよ。なんで、別の計画を考えておかなかったんだよ?」
今、ここで、ショーンを責めてもねぇ(笑)
ショーン「現場には、デモ隊を整理する警官たちが配置されてるはずだ。トラックはそこに止めよう。そうすれば、その場で、警察に引き渡せる。何千人もの市民が見てるんだ。あいつらだって、あえて、その前で、汚いマネなんかできるはずがない。」
ヨック「最初の案より、こっちの案のほうがずっといいよ。俺が言ったときには、全然、聞きいれなかったくせに、ホワイトの話には、すぐ尻尾ふって、ひれ伏すんだな・・」
同時に、ヨックを見ちゃうショーンとホワイト。(笑)
とんとん、とショーンの肩を叩き、考えなおしてくれてありがとう、とでもいうように、ショーンの肩にもたれるホワイト。
グラム「任務中に、イチャイチャするなよ! 気が散ってしかたないだろ!」
あえて続けるショーンとホワイト。
ヨック「よくもまぁ! 恥ずかしげもなく・・」
ショーン「(ホワイトに)こんなやつら、無視しろ。ずっとそうして、つかまってればいい・・。あともう少しで、任務も終わる」
しょうもない・・と笑いながら、顔を見合わせるヨックとグラム。
みんなそれぞれ、愛する人や大切な人がいて・・・みんな同じように、その気持ちが尊重できるところがいいんだよね。
一方、こちらも、大きな出来事です。
~トッドのペントハウス~
ブラックの急務は、トッドです。
表からではなく、裏口から忍び込む作戦です。
執事さんをしめて、中に入り込むことに成功。
まるで、待ち構えていたかのようなトッド。
トッド「俺を殺しに来たのか? そんなことをして、なにが得られる? 考えてもみろ。タウィの権力はもうすぐ力尽きる」
すでに、アッパー層の間でも、そういう見方をされてるってことね。
でも、所詮は、ビジネスを生業としているタウィやトッドたちは、デーンが会ったあのご老体が属す集団よりも格下の扱いなはず ← 私の世界観か?(苦笑)
トッド「誰もが、タウィを狙い始める。その機に乗じて、覆面した俺の手下が、お前たちのやり方を真似て、奴を殺す。こうすれば、誰がやったのかなんて、世間にはわからない。みんな、お前らの仕業だと思うだろうな」
ブラック「お前の言うことなんて誰が信じる? 暴力をふるったことがない人間がタウィを殺せると思うか?」
トッド「現実を見ろよ。お前が俺の側につくなら、どんな願いもかなえてやれる。お前の望みであれ、お前が変えたいと思うことがなんであれ、俺はお前に与えられる。お前はただ、俺の言うことを聞きさえすればいいんだ」
トッド、そんなにブラックが好きなん?
友情をはるかに超えた愛憎を感じるよ。
トッド「お前はすでに、大勢の市民を取り込んだ。ブラック。だが、このあとは?」
ブラック「・・・・・・」
ただ、黙って、トッドをみつめているブラック。
トッド「お前には、どうやっても、あいつを倒すことなんてできやしない。お前たちには、何かを変えるだけの力などない。たしかに、抗議行動は、ある程度の役割を果たしたかもしれない。だがな、そんなんじゃ、この国を変えることなんてできない。権力だ。権力を持たずして、決して、この国を変えることなんてできないんだ」
こうなってくると、トッドのほうが必死に見えてくるね。
ブラックの瞳に滲んでいるのは、怒りと失望、そして、何としてでも、こいつを止めなきゃっていう友情かな。
その瞬間、
正面のトッドめがけて、引き金をひくブラック。
咄嗟に身を伏せるトッド。
そこからは、もう、拳銃片手に、命をかけて、接近戦で闘う二人。
グラムやヨックたちの話では、ブラックの強さはレベチって感じだったけど、こうしてみると、トッドもかなりのものだよね。
銃声を聞きつけたトッドの警護人たちが駆け付け、ブラックを押さえつける。
両手首を縛られ、銃を取り上げられるブラック。
ボディガードたちに、席を外すように伝え、再び、二人っきりになると、銃で狙い続けるトッド。
トッド「お前は決して、俺には勝てないんだよ。いい加減、わかれよ!」
ブラック「あのクソ野郎と闘おうとしてるのは、おれだけじゃない。俺たちは、降伏なんかしないぞ。屈服させたいなら、撃てばいい」
その言葉どおり、銃を構えたまま近づき。ブラックの頭に銃を突きつけるトッド。
トッド「・・・・・・」
ブラック「やれよ。前にもそうしただろ。」
怯まないブラック。
瞳が揺れてるトッド。
トッド「あのとき、本気でそう出来てたら、お前、今、ここに立ってないだろ」
声も揺れてる。。
トッド「お前は・・・親友だ。」
その一瞬のスキをつき、トッドから拳銃を奪いとるブラック。
ブラック「お前に聞きたいことがある。もし、あの時に戻れたら、俺を殺して、終わらせるか?」
うわ~~~、ブラックも、ずっとこれを聞きたかったんだ。
そうだよね~、ブラックだって、トッドに襲撃された時、殺されるかも・・・っていうギリギリの線を行き来しながら、心の中で、お前に俺が殺せるのか?と問い続けていたはずだから。
怖れるものなどないというように、銃口を向けるブラックを正面にして、堂々と立つトッド。
トッド「何度、あの時に戻れるチャンスをもらっても、俺の決断は変わらない。俺たちは殺しあったりはできないんだ、ブラック」
ブラック「・・・・・・」
トッド「俺たちの進むべき道は違っても、目指す意図は、同じはずだ」
ブラック「大層な自信だな。」
トッド「結果は異なるかもしれないけどな。でも、お前は、これを受け入れるべきだ。決して交わらなくとも、お前の道も、俺の道も、このサイクルの中にあり続けるんだからな」
ブラック「なら、今すぐ終わらせるべきか、トッド?」
トッドもブラックも、こうしてみると、似た者同士。
弱いメンタルを人前でさらせない。
母親の袂から抜け出し、鳥のように、自由を手に入れたブラックが、自分に歯向かってきた。
頂点志向の強いトッドは、ブラックを親友だと思っていても、いえ、親友以上だと思っていても、敵対できるし、笑ってだませるし、暴力をふるうことも厭わない。
でも、とどめは、させない。
傷つけあいながら、これからも、同じ鳥かごの中で、もがき続けたい。
どんなに憎まれようと、放したくない。
自由になんかさせない。
トッド「やってみればいい。もし、お前にできるのならな」
ここで、切ります。。。
★『NOT ME』13(前半)雑感★
ああ、私に、トッドという人間の神髄を表現できる文章力があったら・・・と、思わずにはいられません。
なにしろ、傍にいれば、なんでも与えてやる、と言い切れる思考パターンに、愛と狂気しか感じない。
最初はどこか、このふたりに、共依存を感じてしまっていたんです。
確かに、ブラックも、権力ではないけれど、権力に変わるなにかの支配力を容認する要素を持ってる気がする。
普通はそれを統率力(リーダーシップ)と言うのかもしれないけど。
ただ、ブラックは、守りたいと思える存在のおかげで、ラインを越えず、踏みとどまれる。
その違いは大きい。
トッドにとって、ブラック以外、そんな存在いるのかな?
やばい、トッドとブラックのことばかり、語ってしまった!!
え? だって、ここのパートのショーンとホワイトは、
これだけで、もう、お腹いっぱいじゃないですか?(笑)
・・・ということで、大変なのは、次なのよ!!