ここ最近、少し忙しく、なかなかブログを書く時間が取れなかったが、
今回は久々の更新という事で、私の「近況報告」を兼ねて、
2025(令和7)年3月19日にリリースされた、サザンオールスターズの10年振りのオリジナル・アルバム、
『THANK YOU SO MUCH』
について、簡単に書かせて頂く(※「サザン小説」の続編については、また後日、改めて)。
サザンオールスターズの10年振り通算16枚目のアルバム、
『THANK YOU SO MUCH』
は、「全14曲」が収録されているアルバムだが、どの曲も大変素晴らしい。
私も、『THANK YOU SO MUCH』を買わせて頂いて以来、飽きもせずに毎日、聴きまくっている。
「デビュー47年」
を迎えているサザンであるが、そのような長いキャリアがあるにも関わらず、未だにサザンが現役アーティストとして、長く第一線に居続けられるのは、サザンは常に、
「新曲」
にこだわり続けているからであろう。
桑田佳祐は、かつて、
「ポップス歌手は『新曲』が命」
と言っていたが、その言葉どおり、常に「新曲」を作り続け、「新曲」で勝負し続けているのが、サザンの魅力である。
<サザンオールスターズの歴代オリジナル・アルバムについて>
先程、サザンのオリジナル・アルバムは、
「10年振り通算16枚目」
と書いたが、ここで、サザンの歴代のオリジナル・アルバムのタイトルを、ご紹介させて頂く。
サザンの歴代オリジナル・アルバムは、下記の通りである。
①『熱い胸さわぎ』(1978.8.25)
②『TENナンバーズ・からっと』(1979.4.5)
③『タイニイ・バブルス』(1980.3.21)
④『ステレオ太陽族』(1981.7.21)
⑤『ヌード・マン』(1982.7.21)
⑥『綺麗』(1983.7.5)
⑦『人気者で行こう』(1984.7.7)
⑧『KAMAKURA』(1985.9.14)
⑨『サザンオールスターズ』(1990.1.13)
⑩『稲村ジェーン』(1990.9.1)
⑪『世に万葉の花が咲くなり』(1992.9.26)
⑫『Young Love』(1996.7.20)
⑬『さくら』(1998.10.21)
⑭『キラーストリート』(2005.10.5)
⑮『葡萄』(2015.3.31)
⑯『THANK YOU SO MUCH』(2025.3.19)
…という事であるが、
若い頃のサザンは、「年に1枚」のペースで、オリジナル・アルバムをリリースしていた。
その後、サザンは度々、活動休止などを行なっていた事もあるが、アルバムのリリースのペースも落ち、サザンのアルバムは、
「数年に1枚」
の間隔でリリースされるようになって行った。
2015(平成27)年にリリースされた、
『葡萄』
というオリジナル・アルバムは、サザンにとっては10年振りのリリースであり、
『THANK YOU SO MUCH』
は、それから更に10年後にリリースされた…という事である。
それだけ、ベテランになってからサザンは、1枚1枚のアルバム制作に全力を注ぎ込み、毎回、渾身の力作を作っているからでもある。
そして、
『THANK YOU SO MUCH』
も、期待どおり…いや、期待以上の、誠に素晴らしいアルバムである。
<2025(令和7)年3月19日にリリースされた、『THANK YOU SO MUCH』の収録曲>
という事で、満を持してリリースされた、サザンオールスターズの10年振りのオリジナル・アルバム、
『THANK YOU SO MUCH』
に収録された、
「全14曲」
のタイトルを、ここご紹介させて頂く。
「全14曲」
のタイトルは、下記の通りである。
サザンオールスターズ『THANK YOU SO MUCH』収録曲
①『恋のブギウギナイト』
②『ジャンヌ・ダルクによろしく』
③『桜、ひらり』
④『暮れゆく街のふたり』
⑤『盆ギリ恋歌』
⑥『ごめんね母さん』
⑦『風のタイムマシンにのって』
⑧『史上最恐のモンスター』
⑨『夢の宇宙旅行』
⑩『歌えニッポンの空』
⑪『悲しみはブギの彼方に』
⑫『ミツコとカンジ』
⑬『神様からの贈り物』
⑭『Relay ~杜の詩』
…という事であるが、この記事の冒頭でも書いた通り、
『THANK YOU SO MUCH』
は、どの曲も素晴らしい。
再三、書いている通り、サザンは常に、
「新曲」
で勝負しているが、
『THANK YOU SO MUCH』
は、まさに「今のサザン」の魅力が詰まったアルバムであると言えよう。
それにしても、いつも思うのだが、
「サザンはよくも、こんなに多彩な曲を生み出せるものだ」
…と、感心してしまう。
<2023(令和5)年~にリリースされた6曲の「配信シングル」が収録されている『THANK YOU SO MUCH』>
さて、最近のサザンは、シングルをリリースする時は、CDではなく、
「配信シングル」
をリリースしている。
これも、時代に合わせて柔軟に対応している…という事だと思われるが、
『THANK YOU SO MUCH』
には、2023(令和5)年~にリリースされた、サザンの6曲の「配信シングル」の曲が収録されている。
その「6曲」というのは、下記の通りである。
★2023(令和5)年~のサザンオールスターズの「配信シングル」
・『盆ギリ恋歌』(2023.7.17)
・『歌えニッポンの空』(2023.8.2)
・『Relay ~杜の詩』(2023.9.18)
・『恋のブギウギナイト』(2024.6.25)
・『ジャンヌ・ダルクによろしく』(2024.9.9)
・『桜、ひらり』(2025.1.1)
…という事であるが、
2023(令和5)年に、
「デビュー45周年」
を迎えたサザンは、
『盆ギリ恋歌』『歌えニッポンの空』『Relay ~杜の詩』
という、全く毛色の違う楽曲を3ヶ月連続でリリースしていた。
更に、サザンはその後も、
『恋のブギウギナイト』『ジャンヌ・ダルクによろしく』『桜、ひらり』
…といった名曲の数々を世に送り出した。
上記の、2023(令和5)年~以降にリリースされた、
「今のサザン」
の楽曲が全て収録されているのが、
『THANK YOU SO MUCH』
というアルバムである。
これはもう、買わない手は無い。
皆様も、是非ともお買い求め頂き、未だ現役バリバリの第一線で大活躍している「今のサザン」を体感して頂きたい。
<『サザンオールスターズSP ~テレビからの贈り物』(NHK)、『ミュージックステーションSP』(テレビ朝日)、『with MUSIC』…積極的にテレビ出演し、『THANK YOU SO MUCH』のプロモーションを行なっているサザン>
さて、ここ数日、サザンは、テレビの歌番組に出て、積極的に、
『THANK YOU SO MUCH』
のプロモーション活動を行なっている。
どれも大変面白い内容だったが、ここでは、ここ数日、サザンが出演した歌番組と、それぞれの番組で、サザンが何の曲を歌ったのかを、ご紹介させて頂く。
★『サザンオールスターズSP ~テレビからの贈り物』(NHK/2025.3.21)
・『夢の宇宙旅行』
・『悲しみはブギの彼方に』
・『風のタイムマシンにのって』
・『史上最恐のモンスター』
・『桜、ひらり』
・『神様からの贈り物』
★『ミュージックステーション・2時間SP』(テレビ朝日/2025.3.21)
・『ジャンヌ・ダルクによろしく』
・『ごめんね母さん』
・『夢の宇宙旅行』
★『with MUSIC サザンオールスターズSP』(日本テレビ/2025.3.22)
・『桜、ひらり』
・『夢の宇宙旅行』
・『恋のブギウギナイト』
<約「半世紀」の時を経て蘇った、サザンの「幻の曲」~『悲しみはブギの彼方に』>
さてさて、サザンオールスターズといえば、青山学院大学の音楽サークルで知り合った、桑田佳祐と原由子を中心に結成された、
「学生バンド」
が、その源流である…という事は、このブログでも再三にわたり、述べて来た。
桑田は、既に学生バンド時代から、いくつものオリジナル曲を作り、それがデビュー前のサザンのライブのレパートリーにもなっていた。
サザンのアマチュア・バンド時代のレパートリーは、ほぼ全て、1978(昭和53)年にリリースされた、サザンのファースト・アルバム、
『熱い胸さわぎ』
に収録されている。
しかし、サザンのアマチュア・バンド時代の重要なレパートリーだったにも関わらず、何故か、
『熱い胸さわぎ』
に収録されなかった楽曲が有る。
それが、
『悲しみはブギの彼方に』
という曲である。
『悲しみにはブギの彼方に』
という曲が存在している…という事は、コアなサザンファンの間では知られていた。
しかし、この曲は、これまで一度も、公式にレコーディングされた事はなく、サザンのアマチュア時代のデモテープに、音源が断片的に残っているだけだった。
しかし、この度、
『THANK YOU SO MUCH』
のリリースに際して、
『悲しみはブギの彼方に』
が、「今のサザン」によって、遂にレコーディングされ、『THANK YOU MUCH』に収録される事となった。
つまり、
『悲しみはブギの彼方に』
が、40数年…約半世紀の時を超え、「今のサザン」によって演奏され、現代の世に蘇ったのである。
という事で、それを記念し、
『悲しみはブギの彼方に』
の歌詞を、ご紹介させて頂こう。
『悲しみはブギの彼方に』
作詞・作曲:桑田佳祐
唄:サザンオールスターズ
雨が降らないと 米食えない
早く寝ないと 夢見れない
Darling いつまで
二人ここにこうしていられるの
悲しみはブギ
ブギの彼方へ消えた
Oh, yeah…
呼んで呼ばれてブギ
ちょいとお待ちよ 車屋さん
蛙が啼くんで 雨づらよ
Darling いつまで
二人ここにこうしていられるの
悲しみはブギ
ブギの彼方へ消えた
Oh, yeah…
呼んで呼ばれてブギ
髪の手入れは リンスにシャンプー
とどのつまりは あたしゃそれほど甘かねえ
それはそうと もう一度キスして
いいじゃない
それはそうと もう一度キスして
Darling いつまで
二人ここにこうしていられるの
悲しみはブギ
ブギの彼方へ消えた
Oh, yeah…
呼んで呼ばれてブギ
髪の手入れは リンスにシャンプー
とどのつまりは あなた土性骨(どじょっぽね)すわってる
それはそうと もう一度キスして
いいじゃない
それはそうと もう一度キスして
…という事であるが、
『悲しみはブギの彼方に』
を作った当時、桑田佳祐は20歳か21歳の頃だったそうである。
そんな若者が、これほど渋くてカッコイイ曲を作っていた…というのは、驚きである。
そして、
『悲しみはブギの彼方に』
は、学生バンドっぽい荒削りさの雰囲気も残しつつ、それを「今のサザン」が演奏している…というのが、聴きどころである。
という事で、
『THANK YOU SO MUCH』
に収録されている曲は、どれも素晴らしいのだが、
「どれか1曲を選べ」
と言われたら、私は、
『悲しみはブギの彼方に』
を挙げたい(※桑田佳祐も、この曲が一番気に入っていると言っていたそうである)。
ちなみに、何故、今この曲をレコーディングしたのかと言えば、桑田佳祐曰く、
「この先、メンバーにも何が有るかわからないから、今、出来る内にやってしまおうと思った」
…というのが、その理由との事である。
…というわけで、「今のサザン」の魅力が詰まった、
『THANK YOU SO MUCH』
を、皆様も是非とも、お聴き頂きたい。