(2020年 印象に残った演奏会) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

2020年ももうすぐ終わりということで、今年聴いたコンサートのうち、とりわけ印象に残ったものを挙げたいと思う。

なお、アマチュア音楽家によるコンサートや、ミュージカル・演劇・展覧会などは、今回の選定からは除外する。

オペラ、バレー、コンクール、マスタークラスは含むこととする。

あと、聴けなかったプログラムがあったり、印象に残った曲とそれほどではない曲があったりした場合、演奏曲目の一部しか記載していないこともある。

なお、昨年(2019年)の印象深いコンサートについては、リブログ元の記事をご覧いただきたい。

また、それ以前の年についてはこちら。

 

2016年 印象に残った演奏会

2017年 印象に残った演奏会

2018年 印象に残った演奏会

2019年 印象に残った演奏会

 

 

まず、本年に行ったコンサートの数。

 

1月 3回

2月 2回

3月 2回

4月 0回

5月 0回

6月 0回

7月 1回

8月 0回

9月 2回

10月 2回

11月 1回

12月 2回

計 15回

 

本年は、昨年の半分以下とコンサート数が大幅に減ることとなった。

もちろん、コロナ禍のためである。

 

 

次に、印象に残るコンサート20選を例年やっていたが、今年は15回しか行っていないため、全て書くしかない(順序は時系列)。

 

1月11日 中川真耶加(Pf) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番、ショパン:ポロネーズ第5番、舟歌、ピアノ・ソナタ第2番、ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ第3番、スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番

1月13日 進藤実優(Pf) ショパン:マズルカop.17、ピアノ・ソナタ第3番 古海行子(Pf) ショパン:マズルカop.56、ピアノ・ソナタ第3番

1月16日 スティーヴン・イッサーリス(Vc) 尾高忠明 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 エルガー:チェロ協奏曲、ブルックナー:交響曲第3番

2月2日 石井楓子(Pf) 阪哲朗 指揮 日本センチュリー交響楽団 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、交響曲第7番

2月21日 秋山和慶 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

3月5日 松本和将(Pf) 近藤薫(Vn) 上里はな子(Vn) 安藤裕子(Va) 江口心一(Vc) ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲、J.ダヴ:ピアノ五重奏曲

3月6日 松本和将(Pf) 上里はな子(Vn) 近藤薫(Vn) 安藤裕子(Va) 江口心一(Vc) J.ダヴ:ピアノ五重奏曲、ブラームス:ピアノ五重奏曲

7月22日 飯守泰次郎 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、ブルックナー:交響曲第6番

9月12日 藤田真央(Pf) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番、チャイコフスキー:ロマンスop.5、ドゥムカop.59、アルカン:イソップの饗宴、ショパン:幻想曲、幻想ポロネーズ、シューベルト:さすらい人幻想曲

9月26日 沼尻竜典 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 三善晃:交響詩「連禱富士」、マーラー:交響曲「大地の歌」

10月16日 小林研一郎 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 ベートーヴェン:交響曲第2番、チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」

10月24日 京都アルティ弦楽四重奏団 モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番「プロシア王第2番」、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番

11月14日 尾高忠明 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 マーラー:交響曲第5番

12月17日 古海行子(Pf) 桑田歩(Vc) バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、ラヴェル:夜のガスパール、シューマン:アダージョとアレグロop.70、ショパン:チェロ・ソナタ

12月23日 セバスティアン・ヴァイグレ 指揮 読売日本交響楽団 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

 

以上が今年行ったコンサートの全てである。

 

 

さて、上記の15のコンサートから、印象に残るものを5選まで絞るとすると、下記のようになる(順序は時系列)。

 

1月13日 進藤実優(Pf) ショパン:マズルカop.17、ピアノ・ソナタ第3番 古海行子(Pf) ショパン:マズルカop.56、ピアノ・ソナタ第3番

3月6日 松本和将(Pf) 上里はな子(Vn) 近藤薫(Vn) 安藤裕子(Va) 江口心一(Vc) J.ダヴ:ピアノ五重奏曲、ブラームス:ピアノ五重奏曲

9月12日 藤田真央(Pf) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番、チャイコフスキー:ロマンスop.5、ドゥムカop.59、アルカン:イソップの饗宴、ショパン:幻想曲、幻想ポロネーズ、シューベルト:さすらい人幻想曲

9月26日 沼尻竜典 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 三善晃:交響詩「連禱富士」、マーラー:交響曲「大地の歌」

12月17日 古海行子(Pf) 桑田歩(Vc) バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、ラヴェル:夜のガスパール、シューマン:アダージョとアレグロop.70、ショパン:チェロ・ソナタ

 

 

他の公演も捨てがたく、特に1月の中川真耶加と2月の石井楓子のものは最後まで迷ったのだが、結局この5公演を選んだ。

いずれも、驚くほど素晴らしい演奏を含んでいた公演である。

 

 

これ以上に絞るのは非常に難しいけれど、それでもあえて今年のMVPを選ぶとすると、

 

12月17日 古海行子(Pf) 桑田歩(Vc) バッハ:半音階的幻想曲とフーガ、ラヴェル:夜のガスパール、シューマン:アダージョとアレグロop.70、ショパン:チェロ・ソナタ

 

ということになるだろう。

コロナが猛威を振るう中、不安を感じながらも意を決して東京へ繰り出し、心して聴いたこの公演での感動を、私はきっと忘れまい。

 

 

皆様、本年も弊ブログのマニアックな話題にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

もしよろしければ、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

来年は皆様にとって良い年となりますように。

 

 

 

 


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