【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。


5年前から続く

尿意切迫感/頻尿と膀胱の重感および尿漏れの整体治療
膀胱瘤(?) 間質性膀胱炎(?) 自律神経失調(?)・・・
患者Mさん=73才-女性・主婦の症例

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①    Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、5年前から頻尿気味で、1~2時間に一度のペースで尿意が強くなり、我慢が出来なくなるのでトイレに行くそうです。そこで排尿しても少量の事が多いそうです。排尿痛や膿尿/血尿などは無いそうですが、数年前からクシャミをすると尿漏れが生じるので、できるだけ気をつけてクシャミをしているそうです。Mさんは「胃痛(みぞおちの痛み)と食道裂孔ヘルニアおよび嚥下障害の整体治療重度便秘症他」の治療で来院されていましたが、本件も併せて整体治療する事になりました。

 



②    Mさんの診察
【頻尿と尿漏れに関する所見】
・Mさんはご自身の頻尿について「膀胱瘤」が原因ではないか」と疑っているそうです。ただ泌尿器科ではその指摘を受けた事は無いそうです。また膣内で膀胱の一部を触れたことも無いそうです。
・排尿痛や外陰部掻痒感あるいは尿充満時の膀胱痛は無いそうです。就寝中に尿意で眼が覚めることはほとんど無いそうです。ただ恥骨の裏側に、大きくて重たい石が埋め込まれている感じが常時しているそうです。
・食欲は普通だそうですが、若い頃から重度の便秘症だそうです。二十才くらいから数々の便秘薬を処方され、あるいはその他様々な漢方薬、サプリ、お茶なども試してきたそうです。今ではある種のサプリを飲まないと、何日も排便できない日が続くそうです。別の問診で「空腹時にお腹がグ~グ~と鳴る事はありますか?」と尋ねると、Mさんは「もう何十年も鳴っていないですね、、。」と仰っていました。
・2年前までは、ある便秘薬が効かなくなっても別の便秘薬に変える事で効果が出て排便が出来ていたそうです。特にハーブティー系の便秘に効くお茶は、種類を替えながらも十数年以上、服用しているそうです。ところが1年前からは便秘薬の効果が不安定になり、かつ急激にお腹が(特に下腹部)かなり膨満し、近所の知人たちにも「チョッと肥えてきたみたいね…」と、指摘される事が増えたので「このままでは排便できなくなるかも!!」と、Mさんも次第に怖くなってきたそうです。
・今服用している便秘に効くお茶(ハーブティー系)を通常濃度で服用すると毎日排便はあるそうですが、その便は軟便で、スルスルと出るそうです。便が出にくくなった時にはそのハーブティーを作る時にその濃度を濃くすると出るそうですが、その時は下痢便になるそうです。
・閉経は50才で、それまでの月経周期は29日前後、月経期間は3~5日タイプだったそうです。月経期の出血量は普通くらいで、塊はほとんど無く、生理痛もあまり無かったそうです。ただ15年ほど前に6cm大の子宮筋腫が一つあるとの指摘を受けた事があるそうです。
・お子さんは二人いるそうですが、二人目は鉗子分娩だったそうです。
・15年ほど前に子宮下垂の指摘を受けた事があるそうですが、その数年後の定期検査では、下垂が改善していたそうです。
・胸頸部聴診上、血管雑音や心音、呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音は極めて微弱で、ほとんど聴診できませんでした。血管雑音はありませんでした。
・腰部触診上、第11胸椎から第3腰椎に圧痛がありました。若干の側弯がありましたが、腰椎の階段変形や前方変異は確認でき間瀬でした。第5腰椎に叩打痛がありました。
・胸部触診上、剣状突起から胸骨の上2/3にかけて著明な圧痛がありました。
・腹部触診上、腹部が全般的に(特に下腹部)かなり膨隆して、押圧しても著しい抵抗がある様な緊満状態でした(☚おそらく大量の残留便によるものと推測される)。恥骨稜の深部(裏側)には”膀胱壁が硬化しているのでは?!” と思えるほどの著明な緊張部と圧痛がありました。そして左右の恥骨結節深部でも著明な緊張と圧痛がありました(特に左側が強度)。
また十二指腸空腸曲部から腸間膜根および回盲部にかけても著明な緊張と圧痛がありました。さらに上行結腸部には粘土様の硬結と圧痛がありました。右季肋部にも緊張部があり、同部の押圧で背中に放散痛が生じました。消化管全般が”古くなったゴム様の感触”があり、活力を感じませんでした。
・血圧はあまり覚えていないそうですが、上が120mmHgくらいだそうです。血液検査ではリウマチ因子が少し高くなっている事と、LDHも少し高めであること以外に異常は無いそうです。

【その他の所見】
・15年ほど前に突然坐骨神経痛に見舞われ、左臀部から左下肢にかけて全体的に痺れがあり、杖をつかないと歩けなかったそうです(正確な痛む部位は左の臀部から大腿外側面および下腿内側面-足内側面)。近医を受診したところ「第4腰椎の変性すべり症」と診断されたそうです。接骨院に数か月通い、かなり改善しているそうですが、今でも左右大腿の後面と外側面に痺れ感or違和感が常時残っているそうです。特に椅子から立ち上がる瞬間などに、大腿に「ピキッ」とした痛み(?)が一瞬だけ生じるそうです。また就寝中(特に夜明け前)、両側の坐骨結節付近から大腿後面にかけて、かなり強めの痛み(神経痛)が生じて眼が覚めるそうです(☚ほぼ毎晩)。痛みが強い時はシップ薬を張って二度寝するそうですが、なかなか痛みは引かないそうです。
・跛行はありませんでした。また歩行中に休息する事も無いそうです。
・胃カメラ検査で食道裂孔ヘルニアは確認されているそうですが、胃や食道の炎症あるいはパレット食道などの指摘は無かったそうです。ただMさんは画像検査のコピーを持参されていましたので、それを拝見すると、食道粘膜の軽度のびらんと思われる画像がありました。
・胸やけなどは無いそうですが、ほぼ一日中喉に何かが詰まった感じがあり、それに加えて呑酸もあるそうです。呑酸は朝起きた時が一番多いそうです。
・かなり以前から軽度の慢性腰痛があり、臥位時に寝返りを打つと、腰痛が強くなるそうです。
・血液検査では、15年ほど前にリウマチ因子の軽度増加が指摘されていたそうですが、関節痛などの具体的な症状は無かったので、経過観察だけでお薬の処方などは無かったそうです。その後の定期検査でもリウマチ因子に変化は無く、軽度増加状態が続いていたそうです。しかし数年前の検査では、リウマチ因子が増加傾向にあるとの事です。他にはLDHが少しだけ高めだそうです。右の第3、4指のPIP関節がやや過剰伸展傾向にありました。
・4年前に、今まで飲めていた大きめの薬が飲めなくなり、小粒に砕いて飲む事があったそうです。ただその時の検査では、特段の異常は無かったそうです。
・5年前に、胸の前で犬を両手で抱いたまま、前のめりに転倒した事があるそうです。
・20年ほど前に、左ふくろはぎの静脈瘤の手術をされているそうです。

 





➂ 治療目標と整体治療
⑴    膀胱平滑筋の弾力性を回復し、膀胱の拡張機能を改善する
⑵    骨盤神経叢および膀胱神経節(叢)の失調を回復する
⑶    膀胱の血流を改善し、膀胱粘膜や平滑筋等の代謝を改善する
⑷    便秘治療を並行して便秘を改善する
⑸    膀胱とその周辺臓器の癒着/圧迫を解消する
⑹    上記⑴、⑵、⑶、⑷、⑸でもって膀胱機能(畜尿反射=受け入れ弛緩および排尿反射など)を回復する

  ・膀胱平滑筋解放テクニック
  ・膀胱神経叢解放テクニック
  ・骨盤神経叢回復テクニック
  ・上・下膀胱動静脈解放テクニック
  ・消化管平滑筋テクニック(壁内神経叢解放テクニック)
  ・腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈解放テクニック
  ・腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢解放テクニック
  ・胃腸蠕動運動促進テクニック






④    経過と結果・・・
Mさんの転倒事故による治療中断もありましたが、整体治療再開後、 5時間半も排尿を我慢できるまでに改善 !! 

初診から転倒事故による入院加療まで、、、

(初診~28診目)
・本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)については、初診治療を開始してからずっと改善傾向は示されず、初診時の状況から一歩も前に進みませんでした。しかしMさんにはその他の愁訴(胃痛、食道裂孔ヘルニア、喉のつまり感、重度便秘、他)の整体治療も併せて施術していたので、Mさんは根気よく当院に通院されていました。


・そのような状況で2か月たったある日(☚28診目来院時の三日後)、Mさんは某デパートで買い物中に意識を失って転倒する事故にあわれました。その際、左の頬骨と鼻骨を骨折され入院加療したため、当院での施術は一時中断しました。ところが退院後、今度は左足(中足骨)を亀裂骨折したので当院への通院は不能となり、さらに整体治療の中断は延長する事になりました。そして上記骨折がほぼ緩解した5か月後、当院での整体治療をようやく再開することが出来ました。

 

 


退院後の治療再開=しかし本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)の治療は後回しに、、、

(29診目~36診目)
・整体治療再開時(初診から数えて29診目)、本来の主訴である胃痛や重度便秘、頻尿などの治療を再開しようとしたのですが、ところがMさんはそれらの治療よりも、今回の二度にわたる事故後、以前から痛みがあった手指の痛みがひどくなり、さらには肘や肩なども痛みが出てきたことから、そちらの方を優先して整体治療することを希望されたので(下記参照)、本件の治療はさらに中断したままとなりました。


朝の手指のこわばりと整体治療 関節リウマチ?!、それとも弾発指(ばね指)?!

 




やっとの事で本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)の治療再開、でも効果は出ず、、、

(37診目~40診目)
・それから約1か月した頃、上記の優先していた手指の治療にも改善の目途がついたので、ここでようやく本件などの整体治療を再開する目途が立ちました。結局この治療中断期間は約半年間にも及びました。


・整体治療再開後1診目、本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)についての状況に変化はありませんでした(むしろ悪化傾向でした)。この状況はその後も続きましたが、整体治療再開後4診目に初めて具体的な変化が現れました。それはMさんが「膀胱の重たい感じが少しマシな気がします」と仰ったのです。ただ頻尿や尿意切迫についての変化はありませんでした

 

 


ようやく本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)の改善傾向が見えてきた頃、、、

(41診目~72診目)
・しかしその後は目立った改善傾向はなく、ずっと同じ様な状況が続いていました。ところがその2か月後(通算では54診目、治療再開後26診目)、Mさんは「膀胱の重たさはマシな気がします。尿も少しは溜めることが出来るようになってきて、以前の様に1時間前後でトイレに駆け込むことは無くなってきました」と仰っるまでになりました。


・ただ残念ながら、その後は目立った改善傾向は特になく、一進一退の状況が続きました。しかし運よく、やっとの事でその2か月後に(整体治療再開後36診目、通算では72診目)、「膀胱の重たさはありますけど、尿が溜まるようになりました。2~3時間は我慢できます。失禁も、ここの所くしゃみをしても一度も無かったですね。」と仰っるようになっていました。この頃になると、本件については半ばあきらめかけていたMさんでしたが、少しずつ希望を持つようになられていました。

 

 


3時間は普通に我慢できるまでに改善=集中治療からメンテナンス治療に移行、、、

(73診目~87診目)
・その後も本件(尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ)および別件(胃痛、食道裂孔ヘルニア、喉のつまり感重度便秘、他)の整体治療を並行して続けていましたが、本件で次に変化があったのはさらにその2か月後(通算では87診目、治療再開後59診目)でした。Mさんは「膀胱の重たさは少しマシですがまだあります。でも頻尿はかなりマシになってきて、3時間は普通に我慢できるようになってきました。失禁も一度もありませんでした。」と仰っていました。また触診的にも、初診時には極めて硬かった膀胱壁が少し柔軟になってきていました。


・ところでこの回は、本件(頻尿など)およびMさんの本来の主訴である重度便秘についても一応の目途がついた回でしたので、今回で一連の集中治療を終了することにしました。そして今回以降はメンテナンスとして、一か月に1~2度程度の来院でメンテナンス的な治療をすることになりました

 

 


メンテナンス治療期=どれだけ排尿を我慢できるかの実験!!、、、

(88診目~最終診108診目)
・メンテナンス治療を続けていく過程で、Mさんの頻尿、尿意切迫などは少しずつですが改善傾向を示していました。また、初診時の触診上、極めて硬かった膀胱もかなり緩和し。柔軟性を帯びている感触になりました。そしてメンテナンス治療を開始して5か月後(通算では106診目、治療再開後78診目)、改めてMさんに「調子のよい時でいいですから、一つ実験してみてください。それは尿意がきても我慢して、それがどれだけ我慢できるか時間を計ってほしいのです。」と提案しました。するとMさんは快く引き受けてくださいました。


・108診目来院時(治療再開後80診目)、先日提案した実験結果について報告を受けました。するとMさんは「(排尿を)5時間半も我慢することが出来ました。信じられないです!!」と仰っていました。ただ膀胱の重感は100%改善しておらず、まだ若干の違和感は残っていました(触診上、膀胱の硬度も若干残っていました)。

 


・この段階で頻尿および尿意切迫感はほぼ解消した、といってよい段階になったと考え、その旨をMさんにも伝え、了承して頂きました。そしてもうしばらくの間、残る愁訴である膀胱の違和感を解消するために、メンテナンス治療をもう少し続けていくことになりました。


ここまでの治療回数は初診から数えると108診目(治療再開後=80診目)になり、その期間は半年間の中断期間を含めると20か月に及ぶものでした。



⑤     今回の症例の概説、、、
◆頻尿、尿意切迫は膀胱瘤が原因なのか???
・Mさんが泌尿器科を受診されたのはかなり以前の事で、この数年の間は受診されていませんでした。また以前に受診された時も頻尿の原因はよく分からなかったそうです。ですから今回の来院においても専門医による正確な確定診断は無いので、ある程度推量でもって整体治療を進めていくしかありませんでした。


・ところでMさんご自身は「頻尿は膀胱瘤によるものでは」と思い込んでいるようでした(☚ネット等で色々と調べたそうです)。確定診断がない状況ですからその可能性もありますが、しかしMさんへの問診上、膣内に何らかの突出物の所見は無いので、当院としてはその可能性は第一選択肢の可能性は低いのでは、と考えました。

 

 


◆間質性膀胱炎の可能性は???
・またMさんの頻尿・尿意切迫所見と似た病態に間質性膀胱炎がありますが、ただその典型例は頻尿や尿意切迫以外に、
     尿が溜まると下腹部が痛くなる 
     排尿してもまたすぐに尿意をもよおす
     夜に何度もトイレにいく

などの所見もあるはずですが、これら所見は確認できていないことから、間質性膀胱炎の可能性も低いのでは、と思われました。

 


◆その他の可能性・・・加齢、過活動膀胱、薬剤の影響、、、
・膀胱瘤や間質性膀胱炎の可能性が低いとすると、Mさんの頻尿や尿意切迫の理由としては、
1.    加齢による膀胱平滑筋の弾力性低下、または加齢による抗利尿ホルモン(バソプレシン=下記注1参照)の夜間分泌低下
2.    過活動膀胱
3.    嗜好品、薬剤の影響

などが思い浮かびます。ちなみにMさんについては、(1の後段以外)上記1~3すべてが当てはまるように思いました。

 

特に1の前段については、Mさんは73才ですから当然だと思います。何となれば、触診検査において「恥骨稜の深部(裏側)に”膀胱壁が硬化しているのでは?!” 」と思えるほどの著明な緊張部と圧痛があったことから、かなり有力な原因では、と思いました。

 


ただ1の後段については、その可能性は低いのでは、と思いました。それは一般的には、就寝中は抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌が増え、夜間の尿量(尿意)を抑える仕組みになっていますが、高齢者ではこの仕組みが失調する傾向にあるので就寝中は抗利尿ホルモンの分泌が減り、夜間の尿量(尿意)が増える傾向にあります。しかしMさんは元々夜間頻尿といった所見が無いので、加齢による抗利尿ホルモン分泌減少はそれほどないのでは、と推測されるからです。


注1)    抗利尿ホルモン(バソプレシン)
視床下部で生成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、主に腎臓の集合管に作用し、水分の再吸収を促進して尿量を抑え、体内の水分量を維持する役割があります。また血管を収縮させて血圧を上昇させる機能もあります。
 

3の嗜好品や薬剤の影響については、Mさんは50年にわたる便秘薬、ハーブティーなどの服用歴があるので、これも当てはまると思います(☚本件については便秘薬の常用を減少or解消する整体治療を並行する必要があります)。ただ2の過活動膀胱については、Mさんの症状的にはおおよそ当てはまっていると思うのですが、Mさんには夜間頻尿がないことから、その典型例からは少しずれる様な気もします。

 

 


◆見落としてはいけない過去の既往歴による後遺症害、、、鉗子分娩・子宮筋腫の影響は?!
・結局は、「これだ!!」というものは特に見当たりませんでした。しかしここで見落としてはいけない既往歴(?)が二つある、と思いました。その一つは、Mさんが二人目のお子さんの出産時に鉗子分娩をしていたことです。今一つは、6cm大の子宮筋腫があった事です(☚Mさんが58才の時=閉経後の診断)。


前者については、胎児に関しては比較的安全かつ有効と言われていますが、しかし母体に対しては、特に恥骨から会陰部付近の骨盤深部臓器に物理的な負担が強いられるので、それが後々後遺障害として残ることがしばしばある、と言われています(例:当院の来院患者例では、鉗子分娩により恥骨が骨折した女性や、子宮脱になった方がおられました)。

 

Mさんに当てはめれば、鉗子分娩による物理的負荷が膀胱壁の硬化をはじめとして、その付近の神経系や血管系に損傷を及ぼし、それが頻尿や尿意切迫の原因になっている可能性があるのでは、と考えました。
(正直申しますと、この影響が一番大なのでは、と思います)


後者については、その筋腫の性状や位置が不明なので何とも言えませんが、場合によってはその筋腫が膀胱を刺激して、それが頻尿や尿意切迫の原因になっている可能性も否定しきれません

 

  

 


◆上記すべてを組み合わせた治療目標と整体テクニック、、、
・以上の考察から、これらをまとめて当院で可能な治療目標を立て、それで望むことにしました。それは以下の通りです。
⑴    加齢による膀胱平滑筋の弾力性低下を改善する
⑵    膀胱の代謝を改善するために膀胱の血流を改善し、膀胱粘膜や平滑筋等の代謝を改善する
⑶    過活動膀胱状態を解消するために骨盤神経叢および膀胱神経節(叢)の失調を回復する
⑷    嗜好品、薬剤の影響を減少or解消するために便秘治療を並行して便秘を改善し、便秘薬依存から脱却する
⑸    鉗子分娩or子宮筋腫により生じたと想定される膀胱壁の緊張を緩和し、かつその周辺神経や血管の癒着/圧迫を解放して自律神経失調や血流障害を改善する

 

  

 


・以上の事から、上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    膀胱平滑筋の弾力性を回復し、膀胱の拡張機能を改善する
⑵    骨盤神経叢および膀胱神経節(叢)の失調を回復する
⑶    膀胱の血流を改善し、膀胱粘膜や平滑筋等の代謝を改善する
⑷    便秘治療を並行して便秘を改善する
⑸    膀胱とその周辺臓器の癒着/圧迫を解消する
⑹    上記⑴、⑵、⑶、⑷、⑸でもって膀胱機能(畜尿反射=受け入れ弛緩および排尿反射など)を回復する

を設定し、それに対応する整体テクニック
・膀胱平滑筋解放テクニック
・膀胱神経叢解放テクニック
・骨盤神経叢回復テクニック
・上・下膀胱動静脈解放テクニック
・消化管平滑筋テクニック(壁内神経叢解放テクニック)
・腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈解放テクニック
・腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢解放テクニック
・胃腸蠕動運動促進テクニック

を、施術する事にしました。

 

 


◆整体治療結果と健康寿命と整体治療の可能性について、、、
・これまで1~2時間しか持たなかった排尿間隔が、実験的には5時間半も持つようになったので、結果的には上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。


・ところで本件「尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ」に限らず、Mさんの整体治療については、Mさん本来の主訴である「胃痛、食道裂孔ヘルニア、喉のつまり感重度便秘」だけでなく、その他の愁訴である「足の痛み、手指と肘・肩の痛み、他」など、ほぼ全身にわたる部位の整体治療をする事になりました。そしてその治療期間(20か月)と治療回数(108回)も非常に長期を要することになりました。


・またその経過中、Mさんが二度にわたり骨折するなどし、その入院/加療期間(約5月間)は整体治療を中断する事を余儀なくされるなど、大変印象に残る治療例でした。

 


中でも一番印象に残り、かつ感動したことは、Mさん(73才)という一人の老人の持つ生命力というのか回復力というのか、その潜在的な自然治癒力でした

だってそうでしょう、、、本件でも排尿間隔が1~2時間から5時間半にまで伸びましたが、それだけでなく、20才から73才に至る50年以上にわたってありとあらゆる便秘薬・サプリなどに依存し、最近ではどのような便秘薬にも反応しない身体になっていたのに、(少々時間はかかりましたが)それが今では全く便秘薬に依存することなくほぼ毎日自力排便できる身体にまで回復したのですから。


・平均寿命が90才近くまで伸びた現代にあって、それとは別に強く叫ばれていることが「健康寿命」だと思います。Mさんは73才になって、それまで落ち込んでいた健康寿命が相当回復し、それをかなり取り戻せたのですから、Mさんだけでなく、当院としても整体治療の可能性について希望が持てた症例になったのでは、と思います。

 

 

 

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下痢・軟便・下腹部痛と食後の眠気(だるさ)の整体治療
内臓整体で改善した症例の解説です・・・

患者Yさん=33才-男性・会社員の症例

 

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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、
鼻詰まり、後鼻漏耳管開放症、顎関節症尿漏れ歯の知覚過敏などの多彩な愁訴がありましたが、下痢や腹痛と、食後の強い眠気などの愁訴もありましたので、これらも併せて整体治療することになりました。
【Yさんは遠方にお住いのため、一度の来院で2枠分の施術時間を設けたり、あるいは一度の来院で、午前診は二枠分、午後診で二枠分の施術時間を設けて(合計4枠分)治療したりしました。またYさんは会社員であるので、会社に1か月の休暇を取られ、その間で治療が完了する集中治療計画を立てて施術しました。その際、施術による副作用に細心の注意を払いながら、施術を進めていきました。】




②    Yさんの診察
【下痢、腹痛、食後の眠気に関する所見】
・Yさんは十代から現在に至るまでもお腹が弱いらしく、特に朝食後には下腹部痛が生じ、お腹を下しやすい事が多いそうです。排便は毎日あるそうですが、硬い便の時もあれば軟便の事もあるそうです。ここ数か月はほぼ軟便か下痢便だそうです。また昼食後はほぼ毎回強い眠気が襲うので、午後からの仕事にかなり支障が出ているそうです。
・小学3or4年生の頃、カンピロバクター腸炎になり、ひどい腹痛と下痢で一週間以上学校を休んだそうです。この時は、入院はしていないそうです。
・7年前に虫垂炎に似た急性腸炎になり、右側腹部痛と下腹部痛、下痢、40°の高熱が出たそうです。この時は一週間ほど入院加療していたそうです。その半年後にもよく似た急性腸炎になったそうですが、この時は入院せず、一週間ほどの自宅療法で済んだそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取されました。
・腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲付近)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。
・血圧は正常で、血液検査で異常を指摘されたことは無いそうです。
・Yさんの身長は170cmで、体重は55kgだそうです。

 



【尿漏れに関する所見】
・Yさんが尿漏れに初めて気づいたのは今から15年以上前だそうです。その頃から排尿後に時折り少量の尿が漏れるようになり、それが少しずつ悪化してきて、最近ではほとんど毎排尿後に尿漏れがあるそうです。排尿後以外の状況ではめったに尿漏れは無いそうです。
・残尿感は時折りあるそうですが、頻尿(尿意切迫感)や膀胱痛、排尿痛、血尿、混濁尿などは無いそうです。排尿回数は一日平均6回前後だそうです。遷延性排尿(排尿を開始するのに時間がかかり、尿が出づらい状態)は無いそうです。
・いつ頃かは忘れたそうですが、Yさんは一度だけ本件で泌尿器科を受診した事があるそうです。漢方薬を中心に数か月間治療したそうですが結果的には改善せず、尿漏れの原因もよく分からなかったそうです。
・10年前に尿管結石になったことがあるそうです。ただ、左右どちらだったかは覚えていないそうです。
・高校時代の3年間、自転車で片道30分ほどの道のりを通学していたそうです。その際、陰嚢のしびれ等の記憶は無いそうです。
・十代の後半頃から両足首の冷え性が生じるようになったそうです。また同じ頃から、両足裏の多汗症(足蹠多汗症)にもなっているそうです。


【その他の頭顔面に関する所見】
・右耳で自声強聴が初めて出たのは5年前で、近医を受診すると「耳管開放症」と診断を受けたそうです。自声強聴は毎日出るのではなく、数日に一度の割合で出るそうです。ただ運動後やエレベーターの昇降時には生じやすいそうです。左耳で自声強聴が生じることは無いそうです。耳鳴りや難聴は無いそうです。
・幼稚園の頃に右耳が痛くなったので近位を受診すると、中耳炎と診断されたことがあるそうです。それ以降、時折右耳の奥にボコボコとした違和感を感じる時がたまにあったそうです。
・近視ですが、眼圧などは正常で、今まで眼科医から異常を指摘されたことは無いそうです。
・鼻がつまるのは右鼻だけで、左鼻はあまりつまらないそうです。鼻閉はあっても鼻水はほぼ出ないそうです。ただ後鼻漏はあるそうですが、サラサラとした液体調でほぼ無色透明だそうです。これらの症状はどちらも10年ほど前から毎日のように続いているそうです。耳鼻科の担当医から「治すには手術しかありません」と言われているそうです。
・今までの検査の中で、花粉症などのアレルギーや鼻腔、副鼻腔、上咽頭などに炎症所見が確認されたことは無かったそうです。
・虫歯や歯肉炎(歯周病)は無いそうですが、歯をかみしめる癖、歯ぎしりがひどいそうです。歯科医より歯のすり減りを指摘されていて、それは左右ともあり、5年前からマウスピースの処方を受けているそうですが、よくマウスピースをつぶしてしまうそうです。
・5年ほど前から、上下左右の小臼歯付近に知覚過敏があり、冷たい飲食物やドレッシングなどの酸っぱい飲食物で知覚が過敏になるそうです。今までいろいろな治療を受けたそうですがどれも改善するには至らず、知覚過敏の原因はよく分かっていないそうです。
・10年以上前から左の顎関節症があり、顎関節付近の軽度の疼痛と、顎の開閉時のクリック音、および口の開閉時の非対称(右顎が先に動く)があるそうです。また左の奥歯のかみ合わせが悪く、両方の歯をかみ合わせたとき、左の上下の奥歯の間が1~2mmほど開いているそうです。
・高校生の時に3年間ほど歯科矯正をしていたそうです。その際に左右上下の奥歯(4本)を抜歯しているそうです。
・下顎を前方に突き出す検査ではほぼ正常でしたが、下顎の左右側方への運動については、左側方への運動は、かなり制限されていました。
・いびきがひどく、両親や奥さんからよく指摘されるそうです。睡眠時に無呼吸があるかどうかは不明だそうです。
・発声や構語の異常は無いそうですが、嚥下時にむせる事(誤嚥)は度々あるそうです。鼻腔への逆流は無いそうです。
・カーテンサインは陰性でした。
・頭顔面の視診上、気管は正中にあり、甲状腺の腫脹、委縮はありませんでした。鼻梁は「し」状に右側凸で軽度彎曲していました。左右の上・下眼瞼に、かなり濃い「くま」があり、顔面全体がくすんでいました。
・残業があると頭が全体的に痛くなることが多いそうです。
・左の後頚部から左肩甲骨上角にかけて、しびれに似た疼痛が常時あるそうです。
・頚胸部聴診上、血管雑音は無く、心音に特段の所見はありませんでした。
・頸頬部触診上、第5,6棘突起(C5,6)の押圧で著明な圧痛がありました(特にC6)。左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。頸部の筋肉群は、前後左右の筋肉全般が緊張し、圧痛がありました。特に右側の頸椎(C1~C7)横突起前後には数mm大のしこりを伴う緊張がありました。また同部の押圧により、右耳の奥のほうで「パコパコ」といった振動(?)が誘発したそうです。




➂ 治療目標と整体治療

      ⑴    消化管平滑筋の筋力を回復する
      ⑵    上・下腸間膜動静脈の循環を促進し、消化管の粘膜や平滑筋の新陳代謝を改善する
      ⑶    上・下腸間膜動脈神経叢の失調を回復し、自律神経機能を正常化する
      ⑷    上記⑴~⑶でもって、消化管機能(消化・吸収・運動機能)を回復する

・消化管平滑筋テクニック
 (壁在神経叢解放テクニック)
・腸間膜根解放テクニック
 (上腸間膜動静脈/上腸間膜動脈神経叢解放テクニック)
・S状結腸間膜解放テクニック
  (下腸間膜動静脈/下腸間膜動脈神経叢解放テクニック)
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
【Yさんは遠方にお住いであり、また数多くの愁訴がある方でしたので、今回の来院でそれらを一括して整体治療を受けたいとの事でした。その為に、会社に一か月間の休暇届けを出され、その間にまとめて整体治療することになりました。この様な状況ですので、下記の経過にはそれらの愁訴の経過がランダムに記されていて、本件(下痢、腹痛、食後の眠気)については分かりにくくなっているかと思います。そこで本件については青字で記しています。】
・初診治療後、

「施術の途中から右鼻が通ってきて、今も鼻の通りは良いです」と不思議そうに仰っていました。また左側方への下顎の移動は、かなり改善されていました。


・2診目来院時、

「鼻が通っていたのは(治療終了後)3時間くらいでした。それからはいつもと同じく鼻がつまりました。その他の症状も元に戻りました。ただ歯の知覚過敏についてはかなり楽で、普段の2/10程度が今でも続いています」と仰っていました。また「治療後すぐに体がだるく、眠気も強くなったので、ホテルに戻ってからすぐに眠りました。それと頻尿気味になりました」とも仰っていました。


・6診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴はありませんでしたが、鼻閉はつまったり通ったりの繰り返しでした。ただ通っているとしても6~7分くらいの間でした。歯の知覚過敏は、(初診以来)ありませんでした。」と仰っていました。また「下痢便はなくなりましたが、やはりまだ軟便ですね」とも仰っていました。


午前診後の休憩後、「さっき食事をしている時に気が付いたのですが、左の歯の”かみ合わせ”が良くなりました! 十年以上もかみ合わせが悪かったのに、急に良くなってビックリしています」と仰っていました。また「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」とも仰っていました。


・8診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはあり、それが強くなったり弱くなったりしました。それとこれは関係ないかもしれませんが、昨晩の就寝中にオデコに汗をいっぱいかいていました。こんな事は今までに記憶がなかったですが、これも治療と何か関係があるのでしょうか」と仰っていました。お通じについては、まだ軟便が続いているそうです。しかし「そう言えば、下腹部痛は気にしなくなりましたね」とも仰っていました。


・10診目来院時、

「鼻つまりは今週もやはりありましたが、一時止まっていた後鼻漏や自声強聴も今週は時折ありました。それと前回の治療で良くなっていた歯の開き具合とかみ合わせが、今週は元に戻りました。でも歯の知覚過敏は無かったです。」と仰っていました。尿漏れについてお聞きすると「そういえば、今週はあまり気にすることは無かったですね。いつもの半分くらいかもしれません。」とも仰っていました。お通じについてはやはり軟便ですが、下腹部痛はここのところ感じていないそうです。


施術後、「顔面の治療中、右耳の奥のほうで”パコパコ”とした音が鳴っていました。今は、さっきまであった自声強聴が無くなっています。それと左歯のかみ合わせも良くなって、さっきより大きく開く気がします」と仰っていました。鏡で口の開閉を確認していただくと、治療前は左右の顎関節が非対称的に開閉していましたが、治療後は対照的にバランスよく開閉していました。


・12診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはありました。尿漏れについても、漏れそうになった感じはありましたが、結局一度も漏れずに済みました。それと、今日はまだ一度しか排便はありませんが、軟便でなく比較的硬い便が久しぶりに出ました」とも仰っていました。


・14診目来院時、

「後鼻漏、自声強聴、歯の知覚過敏は非常に調子よくなり、ほとんど無かったです。左顎の痛みやクリック音もほとんど感じませんでしたし、かみ合わせも良好です。ただ鼻つまりだけはありました。」と仰っていました。た「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。そう言えば、尿漏れも一度も無かったですね」とも仰っていました。施術後、「今は鼻がスッキリと通っています」と仰っていました。


この段階で、鼻づまりに関しては少し不充分でしたが、その他の愁訴(知覚過敏、耳管開放症、尿漏れ、下痢、顎関節症)については日常生活的に問題の無いレベルにまで大幅に改善していました。またYさんの休暇期間がほぼ満了に近かったので、今回の集中治療は一応の終了としました。

 




⑤     今回の症例の概説、、、
「子供の頃からお腹が弱い」、、、それって先天性 or 後天性 ?!
・Yさんの様に「オレ、子供の頃からお腹が弱いねん・・・」という声は、比較的よく耳にするものです。その理由が先天的な体質なのか、または基礎疾患の存在や食生活の不摂生などの後天的な理由なのか、あるいはその両者なのかは、この言葉だけではよく分からないものです。Yさんについても同様で、その詳細は不明です。

 


下痢や腹痛を起こす注意すべき疾患について、、、
・ところで下痢や腹痛などを主訴とする注意すべき疾患には虚血性腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、腫瘍性疾患、過敏性腸症候群などが挙げられますが、今までの血液検査・その他の検査で特段の異常の指摘もなく、上記「② Yさんの診察」【下痢、腹痛、食後の眠気に関する所見】においても、それらを強く疑わせるような所見は無かったので、この様な具体的な基礎疾患の可能性は低いものと思われます。

 


Yさんの消化管には何らかの脆弱性があったのか・・・
・とは言え、Yさんについては小学3or4年生頃のカンピロバクター腸炎をはじめ、7年前に二度の急性腸炎に罹患するなど(そのうち一度目は一週間の入院加療)、確かにYさんの消化器系には腸炎になりやすいような何らかの脆弱性があったのかもしれません。そしてこれらの既往歴がさらにYさんの脆弱な消化器系臓器にダメージを与えることになり、その脆弱性の悪化に拍車がかかった可能性もあります。

 

 


消化管の脆弱性を改善する普遍的かつ単純な治療目標と整体テクニック>>>>>
・では、その”脆弱性とは何なのか?”が、次の主要な課題となってきます。

ただYさんの治療に際しては、冒頭にも記したように、まずYさんは遠方にお住まいで通院が難しい事、Yさんの会社から与えられ休暇期間は一か月で、その短い期間で出来るだけ多くの愁訴を治療すべきこと、そして鼻づまりや耳管開放症など数多い頭顔面臓器の愁訴の治療を優先すべきことなど様々な制約がありましたので、時間をかけてじっくりとその原因を診ていく余裕はあまりありませんでした。ですから当院では、この様なケースでは最も普遍的で単純な治療目標を設定し、それに対応する整体テクニックを施術することにしています。


・それが上記「➂ 治療目標と整体治療」で記した治療目標、
⑴    消化管平滑筋の筋力を回復する
⑵    上・下腸間膜動静脈の循環を促進し、消化管の粘膜や平滑筋の新陳代謝を改善する
⑶    上・下腸間膜動脈神経叢の失調を回復し、自律神経機能を正常化する
⑷    上記⑴~⑶でもって、消化管機能(消化・吸収・運動機能)を回復する

で、そしてそれらに対応する整体テクニックが、
・消化管平滑筋テクニック
 (壁在神経叢解放テクニック)
・腸間膜根解放テクニック
 (上腸間膜動静脈/上腸間膜動脈神経叢解放テクニック)
・S状結腸間膜解放テクニック
  (下腸間膜動静脈/下腸間膜動脈神経叢解放テクニック)
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック

などです。

これらを簡単に説明すると次項の様になります。

 

 


上記治療目標を簡略化すると、次の三つが柱になる>>>>>
❶平滑筋の緊張と疲労の回復、➋血流回復、❸自律神経調整 !!!

・簡単に説明すると、まず「消化管平滑筋テクニック」で消化管を構成する平滑筋の緊張・疲労などを回復し、その運動機能の改善につなげます。同時に、消化管壁内を走行する壁在神経叢(筋層間神経叢・粘膜下神経叢)の伝導失調の回復や、消化管壁内を還流する毛細血管およびリンパ管(節)の循環の回復も期待します。前者で消化管機能のコントロールの正常化を期待し、後者では消化管平滑筋および粘膜の新陳代謝の活性化を期待します。

 

腸管の大部分は"平滑筋"と呼ばれる筋肉で出来ている


・次に「腸間膜根解放テクニック」や「S状結腸間膜解放テクニック」で、これらの膜内を還流する上・下の腸間膜動静脈の循環を改善し、主に十二指腸-小腸から大腸前半2/3の消化管粘膜や平滑筋の新陳代謝の促進を期待します。同時に、同じく上・下の腸間膜動脈神経叢の伝導失調を回復し、消化管機能のコントロールの正常化を期待します。

 

腸の根っこ=腸間膜根の中には自律神経や動脈・静脈などが収まる重要な部位です


・最後に、残る大腸後半1/3の消化管粘膜や平滑筋の新陳代謝の促進を期待するために「内腸骨動静脈解放テクニック」を施術し、同じく同部の消化管機能の正常化を図るために「骨盤神経叢解放テクニック」を施術することにしました。これらで、十二指腸以下の消化管全般に対する脆弱性の回復と消化管機能の正常化を期待したわけです。

 

  

腸管に栄養・O2を供給する血管網

 

下部腸管の最終調整をする「現場監督」的な自律神経叢=骨盤神経叢

 


消化管の脆弱性を示唆する所見(エビデンス)について、、、
・実際Yさんの腹部触診所見でも下記の様な所見が確認されたので、先述の様に「最も普遍的で単純な治療目標」であっても、あながち「あたらずとも遠からず」であったのでは、と思います。


腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲付近)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。

 


 

 

❶平滑筋の緊張と疲労の回復、➋血流回復、❸自律神経調整の整体治療結果について、、、
12診目には硬い便が出るまでに至った、、、がしかし、もう少し治療がしたかったですね。。。

・結果的にも、上記仮説による約一か月間の整体治療でも相当の効果を上げたのでは、と思います。5診目までは具体的な効果が出ませんでしたが、6診目には下痢便が軟便に変わり、8診目には下腹部痛がかなり改善しました。そして12診目には硬い便が出るようになり、最終診の14診目には「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。」と仰るまでに改善してきましたので、今回の仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。


・ただ本当のところを言うと、本症例についてはもう少し治療時間が欲しかった、と思います。というのも、取りあえずは腹痛や下痢便はかなり寛解していましたが、腹部の触診的にはまだ緊張部位などが散在し、不完全な状態だったので、再発の可能性が少なからずあったからです。しかしYさんの休暇期間は1か月と限定されていたので、その旨をお伝えして、治療を終了するしかありませんでした。その意味では、チョッと残念でした。

 


…念のため、消化管以外の原因も視野に入れておく、、、
・ところで消化器系には、上記以外にも食道から胃にかけての消化管と、膵臓や肝臓-胆嚢/胆管系臓器もありますが、これら臓器が関係する愁訴や所見(例:上腹部通、吐き気、ゲップ、呑酸、胸やけ、貧血、不消化便、脂肪便、灰白便、黄疸、掻痒感、出血傾向、血管腫など)が見当たらず、また先述の様に医療機関での各種検査でも特段の異常が無かったので、これらについては治療プログラムには入れませんでした。


・また下痢や下腹部痛については、消化器系以外の疾患でも生じることがありますので(例:前立腺疾患、尿路結石、膀胱炎/腫瘍、腹部動脈瘤、腸間膜動脈閉塞症or静脈閉塞症、横隔膜ヘルニア、糖尿病、精神疾患、女子の場合子宮内膜症など)、施術中、上記疾患などにも注意をし、もし何らかの疑いが感じられればYさんにその旨を伝え、専門医での精査を勧める予定でいました。

 


Ps…食後の眠気について
小学生時代の給食後(お昼休み)を思い出してください、、、
・ところで食後の眠気についてですが、これは今までの経験的な事からいえるのですが、この症状は消化器系(特に消化管)に脆弱性がある患者さんに多く見られる印象があります。皆さんにも思い出していただきたいのですが、小学生の頃、お昼の給食が終わるや否や校庭に飛び出し、ドッジボールなどで思いっきり飛んだり跳ねたりしていた時のことを、、、。

 


 

・つまりこの頃は、食餌の消化・吸収という大仕事と、ドッジボールなどの運動が同時に出来るほど、身体に余裕(予備力)があったのですね。ところで年を取るにつれ、この様な二重の仕事(消化/吸収と運動)をする余裕(予備力)が減じてくることは、多くの人は体感されていると思います。


・この際、経年だけでなくさらに消化器系に脆弱性があるとすると、我々の身体は(特に消化器系臓器)食餌の消化と吸収で手いっぱいとなり、その身体は運動はおろか、立位や座位を維持する身体的余裕(予備力)も無くなってしまいます。つまりこの予備力の無さが「食後の眠気」につながると考えられるのですね。ですからYさんが「食後に眠気が強くなる」といった事を仰っただけでも、先述の仮説の信憑性が増すのですね。


・今回の症例で一つ残念なことは、Yさんは一か月間の休暇を取って来阪されていたので職場での勤務が出来ず、「食後の強い眠気」についてその効果が確認されなかったことです。勤務中に少しでも食後の眠気が改善され、仕事に集中できるようになっていればいいのですが、、、との思いで、今回のYさんの集中治療を終えることにしました。

 

 

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「もう、どんな便秘薬も効きません!!」
50年前からの便秘薬依存が悪化要因 ???

50年間も自力排便できていない、重度便秘症の整体治療
20カ月に及ぶ整体治療後…

「一か月のうち、27~28日は自力排便出来ています!!」
患者Mさん=73才-女性・主婦の症例

 

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①    Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、若い頃から重度の便秘症で、二十才くらいから便秘薬が無ければ何日も排便できなかったそうです。それ以来、ある便秘薬の効果が無くなってくると、今度は別の便秘薬の処方を受ける・・・の繰り返しで、今まで数多くの便秘薬、漢方薬、お茶(主にハーブティー)、サプリメントを服用し、あるいは鍼灸治療や整体なども試されてきたそうです。現在では、ある種のお茶を飲まないと、何日も排便できない日が続くそうです。しかしそれも効果が無くなり、「もう、どんな便秘薬も効きません!!」との事で、相当な危機感をもって来院されました。
Mさんの元々の主訴は「胃痛(みぞおちの痛み)と食道裂孔ヘルニアおよび嚥下障害の整体治療」でしたが、本件も関連するので、併せて整体治療する事になりました。

 



②    Mさんの診察
【便秘に関する所見】
・食欲は普通だそうです。
・2年前までは、ある便秘薬が効かなくなっても別の便秘薬に変える事で効果が出て排便が出来ていたそうです。特にハーブティー系の便秘に効くお茶は、種類を替えながらも十数年以上、服用しているそうです。ところが1年前からは便秘薬の効果が不安定になり、かつ急激にお腹が(特に下腹部)かなり膨満し、近所の知人たちにも「チョッと肥えてきたみたいね…」と、指摘される事が増えたので「このままでは排便できなくなるかも!!」と、Mさんも次第に怖くなってきたそうです。
・今服用している便秘に効くお茶(ハーブティー系)を作る時に、その濃度を濃くすると軟便や下痢便になるそうです。
・Mさんに「便秘薬の服用を一時的に中断した時に腹部やその他の部位の不快感がありましたか?」と問診した際、「特に無かったと思います」との回答でした。
・別の問診で「空腹時にお腹がグ~グ~と鳴る事はありますか?」と尋ねると、Mさんは「もう何十年も鳴っていないですね、、。」と仰っていました。
・胃カメラ検査で食道裂孔ヘルニアは確認されているそうですが、胃や食道の炎症あるいはパレット食道などの指摘は無かったそうです。ただMさんは画像検査のコピーをお持ちになっていましたので、それを拝見すると、食道粘膜の軽度のびらんと思われる画像がありました。
・血圧はあまり覚えていないそうですが、上が120mmHgくらいだそうです。
・心窩部痛や胸やけなどは無いそうですが、ほぼ一日中喉の詰まった感じがあり、それに加えて呑酸もあるそうです。呑酸は朝起きた時が一番多いそうです。
・4年前に、今まで飲めていた大きめの薬が飲めなくなり、小粒に砕いて飲む事があったそうです。ただその時の検査では、特段の異常は無かったそうです。
・5年前に、胸の前で犬を両手で抱いたまま、前のめりに転倒した事があるそうです。
・胸頸部聴診上、血管雑音や心音、呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音は極めて微弱で、ほとんど聴診できませんでした。血管雑音はありませんでした。
・腰部触診上、第11胸椎から第3腰椎に圧痛がありました。若干の側弯がありましたが、腰椎の階段変形や前方変異は確認でき間瀬でした。第5腰椎に叩打痛がありました。
・胸部触診上、剣状突起から胸骨の上2/3にかけて著明な圧痛がありました。
・腹部触診上、腹部が全般的に(特に下腹部)かなり膨隆して、押圧しても著しい抵抗がある様な緊満状態でした(☚おそらく大量の残留便によるものと推測される)。恥骨稜の深部(裏側)には”膀胱壁が硬化しているのでは?!” と思えるほどの著明な緊張部と圧痛がありました。そして左右の恥骨結節深部でも著明な緊張と圧痛がありました(特に左側が強度)。
また十二指腸空腸曲部から腸間膜根および回盲部にかけても著明な緊張と圧痛がありました。さらに上行結腸部には粘土様の硬結と圧痛がありました。右季肋部にも緊張部があり、同部の押圧で背中に放散痛が生じました。消化管全般が”古くなったゴム様の感触”があり、活力を感じませんでした。

 





➂ 治療目標と整体治療…

消化間欠伝搬性収縮(IMC)を回復し残留便を排出する!!
⑴    消化管平滑筋の疲労を改善して活力を回復し、壁内神経叢の機能失調を回復する またモチリンの分泌を期待する
⑵    腹腔動脈や上・下腸間膜動脈の循環を改善し、消化管への血流を増進する
⑶    上・下腸間膜静脈~門脈の循環を改善し、消化管からの栄養素の吸収を回復する
⑷    腹腔神経叢および上・下腸間膜動脈神経叢、骨盤神経叢の失調を回復する
⑸    上記⑴~⑷でもって消化間欠伝搬性収縮(IMC=下記注1参照)を活性化し、残留便の排泄を促す
       ・消化管平滑筋テクニック(壁内神経叢解放テクニック)
       ・腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈解放テクニック
       ・腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢解放テクニック
       ・胃腸蠕動運動促進テクニック
       ・骨盤神経叢解放テクニック
       ・直腸解放テクニック

 

 



注1)    消化間欠伝搬性収縮(IMC)とは…空腹期に消化管内に残存する糞便(残留便)を除去/排泄する機能   

 IMCと慢性便秘の関係、及びその治療法について…                    
消化管の運動は、食事期と空腹期でそれぞれ別の特有なパターンを示します
食事期は胃の幽門ポンプ運動や腸における分節運動・振り子運動、蠕動運動などがあります。これらの運動は食餌と消化液を効率よく攪拌し、食餌の消化および吸収を促進する為の運動です。


・これに対して空腹期における消化管には三つのタイプの運動があり(Ⅰ相=静止期、Ⅱ相=小収縮群、Ⅲ相=大収縮群)、特にⅢ相を消化間欠伝搬性収縮(IMC)と呼びます。このIMCは空腹時に胃の幽門部や十二指腸から誘発される蠕動収縮波で、胃腸に残存している食物残渣を肛門方向に押し出し、消化管内をキレイにクリーニングする「ハウスキーパー」としての役割があります。


・空腹期のIMCは消化壁管内に内在する自律神経=壁内神経叢が直接的に誘導しますが、この壁内神経叢は外来の自律神経(腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢など)によっても調整されています。
(小腸から分泌されるホルモン=モチリンもIMCを誘発する作用がある)


・従ってIMC機能の減弱は排便に悪影響を及ぼすので、その治療に対しては消化管平滑筋の筋力回復と壁内神経叢および外来神経(腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢など)の失調回復、およびモチリン分泌が重要となります。
・上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる
     消化管平滑筋テクニック(壁内神経叢解放テクニック)
     腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈解放テクニック
     腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢解放テクニック
     胃腸蠕動運動促進テクニック
     骨盤神経叢解放テクニック
     直腸解放テクニック
などの各整体テクニックは、消化間欠伝搬性収縮(IMC)の回復-促進が期待できるテクニックです。

 

 

 


④    経過と結果・・・

Mさん談「月に27~28日はバナナの様な便が出ています!!」
【Mさんは初診からずっと便秘薬を服用されつつ整体治療を受けていました。便秘薬を本格的に制限し始めたのは59診目(治療再開後31診目)からで、完全に便秘薬を中断したのは87診目(治療再開後59診目)からでした。下記の整体治療経過は以上の事をお含みの上、お読みください】


初診から27診目まで、、、25診目で減薬するも、その効果は、、、
・2診目来院時、「(初診治療の翌日)便が大量に出ました。でも二日目からはいつもと同じような状態で、緩い便がスルスルと出ていました」と仰っていました。


・3診目来院時、「(排便の状態は)いつもと変わりありません。緩い便がスルスルと出るだけです」と仰っていました。そしてこの状態は、多少の”緩解⇔悪化”の波はありましたが、この後もあまり変化はなく、24診目ころまで続きました。そして24診目には、一度消化管の状況を確かめたいので便秘薬(ハーブティー)の減量についてMさんと相談しました。するとMさんは「考えてみます」と仰っていました。


・25診目来院時、Mさんは「いつも服用しているハーブティー(便秘薬)を1/2に減らして服用する事にします。」と仰っていました。


・26診目来院時、「ハーブティーを1/2にしたら便が出なくなったので、怖くなって2/3に量を増やして飲みました。すると翌日から便が出ました」と仰っていました(ちなみに、この様に便の出る状況に応じて便秘薬(ハーブティー)を増減する事は、これ以降も何度かありました)。

 


Mさんの転倒事故による整体治療中断から治療再開まで、、、
但し、転倒事故の後遺障害の治療を優先?!  (28診目~36診目)

・28診目来院時、この日はいつものように整体治療をしたのですが、それから三日後にMさんは某デパートで買い物中に失神して前のめりに転倒し、左の頬骨と鼻骨を骨折される事故にあい、入院加療される事となったため、当院での整体治療は一時中断する事になりました。退院後、Mさんはしばらく自宅で療養されていたのですが、事故より二か月後のある日、Mさんは近くに外出している時、今度は左中足骨の亀裂骨折により歩行不能となり、さらに当院での整体治療中断は延長する事になりました。その中断期間は5か月におよびました。


・29診目来院時(治療再開後1診目)、「膀胱は以前の様に重たくなり、頻尿も強くなりました。排便も自力排便が出来なくなり、いつものサプリメント(ハーブティー)で無理やり出しています。」と仰っていました。本来なら、本件の便秘治療や、Mさん本来の主訴である胃痛・食道裂孔ヘルニア、あるいは頻尿などの整体治療をすべきところですが、ところがMさんはそれらの治療よりも、今回の二度にわたる事故後、以前から痛みがあった手指の痛みがひどくなり、さらには肘や肩なども痛みが出てきたことから、そちらの方を優先して整体治療することを希望されたので(下記参照)、本件の治療はさらに中断したままとなりました。


朝の手指のこわばりと整体治療 関節リウマチ?!、それとも弾発指(ばね指)?!

【それから約1か月した頃、上記の優先していた手指の治療にも改善の目途がついたので、ここでようやく本件などの整体治療を再開する目途が立ちました。結局この治療中断期間の総合計は約半年間にも及びました。】

 


やっとの事で本件=重度便秘症の整体治療再開、、、でも状況は最悪のまま… (37診目~55診目)
・37診目来院時(治療再開後9診目)、前回で転倒事故後の後遺障害の整体治療が終了したので、この回からMさん本来の主訴である本件(重度便秘)や、頻尿などの整体治療を再開することになりました。その状況は、上記29診目来院時(治療再開後1診目)で記した状況と同様に、最悪の状態でした。

 


改善の兆しが見え始めた頃…

「しっかりとしたグル音の聴取」「駅で急に腹痛が、、、」 (56診目~59診目)
・56診目来院時(治療再開後28診目)、腹部聴診上、腹部の各部位でシッカリとしたグル音が聴取出来るようになっていました。また腹部の触診検査でも下腹部の張り感が軽減していて、指で押圧すると(以前の腹部は緊満し指が奥に入りにくかったですが)、6~7cmほど容易に凹みました(☚残留便が減少している可能性)。そこでMさんに体重について尋ねると、「2kgほど減っています」と仰っていました。また「そう言えば、少し便の量も多く出る日が増えていましたし、硬くなってきている気がします」とも仰っていました。


・58診目来院時(治療再開後30診目)、「今日、ここに来るときに急に腹痛があり、駅でトイレに行きました。するとものすごく大量の便が一気に出ました」と仰っていました。腹部触診上、下腹部の張り感はさらに解消し、指で押圧すると広い範囲で容易に深く凹みました。この事をMさんに指摘すると「そう言えば、今まで下腹部にはラクダのこぶの様な大きな膨らみがありましたが、それがほとんど無くなっています」と仰っていました(☚残留便がさらに減少している可能性)。以上のことを踏まえると、「消化管の排泄に関する機能が相当に改善しているのでは」、、、と推測されたので、Mさんに便秘薬(ハーブティー)の減量について相談をしました。するとMさんは、「これから少しずつ減らすようにしてみます」と回答されました。

 


数十年ぶりに”バナナ状便”が出た!!!!…
消化間欠伝搬性収縮=IMCの復活?!  (60診目~70診目)

・60診目来院時(治療再開後32診目)、「ハーブティーは、ここのところ飲んだり飲まなかったりですが、昨日バナナ状の太い便が二回もありました。一回目は15cmほどでしたが、その数十分後には25cmほどの大きな便が出ました。これで、大量の便が出たのは五回目くらいです。二十代の頃から何十年もこんなにたくさん便は出た事がなかったので、驚いています」と仰っていました。


・62診目来院時(治療再開後34診目)、Mさんは「先生、そう言えば最近、(空腹時に)お腹が”グ~グ~”と鳴ることが増えてきたんですよ。10代の時以来、こんな事は記憶に無かったです」と目を丸くして仰っていました。


・65診目来院時(治療再開後37診目)、「排便の状態は少しずつ良くなってきていますが、昨日は便が出しにくく、残便感もかなりありました」と仰っていましたので、そこでこの回より「直腸解放テクニック」を追加施術する事にしました。

 

・70診目来院時(治療再開後42診目)、「先日も20cm以上のバナナ状便が出ました。今回はスムーズに出て残便感も無かったので、スッキリしました」と仰っていました。

 


便秘薬(ハーブティー)減量に挑戦…試行錯誤期  (71診目~86診目)
・71診目(治療再開後43診目)以降、Mさんは調子のいい時は便秘薬(ハーブティー)を1/2あるいは1/3。1/4と減量したり、あるいは全く飲まなかったり、または調子が悪い時は1/2に増やしたり、、、を試行錯誤されながら、「便秘薬依存からの脱却」を目標に整体治療を続けておられました。大きなバナナ状の便が連続して出る日もあれば、意外と少量であったり、また時折りは便が出ない日もあったりしていたようです。そんな紆余曲折を繰り返しつつ、しかし少しずつではありますが減薬が進み、かつ自力排便できる日が次第に増えていったようです。

 


本格的な便秘薬(ハーブティー)の完全遮断・・・
整体治療間隔を2週間に一度に延長 (87診目)

・87診目来院時(治療再開後59診目)、これまでは、Mさんは便秘薬を減量~中断する実験に消極的で、弱音を吐くことも多かったのですが、この頃になると便が出ない日があっても便秘薬を飲むことなく、自信をもって便秘薬を中断することが出来るようになっていました。この様な状況からMさんも覚悟を決め、今回から50年以上依存し続けていた便秘薬を完全に遮断することになりました(この回以降、最終診の108診まで一度も便秘薬は服用されていません)。
また次回から、Mさんと相談の上、これまでの集中治療から、月に1~2回の整体治療に移行する事にしました。

 


自力排便が次第に増え始めた頃、、、 (88診目~96診目)
・88診目(治療再開後60診目)以降、便秘薬を服用しなくともほぼ毎日自力便意が出るようになっていました。そして排便間隔は、当初は三日に1日の排便、あるいは五日に2日の排便などと不安定でしたが、93診目(治療再開後65診目)ころからは便が出ない日より出る日の方が増え始め、2週間のうちに10~12日は自力排便出来るようにまで改善していました。

 


「この2週間は毎日便が出ました。ハーブティーは一度も飲んでいません!!」 (97診目~107診目)
・97診目来院時(治療再開後69診目)、「この2週間は毎日便が出ました。ハーブティーは一度も飲んでいません!!」と仰っていました。その時のMさんのお顔は無表情でしたが、夢心地のようにも見え、また実験結果を見守る研究者のようにも見えました。便の性状を尋ねると、Mさんは「量が多い時や少ない時もありますし、バナナみたいな便も出る事もあります。たいがいは硬めの便が出ています。以前の様に緩い便が出ることは無かったです」と仰っていました。


・106診目来院時(治療再開後78診目)、この頃には、ほぼ毎日(2週間で11~12日)硬い便が出るようになり、週に2~3回はバナナ様の便が出るようになっていました。また別件である頻尿の所見も大幅に改善していた事もあり、そろそろ最終診の日程についてMさんと相談しました。

 


いよいよ最終診!!
今回以降、メンテナンス治療に移行、、、 (108診目)

・108診目来院時(治療再開後80診目=最終診)、この段階では2週間に12日前後の自力排便が出来ている状態が10日以上も続いていました。また腹部の聴診上、グル音もしっかりと聴取できるようになり、触診的にも、初診時には著しく膨隆し、かつ押圧しても大量の残留便と思われる粘土様の硬い抵抗感のある超緊満した腹部でしたが、それも大幅に解消し、押圧すると指が相当深くまで推し進めることが出来るほどまで改善していました(☚残留便が大幅に解消したものと推測される)。以上の事から、これまで2週間間隔で通院して頂いていたのを、これからはそれを1か月に伸ばしてメンテナンス的な治療に移行する事を提案し、Mさんにも了承をいただき、これで今回を、本件の最終診とすることにしました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、

整体治療による自然治癒力回復と健康寿命の可能性
◆排便間隔にも個人差がある…
・何事にも「個性」or「個人差」というものがあります。これは排便間隔についても同様だと思います。一般的には「一日一回の排便が理想的」と言われていますが、文字通りこれは理想(あるいは世間一般的な期待値)であって、個性/個人差の観点からみると、必ずしも「一日一回の排便」がその人の個性-体質にとっての理想的な排便間隔とは言い切れなと思います。
(当院の症例でも、7日に一度の排便しか無かった方で、それでも全くの不快感が無く健康的な方がおられました)

 


◆便秘薬依存性の重度便秘症患者は少なくない…
・世間的には、どうもこの「一日一回の排便が理想」と言う言葉が独り歩きしているような感があります。言い換えれば「一日一回の排便が理想」と言う言葉が都市伝説化してしいるように見えます。ですから、遺伝的or体質的には三日に一度程度の排便間隔が適切な人が、「私、三日に一度しか排便が無いから~、私は便秘症(異常)なんや…」と勘違いをして誤った治療法を選んでしまい、かえって排便機能が失調してしまう例も多いのかもしれません。


・そしてこの様な方々がそれぞれの薬を服用し、あるいはそれが高じて薬物依存化してしまい、より悪化させてしまうケースがあるように思えます(当院にはこの様な症例が数多くあります…下記症例参照)。本症例のMさんもその様なケースである可能性が高いのでは、と思いました。


漢方の長期服用による便秘と軟便-残便感の整体治療 患者Mさん=53才-女性・主婦/の症例
便秘薬に依存性の重度の便秘と整体治療 患者Kさん=39才-女性-主婦の症例



 

 

◆Mさんの重度便秘症の原因(仮説)…
便秘薬による”(自然に反する)強制排泄”の繰り返しによって消化管が疲弊した?!

・人間には消化管内に残存する糞便(残留便)を排泄するシステム=消化間欠伝搬性収縮(IMC)があることは先述しました。そこで現在のMさんについて推測できる仮説は、50年以上に及ぶ便秘薬依存によってMさんの消化管の排泄機能(消化間欠伝搬性収縮=IMC)が人工的に失調され、かつ疲弊しているのでは、というものです。


・もう少し詳しく言うと、おそらくですが、長年にわたる便秘薬使用によって無理矢理に排泄を強いられていた消化管が過労状態になり、悲鳴(=排泄機能低下状態)をあげている状態下で、そこに追い打ちをかけるようにしてさらに別の強力な便秘薬を服用し、排泄がさらに強制されて疲弊する、、、の繰り返しによって消化管が完全に悪循環に陥り、Mさんの言葉を借りると「もう、どんな便秘薬も効きません!!」といった最悪の状態に至ったのでは、と推測します(おそらく排泄機能だけでなく、消化や吸収機能についても疲弊しているものと推測される)。


・そしてこの推測は、Mさんがさらに加齢すればするほど悪化する可能性があり、最悪の場合、便が消化管内に大量蓄積して、その排泄の為に手術適応になるのでは、との懸念も生じます(☚私の知人に、浣腸などでも排便出来ず、便が腸に大量に詰まって一種の腸閉塞の様な状態になった方がいて、手術で腸内の便を摘出された方がいました。その方の話によると、小石の様に硬い便が大量に摘出されたそうです)。Mさんもその事に気づき、あるいは恐怖されているので、今回の来院になったのでは、と思います。
(個人的意見ですが、現代日本人は安易に便秘薬に手を出しすぎているように思います。その結果、上記IMCなどの機能失調が助長され、横行している様な感があります)

 

 


◆Mさんの整体治療目標・・・消化間欠伝搬性収縮(IMC)を回復する !!
そこでMさんに対しては、消化管内に蓄積している残留便をクリーニングする生理機能である「消化間欠伝搬性収縮=IMC」を回復-促進し、便秘薬に頼らずに自力で排便できる様な上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    消化管平滑筋の疲労を改善して活力を回復し、壁内神経叢の機能失調を回復する またモチリンの分泌を期待する
⑵    腹腔動脈や上・下腸間膜動脈の循環を改善し、消化管への血流を増進する
⑶    上・下腸間膜静脈~門脈の循環を改善し、消化管からの栄養素の吸収を回復する
⑷    腹腔神経叢および上・下腸間膜動脈神経叢、骨盤神経叢の失調を回復する
⑸    上記⑴~⑷でもって消化間欠伝搬性収縮(IMC)を活性化し、残留便の排泄を促す
を設定し、それに対応する整体テクニックである
     ・消化管平滑筋テクニック(壁内神経叢解放テクニック)
     ・腹腔動脈/上・下腸間膜動静脈解放テクニック
     ・腹腔神経叢/上・下腸間膜動脈神経叢解放テクニック
     ・胃腸蠕動運動促進テクニック
     ・骨盤神経叢解放テクニック
     ・直腸解放テクニック
を、施術する事にしました。

 

 


◆Mさんの整体治療結果、、、

50年ぶりに「消化間欠伝搬性収縮=IMC」が回復した?!
残留便も大幅減少?!・・・腹部の膨隆と緊満が大幅解消!!

・初診時から当院としても、そしてMさんも、Mさんの人生の2/3以上=50年の超長期に及ぶ便秘薬依存性便秘症を整体治療するわけですから、相当な時間と手間がかかるとものと思われましたし、実際かかりました(治療期間20カ月、総治療回数108回)。また二度の骨折により5か月間も整体治療を中断するなどアクシデントにも見舞われ、そしてその後遺障害の整体治療もするなど(1か月間)、波乱万丈的な症例でした。


・しかし、何度かの紆余曲折を経つつ、59診目(治療再開後31診目)には便秘薬を減量する段階にまで改善しました。その後は便秘薬の増減を繰り返しながら、60診目(治療再開後32診目)には、Mさんが「何十年ぶりにバナナ様の便が出ました!!」と大喜びするまで改善しました(それまでは軟便が大半だった)。また62診目来院時(治療再開後34診目)には、空腹時に”お腹がグ~グ~”と鳴る事が増え始めました。これはおそらく消化間欠伝搬性収縮=IMCが復活したものと推定されます。そしてその後もバナナ様の便は時折り排便できる状態が続いていましたが、いよいよ87診目(治療再開後59診目)にはMさんも覚悟を決め、50年以上依存し続けていた便秘薬を完全に遮断するに至りました(これ以降、最終診の108診目まで一度も便秘薬は服用されていません!!)。そしてこの回で集中治療を止め、今回以降から月に2回程度の整体治療間隔に伸ばすことも出来ました。


88診目(治療再開後60診目)以降は、Mさんは便秘薬を服用しない状態、つまり自力排便するしかなかったのですが、最初の頃は三日に一回であったり、あるいは五日に二回であったりの排便間隔で不安定でした。しかし、それがほぼ毎日自力排便できるようになったのは97診目(治療再開後69診目)の事でした。この段階では、ほぼ毎日(2週間で11~12日)硬い便が出るようになり、週に2~3回はバナナ様の便が出るようになっていました。


・この様に、2週間に12日前後の自力排便が出来ている状態が10回以上(20週間)も連続していたので、いよいよ108診目(治療再開後80診目)には、これまで2週間間隔で通院して頂いていたのを1か月に伸ばす提案をし(☚メンテナンス治療)、Mさんにも了承をいただきました。


・また腹部の触診的にも、初診時には著しく膨隆し、かつ押圧しても大量の残留便と思われる粘土様の硬い抵抗感のある、超緊満した腹部でしたが、それも大幅に解消し、押圧すると指が相当深くまで推し進めることが出来るほど改善していました(☚残留便が大幅に解消したものと推測される)。


・以上の様に、症状の改善結果や触診検査による腹部所見から、超長期におよぶ便秘薬依存でかなり疲弊していたMさんの消化間欠伝搬性収縮=IMCは大幅に改善し、自力排便が回復-安定化したものと思われたので、上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。

 

 


◆「便秘薬を止めるのは、怖いんです・・・」
理想(世間の平均)と現実(自分の体質)を知る事が健康を維持するコツ・・・

・ひょっとしたら…ですが、先述したように若いころのMさんも「一日一回の排便が無かったら私は便秘症(異常)なのだ!!」との強い思いがある方の一人であったのでは、と思います。その強迫観念的な思いが50年を超える便秘薬依存症につながったのかもしれません。


・事実Mさんは、当院での治療中に「便秘薬を止めるのは、怖いんです・・・」と、弱気な発言を何度も仰っていましたし、また整体治療によって消化管の排泄機能がかなり改善し、自力排便が可能な段階に至って便秘薬を減量したとしても、少し便が出なくなるとMさんはすぐに多めに便秘薬を服用するなどされ、翌日に排便があると「ホッ」とされている事もしばしばありました。おそらくMさんに限らず、他の多くの人たちも似たような思いで便秘薬を飲み続けているのかもしれません。

 

 


◆現在のMさんの状態は・・・
Mさん談 :「月に27~28日はバナナの様な便を自力排便できています!!」
メンテナンス治療間隔を”2カ月おきor3か月おき”に延長も検討!!

・現在Mさんは、月に一度ほどメンテナンス的にお腹の整体治療をする為に来院されています。その度に排便についてお尋ねしていますが、当然、例のハーブティーなどの便秘薬は一切服用されていませんでした。その排便間隔も、月に2~3度は便が出ない日があるそうですが、その様な日も便秘薬に手が行くことは無いそうです。それ以外の27~28日は毎日排便があり、それも比較的硬度のあるバナナ様の便の事が多いそうです。以前の様に緩い便はほとんど無いそうです。


・この調子が続くようであれば、Mさんと相談の上、メンテナンス治療を2カ月おきに、あるいは3か月おきに伸ばすことも検討していきたいと思います。

 


 

 

◆整体治療による自然治癒力回復と健康寿命の可能性・・・
「73才になって回復した自力排便」に思う事、、、

・50年に及ぶ便秘薬依存性の重度便秘症だったMさんが、治療期間20カ月(転倒事故/骨折による5か月間の治療中断期間を含む)、総治療回数108回にわたる長期の整体治療を要したとはいえ、現在では便秘薬などに依存せず、月に27~28日間もバナナ様の便を毎日自力で排便できる身体にまで回復した、、、これは本当に感慨深い事です。


・またMさんは本件(便秘)だけでなく、「尿意切迫感、頻尿、膀胱の重感、尿漏れ」や「胃痛、食道裂孔ヘルニア、喉のつまり感」あるいは「足の痛み、手指と肘・肩の痛み、他」など、ほぼ全身にわたる部位の整体治療を併せて施術する事になり、そのほとんどの愁訴は大幅に改善しました。今、これらの長期にわたるMさんの整体治療を振り返って思う事は、人の持つ自然治癒力についてです。これらの愁訴は全て、Mさん自身の持つ潜在的な自然治癒力によってのみ改善した結果だからです。ただ整体治療は、その”お膳立て”をしただけなのです。改善したのは、あくまでもMさん自身の自然治癒力なのです。


・Mさんの様に73才と高齢であっても、整体治療によって自然治癒力を回復するだけで、ここまで改善する可能性がある、、、
我々整体師は「寿命」という問題について直接手掛けることはまずありません。しかし「健康寿命」に関しては、むしろ我々整体師のほうが優れているのではないのか、、、今回のMさんの症例は、この事を強く感じさせてくれる好例だったのでは、と思います。


・そして最後に言えることは、(いつも言っていることですが)Mさんが途中で整体治療をリタイアしていれば、この様な好結果はありませんでした。その意味でもやはり医療は、患者と治療家のラポール(信頼関係)がなければ好結果は期待しにくいものなのだ、、、と改めて実感させられた症例でもありました。
その意味においてMさんに感謝したいと思います。

 

 

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“しりもち”だけが原因とは限らない?!

整体コラム 尾骨痛と整体治療
内臓が関係する尾骨痛もある?!       
尾骨痛患者=Rさん(15才-女性-学生)の整体治療例より

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尾骨痛…といえば、、、
 

普通は”しりもち”などで尾骨を地面に強打した際、強打による炎症や骨折が尾骨周辺に生じ(またはそれによる後遺障害によって)、それで尾骨に痛みが生じる…
と考えるのが一般的だと思います。
ところがそうではなく、内臓的な原因で尾骨痛が生じるケースもあるのでは・・・
と思います。

 

     
   
またそれに加えて、頸部(厳密には脊髄硬膜)が尾骨痛に関係する可能性もあるかと思います。もしこの様な原因だとすると、X線などの検査では異常を発見しにくく、原因不明となるケースも多いのでは、と思います。
まさにRさん(15才-女性-学生)の尾骨痛は、このタイプの症例だったのでは、、、と思います。


みぞおちの痛み(心窩部痛)=機能性胃腸症(FD)とリーキガット症候群の整体治療と心理療法
 患者Rさん=15才-女性-学生の症例より



「”しりもち”もついていないのに、自然に尾骨が痛くなりました。学校で椅子に座るのも一苦労です・・・」
具体的には、今回紹介するRさん(15才-女性-学生)の症例があります。
Rさんは”しりもち”をついた記憶が全く無いのに、中学1年の頃から尾骨が自然に痛み出し、学校の椅子に座るのも一苦労だそうです。

整形外科を始め、他科の病院でも幾度となく検査をされたそうですが異常が見つからず、尾骨痛の原因はずっと不明だったそうです。
そんなRさんでしたが、別件で当院に来院されたので、本件も併せて診る事になったわけです。
 



原因不明の尾骨痛のヒントとは、、、
初潮の頃から酷かった生理痛と排卵痛が関係する?!

そんなRさんでしたが、尾骨痛を治療するに際して大きなヒントがありました。それは、Rさんは初潮(小学6年生)の時から生理痛が酷かったことです。また排卵痛も強かったそうです。これらは原因不明の尾骨痛の原因を推測するのに際して、大きなヒントとなりました。

 

ところで、その生理痛や排卵痛が酷かった原因ですが、それはおそらくですが、Rさんは
「月経血の逆流」及び「卵胞液の漏出」が多いタイプだったのでは…と考えます。

この逆流月経血や卵胞液が骨盤内に浸潤し、その浸潤部位で腹膜などを刺激して生理痛や排卵痛が酷くなっていたのでは、と推測されました(☚子宮内膜症の機序の一つ)。

この様に推測すると、生理痛や排卵痛の延長として尾骨痛がクローズアップされてくるのですね。
それはつまり、逆流月経血や漏出卵胞液が生理痛・排卵痛の主因であると同時に、同液が尾骨周囲にまで浸潤していったのでは、それが尾骨痛の原因になったのでは、、、と考えられました。

 



「首の前屈で尾骨痛が強まります…」
この問診所見も有力な手がかりになりました・・・

少し話は変わりますが、別の問診によると、Rさんは首を前屈すると尾骨痛が強まったそうです。この問診所見も、実は先述の尾骨痛の仮説、つまり逆流月経血や漏出卵胞液が骨盤内臓器に浸潤する事で生理痛、排卵痛が強まっただけでなく、尾骨にまで浸潤したために尾骨痛が生じる原因になったのでは、といった仮説を裏付けてくれる有力な所見では、と思いました。

 

何となれば尾骨と首の関係ですが、実は尾骨と首は解剖学的に意外と密接なのですね。
それは首(頸椎)の深部にある脊髄は硬膜によって包まれていますが、その硬膜最下端は尾骨にまで連続し、そこの骨膜になっているのですね。
ですから首を前屈すると硬膜が引きのばされて、そのテンションが尾骨の骨膜にまで伝わり、同部が刺激されて尾骨痛が増強するんですね。

以上の所見から、Rさんの尾骨痛は逆流月経血や漏出卵胞液が尾骨にまで浸潤し、そこで炎症化・瘢痕化・癒着して、その刺激が尾骨痛の原因になったのでは、との仮説を立てたわけです。




尾骨痛の整体治療目標と整体テクニック・・・
2診目にはほぼ完治!!

ここまで仮説を立てると、後の治療方針は自ずと決まってきます。それは子宮や直腸などを含む尾骨付近の癒着・緊張を解放し、その刺激源を除去する事です。同時に、後頭部から頸部(後頭骨大孔-第2頸椎)にかけての硬膜緊張を解放し、首の前屈をしても尾骨にまで刺激が及ばないようにする事です。

 

具体的な整体テクニックとしては、直腸解放テクニック、子宮底解放テクニック、頭蓋底解放テクニック、平滑筋テクニックなどを使用しました。
これは上手くいきました。
3年間も続いていた尾骨痛が、初診治療後にほとんど解消していましたから。

 



「内臓が関係する尾骨痛もある・・・」
今回はこの様なテーマでポストしましたが、身体の内の解剖学的なつながりは本当に興味深いものですね。
上記仮説は100%正確とは言いませんが、ある程度の妥当性はあるのでは、と思います。
尚、Rさんの詳細な治療歴は下記をご参照ください。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
次回は別のテーマで…
(了)



患者Rさん=15才-女性-学生の症例
3年前から続く原因不明の尾骨の痛みと整体治療
頭頚部と内臓の整体で2診目で改善した症例の解説です。

 

 

 

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5年前から続く歯の知覚過敏と整体治療
2診目で2/10に軽減、6診目でほぼ完治した症例の解説です…
患者Yさん=33才-男性・会社員の症例

 

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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、
鼻詰まり、後鼻漏尿漏れ耳管開放症、顎関節症下痢など、多彩な愁訴がありましたが、歯の知覚過敏もありましたので、併せて整体治療することになりました。
【Yさんは遠方にお住いのため、一度の来院で2枠分の施術時間を設けたり、あるいは一度の来院で、午前診は二枠分、午後診で二枠分の施術時間を設けて(合計4枠分)治療したりしました。またYさんは会社員であるので、会社に1か月の休暇を取られ、その間で治療が完了する集中治療計画を立てて施術しました。その際、施術による副作用に細心の注意を払いながら、施術を進めていきました。】




②    Yさんの診察
【知覚過敏および口-顎関節に関する所見】
・最初に歯の知覚過敏が生じたのは今から5年ほど前だそうです。その部位は上下左右の小臼歯付近だそうです。特に、冷たい飲食物やドレッシングなどの酸っぱい飲食物で知覚が過敏になるそうです。今までいろいろな治療を受けたそうですがどれも改善するには至らず、知覚過敏の原因はよく分かっていないそうです。
・虫歯や歯肉炎(歯周病)は無いそうですが、歯をかみしめる癖、歯ぎしりがひどいそうです。歯科医より歯のすり減りを指摘されていて、それは左右ともあり、5年前からマウスピースの処方を受けているそうですが、よくマウスピースをつぶしてしまうそうです。
・10年以上前から左の顎関節症があり、顎関節付近の軽度の疼痛と、顎の開閉時のクリック音、および口の開閉時の非対称(右顎が先に動く)があるそうです。また左の奥歯のかみ合わせが悪く、両方の歯をかみ合わせたとき、左の上下の奥歯の間が1~2mmほど開いているそうです。
・高校生の時に3年間ほど歯科矯正をしていたそうです。その際に左右上下の奥歯(4本)を抜歯しているそうです。
・下顎を前方に突き出す検査ではほぼ正常でしたが、下顎の左右側方への運動については、左側方への運動は、かなり制限されていました。


【その他の所見】
・近視ですが、眼圧などは正常で、今まで眼科医から異常を指摘されたことは無いそうです。
・5年ほど前に右の耳で自声強聴が出たので近医を受診すると「耳管開放症」と診断を受けたそうです。自声強聴は毎日出るのではなく、数日に一度の割合で出るそうです。ただ運動後やエレベーターの昇降時には生じやすいそうです。左耳で自声強聴が生じることは無いそうです。耳鳴りや難聴は無いそうです。
・幼稚園の頃に右耳が痛くなったので近位を受診すると、中耳炎と診断されたことがあるそうです。それ以降、時折右耳の奥にボコボコとした違和感を感じる時がたまにあったそうです。
・鼻がつまるのは右鼻だけで、左鼻はあまりつまらないそうです。鼻閉はあっても鼻水はほぼ出ないそうです。ただ後鼻漏はあるそうですが、サラサラとした液体調でほぼ無色透明だそうです。これらの症状はどちらも10年ほど前から毎日のように続いているそうです。耳鼻科の担当医から「治すには手術しかありません」と言われているそうです。
・今までの検査の中で、花粉症などのアレルギーや鼻腔、副鼻腔、上咽頭などに炎症所見が確認されたことは無かったそうです。
・いびきがひどく、両親や奥さんからよく指摘されるそうです。睡眠時に無呼吸があるかどうかは不明だそうです。
・発声や構語の異常は無いそうですが、嚥下時にむせる事(誤嚥)は度々あるそうです。鼻腔への逆流は無いそうです。
・カーテンサインは陰性でした。
・頭顔面の視診上、気管は正中にあり、甲状腺の腫脹、委縮はありませんでした。鼻梁は「し」状に右側凸で軽度彎曲していました。左右の上・下眼瞼に、かなり濃い「くま」があり、顔面全体がくすんでいました。
・残業があると頭が全体的に痛くなることが多いそうです。
・左の後頚部から左肩甲骨上角にかけて、しびれに似た疼痛が常時あるそうです。
・血圧は正常で、血液検査で異常を指摘されたことは無いそうです。
・頚胸部聴診上、血管雑音は無く、心音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取されました。
・頸頬部触診上、第5,6棘突起(C5,6)の押圧で著明な圧痛がありました(特にC6)。左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。頸部の筋肉群は、前後左右の筋肉全般が緊張し、圧痛がありました。特に右側の頸椎(C1~C7)横突起前後には数mm大のしこりを伴う緊張がありました。また同部の押圧により、右耳の奥のほうで「パコパコ」といった振動(?)が誘発したそうです。
・腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。
・Yさんの身長は170cmで、体重は55kgだそうです。




➂ 治療目標と整体治療

⑴    上および下歯槽神経の走行部位にあるしこり(硬結部)を解放し、当該神経の易刺激性を解除する
  ・上歯槽神経解放テクニック
  ・翼口蓋神経節解放テクニック
  ・下歯槽神経解放テクニック
  ・耳神経節解放テクニック






④    経過と結果・・・6診目でほぼ解消 !!
【Yさんは遠方にお住いであり、また数多くの愁訴がある方でしたので、今回の来院でそれらを一括して整体治療を受けたいとの事でした。その為に、会社に一か月間の休暇届けを出され、その間にまとめて整体治療することになりました。この様な状況ですので、下記の経過にはそれらの愁訴の経過がランダムに記されていて、本件(歯の知覚過敏)については分かりにくくなっているかと思います。そこで本件については
青字で記しています。】
・初診治療後、

「施術の途中から右鼻が通ってきて、今も鼻の通りは良いです」と不思議そうに仰っていました。また左側方への下顎の移動は、かなり改善されていました。
 

・2診目来院時、

「鼻が通っていたのは(治療終了後)3時間くらいでした。それからはいつもと同じく鼻がつまりました。その他の症状も元に戻りました。ただ歯の知覚過敏についてはかなり楽で、普段の2/10程度が今でも続いています」と仰っていました。また「治療後すぐに体がだるく、眠気も強くなったので、ホテルに戻ってからすぐに眠りました。それと頻尿気味になりました」とも仰っていました。
 

・6診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴はありませんでしたが、鼻閉はつまったり通ったりの繰り返しでした。ただ通っているとしても6~7分くらいの間でした。歯の知覚過敏は、(初診以来)ありませんでした。」と仰っていました。また「下痢便はなくなりましたが、やはりまだ軟便ですね」とも仰っていました。
午前診後の休憩後、

「さっき食事をしている時に気が付いたのですが、左の歯の”かみ合わせ”が良くなりました! 十年以上もかみ合わせが悪かったのに、急に良くなってビックリしています」と仰っていました。また「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」とも仰っていました。
 

・8診目来院時、

後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはあり、それが強くなったり弱くなったりしました。それとこれは関係ないかもしれませんが、昨晩の就寝中にオデコに汗をいっぱいかいていました。こんな事は今までに記憶がなかったですが、これも治療と何か関係があるのでしょうか」と仰っていました。お通じについては、まだ軟便が続いているそうです。しかし「そう言えば、下腹部痛は気にしなくなりましたね」とも仰っていました。
 

・10診目来院時、

鼻つまりは今週もやはりありましたが、一時止まっていた後鼻漏や自声強聴も今週は時折ありました。それと前回の治療で良くなっていた歯の開き具合とかみ合わせが、今週は元に戻りました。でも歯の知覚過敏は無かったです。」と仰っていました。尿漏れについてお聞きすると「そういえば、今週はあまり気にすることは無かったですね。いつもの半分くらいかもしれません。」とも仰っていました。お通じについてはやはり軟便ですが、下腹部痛はここのところ感じていないそうです。
施術後、「顔面の治療中、右耳の奥のほうで”パコパコ”とした音が鳴っていました。今は、さっきまであった自声強聴が無くなっています。それと左歯のかみ合わせも良くなって、さっきより大きく開く気がします」と仰っていました。鏡で口の開閉を確認していただくと、治療前は左右の顎関節が非対称的に開閉していましたが、治療後は対照的にバランスよく開閉していました。

 

・12診目来院時、

後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはありました。尿漏れについても、漏れそうになった感じはありましたが、結局一度も漏れずに済みました。それと、今日はまだ一度しか排便はありませんが、軟便でなく比較的硬い便が久しぶりに出ました」とも仰っていました。


・14診目来院時、

後鼻漏、自声強聴、歯の知覚過敏は非常に調子よくなり、ほとんど無かったです。左顎の痛みやクリック音もほとんど感じませんでしたし、かみ合わせも良好です。ただ鼻つまりだけはありました。」と仰っていました。また「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。そう言えば、尿漏れも一度も無かったですね」とも仰っていました。施術後、「今は鼻がスッキリと通っています」と仰っていました。


この段階で、鼻づまりに関しては少し不充分でしたが、その他の愁訴(歯の知覚過敏、耳管開放症、尿漏れ、下痢、顎関節症)については日常生活的に問題の無いレベルにまで大幅に改善していました。またYさんの休暇期間がほぼ満了に近かったので、今回の集中治療は一応の終了としました





⑤     今回の症例の概説、、、
Yさんの特徴・・・頭顔面の愁訴が多い !!
本件=歯の知覚過敏=もその一つ、、、

・本件は歯の知覚過敏についてですが、本件も含めてYさんの特徴は、この歯の知覚過敏以外にも「鼻詰まり後鼻漏耳管開放症顎関節症」など、頭顔面の愁訴が非常に多い事だと思います。左記に加えて、他にも頭顔面の愁訴として「残業時の頭痛」や「就寝時のいびき」などもあるので(☚両者は治療の依頼を受けていないので、当院では具体的な治療はしていない)、その事は強く言えると思います。

 

 


頭顔面の愁訴が多い理由については不明、、、
ただ、過去の頭顔面の外傷や既往歴があったのでは??、、、それが遠因か ?!

・頭顔面の愁訴が多い事に関して、Yさんに「頭顔面の外傷やその他の既往歴の有無など、何か思い当たることはありませんか?」といった趣旨の問診を何度もし、ご両親にも訪ねていただくなどしたのですが、結局は分からずじまいでした。ただ当院の予想としては、遺伝的な事も含めて幼少時から何らかのアクシデントが頭顔面に働いていたのでは、、、それが数々の頭顔面の愁訴の遠因になっているのでは、その様に感じました。

 

 


知覚過敏部位(上下左右の小臼歯付近)を支配する上・下歯槽神経!!!
この神経が知覚過敏に関係する可能性・・・

・話を歯の知覚過敏に戻すと、上記の様に根本的な原因は不明でしたが、最終的には歯の知覚を支配する知覚神経(上・下歯槽神経)の閾値が下がり、当該神経の活動電位が発生しやすい状況になっているからこそ、通常では反応しない微小な刺激に対しても活動電位が発生し、それが知覚過敏として現れているのでは、と考えました。

 


触診検査・・・

上・下歯槽神経の走行経路にしこり(硬結部)がある !!
・そこで、この事を確認するために下記の様な触診検査を施術してみました。

『頸頬部触診上、(前略) 左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。(後略)』


・上記の中で重要なヒントとなる所見は、Yさんの知覚過敏部位(上下左右の小臼歯付近)を支配する上・下歯槽神経の走行経路(☚眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部)にしこり(硬結部)と圧痛がある、、、といった所見だと思います。なぜ、これらの部位にしこり(硬結部)が生じたのか、またこのしこりとは何なのかについては不明ですが、このしこり(硬結部)が当該神経を常時刺激している可能性があり、その事が当該神経の閾値を下げて知覚過敏状態にしている可能性が推定され⑴ました。

  

上歯槽神経と下歯槽神経

 


歯の知覚過敏の整体治療方針、、、
上・下歯槽神経の走行経路にしこり(硬結部)を取り除け!!

・以上の事から、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    上および下歯槽神経の走行部位にあるしこり(硬結部)を解放し、当該神経の易刺激性を解除する
を設定し、それに対応する整体テクニックである、
・上歯槽神経解放テクニック
・翼口蓋神経節解放テクニック
・下歯槽神経解放テクニック
・耳神経節解放テクニック

を施術することにしました。

 

 


整体治療の結果、、、Yさん自ら”氷水を飲む実験”を実施 !!!
・結果は良好で、2診目来院時には2/10にまで歯の知覚過敏は軽減し、それ以降ほぼ0/10といった状態が続いていました。そして6診目にはYさん自身が知覚過敏の状態を確認するために、以下の様な、それまでYさんにとっては絶対にタブーであった”氷水を飲む実験"をされたことです。


「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」

 

 


しこり(硬結部)について・・・
やはり、過去の頭顔面の外傷や頭顔面臓器の既往症の後遺障害などが遠因か ?!

・このしこり(硬結部)とは何だったのか、、、との疑問については、結局はよく分かりませんでした。ただ推測できることは、Yさんの記憶にはありませんでしたが、過去の頭顔面の外傷や頭顔面臓器の既往症の後遺障害などが遠因となって炎症残渣や血腫が残存していたり、あるいは左記の結果癒着、浮腫などが当該部位に生じ、それらがしこり(硬結部)となっていたのでは、と考えました。


・そしてこの推測であれば、整体手技でそれらを除去することは可能であると考え、上記施術を実践したわけです。結果的には6診目で知覚過敏がほぼ解消するほどの著効を得ましたし、具体的に副作用も皆無でしたので、この仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。


・ところでYさんは、この知覚過敏以外にも別の愁訴についても整体治療する予定でしたので、この6診目で終わらず、最終的には14診まで施術しました。その後もずっと知覚過敏はほぼゼロの状態でしたので、知覚過敏についてはこの6診目で”ほぼ治療終了”といってもよかったと思います。

 


 

 

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15年以上前から続く尿漏れの整体治療
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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、鼻詰まり、後鼻漏歯の知覚過敏耳管開放症、顎関節症下痢など、多彩な愁訴がありましたが、尿漏れもありましたので、併せて整体治療することになりました。
【Yさんは遠方にお住いのため、一度の来院で2枠分の施術時間を設けたり、あるいは一度の来院で、午前診は二枠分、午後診で二枠分の施術時間を設けて(合計4枠分)治療したりしました。またYさんは会社員であるので、会社に1か月の休暇を取られ、その間で治療が完了する集中治療計画を立てて施術しました。その際、施術による副作用に細心の注意を払いながら、施術を進めていきました。】




②    Yさんの診察
【尿漏れに関する所見】
・Yさんが尿漏れに初めて気づいたのは今から15年以上前だそうです。その頃から排尿後に時折り少量の尿が漏れるようになり、それが少しずつ悪化してきて、最近ではほとんど毎排尿後に尿漏れがあるそうです。排尿後以外の状況ではめったに尿漏れは無いそうです。
・残尿感は時折りあるそうですが、頻尿(尿意切迫感)や膀胱痛、排尿痛、血尿、混濁尿などは無いそうです。排尿回数は一日平均6回前後だそうです。遷延性排尿(排尿を開始するのに時間がかかり、尿が出づらい状態)は無いそうです。
・いつ頃かは忘れたそうですが、Yさんは一度だけ本件で泌尿器科を受診した事があるそうです。漢方薬を中心に数か月間治療したそうですが結果的には改善せず、尿漏れの原因もよく分からなかったそうです。
・10年前に尿管結石になったことがあるそうです。ただ、左右どちらだったかは覚えていないそうです。
・高校時代の3年間、自転車で片道30分ほどの道のりを通学していたそうです。その際、陰嚢のしびれ等の記憶は無いそうです。
・小学3or4年生の頃、カンピロバクター腸炎になり、ひどい腹痛と下痢で一週間以上学校を休んだそうです。この時は、入院はしていないそうです。
・7年前に虫垂炎に似た急性腸炎になり、右側腹部痛と下腹部痛、下痢、40°の高熱が出たそうです。この時は一週間ほど入院加療していたそうです。その半年後にもよく似た急性腸炎になったそうですが、この時は入院せず、一週間ほどの自宅療法で済んだそうです。
・十代の後半頃から両足首の冷え性が生じるようになったそうです。また同じ頃から、両足裏の多汗症(足蹠多汗症)にもなっているそうです。
・Yさんは十代から現在に至るまでもお腹が弱いらしく、特に朝食後には下腹部痛が生じ、お腹を下しやすい事が多いそうです。排便は毎日あるそうですが、硬い便の時もあれば軟便の事もあるそうです。ここ数か月はほぼ軟便か下痢便だそうです。また昼食後はほぼ毎回強い眠気が襲うので、午後からの仕事にかなり支障が出ているそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取されました。
・腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲付近)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。
・血圧は正常で、血液検査で異常を指摘されたことは無いそうです。
・Yさんの身長は170cmで、体重は55kgだそうです。

【その他の頭顔面に関する所見】
・右耳で自声強聴が初めて出たのは5年前で、近医を受診すると「耳管開放症」と診断を受けたそうです。自声強聴は毎日出るのではなく、数日に一度の割合で出るそうです。ただ運動後やエレベーターの昇降時には生じやすいそうです。左耳で自声強聴が生じることは無いそうです。耳鳴りや難聴は無いそうです。
・幼稚園の頃に右耳が痛くなったので近位を受診すると、中耳炎と診断されたことがあるそうです。それ以降、時折右耳の奥にボコボコとした違和感を感じる時がたまにあったそうです。
・近視ですが、眼圧などは正常で、今まで眼科医から異常を指摘されたことは無いそうです。
・鼻がつまるのは右鼻だけで、左鼻はあまりつまらないそうです。鼻閉はあっても鼻水はほぼ出ないそうです。ただ後鼻漏はあるそうですが、サラサラとした液体調でほぼ無色透明だそうです。これらの症状はどちらも10年ほど前から毎日のように続いているそうです。耳鼻科の担当医から「治すには手術しかありません」と言われているそうです。
・今までの検査の中で、花粉症などのアレルギーや鼻腔、副鼻腔、上咽頭などに炎症所見が確認されたことは無かったそうです。
・虫歯や歯肉炎(歯周病)は無いそうですが、歯をかみしめる癖、歯ぎしりがひどいそうです。歯科医より歯のすり減りを指摘されていて、それは左右ともあり、5年前からマウスピースの処方を受けているそうですが、よくマウスピースをつぶしてしまうそうです。
・5年ほど前から、上下左右の小臼歯付近に知覚過敏があり、冷たい飲食物やドレッシングなどの酸っぱい飲食物で知覚が過敏になるそうです。今までいろいろな治療を受けたそうですがどれも改善するには至らず、知覚過敏の原因はよく分かっていないそうです。
・10年以上前から左の顎関節症があり、顎関節付近の軽度の疼痛と、顎の開閉時のクリック音、および口の開閉時の非対称(右顎が先に動く)があるそうです。また左の奥歯のかみ合わせが悪く、両方の歯をかみ合わせたとき、左の上下の奥歯の間が1~2mmほど開いているそうです。
・高校生の時に3年間ほど歯科矯正をしていたそうです。その際に左右上下の奥歯(4本)を抜歯しているそうです。
・下顎を前方に突き出す検査ではほぼ正常でしたが、下顎の左右側方への運動については、左側方への運動は、かなり制限されていました。
・いびきがひどく、両親や奥さんからよく指摘されるそうです。睡眠時に無呼吸があるかどうかは不明だそうです。
・発声や構語の異常は無いそうですが、嚥下時にむせる事(誤嚥)は度々あるそうです。鼻腔への逆流は無いそうです。
・カーテンサインは陰性でした。
・頭顔面の視診上、気管は正中にあり、甲状腺の腫脹、委縮はありませんでした。鼻梁は「し」状に右側凸で軽度彎曲していました。左右の上・下眼瞼に、かなり濃い「くま」があり、顔面全体がくすんでいました。
・残業があると頭が全体的に痛くなることが多いそうです。
・左の後頚部から左肩甲骨上角にかけて、しびれに似た疼痛が常時あるそうです。
・頚胸部聴診上、血管雑音は無く、心音に特段の所見はありませんでした。
・頸頬部触診上、第5,6棘突起(C5,6)の押圧で著明な圧痛がありました(特にC6)。左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。頸部の筋肉群は、前後左右の筋肉全般が緊張し、圧痛がありました。特に右側の頸椎(C1~C7)横突起前後には数mm大のしこりを伴う緊張がありました。また同部の押圧により、右耳の奥のほうで「パコパコ」といった振動(?)が誘発したそうです。

 





➂ 治療目標と整体治療
【初診から3診目までは後鼻漏など頭顔面の愁訴の治療を優先したので、尿漏れの治療は4診目から開始しました】
⑴    膀胱平滑筋(特に内尿道括約筋)の膠着を緩和し、柔軟性を改善して、内尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑵    骨盤神経叢、膀胱神経叢の緊張を解放し、自律神経機能を改善して、内尿道括約筋の括約機能を回復する
⑶    アルコック管内を走行する陰部神経の絞扼性伝導障害を解放し、外尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑷    骨盤臓器間にあると推定されに癒着部位をはがし、各臓器の機能および血管系の循環阻害や神経系の伝導障害を改善する

     ・膀胱平滑筋解放テクニック
     (内尿道括約筋解放テクニック)
    ・膀胱神経叢解放テクニック
    ・骨盤神経叢解放テクニック
    ・アルコック管解放テクニック
    ・内腸骨動静脈解放テクニック
    ・骨盤神経叢解放テクニック
    ・消化管平滑筋解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
【Yさんは遠方にお住いであり、また数多くの愁訴がある方でしたので、今回の来院でそれらを一括して整体治療を受けたいとの事でした。その為に、会社に一か月間の休暇届けを出され、その間にまとめて整体治療することになりました。この様な状況ですので、下記の経過にはそれらの愁訴の経過がランダムに記されていて、本件(尿漏れ)については分かりにくくなっているかと思います。そこで本件については青字で記しています。】

・初診治療後、

「施術の途中から右鼻が通ってきて、今も鼻の通りは良いです」と不思議そうに仰っていました。また左側方への下顎の移動は、かなり改善されていました。


・2診目来院時、

「鼻が通っていたのは(治療終了後)3時間くらいでした。それからはいつもと同じく鼻がつまりました。その他の症状も元に戻りました。ただ歯の知覚過敏についてはかなり楽で、普段の2/10程度が今でも続いています」と仰っていました。また「治療後すぐに体がだるく、眠気も強くなったので、ホテルに戻ってからすぐに眠りました。それと頻尿気味になりました」とも仰っていました。


・6診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴はありませんでしたが、鼻閉はつまったり通ったりの繰り返しでした。ただ通っているとしても6~7分くらいの間でした。歯の知覚過敏は、(初診以来)ありませんでした。」と仰っていました。また「下痢便はなくなりましたが、やはりまだ軟便ですね」とも仰っていました


午前診後の休憩後、

「さっき食事をしている時に気が付いたのですが、左の歯の”かみ合わせ”が良くなりました! 十年以上もかみ合わせが悪かったのに、急に良くなってビックリしています」と仰っていました。また「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」とも仰っていました。


・8診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはあり、それが強くなったり弱くなったりしました。それとこれは関係ないかもしれませんが、昨晩の就寝中にオデコに汗をいっぱいかいていました。こんな事は今までに記憶がなかったですが、これも治療と何か関係があるのでしょうか」と仰っていました。お通じについては、まだ軟便が続いているそうです。しかし「そう言えば、下腹部痛は気にしなくなりましたね」とも仰っていました。


・10診目来院時、

「鼻つまりは今週もやはりありましたが、一時止まっていた後鼻漏や自声強聴も今週は時折ありました。それと前回の治療で良くなっていた歯の開き具合とかみ合わせが、今週は元に戻りました。でも歯の知覚過敏は無かったです。」と仰っていました。尿漏れについてお聞きすると「そういえば、今週はあまり気にすることは無かったですね。いつもの半分くらいかもしれません。」とも仰っていました。お通じについてはやはり軟便ですが、下腹部痛はここのところ感じていないそうです。


施術後、

「顔面の治療中、右耳の奥のほうで”パコパコ”とした音が鳴っていました。今は、さっきまであった自声強聴が無くなっています。それと左歯のかみ合わせも良くなって、さっきより大きく開く気がします」と仰っていました。鏡で口の開閉を確認していただくと、治療前は左右の顎関節が非対称的に開閉していましたが、治療後は対照的にバランスよく開閉していました。
 

・12診目来院時、

「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはありました。尿漏れについても、漏れそうになった感じはありましたが、結局一度も漏れずに済みました。それと、今日はまだ一度しか排便はありませんが、軟便でなく比較的硬い便が久しぶりに出ました」とも仰っていました。


・14診目来院時、

「後鼻漏、自声強聴、歯の知覚過敏は非常に調子よくなり、ほとんど無かったです。左顎の痛みやクリック音もほとんど感じませんでしたし、かみ合わせも良好です。ただ鼻つまりだけはありました。」と仰っていました。また「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。そう言えば、尿漏れも一度も無かったですね」とも仰っていました。施術後、「今は鼻がスッキリと通っています」と仰っていました。


この段階で、鼻づまりに関しては少し不充分でしたが、その他の愁訴(知覚過敏、耳管開放症、尿漏れ、下痢、顎関節症)については日常生活的に問題の無いレベルにまで大幅に改善していました。またYさんの休暇期間がほぼ満了に近かったので、今回の集中治療は一応の終了としました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
少なくない男子の尿漏れ患者さん、、、
Yさんの尿漏れ原因は何なのか>>>>>

・尿漏れは、一般的には女性に多い愁訴とされていますが、男性にも尿漏れでお悩みの方は少なからずおられるようです。ただその原因は「加齢、前立腺肥大症/腫瘍、骨盤底筋の衰え、膀胱炎、尿道結石、肥満…」などですから、上記「② Yさんの診察」の【尿漏れに関する所見】からすると、Yさんにはどれも当てはまらないか、あるいはその可能性がかなり低いものでは思われます。またYさんは10年前に尿管結石(☚尿道では無い)にはなっていますが、尿漏れはそれより以前の15年以上も前からですから、これも主たる原因ではなさそうです。

 

 

 

 

内/外尿道括約筋と尿漏れの直接的な機序について、、、
・ところで、尿漏れの最終的な機序は次のように言われています。


内/外尿道括約筋(下記 注1参照)の括約機能が”何らかの理由”により減弱することで、膀胱内に畜尿されている尿が漏れやすい状態になる。その状態下で排尿したり、あるいは運動時の腹圧上昇などで膀胱圧が高まると尿が減弱した尿道括約筋をすり抜けて排出され尿漏れが生じる


注1)    内および外尿道括約筋
尿道にある内および外尿道括約筋が常時収縮することで膀胱から尿が漏出することを防いでいる。

内尿道括約筋は平滑筋からなり、内尿道口(☚前立腺の手前で膀胱壁内にある)に位置し、自律神経支配(膀胱神経叢)である。

これに対して外尿道括約筋は横紋筋からなり、前立腺の直下に位置し、随意神経(陰部神経)支配である。

従って前者は、そのコントロールは随意的(意識的)には制御されず、無意識下で制御されるので、膀胱内に尿が溜まれば溜まるほど(膀胱内圧が上昇すれば上昇するほど)自律性に強く収縮し、排尿(尿漏れ)を制御する

後者は随意的(意識的)にコントロールできるので、膀胱内の尿が増えて尿意が増すと意識的に外尿道括約筋を収縮させ、排尿(尿漏れ)を制御することが出来る

尿漏れに関しては、内尿道括約筋の制御が主役と言われている。

 

 


科学的検査に馴染まない尿漏れ原因もある?!
整体的には、その方が興味深い>>>>>

・ここで重要な事は、上記の「内/外尿道括約筋の括約機能が減弱する”何らかの理由」にあります。それが分かれば、具体的な治療方針が見えてくるからです。ところがYさんの場合、その理由が泌尿器科でも分からなかったそうです。ただ整体的な観点でいうと、「その理由が泌尿器科でも分からなかった」事こそが、大きなヒントとなることがあります。つまり、血液/尿検査やX線、MRIの様な西洋医学が誇る「化学的、画像的な検査法には馴染まない原因があるのでは?!」と、整体的には考えるからです。


・言い方を変えると、上記の「化学的、画像的な検査法には馴染まない原因があるのでは?!」とは、例えば血液検査やMRIでは描出されにくい臓器間の癒着や血腫、あるいは平滑筋の緊張(凝り)や、それに起因する血管や神経の絞扼、または自律神経失調的な機序、、、などです。

 

  

骨盤神経叢と男性泌尿生殖器


・これらは血液検査などの科学的な検査では証明されにくいですから、残念ながら推測に頼らざるを得ません。その意味では不完全ですが、現実の臨床ではある程度の推測=信憑性が確認できれば、その方向性で進むことが一般的です。でないと、100%の確証がなければ何もできない、、、という事態に陥るからです(当然、万が一にもその信憑性に間違いがあった場合、当該医療家はその重要度に応じて何らかの責任を負う覚悟が必要です)。

 


Yさんの尿漏れ原因の仮説とは、、、
・以上の事から、今回のYさんの尿漏れについてある程度信憑性のある仮説を考えることにしました。そしてその要旨は次の通りです。


Yさんは10代からいわゆる”お腹が弱い”体質だった。特に小学生時代にはひどい腸炎にもなった。その際、腸or大網などから膿が漏れ出て腹腔や骨盤底部(特に膀胱直腸窩~坐骨直腸窩-アルコック菅など)に漏出し、その残渣が消化管、膀胱、および近接する血管群や神経叢などに浸潤/癒着した。

その一つが膀胱(特に尿道括約筋付近-❶)および膀胱神経叢-➋であり、あるいはアルコック管-❸などであった。

その為、

❶により、尿道括約筋機能が膠着し、その柔軟性が阻害されて尿漏れしやすい状態になった。

➋により、排尿や著尿に関する末梢性自律神経の機能に失調が生じ、それによっても内尿道括約筋機能のコントロール不全に陥り、尿漏れしやすい状態になった。

❸により、アルコック管内を走行する陰部神経に絞扼性伝導障害が生じ、外尿道括約筋のコントロール不全に陥り、尿漏れしやすい状態になった

これら❶~❸が冒頭に記した「内/外尿道括約筋の括約機能が減弱する”何らかの理由”」ではないか、、

と考えました。

 

アルコック管と骨盤深部の神経系

 


Yさんの尿漏れをさらに悪化させた原因があった・・・
急性腸炎、足の冷え性、足蹠多汗症も尿漏れと関連している?!?

・さらにYさん、7年前にも二度にわたって急性腸炎になり(そのうち一度目は一週間の入院が必要だった)、上記原因仮説に追い打ちをかけるように骨盤神経叢などにさらなるダメージを与えることとなり、尿漏れが次第に悪化していったのではないか、と考えられます。


・骨盤神経叢のダメージについては、別角度からも推測できます。それは、Yさんは下記の様な足の冷え性および多汗症所見もあったからです。
『十代の後半頃から両足首の冷え性が生じるようになったそうです。また同じ頃から、両足裏の多汗症(足蹠多汗症)にもなっているそうです。』


・ちなみに冷え性は交感神経緊張による血管収縮(血流低下)も有力原因の一つですし、多汗症は汗腺を支配する交感神経の緊張によって発汗が促進します。何となれば、両者の交感神経はそれぞれ、骨盤深部に位置する骨盤神経叢から起始して下肢に伸びていますので、この足の冷え性および多汗症(足蹠多汗症)自体が、骨盤神経叢の失調を推測させる有力な所見であることの信憑性が高いのでは、と思います(下記Yさんの症例参照)。

 

骨盤神経叢


【参考資料】
靴下を三枚重ねしても赤く腫れあがる足のしもやけ(凍瘡) 20才の頃から続くしもやけ(凍瘡)の整体治療
     患者Yさん=63才-女性-主婦の症例
20年前から続く、足の裏の多汗症(足蹠多汗症)の整体治療
     患者Yさん=63才-女性-主婦の症例

 


高校時代の自転車通学も原因していた?!?
・これらとは別に、高校時代の三年間にわたり、片道30分間の自転車通学をしたことによって、坐骨直腸窩-アルコック菅-にサドルからの物理的圧力が加わり続け、その結果アルコック管(特に右アルコック管)付近に硬結部ができ、その硬結によって陰部神経が絞扼されやすい状態に陥っていたことも尿漏れにつながったのでは、との推測もできます。

 

  
 

 

Yさんの尿漏れ治療方針とその結果、、、
・以上のような考察から、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    膀胱平滑筋(特に内尿道括約筋)の膠着を緩和し、柔軟性を改善して、内尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑵    骨盤神経叢、膀胱神経叢の緊張を解放し、自律神経機能を改善して、内尿道括約筋の括約機能を回復する
⑶    アルコック管内を走行する陰部神経の絞扼性伝導障害を解放し、外尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑷    骨盤臓器間にあると推定されに癒着部位をはがし、各臓器の機能および血管系の循環阻害や神経系の伝導障害を改善する

を設定し、それらに対応する整体テクニックである
・膀胱平滑筋解放テクニック
 (内尿道括約筋解放テクニック)
・膀胱神経叢解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・アルコック管解放テクニック
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・消化管平滑筋解放テクニック

を施術することにしました。
【初診から3診目までは後鼻漏など頭顔面の愁訴の治療を優先したので、尿漏れの治療は4診目から開始しました】

 

 

・結果的に10診目には(☚尿漏れ治療を始めて7診目)、尿漏れはいつもの半分くらいにまで減り、12診目には(☚尿漏れ治療を始めて9診目)、一度も尿漏れがない日が続く様になり、最終診の14診目に至っても(☚尿漏れ治療を始めて11診目)、尿漏れは一度もなかったので、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

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鼻中隔湾曲症による鼻閉と後鼻漏の整体治療
自律神経失調(ネザールサイクル失調)も関係している?!

患者Yさん=33才-男性・会社員の症例

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①    Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、10年以上前から右の鼻づまりが一日中続いていたそうです(☚左鼻がつまることはあまり無かった)。この状態だけでもかなり息苦しいそうですが、たまに左の鼻がつまることがあるとかなり呼吸が苦しくなるので、仕事や商談などにかなり支障がでるそうです。これまで幾つかの耳鼻科をはじめ、カイロプラクティック・他の治療を試されたそうですが、ほとんどの医療機関で「原因はよく分からない」とのことで全く効果が無かったそうです。そこで1年前に大学病院で改めて精査を受けたところ、担当医より「鼻中隔湾曲症があります。鼻閉はそのせいでしょう。」とのことで、手術を勧められたそうです。Yさんはできるだけ手術を受けたくないとの事で、今回の来院となりました。

またYさんは、下記の症状もあり、それらも併せて整体治療しました。

尿漏れ耳管開放症、顎関節症下痢歯の知覚過敏
【Yさんは遠方にお住いのため、一度の来院で2枠分の施術時間を設けたり、あるいは一度の来院で、午前診は二枠分、午後診で二枠分の施術時間を設けて(合計4枠分)治療したりしました。またYさんは会社員であるので、会社に1か月の休暇を取られ、その間で治療が完了する集中治療計画を立てて施術しました。その際、施術による副作用に細心の注意を払いながら、施術を進めていきました。】

 

②    Yさんの診察
・鼻がつまるのは右鼻だけで、左鼻はあまりつまらないそうです。鼻閉はあっても鼻水はほぼ出ないそうです。ただ後鼻漏はあるそうですが、サラサラとした液体調でほぼ無色透明だそうです。これらの症状はどちらも10年ほど前から毎日のように続いているそうです。耳鼻科の担当医から「治すには手術しかありません」と言われているそうです。
・今までの検査の中で、花粉症などのアレルギーや鼻腔、副鼻腔、上咽頭などに炎症所見が確認されたことは無かったそうです。
・5年ほど前に右の耳で自声強聴が出たので近医を受診すると「耳管開放症」と診断を受けたそうです。自声強聴は毎日出るのではなく、数日に一度の割合で出るそうです。ただ運動後やエレベーターの昇降時には生じやすいそうです。左耳で自声強聴が生じることは無いそうです。耳鳴りや難聴は無いそうです。
・幼稚園の頃に右耳が痛くなったので近位を受診すると、中耳炎と診断されたことがあるそうです。それ以降、時折右耳の奥にボコボコとした違和感を感じる時がたまにあったそうです。
・近視ですが、眼圧などは正常で、今まで眼科医から異常を指摘されたことは無いそうです。
・虫歯や歯肉炎(歯周病)は無いそうですが、歯をかみしめる癖、歯ぎしりがひどいそうです。歯科医より歯のすり減りを指摘されていて、それは左右ともあり、5年前からマウスピースの処方を受けているそうですが、よくマウスピースをつぶしてしまうそうです。
・5年ほど前から、上下左右の小臼歯付近に知覚過敏があり、冷たい飲食物やドレッシングなどの酸っぱい飲食物で知覚が過敏になるそうです。今までいろいろな治療を受けたそうですがどれも改善するには至らず、知覚過敏の原因はよく分かっていないそうです。
・10年以上前から左の顎関節症があり、顎関節付近の軽度の疼痛と、顎の開閉時のクリック音、および口の開閉時の非対称(右顎が先に動く)があるそうです。また左の奥歯のかみ合わせが悪く、両方の歯をかみ合わせたとき、左の上下の奥歯の間が1~2mmほど開いているそうです。
・高校生の時に3年間ほど歯科矯正をしていたそうです。その際に左右上下の奥歯(4本)を抜歯しているそうです。
・下顎を前方に突き出す検査ではほぼ正常でしたが、下顎の左右側方への運動については、左側方への運動は、かなり制限されていました。
・いびきがひどく、両親や奥さんからよく指摘されるそうです。睡眠時に無呼吸があるかどうかは不明だそうです。
・発声や構語の異常は無いそうですが、嚥下時にむせる事(誤嚥)は度々あるそうです。鼻腔への逆流は無いそうです。
・カーテンサインは陰性でした。
・頭顔面の視診上、気管は正中にあり、甲状腺の腫脹、委縮はありませんでした。鼻梁は「し」状に右側凸で軽度彎曲していました。左右の上・下眼瞼に、かなり濃い「くま」があり、顔面全体がくすんでいました。
・残業があると頭が全体的に痛くなることが多いそうです。
・左の後頚部から左肩甲骨上角にかけて、しびれに似た疼痛が常時あるそうです。
・血圧は正常で、血液検査で異常を指摘されたことは無いそうです。
・頚胸部聴診上、血管雑音は無く、心音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取されました。
・頸頬部触診上、第5,6棘突起(C5,6)の押圧で著明な圧痛がありました(特にC6)。左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。頸部の筋肉群は、前後左右の筋肉全般が緊張し、圧痛がありました。特に右側の頸椎(C1~C7)横突起前後には数mm大のしこりを伴う緊張がありました。また同部の押圧により、右耳の奥のほうで「パコパコ」といった振動(?)が誘発したそうです。
・腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。
・Yさんの身長は170cmで、体重は55kgだそうです。


➂ 治療目標と整体治療
⑴    ネザールサイクルの失調を回復し、右鼻の鼻つまりを解消する
⑵    鼻腔または副鼻腔、上咽頭粘膜からの粘液分泌亢進を解消し、後鼻漏を改善する
⑶    鼻中隔を矯正し、右鼻腔を解放する
⑷    閉口筋(特に外側/内側翼突筋)の緊張を解放し、神経の伝導障害や血流低下を改善する
     ・翼口蓋神経節解放テクニック
     ・頸部交感神経幹解放テクニック (迷走神経解放テクニック)
     ・頭蓋骨矯正テクニック
     ・閉口筋解放テクニック






④    経過と結果・・・
【Yさんは遠方にお住いであり、また数多くの愁訴がある方でしたので、今回の来院でそれらを一括して整体治療を受けたいとの事でした。その為に、会社に一か月間の休暇届けを出され、その間にまとめて整体治療することになりました。この様な状況ですので、下記の経過にはそれらの愁訴の経過がランダムに記されていて、本件(鼻閉・後鼻漏)については分かりにくくなっているかと思います。そこで本件については青字で記しています。】
・初診治療後、

施術の途中から右鼻が通ってきて、今も鼻の通りは良いです」と不思議そうに仰っていました。また左側方への下顎の移動は、かなり改善されていました。


・2診目来院時、

鼻が通っていたのは(治療終了後)3時間くらいでした。それからはいつもと同じく鼻がつまりました。その他の症状も元に戻りました。ただ歯の知覚過敏についてはかなり楽で、普段の2/10程度が今でも続いています」と仰っていました。また「治療後すぐに体がだるく、眠気も強くなったので、ホテルに戻ってからすぐに眠りました。それと頻尿気味になりました」とも仰っていました。
 

・4診目来院時、

「(施術の翌日)お腹が張ってオナラがよく出ました、それで便も一日に6回も出ました。2回目以降はほぼ軟便でした。」と仰っていました。
(Yさんはその後38度を超える発熱があったので、この件について翌日に近医を受診したところ、施術後に焼き鳥屋で食べた焼き鳥による急性腸炎との診断を受けたそうです。)
 

・6診目来院時、

後鼻漏や自声強聴はありませんでしたが、鼻閉はつまったり通ったりの繰り返しでした。ただ通っているとしても6~7分くらいの間でした。歯の知覚過敏は、(初診以来)ありませんでした。」と仰っていました。また「下痢便はなくなりましたが、やはりまだ軟便ですね」とも仰っていました。
午前診後の休憩後、「さっき食事をしている時に気が付いたのですが、左の歯の”かみ合わせ”が良くなりました! 十年以上もかみ合わせが悪かったのに、急に良くなってビックリしています」と仰っていました。また「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」とも仰っていました。
 

・8診目来院時、

後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはあり、それが強くなったり弱くなったりしました。それとこれは関係ないかもしれませんが、昨晩の就寝中にオデコに汗をいっぱいかいていました。こんな事は今までに記憶がなかったですが、これも治療と何か関係があるのでしょうか」と仰っていました。お通じについては、まだ軟便が続いているそうです。しかし「そう言えば、下腹部痛は気にしなくなりましたね」とも仰っていました。
 

・10診目来院時、

鼻つまりは今週もやはりありましたが、一時止まっていた後鼻漏や自声強聴も今週は時折ありました。それと前回の治療で良くなっていた歯の開き具合とかみ合わせが、今週は元に戻りました。でも歯の知覚過敏は無かったです。」と仰っていました。尿漏れについてお聞きすると「そういえば、今週はあまり気にすることは無かったですね。いつもの半分くらいかもしれません。」とも仰っていました。お通じについてはやはり軟便ですが、下腹部痛はここのところ感じていないそうです。
施術後、「顔面の治療中、右耳の奥のほうで”パコパコ”とした音が鳴っていました。今は、さっきまであった自声強聴が無くなっています。それと左歯のかみ合わせも良くなって、さっきより大きく開く気がします」と仰っていました。鏡で口の開閉を確認していただくと、治療前は左右の顎関節が非対称的に開閉していましたが、治療後は対照的にバランスよく開閉していました。
 

・12診目来院時、

後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはありました。尿漏れについても、漏れそうになった感じはありましたが、結局一度も漏れずに済みました。それと、今日はまだ一度しか排便はありませんが、軟便でなく比較的硬い便が久しぶりに出ました」とも仰っていました。
 

・14診目来院時、

後鼻漏、自声強聴、歯の知覚過敏は非常に調子よくなり、ほとんど無かったです。左顎の痛みやクリック音もほとんど感じませんでしたし、かみ合わせも良好です。ただ鼻つまりだけはありました。」と仰っていました。また「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。そう言えば、尿漏れも一度も無かったですね」とも仰っていました。施術後、「今は鼻がスッキリと通っています」と仰っていました。
 

この段階で、鼻づまりに関しては少し不充分でしたが、その他の愁訴(知覚過敏、耳管開放症、尿漏れ、下痢、顎関節症)については日常生活的に問題の無いレベルにまで大幅に改善していました。またYさんの休暇期間がほぼ満了に近かったので、今回の集中治療は一応の終了としました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
当院の疑問、、、
なぜ、今までの検査で鼻中隔湾曲症が原因であることが分からなかったのか、、、

・今回のYさんの症例で一番不思議に感じたことは、Yさんは10年以上前から数々の耳鼻科を受診しているにもかかわらず、1年前になって初めて某大学病院の担当医から「鼻中隔湾曲症があります。鼻閉はそのせいでしょう。」と言われたことです。”何が言いたいか”と言うと、「鼻中隔の彎曲くらい、もっと以前の耳鼻科受診で分からなかったのか、、、」という疑問です。


・言い方を変えれば、今までの耳鼻科医の検査でも鼻中隔湾曲症は確認されていたのでは、、、と思うのです。しかしそれまでの耳鼻科医は「鼻中隔湾曲症が原因だ」とのコメントは一度も無かったようで、ほとんどの耳鼻科医で「原因はよく分からない」と言われていたそうです。

 

 


鼻中隔湾曲症が鼻つまりの原因と断定しにくかったのでは、、、
・つまり、それまでの耳鼻科医は、鼻中隔湾曲症があっても、それが鼻つまりや後鼻漏の原因とは断定しにくかったのかもしれません。しかし他にも鼻づまりや後鼻漏の原因となる所見も無かったので、結果的に「原因不明」と言わざるを得なかったのではないか、と思います。

 


 

 

鼻中隔湾曲症の手術で鼻づまりが改善しない症例も少なくない、、、
・ところで余談ですが、当院には鼻中隔湾曲症の手術をされた方が少なからず来院されます。そしてそのほとんどの方は「鼻中隔湾曲症の手術をしても鼻づまりや後鼻漏は治らなかった」と仰る方々でした。当然、手術で治った方は当院の様な整体院にわざわざ足を運ぶことはないので、当院来院者は手術をしても治らなかった方々ばかりになるのは必然なのですが、、、。


・ただここで一つ言いたいことは、たとえ「鼻中隔湾曲症があります。鼻閉はそのせいでしょう。」と言われて手術をしたとしても、鼻づまりや後鼻漏が治らないケースも実際にある、、、という事です。

 

 


Yさんに、鼻中隔湾曲症以外の鼻づまりが生じる別の原因があるのか、、、
・話しをYさんに戻すと、上記のような考察から、果たしてYさんの鼻づまりと後鼻漏は鼻中隔湾曲症だけが原因するのか、他にその原因は無いのか、、、その場合、鼻中隔湾曲症と他の原因の比率はどの様になっているのか、、、などが問題(疑問)となってきます。


・この様な問題(疑問)を持ちつつ、Yさんの鼻づまりと後鼻漏についてその原因と治療目標を考えていかねばならないのですが、その前にそれぞれの考察の前段階として、これらの症状が好発する代表的な疾患や部位についてみていきたいと思います。

 

 


鼻づまり、後鼻漏の一般的な原因とその部位について・・・
・まず鼻づまりについてですが、それには以下のように疾患が挙げられます。
▼鼻づまりが生じる疾患…
急性鼻炎、アレルギー鼻炎、副鼻腔炎、肥厚性鼻炎、鼻中隔湾曲症、アデノイド、鼻ポリープ(鼻茸)や腫瘍、薬剤性鼻炎など、、、。
 

・ところがYさんの場合、今までの度重なる耳鼻科での検査で上記の様な炎症、アレルギー、腫瘍性病変など、1年前の鼻中隔湾曲症以外の原因が確認されたことは一度も無いそうです。


・次に後鼻漏が生じる部位をみていきます。
▼後鼻漏が生じる部位…
鼻腔、副鼻腔、上咽頭など、、、。


・これについても同様で、Yさんが鼻腔や副鼻腔あるいは上咽頭に炎症その他の病変が確認はされたことは、今までに一度も無いそうです。

 

 


後鼻漏の質 “無色透明でサラサラとした液体調” がヒントとなる?!
・ここまで挙げると、やはり1年前に某大学病院で指摘された「鼻中隔湾曲症があります。鼻閉はそのせいでしょう。」しか、その原因が見当たらないことになり、その意味では手術しかないのかもしれません。しかし先述のごとく、この診断には当院的には少なからず不可思議に感じている点があるので、素直には納得しがたい思いがありました。


・そこで改めて考えると、一つヒントがありました。それは「後鼻漏の質」についてです。Yさんによると、後鼻漏は無色透明でサラサラとした液体調だ、との事でした。すなわち、少なくとも炎症性の後鼻漏の可能性は極めて低いものと考えられました。何となれば、炎症性であれば粘性があり、かつ黄色調を帯びることが多いからです。

 

 


“無色透明でサラサラとした液体調”の分泌液とは、、、
・ところで分泌物が無色透明でサラサラとした液体調である場合、可能性の高い原因は次の二つだと思います。
1.    Ⅰ型アレルギーによる漿液性炎症の場合
2.    副交感神経緊張(自律神経失調)による粘液分泌亢進の場合

 


“副交感神経性の粘液分泌亢進”
これだと、鼻つまり・後鼻漏の両方とも説明できる?!

・先述しましたが、Yさんには度重なる検査でアレルギーは無いとの事でしたので、上記1の「Ⅰ型アレルギー」の可能性は低くなります。従って残る可能性は2の「副交感神経性の粘液分泌亢進」となります。当院では、この可能性に絞ることにしました。何となれば、この可能性(いわゆる自律神経失調)だと、鼻つまりの機序も別の可能性で説明できるかもしれないからです。
それはネザールサイクルについてです。

 


ネザールサイクルとは、、、

 


 

・ネザールサイクルについて簡単に説明すると、以下の通りになります。
『2~3時間おきに鼻中隔粘膜の充血度が左右で相反する現象です。この現象によってその粘膜の肥厚度合いが左右で逆になります。例えば左鼻腔の粘膜が充血/肥厚すると鼻腔が狭くなり、空気の通りが悪くなりますが、これとは逆に反対側の右鼻腔粘膜は充血せず、粘膜が薄くなるので鼻の通りがよくなる現象です。この現象は自律神経的にコントロールされていると考えられていますので、いわゆる自律神経失調になるとこのサイクルに異常が生じ、鼻づまりなどが生じやすくなる可能性があります。鼻腔粘膜をコントロールする最終的な末梢自律神経節(☚現場監督的な役割り)は頬骨弓下部の翼口蓋窩に位置する翼口蓋神経節と考えられています。』


▼参考資料…ネザールサイクルの失調と思われる当院の臨床例
◆ 副鼻腔炎?!  それともネザールサイクルの失調?! 原因不明の鼻づまりの整体治療
5診目で、ほぼ完治した症例の解説です。
患者Nさん=43才-女性 –主婦/パートの症例

◆ 鼻中隔湾曲症と鼻づまりの整体治療
頭顔面骨全体の緊張の解放、および鼻中隔を引き延ばす整体テクニック、さらにネーザルサイクル機能を調節する整体治療で改善した症例の解説です。
患者Nさん=33才-男性/自営業の症例より

◆ 鼻づまりによる呼吸困難と整体治療
4診目で、ほぼ完全に鼻が通った症例の解説です。
患者Kさん=19才-男性-学生の症例

 




ネザールサイクルをコントロールする末梢自律神経節=翼口蓋神経節=
“翼口蓋神経節の失調”で鼻づまりと後鼻漏の両者とも説明できる !?

・以上の考察から、Yさんの鼻づまりについては、鼻中隔湾曲症以外の別の可能性として自律神経失調的な可能性、つまりネザールサイクルの失調も関係しているのでは、と考えました。おそらく、ネザールサイクルをコントロールしていると考えられている頬骨弓下部の翼口蓋窩に位置する末梢性の自律神経節=翼口蓋神経節(下記参照)=で何らかの伝導/伝達失調が生じ、鼻腔粘膜の血管径コントロールに異常が生じて鼻つまりが生じているのでは、と思われます。

 


 

・もしそうであれば、この血管径のコントロール不全だけでなく、粘液分泌についてもコントロール不全となる可能性があり、例えば粘液分泌亢進(つまり後鼻漏)が生じても不思議ではないと思います。

 


翼口蓋神経節について、、、
・ここで、翼口蓋神経節について少しふれておきます。翼口蓋神経節は頬骨弓下部の深部にある翼口蓋窩に位置する、頭顔面で一番大きな自律神経節です。同神経節には求心性神経として翼突管神経(副交感神経と交感神経)が入力しています。ただ副交感神経は翼口蓋神経節内でシナプスされますが、交感神経はシナプスされていないようです。また同神経節からは4種の遠心性神経が出ています。そのうちの一つである後鼻枝は鼻腔後方の粘液分泌や粘膜血管を支配している神経です。またその他の枝神経(内側上後鼻枝、外側上後鼻枝、外側下後鼻枝)も、それぞれ鼻腔粘膜の分泌や血管を支配しています。

 

翼口蓋神経節


・従って同神経節に失調があれば、鼻腔粘膜血管径のコントロール失調によりネザールサイクルの失調が生じ、鼻づまりが生じやすくなっているのでは、と考えられます。それだけでなく、粘膜に関する神経も失調するでしょうから、そうなれば鼻腔後方は元より鼻腔全般にかけて粘液分泌が亢進し、後鼻漏が生じやすくなる可能性が高くなると考えられます(☚すなわち後鼻漏の原因)。

 


翼口蓋神経節機能に失調が生じる原因(仮説)とは、、、
・ところで、この翼口蓋神経節に失調が生じる要因ですが、当院ではその仮説を次のように考えています。
Yさんは歯科医から「歯のすり減り」を指摘されるほど「歯をかみしめる癖、歯ぎしり」がひどい事から、閉口筋(特に外側/内側翼突筋)の過緊張-肥厚の可能性が強く推定されます。従ってその結果、同筋肉の深部(翼口蓋窩)に位置する翼口蓋神経節に絞扼刺激が加わることでその伝導/伝達失調が生じたり、あるいは翼口蓋神経節を支配する毛細血管などの血流が阻害されることなどにより、同神経節に失調が生じるのではないか

 

外側および内側翼突筋

 


翼口蓋神経節の失調がYさんの他の愁訴にも関連している ?!
・またYさんは頭顔面に数々の愁訴(耳管開放症、顎関節症、歯の知覚過敏など)がありますが、これらも上記仮説(閉口筋緊張による翼口蓋神経節の失調や、同筋内を走行する動静脈-毛細血管の循環障害、あるいは自律神経などの伝導障害など)が関与しているのではないか、と考えられます(この件については、それぞれのコンテンツで詳述しています)。

 


 

 

Yさんの整体治療目標・・・
・以上の考察から、上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    ネザールサイクルの失調を回復し、右鼻の鼻つまりを解消する
⑵    鼻腔または副鼻腔、上咽頭粘膜からの粘液分泌亢進を解消し、後鼻漏を改善する
⑶    鼻中隔を矯正し、右鼻腔を解放する
⑷    閉口筋(特に外側/内側翼突筋)の緊張を解放し、神経の伝導障害や血流低下を改善する

を設定し、それに対応する整体テクニックである、
・翼口蓋神経節解放テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック (迷走神経解放テクニック)
・頭蓋骨矯正テクニック
・閉口筋解放テクニック

を施術する事にしました。

 


 

 

結果には満足できない部分もあります、、、。
・ただ、その結果についてなのですが、本件については、残念ながら充分に納得のいく結果ではありませんでした。後鼻漏については6診目頃より少しずつ改善傾向が見え始め、12診目からはかなり安定し、最終診の14診目では非常に良くなっていたので一定の効果があったのでは、と思います。その意味では当院の仮説(ネザールサイクルの失調説)の可能性にある程度の妥当性があったのでは、と思われます。


・しかし鼻つまりについては、改善傾向を見せたかと思うと翌診では元に戻り、それが繰り返される結果となりました。そして最終診の14診目でも、後鼻漏をはじめその他の愁訴の大半はかなり改善していたのに、鼻つまりに関してだけは、Yさんは「鼻つまりだけはありました。」との事でしたので、鼻つまりについてはネザールサイクルの失調説も含めて上記仮説に何らかの瑕疵があったのか、あるいは整体手技に技術不足があったのか、または治療回数が足りていなかったのか…等、いくつかの原因が考えられます。

 

 


鼻中隔彎曲説 or ネザールサイクル失調説、、、どっちなのか???
・ところで、先述しました「鼻つまりの仮説について、鼻中隔湾曲症と当院が考えたネザールサイクルの失調説とで、どちらがどの程度の比率で鼻つまりに影響しているのか」との問題(疑問)についてですが、上記結果だけをみると「鼻中隔湾曲症説>ネザールサイクル説」なのかもしれません。つまり極論すると、鼻つまりに関しては、ネザールサイクル失調はあまり関係なく、鼻中隔湾曲症が主な原因である、となります。


・しかし、後鼻漏は鼻中隔湾曲症でも生じるとされていますが、その機序は「鼻中隔湾曲症によって鼻腔がつまるので、それが抵抗となって鼻汁が鼻の孔から出ていかずに咽頭方向に逆流し、それが後鼻漏となる」が定説となっています。この観点に立てば、Yさんの後鼻漏は確実に改善されていたので、その意味ではYさんの鼻中隔湾曲症は改善していたことになり、鼻つまりについても鼻中隔湾曲症説の可能性が低下し、ネザールサイクル失調説が妥当であった可能性が高まります。。。。。

果たしてどっちなのか、あるいは全く別の可能性があるのか、、、正直なところよく分かりません、、、

 


耳鼻科での再検査結果をみて再考するべし!!
Yさんには、力不足で申し訳ありませんでした。

・・・・と、ここまで考えましたが、これ以上は考えないことにしました。Yさんの鼻中隔湾曲症の状態は、耳鼻科で確認して頂かないと分かるわけもなく、この状態で「ああだ、、、こうだ・・・」と論じても頭がクルクルしそうですから。ですからYさんには、その点のところも踏まえて耳鼻科で詳しく検査していただきたいと思います。


・とにかく、1か月もの長期休暇を取っていただきながら、また遠方からわざわざ大阪まで来られてホテル泊まりするなど、かなりのご負担をかけたにもかかわらず、鼻つまりについては満足な結果が出なかったこと、Yさんには大変申し訳なく思います。
もし、いつか当院に来院されることがあるのであれば、今度は少しでも結果を出せるように研究を積み重ねて治療に臨みたいと思います。

 

 

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膣からの突出物、会陰の凸部、腹部膨隆、便意が生じない、、、

直腸瘤(?) 子宮脱(?) 膀胱瘤(?)、、、
腹部膨隆と骨盤内臓下垂、重度便秘症の整体治療
患者Rさん=41才-女性・自営業の症例

 

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①    Rさんの病歴・・・
患者Rさんは、4年ほど前から腹部膨満に悩まされ始めたそうです。酷い時は腹部全般がキューピー人形のお腹の様にパンパンに張って喉元まで苦しくなるそうです。運動不足が原因と思われたRさんは腹筋などの筋トレをしたそうですが、かえって下腹が出てきたそうです。そこでRさんはSIBO(小腸内細菌異常増殖症)かカンジダ感染と思われ、今度はあるサプリで腸の除菌をされたそうです。するとお腹は少し凹んだそうですが、しかし今度は胃を悪くされたそうです。そこでそのサプリを止めると、その途端に下腹と腹部が再度膨らんだそうです。そんなある日、今までよく食べていた自家製の味噌や蜂蜜、ヨーグルトを食べると腹部が膨満する事に気づいたので、それらの食品を控えていたそうです。その結果、少し腹部膨満は改善したそうです。ただ下腹はあいかわらず膨らんでいたので、その解消のために縄跳びを20~30分ほど跳ぶトレーニングで下腹を引っ込めようとしたそうです。すると今度は入浴中に股間から肉(?) or 皮膚(?)の様なもの(☚ピンポン玉ではなく、くちばしの様な弾力のある尖った感じの物体)が突出している事に気がついたそうです。その時は手で押し込んだそうですが、それ以降日常的に突出するので、今度は骨盤底筋を鍛える運動をしたところ、その突出物は引っ込んだそうです。しかし、やはり少し食べ過ぎたりするとその突出物が股間から飛び出るので、何か根本的に解決できる事は無いか、との思いで当院に来院されました。
【この件でRさんは病院などを受診されていません】

 





②    Rさんの診察
・本件に関して病院を受診されていないので正確な所は不明ですが、この股間からの突出物についてRさんは直腸瘤だと思われているそうです。その形状はピンポン玉ではなく、くちばしの様な弾力のある尖った感じの突出物だったそうです。その表面は皮膚なのか、粘膜なのか、よく分からなかったそうです。当院初診時には、この突出物は出ていなかったそうです。
・Rさんの身長は150cmで、体重は40kgだそうです。
・Rさんは子供の頃から少食だったそうですが、それでも食後にお腹が張る事が多かったそうです。Rさんはこの件で、「自分は胃下垂では、、、」と思い込んでいたそうです。
・10代の頃から便秘症で、便秘薬を服用しなければ10日以上も排便が無い事がざらにあるそうです。便意もほとんど出ないそうです。便が出なくなると2~3日で腹部全体が膨満し、キューピー人形の様に膨らみ、肋骨弓も広がってかなり苦しくなるそうです。排便されても食べた物が肉眼で分かるくらいの不消化便である事も少なくないそうです。また便器に便が浮かぶ事もあるそうです。
・かなり以前から、排便時に肛門の周囲を指で押圧して排便すると便が出やすかったそうですが、股間から突出物が出てからは、会陰の辺りがハッキリとボコッと膨らんでいるので、その膨らみを押圧して排便するようになったそうです。また排便があっても強い残便感がある事が多いそうです。この残便感は、縄跳びを始めて股間から突出物が出て以降、さらに強くなったそうです。そして同じく、下腹に便が大量にあると感じてもほとんど便意が生じなかったり、あるいは力んで排便しようとしても直腸の方に力が入りにくい感じがするようになったそうです。ただ、たまに便がスルーッとスムーズに出ると、膣からの突出物や会陰の凸部は無くなるそうです。またその頃から頻尿にもなり、夜間には三回前後も小用の為に眼が覚めるそうです。恥骨付近に臓器感覚があるそうです。排尿痛は無いそうです。
・Rさんはあまり病院を受診しないタイプの為、血液検査や血圧については、よく分からないそうです。ただ血圧は「低めだと思います」との事です。
・便秘薬として「にがり」を服用する事が多々あるそうですが、その際頭がボーっとする事が多いそうです。
・Rさんは自身の皮膚色が少し黄色っぽいと感じているそうです。視診上(頭顔面・上肢)、皮膚色は日焼け色的な色調をしていて、表面はザラザラとした肌荒れ感がありました。
・眼瞼結膜はやや濃い目のピンク色でした。
・月経周期は28~29日で、月経期間は7日だそうです。生理痛は30代の頃から始まり、痛む部位は仙骨付近だそうです。排卵痛、排卵出血は無いそうです。Rさんに出産経験はありません。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音は弱く聴取されました。肝叩打痛がありました。
・腹部触診上、回盲部が定位置よりやや上部に位置しているように思えました。また同部から臍部および左季肋部(十二指腸空腸曲)にかけて著明な緊張と圧痛があり、特に回盲部から臍部にかけては幅の広くて硬い索状物が触診できました。恥骨結合部の深部で子宮底と推測される凸部を触診できました。左鼠径部(恥骨結節寄り)にも著明な緊張と圧痛があり、左の恥骨結節深部でも著明な硬結と圧痛がありました。下腹部全般に著明な緊張と圧痛があり、その深部では癒着感の伴う感触がありました。また下腹部の正中部では、やや硬度の増した直腸と思われる縦状の索状物を触診できました(特に肛門側に行くほど硬度↗)。十二指腸上行部から十二指腸空調曲にかけても著明な緊張と圧痛があり、これらの部位の押圧で右胸骨縁(R3~4付近)、肝臓の前面や後面、あるいは左肺下葉付近、そして腰背部に放散痛が生じました。
・Rさんが子供のころ、ご自身の右下腹部に傷跡があるのを見て母親に尋ねると、母親は「それは赤ちゃんの頃に手術した傷跡や、ヘルニアやってん(正式な病名は忘れたそうです)」と言われたそうです。またRさんは未熟児(約1500g)出産だったため、出産後もかなりの日数入院していたそうです。Rさんはごく軽度の心房中隔欠損があるそうです。

 





➂ 治療目標と整体治療
⑴    腸間膜根の偏位を矯正し、同時にその緊張(硬度)を解放して、同根内の動静脈の還流を改善させ、さらに自律神経機能も回復-促進させ、その結果腸管内の消化物の吸収と蠕動機能を回復して、腹部膨満、便秘を解消する
⑵    骨盤神経叢の失調を回復し、S字結腸~直腸の内臓求心性神経(☚便意の回復)、および遠心性神経(☚蠕動運動促進)の機能を回復して、便秘を解消する
⑶    直腸を支配する動静脈の循環を回復し、直腸壁の修復を促進して、直腸瘤を解消する
⑷    病院での精密検査を受けるように勧める

 ・腸間膜根解放テクニック
 ・十二指腸空腸曲解放テクニック
 ・消化管平滑筋テクニック
 ・骨盤神経叢解放テクニック
(3診目より追加)
 ・内腸骨動静脈解放テクニック (3診目より追加)
 ・上・中・下直腸動静脈解放テクニック (3診目より追加)
 ・直腸解放テクニック (5診目より追加)
 ・子宮底解放テクニック /ダグラス窩解放テクニック (7診目より追加)

 





④    経過と結果・・・

  膣からの突出物(尿道粘膜の過形成)以外はほぼすべて改善 !!
【Rさんは遠方にお住まいの方なので、2診目から10診目まで、一度の来院で二枠分の施術時間を設けての集中治療を行いました。11診目からはメンテナンス治療となったので、一枠分の施術時間に減らして治療しました。】
【初診~10診目までの集中治療】
・初診治療後、

「お腹周りがスッキリしています」と仰っていました。
 

・2診目来院時、

「(初診施術後)2~3日は身体が非常にだるかったです。便もいつものように出なくなり、またガス(放屁)も全く出なくなって、キューピー人形の様にお腹が膨らみました。ただ呼吸は普通に出来て、(カラオケが好きなのですが)いつもより声がよく出ていたのは不思議でした。(施術日以来)数日間便が出ていなかったので、昨日便秘薬を飲みました。飲む前に股間を確認したところ、会陰付近から少しだけ何かが出ていました。」と仰っていました。また、「(初診施術後から)喉の下からみぞおちにかけての垂直方向に、フリーホールに乗って落下する時の様なヒヤッとした奇妙な感覚が一日に何度も生じています」とも仰っていました。


・3診目来院時、

「便は治療の翌日に硬い便と、その後に水様の便が出ました。その後は今日まで排便がありませんが、お腹の張りは前回みたいに張っていません。施術後のだるさは前回に比べると全然マシでした。昨日ですがお風呂に入っていると股間からほんの少しだけ突出物が出ていました。ゲップはガス(放屁)はほとんどありませんでした。(前回感じていた)胸が下がる様な奇妙な感じもほとんど無かったです」と仰っていました。


・4診目来院時、

「やはりまだお腹の膨満感が強いです。前回の施術後に久しぶりに排便があったのですが、かなり硬かったせいか、膣から小さな突起物が出ていました。会陰の凸部もありました。」と仰っていました。また「便がスルーと出た時には、この突出物や会陰部の凸部もありませんでした」とも仰っていました。
 

・5診目来院時、

「先日、婦人科に行ってきましたが、子宮下垂は無いみたいです。(担当医によると)”子宮ではなく、膣の粘膜が出ていると思いますが、その理由は分かりません”と言われました。(症状的には)突出物は外に出ませんでしたが、自分で膣内を触ると二度ほど膣内でモコッと出ていたみたいです。一度は排便の直前で、二度目は生理になってからです。そう言えば今回の生理では、一度も腰が痛む生理痛が不思議となかったです。そして今週は、あれほど張っていてお腹の膨隆が一度しかなかったです。それと今週は一度も便秘薬を飲まなかったのですが、それでも二度便意があり、少しですが自力で排便することが出来ました」と仰っていました。
 

・6診目来院時、

「今週はかなり調子良かったです。週の内四日間も排便があり、便意もありました。便も比較的楽にスルーと出ました。そのせいか、膣からの突出物も出なかったし、会陰の凸部もありませんでした。それと、今まで毎朝お腹がキューピー人形の様に膨れていましたが、それが今週は一度も無く、(お腹が)平坦でした」と仰っていました。また「今まで骨盤底筋の運動をしていたのですが、最近その運動をすると、以前より骨盤底筋が良く動く感じがするのです。以前はそれが普通と思っていたのですが、今思えば、その頃は(骨盤底筋は)動いていなかったのですね。今まで色々な治療をしてきましたが、こんなに効果が出たのは初めてだと思います。ここにきて良かったです」とも仰っていました。
 

・8診目来院時、

「(前回治療後)二日間は調子よく便が出ていて、膣や会陰部からの突出物は無かったですが、三日目から昨日まで便が出なくなり、仕方なしに酸化マグネシウム錠で出しました。ですから昨日、一昨日は膣から少し突出物が出ていました。でも会陰部の凸部は出なかったです。」と仰っていました。施術後、「今回も今迄みたいに”直腸や子宮付近の施術は痛いのかな”と思っていましたが、今回はほとんど痛みもなく、スヤスヤと眠れる時間が多かったです。」とも仰っていました。今回の治療では、初めて直腸の肛門側から直腸子宮窩(ダグラス窩)にかけて施術でき、かなり柔軟性と可動性が達成できました。
 

・9診目来院時、

「今週はキューピー人形みたいな腹部膨満は大分ましで、少し膨らんだ程度でした。平均すると二日に一度の割合で排便がありました。便意も毎回あり、量も普通かそれ以上出ていました。会陰からの突出物は一度も無かったですが、膣から少し出ていたので、この時に婦人科に行きました。すると担当医は『これは直腸からではないですね。尿道からですね。』と言われ、その足で泌尿器科に行きました。その担当医は『尿道と膣の間の粘膜に余分な部分があり、それが膣方向に出るみたいです。子供や閉経後の女性に多いのですが、Rさんについてはなぜ出ているのか、よく分かりません。膀胱/尿道留はありません』と説明されたそうです。そしてこの余分な部分の治療は切除手術しかないとも説明されたそうです。

 


 

・10診目来院時、

「二日おきですが便意は毎回ありますし、排便もスルーっと楽に出るようになってきました。そのせいか膣への突出物は今週は一度もありませんでした。会陰の凸部は排便時に時折出ますが、以前よりかなり小さくなっています」と仰っていました。
この段階で、重度の便秘症だった排便間隔も二日おきになり、以前には無かった便意も毎回生じるようになっていました。また膣からの突出物も出ず、腹部膨満や会陰の凸部もかなり改善していたので、一週間おき(二枠分)の集中治療を終了し、11診目以降からは二週間おき(一枠分)の治療に変更しました。

 


 

 

【11診目以降のメンテナンス治療】
・11診目来院時、

「膣からの突出物は出ることがありましたが、(排便時の)会陰部の凸部が出ることは今回はありませんでした。排便間隔は2~3日に一度の割ですが、便もスルーとスムーズに出るようになり、以前のように排便時に会陰部を押す必要は無くなりました。便意も毎回あります」と仰っていました。
 

・12診目は膣からの突出物と会陰の排便時の凸部が少し出ることもあったそうですが、それ以外の症状は全て順調だったそうです。そして13診目来院時は、その膣からの突出物と、排便時の会陰の凸部も、一度も生じなかったそうです。
 

・14診目来院時、

「膣からの突出部はありましたが、排便時の会陰部の凸部はほんの少し張る程度で、以前の様に凸部を押しながらの排便は全く無くなりました。排便は2~3日に一度のペースですが、便意は毎回あってスムーズに出ますし、以前のように十日も出なかったりや、出ても緩い便や不消化便が出ることは無くなりました。」と仰っていました。また「キューピー人形の様にお腹が膨れることも無くなりました」とも仰っていました。
 

この段階でRさんの主訴である腹部膨隆、骨盤内臓下垂(直腸瘤)、重度便秘症は大幅に改善し、もともとの治療目標は達成できてました。またRさんは泌尿器科医から勧められていた膀胱と膣の隙間で余分に増殖している粘膜部分の切除手術を受けることにされた事もあり、整体治療を一旦終了することにしました。





⑤     今回の症例の概説、、、
Rさんの三つの主訴…腹部膨隆、骨盤内臓下垂(膣からの突出物と会陰の凸部)、重度便秘症
膣から下垂している臓器は何なのか???

・今回のRさんの主訴は次の三つに整理できると思います。
 1.    腹部膨隆
 2.    骨盤内臓下垂 (膣からの突出物と会陰の凸部)
 3.    重度便秘症 (長い排便間隔と軟便/不消化便)


・本症例の治療に際して一番頭を悩ませたことは、2の骨盤内臓下垂についてでした。なんとなればRさんは、この件について専門医を一度も受診されていなかったからです。つまり、その下垂臓器は何なのか?、よく分からなかったからです。言い換えれば、その下垂臓器如何によっては、その整体治療手技が全く異なるので、下垂臓器の不明な状態では、どの整体治療手技を用いるべきなのか、それが決まらなかったからです。


・当然、Rさんからは骨盤内臓下垂の具体的な症状についてお聞きしました。会陰の凸部については、おそらく直腸瘤では、、、との推定がありましたが、しかし膣から下垂している臓器が膀胱/尿道(泌尿器系)なのか、子宮(婦人科系)なのか、あるいは直腸(消化器系)なのかははっきりとはしませんでした。


・ただ腹部の初診検査では、恥骨結合深部で子宮底と思われる臓器触診所見がありましたので、子宮下垂の可能性は低いのでは、と考えていました。しかしそれも専門医の診察が無ければ、はっきりとしたものではありませんでした。そのようなわけで、Rさんには当初から専門医での検査を勧めていました(☚病院を受診されたのは当院4診目治療後になってからでした)。

 

 


Rさんは”病院嫌い??”
・おそらくですが、Rさんは何らかの理由で病院があまり好きではなかったのかもしれません。その結果、この骨盤内臓下垂だけでなく、他の主訴である腹部膨隆や重度便秘症についてもあまり医療機関を受診することなく、自己判断で様々なサプリ・エクササイズ・他の療法を試されたのでしょう。ただ結果として、それらが奏功することなく、腹部内蔵の状況が複雑化し、現在の様な厄介な状態に至ったのかもしれません。


・とは言え、遠方からわざわざ来院されたRさんに対して、何もしないわけにはいきませんので、当院なりに診させていただき、まず腹部膨隆と重度便秘症については次のような仮説を考えるに至りました

 


【腹部膨隆と重度便秘症の仮説】
乳幼児期の右下腹部の手術後、同部に位置する各臓器間に癒着や位置の偏位、あるいは硬化部などが生じ、その状態のまま成長した(☚一種の手術による後遺障害)。左記の具体的な部位は回盲部に近い腸間膜根周辺と直腸(骨盤神経叢)周辺が想定され、その結果前者においては、腸管内の消化物が腸間膜根(上腸間膜静脈)に吸収されにくくなり、消化産物やガスが腸管内に溜まることで腹部膨隆が生じた。また同根内を走行する上腸間膜動脈の血流不足や上腸間膜動脈神経叢の失調も生じさせ、その結果小腸や大腸の一部の蠕動運動機能失調が生じ、重度便秘症の一因になった。そして後者においては、骨盤神経叢の失調原因となり、その結果求心神経的には「便意」が失調し、遠心神経的にはS字結腸や直腸の蠕動運動機能に失調が生じ、「重度便秘症」の主因となったのでは、、、
と考えました。

 

    

 

  

 


【当院が考える上記仮説の根拠】
『腹部触診上、回盲部が定位置よりやや上部に位置しているように思えました。また同部から臍部および左季肋部(十二指腸空腸曲)にかけて著明な緊張と圧痛があり、特に回盲部から臍部にかけては幅の広くて硬い索状物が触診できました。』


『腹部触診上、左鼠径部(恥骨結節寄り)にも著明な緊張と圧痛があり、左の恥骨結節深部でも著明な硬結と圧痛がありました。下腹部全般に著明な緊張と圧痛があり、その深部では癒着感の伴う感触がありました。また下腹部の正中部では、やや硬度の増した直腸と思われる縦状の索状物を触診できました(特に肛門側に行くほど硬度↗)。


『問診上、Rさんが子供のころ、ご自身の右下腹部に傷跡があるのを見て母親に尋ねると、母親は「それは赤ちゃんの頃に手術した傷跡や、ヘルニアやってん(正式な病名は忘れたそうです)」と言われたそうです』

 


腹部膨隆と重度便秘症の整体治療目標…
・この様な考え(仮説)と診察所見から、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    腸間膜根の偏位を矯正し、同時にその緊張(硬度)を解放して、同根内の動静脈の還流を改善させ、さらに自律神経機能も回復-促進させ、その結果腸管内の消化物の吸収と蠕動機能を回復して、腹部膨満、便秘を解消する
⑵    骨盤神経叢の失調を回復し、S字結腸~直腸の内臓求心性神経(☚便意の回復)、および遠心性神経(☚蠕動運動促進)の機能を回復して、便秘を解消する

を設定し、その具体的な治療テクニックとして
 ・腸間膜根解放テクニック
 ・十二指腸空腸曲解放テクニック
 ・消化管平滑筋テクニック
 ・骨盤神経叢解放テクニック
(3診目より追加)
を施術したわけです。

 


・次に、会陰の凸部=骨盤内臓下垂についてですが、その仮説は次の通りです

 


【骨盤内臓下垂=会陰の凸部の仮説】
(膣からの突出物については、4診目後にRさんが専門医で検査を受け、その結果尿道粘膜が余分に肥厚したものと診断されたので、これについては割愛します)
何らかの理由”で直腸膣隔壁(直腸平滑筋/膣平滑筋を含む)の一部に脆弱部分が生じ、またその脆弱部分を修復する自然治癒力(☚線維芽細胞、平滑筋細胞、粘膜上皮細胞などの活性)が減退した。その結果、大量の便やガス、あるいは力みが生じる排便時などの腸管内圧が高まる状況下になると、その圧が会陰方向に向かい、会陰の凸部として視認-触診できる状態に至った。加えて、先述しました腹部膨隆・便秘症による圧力負荷も骨盤内臓下垂の一因となった


・この何らかの理由”とは、前出した乳幼児期の右下腹部の手術後の後遺障害が遠因になっていると思われる。具体的には、術後後遺症に由来する(?)下腹部全般の癒着感を伴う著明な緊張によって内腸骨動静脈流域(特に下直腸動静脈)の血流が阻害され、直腸膣隔壁の線維芽細胞や平滑筋細胞などの修復機能が失調し、脆弱部分を充分に修復することが出来なくなった

 

 


【当院が考える上記仮説の根拠】
『腹部触診上、恥骨結合部の深部で子宮底と推測される凸部を触診できました。』


『腹部触診上、左鼠径部(恥骨結節寄り)にも著明な緊張と圧痛があり、左の恥骨結節深部でも著明な硬結と圧痛がありました。下腹部全般に著明な緊張と圧痛があり、その深部では癒着感の伴う感触がありました。また下腹部の正中部では、やや硬度の増した直腸と思われる縦状の索状物を触診できました(特に肛門側に行くほど硬度↗)。』


『問診上、かなり以前から、排便時に肛門の周囲を指で押圧して排便すると便が出やすかったそうですが、股間から突出物が出てからは、会陰の辺りがハッキリとボコッと膨らんでいるので、その膨らみを押圧して排便するようになったそうです。また排便があっても強い残便感がある事が多いそうです。』

 


会陰の凸部=骨盤内臓下垂の整体治療目標…
・この様な考え(仮説)と診察所見から、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑶    直腸を支配する動静脈の循環を回復し、直腸壁の修復を促進して、直腸瘤を解消する
を設定し、それに対応する整体テクニックとして、
 ・内腸骨動静脈解放テクニック (3診目より追加)
 ・上・中・下直腸動静脈解放テクニック (3診目より追加)
 ・直腸解放テクニック (5診目より追加)
 ・子宮底解放テクニック /ダグラス窩解放テクニック (7診目より追加)
を施術したわけです。

 

 


腹部膨隆、骨盤内臓下垂(会陰の凸部)、重度便秘症の整体治療結果・・・
・残念ながら、膣からの突出物については泌尿器科医からの説明にあるように、手術で切除するしか方法が無いとの事なので、整体治療的には不可でした。しかし他の主訴である腹部膨隆と重度便秘症、および直腸瘤の影響と思われる会陰の凸部については、10診目には大幅に改善しているので、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

 

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 ・月曜日~金曜日
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 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

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 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
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頭の圧迫感と、

頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感の整体治療
患者Hさん=64才-女性・主婦の症例

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①    Hさんの病歴・・・
患者Hさんは、 別件(
不整脈大量の発汗)で来院されていましたが、頭の圧迫感および頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感もありましたので、併せて整体治療することになりました。



②    Hさんの診察
【頭の圧迫感および頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感に関する所見】
・吐き気や複視は無いそうですが、宙に浮いている様なめまいが時おりあるそうです。頭痛は無いそうですが頭の圧迫感はあるそうです(☚特に春先に多い)。これらの症状は何年も前から続いているそうです。
・1年前に眼科を受診したそうですが、その際に眼圧が高いと指摘され(右眼=25mmHg、左眼=21mmHg)、眼圧を下げる目薬を処方されたそうです。その目薬をさすと結膜炎が生じたので、その事を担当医に伝えたそうです。すると担当医は結膜炎の目薬を併用しながら眼圧の目薬をするように言われたそうです。ところがそれでも結膜炎になるので、あまり使用していないそうです。眼圧以外で眼底や視野などの眼の異常は無く、緑内障ではないとの事だそうです。視診上、結膜の色はピンク色でした。
・ごく軽度の耳鳴りが時おりあるそうです。また難聴気味と感じているそうです。この件について耳鼻科などは受診されていません。
・若い頃から花粉症があるそうです。また数年前に慢性上咽頭炎の指摘を受けたそうですが、その時の担当医から「この治療法はないから経過観察してください」と言われたそうです。
・現在虫歯や歯周病は無いそうですが、15年以上前から原因不明の歯痛があるそうです。痛む部位は右上顎の第一小臼歯と第二小臼歯、そして右下顎の第二小臼歯だそうです。Hさん本人は、歯ぎしりの癖は無いと思っておられるようですが、歯科医からは「噛みしめる癖」が原因と言われ、歯を削るなどの処置やマウスピースを処方されたりしていたそうです。しかし全く効果が無かったそうです。また左の上下顎歯とも知覚過敏があり、冷たいものを飲むとかなり痛むそうです。
・Hさんの血圧は80/120mmHgで、血液検査ではコレステロール値がやや高めだそうです。
・気管は正中にあり、甲状腺の萎縮あるいは肥大はありませんでした。咳や痰は無いそうです。
・肺炎や気管支炎などの既往は無いそうです。特段の外傷経験も無いそうです
・頚胸部聴診上、血管雑音は聴取されませんでした。心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音は聴取されませんでした。グル音はやや弱めで聴取されました。
・胸部触診上、右の胸骨縁(R3~R7)付近に著明な緊張と圧痛がありました。また左の胸骨縁(R5~6)付近にも緊張と圧痛がありました。
・腹部触診上、打診上、全般的に濁音が聴取されました。剣状突起下縁から心窩部にかけて著明な緊張と圧痛がありました。また回盲部とS字結腸部および臍部の左側方にも緊張と圧痛がありました。
・顔面-頸部触診上、頬骨弓下(側頭下窩)と下顎切痕部に筋著明な緊張と圧痛がありました。また両乳様突起下部から下顎枝後方にかけて、そして頸部前後側面にも著明な筋緊張と圧痛がありました。首から顔面および頭皮にかけて汗が大量に出て、ジットリしていました。
・両CVAに叩打痛がありました。

 



【大量発汗(多汗症)に関する所見】
・50才頃から汗かきになり、真冬以外の春・夏・秋にかけて、少し暑くなるだけで玉の様な汗が出るそうです。汗をかく部分は首回りと頭顔面だけで、次いでデコルトと背中付近に多く汗をかくそうです。首から下はほとんど汗をかかないそうです。

【不整脈の関する所見】
・Hさんの具体的な不整脈のパターンは「トン・トン・トン・ト・トン…」といった期外収縮(心室性か上室性かは不明)で、多い時は一日に100回をはるかに超えるほど生じるそうです。また強い時は、胃から突き上げられるような不整脈があるそうです。頻脈や徐脈は無いそうです。数日前はめまいがありましたが、いつもはめまいや失神(前失神)、胸痛、吐き気、複視などの随伴症状は伴わないそうです。ただ酷い時は身体がしんどくなって動きづらくなり、ソファーやベッドに寝込む事が多くなっていたそうです。不整脈はいつどこでも生じますが、一番生じやすいのは食後だそうです。労作時の呼吸困難や動悸・息切れなどは無いそうです。
・不整脈の発現には周期性があり、1年近く不整脈が毎日生じたかと思うと、それが自然に治まって数か月間は生じない日が続き、ある日また不整脈が再発してそれが数か月続く、、、このパターンが何年も繰り返されながら、最近ではその間隔が3か月前後で周期的に変わるそうです。
・2年前の専門医での精密検査でも特段の異常は無く、ストレスが原因では、との事で基本的には経過観察だったそうです。ただ、いざという時の為に頓服を処方されていて、その時に服用するように言われていたそうです。また漢方を処方されていた事もあるそうです。
・若い頃から胃もたれがあり、ゲップも一日に何十回と出ていたそうです。胃もたれ(不快感)が強くなるとご自分からワザとゲップをして紛らわしていたそうです。呑酸や胸やけ、背中痛は無いそうです。3年前に胃カメラをした時は、特段の異常は無かったそうです。
・食欲は普通で便通は毎朝あるそうです。ただ朝の排便後も残便感は残り、その半時間~1時間後に決まって腹痛があった後に再度排便があるそうです。一度目は普通の便だそうですが、二度目はほとんど軟便だそうです。またガス(放屁)も多いそうです。
・閉経は53才の時だったそうです。生理痛はほとんど無かったそうです。お子さまは二人ですが、二人とも安産だったそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
⑴    頚頬部の筋肉緊張を緩和して同部を下行する静脈群の還流を促進し、頭蓋内圧を下げる
⑵    頭蓋骨縫合の可動性を回復し、頭蓋内圧を下げる
⑶    上記 ⑴、⑵でもって脳への血液循環を改善し、脳疲労(脳のエネルギー不足)を解消する
⑷    頸部を走行する自律神経幹の緊張を解放し、自律神経失調状態を改善する

     ・静脈還流促進テクニック
     ・翼突筋静脈叢解放テクニック
     ・椎骨動静脈解放テクニック
     ・頭蓋骨矯正テクニック
     ・頸部交感神経管解放テクニック (迷走神経解放テクニック)
     ・脳外あるいは眼科専門医の受診を勧める

 





④    経過と結果・・・
【Hさんは遠方にお住まいの方のため、一度の来院で二枠分の治療時間を設けて施術しました】
【本件は不整脈の整体治療と並行して施術していますので、その治療経過で頭の圧迫感、めまい感に関するものは青字で記しています

・初診治療後、

「胃の辺りと胸が軽くなった気がします」と仰っていました。


・2診目来院時、

「不整脈はかなり減りました。以前に比べて3割以下だと思います。ただ頭がボーッとしていて、時々軽いフラ~ッとする事が何度かありました」と仰っていました。施術後は「頭がスッキリしています。お腹と胸もスッキリとしています」と仰っていました。


・3診目来院時、

「不整脈は前回とほぼ変わらず以前の3/10くらいです。ただ胃から突き上げられるような不整脈は無くなりました」と仰っていました。また「めまいや頭がボーっとする事もありませんでした。」とも仰っていました。


・4診目来院時、

「(今週は)胃がすごく楽でした。ガス(放屁)も減りましたし、ゲップはほとんど出なくなりました。眼の奥の痛みやめまいは一度もありませんでしたし、頭がボーっとする事も無くなりました。不整脈は前回と同じ3/10くらいですが、以前に比べるとかなり弱くなり、ホッとしています」と仰っていました。来院時の視診上、Hさんのフェイスラインがシャープになり幾分小顔になっていたので、その点について指摘すると「そうなんです、両手で下顎を触ると(フェイスラインが)細くなっているんです。ありがとうございます」とも仰っていました。


・5診目来院時、

「不整脈は前回と同じ程度に出ていましたが、ほとんど気にならないくらい小さくなりました。ただ頭のボーっとした感じとめまい、右眼の奥の痛みが一度だけありました。歯の痛みはあいかわらずでした」と仰っていました。またこの頃から、Hさんの頭顔面から首、そして背中などの汗に減少傾向がみられ始め、汗による施術時の手の滑りが減っていきました。


・6診目来院時、

「(今週は)三日前だけ不整脈と頭がボーっとしてフワフワする様なめまいが少し多く出ましたが、それ以外の日は調子が良く、不整脈は以前の2/10以下だったと思います。眼の奥の痛みと鼻の奥の違和感は一度もありませんでした。右の歯の疼くような痛みも今週は軽くなっていました」と仰っていました。また「先日友人から”Hさん、あんた最近、顔が小さくなったみたいやね”と言われました」とも仰っていました。


・7診目来院時、

「不整脈はありますが2/10くらいです。それと(不整脈は)下痢すると、不思議と楽になるんです。ゲップは6/10くらいです。眼の奥の痛みや歯の痛みは全くありませんでした。ただ頭がボーッとして、めまいがチョコチョコありました。立ちくらみではありませんでした。汗は出るのですが、以前はジト~ッと脂ぎった濃い汗が大量に出ていましたが、最近はそれが減って、少しサラーッとした感じで出てきます」と仰っていました。


・8診目来院時、

「今週も不整脈は先週と同じくらいで、以前の1.5~2/10くらいでした。ゲップはまだありますが減りました。眼の奥の痛み、めまい、頭がボーっとするのは今週は無かったです。」と仰っていました。そして「ずっとゆるかった便が硬くなってきました」とも仰っていました。


・9診目来院時、

「お陰様で不整脈は1/10以下に減っています。眼の奥の痛みやめまい、頭がボーっとする感じもほぼゼロでした。便は硬便の後に軟便が出る状態ですし、量も変わっていませんが、以前の様に残便感が残るようなことは無くなりました。」と仰っていました。また「そう言えば、これだけの猛暑でも以前のように、猛烈に汗が出るようなことはありませんでした。(汗が)少し少なくなったような気がします」とも仰っていました。


・10診目来院時、

「不整脈が出る日もまだありますが、(不整脈が)一度も出ない日が増えてきました。ゲップや眼の奥の痛み、頭がボーっとする事やめまいは一度もありませんでした。汗も余り出なくなりました。以前の汗はジト~ッとした感じで、大粒の汗が暑くも無いのに大量に出ていましたが、これだけ暑い日が続いていても少し皮膚の表面が汗ばむくらいに収まっています」と仰っていました。また「昨日は少し下痢気味でしたが、しかし以前に比べて身体が軽くなって、活動的になった気がします」とも仰っていました。


以上の好経過から、Hさんのお住まいが遠方であることも踏まえて、これで様子を見ていただくことにし、今回の集中治療を終了することにしました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
念のために専門医での精査が必要なHさんの主訴=”頭の圧迫感や頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感”、、、
・Hさんの主訴である、頭の圧迫感や頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感といった症状は、漠然としてとらえどころのない症状ですが、中には重大な疾患の前触れ的なケースも少なくないので、念のためにそれぞれの専門医での精査が必要と思われます。

 

・ただ本件に関しては、数年も前から続いている症状ですので、下記1の脳疾患のような「今すぐ!!」といったような喫緊性のある重大疾患の可能性は少ないのでは、と思いました。

 


“頭の圧迫感や頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感”の主な原因とは、、、
・ところで本件のような症状の原因として挙げられるのは、次のような病態が代表的です。
 1.    脳疾患(脳梗塞、脳腫瘍、他)
 2.    脱水/熱中症
 3.    貧血
 4.    低血糖
 5.    糖質過多
 6.    脳疲労(脳のエネルギー不足)
 7.    自律神経失調
 8.    睡眠不足
 9.    精神的原因
 10.    他

 


Hさんの症状は、1の脳疾患関連の可能性が高い ?!?!
・当院は整体院ですから精密な検査はできません。ですから上記「② Hさんの診察」のように、整体師レベルで可能な限りの診察をさせていただき、そのうえで仮説を立てて整体治療にあたることにしています。

 

・その「② Hさんの診察」に掲げる整体院レベルの診察において、上記の代表的病態の中で可能性が高いものとすれば、6の脳疲労、あるいは7の自律神経失調の可能性が高いのでは、と思われます。

 

・それとは別に、ある意味1の脳疾患に該当するかもしれませんが、「軽度の頭蓋内圧亢進状態」も有力な仮説では、と考えました。

 

 


1=脳疾患関連の可能性の根拠とは、、、⑴
眼圧上昇所見と頚頬部の筋肉緊張所見

・その根拠は、Hさんの眼圧が高めである(右眼=25mmHg、左眼=21mmHg)、という事です。

眼球は脳の一部であり、両者とも同じ硬膜に包まれている臓器です。ですから眼圧が高いという事は脳圧も高いのでは、、、と推測できるかもしれません。ただ1年前の眼科医での検査では、その段階でのうっ血乳頭などの眼底異常は無いとの事ですので、あえて「軽度の頭蓋内圧亢進状態」としたわけです。


・さらにもう一つの根拠として、上記②の「Hさんの診察」において、「顔面-頸部触診上、頬骨弓下(側頭下窩)と下顎切痕部に筋著明な緊張と圧痛がありました。また両乳様突起下部から下顎枝後方にかけて、そして頸部前後側面にも著明な筋緊張と圧痛がありました。(後略)」といった所見が挙げられます。

 

 

この所見は、上記各部位の筋緊張により頭蓋内から同部位下を下行する静脈群の還流が妨げられ、結果として眼球をはじめとする頭蓋内圧が亢進する可能性が考えられるからです。

 

 


1の脳疾患関連の可能性の根拠とは、、、⑵ 
「噛みしめる癖」

・また歯科医からは「噛みしめる癖」が指摘されていますが(☚Hさん本人は自覚無し)、この癖が内側/外側翼突筋をはじめ、側頭下窩や頸部の筋肉群の緊張状態を持続化している可能性もあるので、この癖所見も「軽度の頭蓋内圧亢進状態」を支持する所見になるのでは、と思います。

 

 

 


当院の仮説・・・
❶「軽度の頭蓋内圧亢進状態」、❷「脳疲労(脳のエネルギー不足)」、❸「自律神経失調」

・以上の事から、当院では本件の【頭の圧迫感および頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感】の有力原因として、「軽度の頭蓋内圧亢進状態」を仮説として採用することにしました


・ところでこの仮説は、上記6の脳疲労(脳のエネルギー不足)にも関係してくるのでは、と考えます。

なんとなれば、上記仮説による頬部や頸部での静脈還流障害はO2や糖分を含んでいる脳血流を阻害することになり、この事そのものが脳疲労(脳のエネルギー不足)につながるからです。

 


・さらにそれだけでなく、上記7の自律神経失調説も絡んでくる可能性があります。

それは、Hさんの別の愁訴である「頭顔面から首周りの大量発汗(多汗症)」の原因として、当院では「頸部交感神経幹の過緊張(自律神経失調)」を想定し、その治療目標として同神経幹の緊張を解放する自律神経治療を取り入れているからです。

つまり本件においても上記7の自律神経失調説が原因している可能性があるのでは、と考えられるのです。

 

  

頸部交感神経幹とその整体治療

 

 


当院の治療方針・・・

頭蓋内圧を下げ、脳疲労を回復し、自律神経失調を解消する整体治療 !!
・以上の仮説から、Hさんの治療目標として、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる、
⑴    頚頬部の筋肉緊張を緩和して同部を下行する静脈群の還流を促進し、頭蓋内圧を下げる
⑵    頭蓋骨縫合の可動性を回復し、頭蓋内圧を下げる
⑶    上記 ⑴、⑵でもって脳への血液循環を改善し、脳疲労(脳のエネルギー不足)を解消する
⑷    頸部を走行する自律神経幹の緊張を解放し、自律神経失調状態を改善する

を設定し、それぞれに対応する整体治療テクニック、
 ・静脈還流促進テクニック
 ・翼突筋静脈叢解放テクニック
 ・椎骨動静脈解放テクニック
 ・頭蓋骨矯正テクニック
 ・頸部交感神経管解放テクニック (迷走神経解放テクニック)

を施術することにしました。
それと念のために、脳外あるいは眼科専門医の受診を勧める事としました。

 

 


整体治療の経過と結果について・・・
・おかげさまで、この治療目標及び整体治療は著効を示しました。

それは2診目治療後から「頭がスッキリしています。(後略)」と仰るようになり、3診目以降からは最終診の10診目に至るまで、ずっと「めまいや頭がボーっとする事もありませんでした。」と仰るようになり(☚さらに4診目には眼の奥の痛みも解消している)、ほぼ完治に近い状態を維持し続けたからです。


・それだけでなく、4診目には「そうなんです、両手で下顎を触ると(フェイスラインが)細くなっているんです。ありがとうございます」とも仰っるようになり、さらに6診目には「先日友人から”Hさん、あんた最近、顔が小さくなったみたいやね”と言われました」との報告も受け、頭蓋内圧のみならず、頭顔面全体の小顔効果(減圧効果)も顕在化してきました。

 

 

・以上の結果から、今回のHさんの【頭の圧迫感および頭がボーっとして宙に浮いているようなめまい感】については、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

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しゃべると咳が頻発する!! 
咳喘息?! それとも自律神経失調?!・・・

5か月前から一日に200回以上も続く「咳」と「嗄声」の整体治療

副鼻腔炎による"流注膿瘍"も一因か?!
患者Mさん=44才-男性・会社員の症例
 

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①    Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、9年前に
逆流性食道炎の集中治療のために当院に始めて来院され、その後5年ほど前までメンテナンスの為の治療や、その他の愁訴の治療の為に時おり来院されていた方でした。そのMさんが数年ぶりに再来院されました。今回の主訴は「一日に200回以上も咳が出る」というものでした。そして「嗄声(しゃがれ声)」もひどく、一日中声がかれていて、顧客などと会話する機会が多いMさんにとって、これらの事はかなり支障が出ているそうです。Mさんは呼吸器内科を受診され咳喘息と診断されましたが、同院での治療で全く効果が無かったため、「ひょっとしたら今回の咳は、ずっと以前になった逆流性食道炎が再発し、その影響で咳が続いているのでは、、、」と思われたので、今回の再来院になりました。

 



②    Mさんの診察
・咳の状況はほとんど「から咳」で、痰はあまり出ないそうです。ゼイゼイやヒュー音などの喘鳴も無いそうです。以前は工場勤務であまり人と話す機会は少なかったのですが、事務/営業的な職場に配置換えになった事で、他者との会話が増えていたそうです。その際、一言しゃべるだけで咳き込む事が増え、勤務中にもかなり支障が出ているそうです。
・咳が続くようになったきっかけは、5か月前に、主に前頭部から両眼窩にかけての頭痛が続いたので近医を受診したところ、副鼻腔炎(炎症の部位は不明)と診断された頃から始まったそうです。その頃は頭痛だけでなく、鼻汁や後鼻漏も出始めていたそうですが、それに加えて咳も頻発するようになっていったそうです。痰はあまり出なかったそうです。そこで担当医は「おそらく咳喘息でしょう」との事で、吸引性のステロイド剤と抗アレルギー薬を処方されたそうです。ところが2週間以上服用しても全く効果が出ず、1日に200回以上に及ぶ咳が出続けていたそうです。
・Mさんは以前に喉の違和感(ゴルフボール様感覚・梅核気)を訴えていた事があり、咽喉頭異常感症が疑われていました。また聞診に際して嗄声(しゃがれ声)が認められたので、この事を指摘すると「副鼻腔炎になった頃から声がかれ始め、今でもこの通り、声がしゃがれているんですよ」と仰っていました。
・Mさんに喫煙歴は無いそうです。
・食欲は普通で、排便は毎日あるそうです。
・呑酸は無いそうですが、ゲップはかなり頻繁に出るようになったそうです。最初の頃は胃痛なども無かったそうですが、最近になってみぞおちの苦しさが生じるようになり、さらに食後の胃もたれ(胃痛)も強くなってきたので、病歴で記したように「ひょっとしたら逆流性食道炎の再発か??」と思ったそうです。
・頸部視診/触診上、気道は正中にあり、甲状腺の腫瘤、腫脹、萎縮はありませんでした。頸部の筋肉群(特に前面の胸鎖乳突筋・他)が著明に発達し、かつ緊張していました。また胸鎖乳突筋付近の押圧で、喉のイガイガ感に次いで、大量の咳を誘発する事ができました。
・頚胸部聴診上、血管雑音は聴取されませんでした。心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音は聴取されませんでした。グル音は比較的弱く聴取されました。飲水による下部食道括約筋の排泄音検査では(二度検査)、一度目は排泄音は聴取されませんでした。二度目は剣状突起下端で小さく聴取されました。
・腹部触診上、心窩部に軽度の緊張と圧痛がありました。

 



➂ 治療目標と整体治療
⑴    咽喉頭を支配する自律神経(交感神経幹、迷走神経、咽頭神経叢、上・下喉頭神経)の緊張を解放する
     ・下部食道括約筋解放テクニック (初診のみ施術)
     ・咽頭神経叢解放テクニック
     ・上・下喉頭神経解放テクニック
     ・頸部交感神経幹解放テクニック (迷走神経解放テクニック)

 





④    経過と結果・・・
・初診時、

まず最初に下部食道括約筋の解放テクニックを施術すると、「少しだけのどのイガイガ感が減り、咳が減った感じがします」と仰っていました。次に頸部の咽頭神経叢、上・下喉頭神経の解放テクニックを施術すると、喉のイガイガ感を誘発し、その後大量の咳が誘発されました。施術終了後、「(治療前より)のどのイガイガ感が強くなった気がします。それとしゃがれ声(嗄声)も酷くなった気がいます」と仰っていました。嗄声については他覚的にも施術前よりも強くなっていました。
なお「下部食道括約筋解放テクニック」は初診時だけ施術し、2診目以降は施術しませんでした。


・2診目来院時、

「(初診施術後に咳と嗄声が悪化してから)翌日まで咳と嗄声は悪化したままでしたが、その翌日から咳は軽くなりました。6~7/10くらいです。嗄声も良くなりましたが、咳に比べればもう一つです」と仰っていました。

・3診目来院時、

「以前に比べて嗄声はマシになってきています。ただ昼を過ぎると嗄声が出始めて、それが強くなったり弱くなったりしています。咳はマシで、以前に比べると4~5/10くらいです。以前は喋るとすぐに咳が出て、会話が出来なくなっていましたが、それはほぼ解消されました」と仰っていました。
 

・4診目来院時、

「順調に良くなっていると思います。しゃべると咳は出ますが、体感的には以前の2~3/10くらいにまで軽くなっています。嗄声はしゃべりすぎると出てきますね」と仰っていました。
 

・5診目来院時、

「今週は非常に調子が良かったです。嗄声は無くなり、普通の声でしゃべれます。しゃべっていても咳はほぼ出ず、以前の1/10以下です」と仰っていました。ただ頸部の自律神経群の施術中、3~4度、咳が誘発されました。
 

・6診目来院時、

「今週は一度も咳喘息は出ませんでしたし、嗄声もなく、快調にお客さんとしゃべることができました」と仰っていました。また施術中も1度しか咳が誘発されなかったので、完治に近い状態と考え、今回で集中治療を終了して様子を見ていただくことにしました。





⑤     今回の症例の概説、、、
咳喘息は原因不明とされていますが、
咳喘息の一般的な原因と治療方針について、、、

・咳喘息は原因不明とされていますが、一般的な治療はステロイド系あるいは気管支拡張系の投薬治療が主ですので、アレルギー機序が関係しているケースが多いのかもしれません。ところがMさんの咳喘息については病院から処方されているステロイド剤と抗アレルギー薬は全く効果がなかったので、アレルギー性の咳喘息の可能性は低いのでは、と考えられます。

 

 


逆流性食道炎でも咳喘息が生じることはある、、、が…
・また逆流性食道炎でも咳が頻発することもありますので(☚だからこそMさんも当院に来院されました)、逆流性食道炎性の咳喘息も選択肢の一つに入れる必要はあります。ところが初診時に逆流性食道炎の整体治療(下部食道括約筋解放テクニック)を施術するも、咳については微妙な効果しか出ませんでした。

 

  

 


頸部への整体治療でMさんの咳喘息が増強した ?!? これは大きなヒント!!
・ところがその後に施術では、
1.    「咽頭神経叢および上・下喉頭神経解放テクニック」などによる頸部への刺激によって喉のイガイガ感が誘発され、その後に大量の咳が誘発されたこと、、、
そして施術終了後にMさんは、
2.    「(治療前より)のどのイガイガ感が強くなった気がします。それとしゃがれ声(嗄声)も酷くなった気がいます」と仰っるようになり、むしろ施術前より酷くなっていたこと、、、
3.    さらには嗄声については他覚的にも施術前よりも強くなっていたこと、、、

などの様に、当院における頸部各自律神経群への整体手技による刺激によって、かえって咳や嗄声が増強していることが判明しました

 

 

・つまりこれらの事象を逆説的に考えると、Mさんの咳喘息は頸部の自律神経群の過緊張(過敏性)が深く関与しているのでは、との疑いを持てる事象では、と思われました。

 


Mさんも同感、、、
Mさんの咳喘息は自律神経失調が主因か ?!

・この仮説をMさんに伝えると、Mさんも「僕もそのように感じました」との回答だったので、2診目以降からは逆流性食道炎の治療は止め、頸部の自律神経群の整体手技に絞って治療を進めていくことにしました。

 


著効を示したMさんの咳喘息治療・・・
5か月も続いていた、200回以上に及ぶ咳喘息が2診目から改善傾向に !!

・その治療方針の転換効果は2診目から現れました。

Mさんによると一日に200回以上も続いていた咳喘息が、以前の6~7/10程度まで軽減し、また嗄声も少し改善機運が見え始めたそうです。さらに3診目、4診目と改善していき、5診目には「今週は非常に調子が良かったです。嗄声は無くなり、普通の声でしゃべれます。しゃべっていても咳はほぼ出ず、以前の1/10以下です」と仰っるくらいにまで改善していました(但し、施術時に咳が2~3度誘発されていた)。


この様な経緯から、頸部の自律神経群が咳喘息の主因である可能性が高まりました

 

 


Mさんの咳喘息の主因が自律神経失調と推測されるもう一つの根拠とは、、、
・ところでMさんの咳喘息の主因が自律神経的機序で生じているのでは、と考えるもう一つの根拠ですが、それは上記「② Mさんの診察」の「頸部の筋肉群(特に前面の胸鎖乳突筋・他)が著明に発達し、かつ緊張していました」といった所見にあるように、Mさんの頸部から肩にかけての筋肉群はかなり発達・肥大・緊張している所見もあげられます。

 


・ちなみにこの件についてMさんに改めてお聞きすると、「マッサージ屋さんでも”首や肩の筋肉がカチカチですね、肩凝るでしょう”とよくいわれるんですよ。でも私的にはあまり凝り感はないんですどね」と仰っていました。

 


頸部を走行する自律神経群(交感神経幹と迷走神経)が失調する理由とは。。。
筋肉の緊張(凝り)による圧迫が原因することもある ?1

・このMさん頸部筋肉群緊張所見(☚特に前面から側面にかけての筋肉群)は、それに近接する頸部交感神経幹や迷走神経などを慢性的に圧迫している可能性があります。

 

・それだけでなく、これらの自律神経に血液を供給する血管群の血流障害をも起こしている可能性があります。つまりこの段階で各自律神経の絞扼性伝導障害が生じるリスクが発生しているのでは、と思いました。

 

 

 

 


自律神経が支配する咳反射、気管粘膜の粘液分泌、声帯の機能などが失調した結果が、、、
・その伝導障害の結果、例えば交感神経系に比べ迷走神経系(☚特に咽頭神経叢や上・下喉頭神経)が優位過剰となり、咳反射の閾値低下=咳反射が生じやすくなったり、あるいは同じく気管粘膜の粘液分泌過多により気管の閾値が低下して咳反射が生じやすくなったのでは、そして下喉頭神経の伝導障害により、同神経が支配している声帯の機能が減退し、嗄声が生じるようになったのでは、と考えます。

 

 


副鼻腔炎も咳喘息に一役買っている ?!?
実際、Mさんの咳喘息は副鼻腔炎発症後に生じている、、、

・以上の事から、「Mさんの咳喘息が主に自律神経失調的機序で生じているのでは」と考え、これだけでも充分咳喘息発生につながると思いました。

しかし、ただそれだけでなく、そこに、5か月前に発症した副鼻腔炎もその発症促進につながったのでは、と思います(というより、上記の頸部筋肉群の緊張/硬化が副鼻腔流域の血流を制限し、もって副鼻腔の免疫機能が減退した結果で生じたのかもしれません)。


・つまり副鼻腔炎の発症により鼻汁や後鼻漏が生じたことから、それらの膿汁が気管内を下行および滞留することで気管粘膜の閾値が低下して過敏になり、咳発作を誘発しやすい状況になっていた、あるいはこれら膿汁が頸部筋肉群の筋膜間隙を流注膿瘍し、その結果頸部筋肉群の緊張/硬化、あるいは直接交感神経幹などの自律神経群を絞扼刺激することで咳発作を誘発しやすい状況になっていたのかもしれません

 

 


Mさんの咳喘息の治療方針と整体テクニック !!
・以上の仮説から、上記「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴    咽喉頭を支配する自律神経(交感神経幹、迷走神経、咽頭神経叢、上・下喉頭神経)の緊張を解放する
を設定し、それに対応する整体テクニック、
・下部食道括約筋解放テクニック (初診のみ施術)
・咽頭神経叢解放テクニック
・上・下喉頭神経解放テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック (迷走神経解放テクニック)
を施術したわけです。

 

 


5診目でほぼ完治に近い状態にまで改善 !!
Mさんの咳喘息は、自律神経失調性の可能性↗

・前出の通り、その結果は極めて早期に著効を示し、5か月も続いていた咳喘息については、2診目には6~7/10程度にまで軽減し、嗄声についても3診目には改善傾向を示してきました。そして5診目には咳喘息および嗄声についてもほぼ完治に近い状態になりましたので、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

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