15年以上前から続く尿漏れの整体治療
14診目で改善していた症例の解説です
患者Yさん=33才-男性・会社員の症例
● 泌尿生殖器疾患の整体治療【総合案内】はこちら

① Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、鼻詰まり、後鼻漏、耳管開放症、顎関節症、下痢など、多彩な愁訴がありましたが、尿漏れもありましたので、併せて整体治療することになりました。
【Yさんは遠方にお住いのため、一度の来院で2枠分の施術時間を設けたり、あるいは一度の来院で、午前診は二枠分、午後診で二枠分の施術時間を設けて(合計4枠分)治療したりしました。またYさんは会社員であるので、会社に1か月の休暇を取られ、その間で治療が完了する集中治療計画を立てて施術しました。その際、施術による副作用に細心の注意を払いながら、施術を進めていきました。】
② Yさんの診察
【尿漏れに関する所見】
・Yさんが尿漏れに初めて気づいたのは今から15年以上前だそうです。その頃から排尿後に時折り少量の尿が漏れるようになり、それが少しずつ悪化してきて、最近ではほとんど毎排尿後に尿漏れがあるそうです。排尿後以外の状況ではめったに尿漏れは無いそうです。
・残尿感は時折りあるそうですが、頻尿(尿意切迫感)や膀胱痛、排尿痛、血尿、混濁尿などは無いそうです。排尿回数は一日平均6回前後だそうです。遷延性排尿(排尿を開始するのに時間がかかり、尿が出づらい状態)は無いそうです。
・いつ頃かは忘れたそうですが、Yさんは一度だけ本件で泌尿器科を受診した事があるそうです。漢方薬を中心に数か月間治療したそうですが結果的には改善せず、尿漏れの原因もよく分からなかったそうです。
・10年前に尿管結石になったことがあるそうです。ただ、左右どちらだったかは覚えていないそうです。
・高校時代の3年間、自転車で片道30分ほどの道のりを通学していたそうです。その際、陰嚢のしびれ等の記憶は無いそうです。
・小学3or4年生の頃、カンピロバクター腸炎になり、ひどい腹痛と下痢で一週間以上学校を休んだそうです。この時は、入院はしていないそうです。
・7年前に虫垂炎に似た急性腸炎になり、右側腹部痛と下腹部痛、下痢、40°の高熱が出たそうです。この時は一週間ほど入院加療していたそうです。その半年後にもよく似た急性腸炎になったそうですが、この時は入院せず、一週間ほどの自宅療法で済んだそうです。
・十代の後半頃から両足首の冷え性が生じるようになったそうです。また同じ頃から、両足裏の多汗症(足蹠多汗症)にもなっているそうです。
・Yさんは十代から現在に至るまでもお腹が弱いらしく、特に朝食後には下腹部痛が生じ、お腹を下しやすい事が多いそうです。排便は毎日あるそうですが、硬い便の時もあれば軟便の事もあるそうです。ここ数か月はほぼ軟便か下痢便だそうです。また昼食後はほぼ毎回強い眠気が襲うので、午後からの仕事にかなり支障が出ているそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取されました。
・腹部触診上、回盲部で著明な緊張と圧痛がありました。特に右上前腸骨棘(ASIS)から右鼠経靭帯~恥骨結合にかけて、数mm大のしこりと緊張および強い圧痛がありました。特に恥骨の直上部位は極めて硬く、かつ極めて強い圧痛がありました。心窩部や左季肋部(十二指腸空腸曲付近)でも緊張と圧痛がありました。打診上、臍より下方は全般的に濁音で、かつ触診的にも下腹部全般的にかなり硬めの粘土状の感触がありました。
・血圧は正常で、血液検査で異常を指摘されたことは無いそうです。
・Yさんの身長は170cmで、体重は55kgだそうです。
【その他の頭顔面に関する所見】
・右耳で自声強聴が初めて出たのは5年前で、近医を受診すると「耳管開放症」と診断を受けたそうです。自声強聴は毎日出るのではなく、数日に一度の割合で出るそうです。ただ運動後やエレベーターの昇降時には生じやすいそうです。左耳で自声強聴が生じることは無いそうです。耳鳴りや難聴は無いそうです。
・幼稚園の頃に右耳が痛くなったので近位を受診すると、中耳炎と診断されたことがあるそうです。それ以降、時折右耳の奥にボコボコとした違和感を感じる時がたまにあったそうです。
・近視ですが、眼圧などは正常で、今まで眼科医から異常を指摘されたことは無いそうです。
・鼻がつまるのは右鼻だけで、左鼻はあまりつまらないそうです。鼻閉はあっても鼻水はほぼ出ないそうです。ただ後鼻漏はあるそうですが、サラサラとした液体調でほぼ無色透明だそうです。これらの症状はどちらも10年ほど前から毎日のように続いているそうです。耳鼻科の担当医から「治すには手術しかありません」と言われているそうです。
・今までの検査の中で、花粉症などのアレルギーや鼻腔、副鼻腔、上咽頭などに炎症所見が確認されたことは無かったそうです。
・虫歯や歯肉炎(歯周病)は無いそうですが、歯をかみしめる癖、歯ぎしりがひどいそうです。歯科医より歯のすり減りを指摘されていて、それは左右ともあり、5年前からマウスピースの処方を受けているそうですが、よくマウスピースをつぶしてしまうそうです。
・5年ほど前から、上下左右の小臼歯付近に知覚過敏があり、冷たい飲食物やドレッシングなどの酸っぱい飲食物で知覚が過敏になるそうです。今までいろいろな治療を受けたそうですがどれも改善するには至らず、知覚過敏の原因はよく分かっていないそうです。
・10年以上前から左の顎関節症があり、顎関節付近の軽度の疼痛と、顎の開閉時のクリック音、および口の開閉時の非対称(右顎が先に動く)があるそうです。また左の奥歯のかみ合わせが悪く、両方の歯をかみ合わせたとき、左の上下の奥歯の間が1~2mmほど開いているそうです。
・高校生の時に3年間ほど歯科矯正をしていたそうです。その際に左右上下の奥歯(4本)を抜歯しているそうです。
・下顎を前方に突き出す検査ではほぼ正常でしたが、下顎の左右側方への運動については、左側方への運動は、かなり制限されていました。
・いびきがひどく、両親や奥さんからよく指摘されるそうです。睡眠時に無呼吸があるかどうかは不明だそうです。
・発声や構語の異常は無いそうですが、嚥下時にむせる事(誤嚥)は度々あるそうです。鼻腔への逆流は無いそうです。
・カーテンサインは陰性でした。
・頭顔面の視診上、気管は正中にあり、甲状腺の腫脹、委縮はありませんでした。鼻梁は「し」状に右側凸で軽度彎曲していました。左右の上・下眼瞼に、かなり濃い「くま」があり、顔面全体がくすんでいました。
・残業があると頭が全体的に痛くなることが多いそうです。
・左の後頚部から左肩甲骨上角にかけて、しびれに似た疼痛が常時あるそうです。
・頚胸部聴診上、血管雑音は無く、心音に特段の所見はありませんでした。
・頸頬部触診上、第5,6棘突起(C5,6)の押圧で著明な圧痛がありました(特にC6)。左右の下顎切痕部や頬骨弓下方(側頭下窩)にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の眼窩下孔やオトガイ孔に圧痛・放散痛はありませんでした。しかし眼窩下孔の下部とオトガイ孔の上部に軽度のしこり(硬結部)と圧痛がありました。頸部の筋肉群は、前後左右の筋肉全般が緊張し、圧痛がありました。特に右側の頸椎(C1~C7)横突起前後には数mm大のしこりを伴う緊張がありました。また同部の押圧により、右耳の奥のほうで「パコパコ」といった振動(?)が誘発したそうです。

➂ 治療目標と整体治療
【初診から3診目までは後鼻漏など頭顔面の愁訴の治療を優先したので、尿漏れの治療は4診目から開始しました】
⑴ 膀胱平滑筋(特に内尿道括約筋)の膠着を緩和し、柔軟性を改善して、内尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑵ 骨盤神経叢、膀胱神経叢の緊張を解放し、自律神経機能を改善して、内尿道括約筋の括約機能を回復する
⑶ アルコック管内を走行する陰部神経の絞扼性伝導障害を解放し、外尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑷ 骨盤臓器間にあると推定されに癒着部位をはがし、各臓器の機能および血管系の循環阻害や神経系の伝導障害を改善する
・膀胱平滑筋解放テクニック
(内尿道括約筋解放テクニック)
・膀胱神経叢解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・アルコック管解放テクニック
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・消化管平滑筋解放テクニック

④ 経過と結果・・・
【Yさんは遠方にお住いであり、また数多くの愁訴がある方でしたので、今回の来院でそれらを一括して整体治療を受けたいとの事でした。その為に、会社に一か月間の休暇届けを出され、その間にまとめて整体治療することになりました。この様な状況ですので、下記の経過にはそれらの愁訴の経過がランダムに記されていて、本件(尿漏れ)については分かりにくくなっているかと思います。そこで本件については青字で記しています。】
・初診治療後、
「施術の途中から右鼻が通ってきて、今も鼻の通りは良いです」と不思議そうに仰っていました。また左側方への下顎の移動は、かなり改善されていました。
・2診目来院時、
「鼻が通っていたのは(治療終了後)3時間くらいでした。それからはいつもと同じく鼻がつまりました。その他の症状も元に戻りました。ただ歯の知覚過敏についてはかなり楽で、普段の2/10程度が今でも続いています」と仰っていました。また「治療後すぐに体がだるく、眠気も強くなったので、ホテルに戻ってからすぐに眠りました。それと頻尿気味になりました」とも仰っていました。
・6診目来院時、
「後鼻漏や自声強聴はありませんでしたが、鼻閉はつまったり通ったりの繰り返しでした。ただ通っているとしても6~7分くらいの間でした。歯の知覚過敏は、(初診以来)ありませんでした。」と仰っていました。また「下痢便はなくなりましたが、やはりまだ軟便ですね」とも仰っていました。
午前診後の休憩後、
「さっき食事をしている時に気が付いたのですが、左の歯の”かみ合わせ”が良くなりました! 十年以上もかみ合わせが悪かったのに、急に良くなってビックリしています」と仰っていました。また「”知覚過敏がどこまで良くなっているかな~”、と思い、思い切って氷で満たしたお水を飲んでみましたが、ほんの少し違和感がある程度で無理なく飲めました。つい先日までは、こんな事をすると飛び上がるほど歯に響いていましたが、今は全然ましです」とも仰っていました。
・8診目来院時、
「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはあり、それが強くなったり弱くなったりしました。それとこれは関係ないかもしれませんが、昨晩の就寝中にオデコに汗をいっぱいかいていました。こんな事は今までに記憶がなかったですが、これも治療と何か関係があるのでしょうか」と仰っていました。お通じについては、まだ軟便が続いているそうです。しかし「そう言えば、下腹部痛は気にしなくなりましたね」とも仰っていました。
・10診目来院時、
「鼻つまりは今週もやはりありましたが、一時止まっていた後鼻漏や自声強聴も今週は時折ありました。それと前回の治療で良くなっていた歯の開き具合とかみ合わせが、今週は元に戻りました。でも歯の知覚過敏は無かったです。」と仰っていました。尿漏れについてお聞きすると「そういえば、今週はあまり気にすることは無かったですね。いつもの半分くらいかもしれません。」とも仰っていました。お通じについてはやはり軟便ですが、下腹部痛はここのところ感じていないそうです。
施術後、
「顔面の治療中、右耳の奥のほうで”パコパコ”とした音が鳴っていました。今は、さっきまであった自声強聴が無くなっています。それと左歯のかみ合わせも良くなって、さっきより大きく開く気がします」と仰っていました。鏡で口の開閉を確認していただくと、治療前は左右の顎関節が非対称的に開閉していましたが、治療後は対照的にバランスよく開閉していました。
・12診目来院時、
「後鼻漏や自声強聴、歯の知覚過敏は無かったですが、鼻つまりはありました。尿漏れについても、漏れそうになった感じはありましたが、結局一度も漏れずに済みました。それと、今日はまだ一度しか排便はありませんが、軟便でなく比較的硬い便が久しぶりに出ました」とも仰っていました。
・14診目来院時、
「後鼻漏、自声強聴、歯の知覚過敏は非常に調子よくなり、ほとんど無かったです。左顎の痛みやクリック音もほとんど感じませんでしたし、かみ合わせも良好です。ただ鼻つまりだけはありました。」と仰っていました。また「便は硬めの普通の便で、最近は緩い便が出なくなってきています。そう言えば、尿漏れも一度も無かったですね」とも仰っていました。施術後、「今は鼻がスッキリと通っています」と仰っていました。
この段階で、鼻づまりに関しては少し不充分でしたが、その他の愁訴(知覚過敏、耳管開放症、尿漏れ、下痢、顎関節症)については日常生活的に問題の無いレベルにまで大幅に改善していました。またYさんの休暇期間がほぼ満了に近かったので、今回の集中治療は一応の終了としました。

⑤ 今回の症例の概説、、、
少なくない男子の尿漏れ患者さん、、、
Yさんの尿漏れ原因は何なのか>>>>>
・尿漏れは、一般的には女性に多い愁訴とされていますが、男性にも尿漏れでお悩みの方は少なからずおられるようです。ただその原因は「加齢、前立腺肥大症/腫瘍、骨盤底筋の衰え、膀胱炎、尿道結石、肥満…」などですから、上記「② Yさんの診察」の【尿漏れに関する所見】からすると、Yさんにはどれも当てはまらないか、あるいはその可能性がかなり低いものでは思われます。またYさんは10年前に尿管結石(☚尿道では無い)にはなっていますが、尿漏れはそれより以前の15年以上も前からですから、これも主たる原因ではなさそうです。
内/外尿道括約筋と尿漏れの直接的な機序について、、、
・ところで、尿漏れの最終的な機序は次のように言われています。
内/外尿道括約筋(下記 注1参照)の括約機能が”何らかの理由”により減弱することで、膀胱内に畜尿されている尿が漏れやすい状態になる。その状態下で排尿したり、あるいは運動時の腹圧上昇などで膀胱圧が高まると尿が減弱した尿道括約筋をすり抜けて排出され尿漏れが生じる
注1) 内および外尿道括約筋
尿道にある内および外尿道括約筋が常時収縮することで膀胱から尿が漏出することを防いでいる。
内尿道括約筋は平滑筋からなり、内尿道口(☚前立腺の手前で膀胱壁内にある)に位置し、自律神経支配(膀胱神経叢)である。
これに対して外尿道括約筋は横紋筋からなり、前立腺の直下に位置し、随意神経(陰部神経)支配である。
従って前者は、そのコントロールは随意的(意識的)には制御されず、無意識下で制御されるので、膀胱内に尿が溜まれば溜まるほど(膀胱内圧が上昇すれば上昇するほど)自律性に強く収縮し、排尿(尿漏れ)を制御する。
後者は随意的(意識的)にコントロールできるので、膀胱内の尿が増えて尿意が増すと意識的に外尿道括約筋を収縮させ、排尿(尿漏れ)を制御することが出来る。
尿漏れに関しては、内尿道括約筋の制御が主役と言われている。
科学的検査に馴染まない尿漏れ原因もある?!
整体的には、その方が興味深い>>>>>
・ここで重要な事は、上記の「内/外尿道括約筋の括約機能が減弱する”何らかの理由”」にあります。それが分かれば、具体的な治療方針が見えてくるからです。ところがYさんの場合、その理由が泌尿器科でも分からなかったそうです。ただ整体的な観点でいうと、「その理由が泌尿器科でも分からなかった」事こそが、大きなヒントとなることがあります。つまり、血液/尿検査やX線、MRIの様な西洋医学が誇る「化学的、画像的な検査法には馴染まない原因があるのでは?!」と、整体的には考えるからです。
・言い方を変えると、上記の「化学的、画像的な検査法には馴染まない原因があるのでは?!」とは、例えば血液検査やMRIでは描出されにくい臓器間の癒着や血腫、あるいは平滑筋の緊張(凝り)や、それに起因する血管や神経の絞扼、または自律神経失調的な機序、、、などです。
骨盤神経叢と男性泌尿生殖器
・これらは血液検査などの科学的な検査では証明されにくいですから、残念ながら推測に頼らざるを得ません。その意味では不完全ですが、現実の臨床ではある程度の推測=信憑性が確認できれば、その方向性で進むことが一般的です。でないと、100%の確証がなければ何もできない、、、という事態に陥るからです(当然、万が一にもその信憑性に間違いがあった場合、当該医療家はその重要度に応じて何らかの責任を負う覚悟が必要です)。
Yさんの尿漏れ原因の仮説とは、、、
・以上の事から、今回のYさんの尿漏れについてある程度信憑性のある仮説を考えることにしました。そしてその要旨は次の通りです。
Yさんは10代からいわゆる”お腹が弱い”体質だった。特に小学生時代にはひどい腸炎にもなった。その際、腸or大網などから膿が漏れ出て腹腔や骨盤底部(特に膀胱直腸窩~坐骨直腸窩-アルコック菅など)に漏出し、その残渣が消化管、膀胱、および近接する血管群や神経叢などに浸潤/癒着した。
その一つが膀胱(特に尿道括約筋付近-❶)および膀胱神経叢-➋であり、あるいはアルコック管-❸などであった。
その為、
❶により、尿道括約筋機能が膠着し、その柔軟性が阻害されて尿漏れしやすい状態になった。
➋により、排尿や著尿に関する末梢性自律神経の機能に失調が生じ、それによっても内尿道括約筋機能のコントロール不全に陥り、尿漏れしやすい状態になった。
❸により、アルコック管内を走行する陰部神経に絞扼性伝導障害が生じ、外尿道括約筋のコントロール不全に陥り、尿漏れしやすい状態になった
これら❶~❸が冒頭に記した「内/外尿道括約筋の括約機能が減弱する”何らかの理由”」ではないか、、、
と考えました。
アルコック管と骨盤深部の神経系
Yさんの尿漏れをさらに悪化させた原因があった・・・
急性腸炎、足の冷え性、足蹠多汗症も尿漏れと関連している?!?
・さらにYさん、7年前にも二度にわたって急性腸炎になり(そのうち一度目は一週間の入院が必要だった)、上記原因仮説に追い打ちをかけるように骨盤神経叢などにさらなるダメージを与えることとなり、尿漏れが次第に悪化していったのではないか、と考えられます。
・骨盤神経叢のダメージについては、別角度からも推測できます。それは、Yさんは下記の様な足の冷え性および多汗症所見もあったからです。
『十代の後半頃から両足首の冷え性が生じるようになったそうです。また同じ頃から、両足裏の多汗症(足蹠多汗症)にもなっているそうです。』
・ちなみに冷え性は交感神経緊張による血管収縮(血流低下)も有力原因の一つですし、多汗症は汗腺を支配する交感神経の緊張によって発汗が促進します。何となれば、両者の交感神経はそれぞれ、骨盤深部に位置する骨盤神経叢から起始して下肢に伸びていますので、この足の冷え性および多汗症(足蹠多汗症)自体が、骨盤神経叢の失調を推測させる有力な所見であることの信憑性が高いのでは、と思います(下記Yさんの症例参照)。
骨盤神経叢
【参考資料】
◆ 靴下を三枚重ねしても赤く腫れあがる足のしもやけ(凍瘡) 20才の頃から続くしもやけ(凍瘡)の整体治療
患者Yさん=63才-女性-主婦の症例
◆ 20年前から続く、足の裏の多汗症(足蹠多汗症)の整体治療
患者Yさん=63才-女性-主婦の症例
高校時代の自転車通学も原因していた?!?
・これらとは別に、高校時代の三年間にわたり、片道30分間の自転車通学をしたことによって、坐骨直腸窩-アルコック菅-にサドルからの物理的圧力が加わり続け、その結果アルコック管(特に右アルコック管)付近に硬結部ができ、その硬結によって陰部神経が絞扼されやすい状態に陥っていたことも尿漏れにつながったのでは、との推測もできます。
Yさんの尿漏れ治療方針とその結果、、、
・以上のような考察から、「➂ 治療目標と整体治療」に掲げる治療目標、
⑴ 膀胱平滑筋(特に内尿道括約筋)の膠着を緩和し、柔軟性を改善して、内尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑵ 骨盤神経叢、膀胱神経叢の緊張を解放し、自律神経機能を改善して、内尿道括約筋の括約機能を回復する
⑶ アルコック管内を走行する陰部神経の絞扼性伝導障害を解放し、外尿道括約筋の絞扼機能を回復する
⑷ 骨盤臓器間にあると推定されに癒着部位をはがし、各臓器の機能および血管系の循環阻害や神経系の伝導障害を改善する
を設定し、それらに対応する整体テクニックである
・膀胱平滑筋解放テクニック
(内尿道括約筋解放テクニック)
・膀胱神経叢解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・アルコック管解放テクニック
・内腸骨動静脈解放テクニック
・骨盤神経叢解放テクニック
・消化管平滑筋解放テクニック
を施術することにしました。
【初診から3診目までは後鼻漏など頭顔面の愁訴の治療を優先したので、尿漏れの治療は4診目から開始しました】
・結果的に10診目には(☚尿漏れ治療を始めて7診目)、尿漏れはいつもの半分くらいにまで減り、12診目には(☚尿漏れ治療を始めて9診目)、一度も尿漏れがない日が続く様になり、最終診の14診目に至っても(☚尿漏れ治療を始めて11診目)、尿漏れは一度もなかったので、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。
● 治療のお問い合わせは下記まで
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
付属治療室
●診療時間 【予約制】
・午前診…10時~13時
・午後診…15時~18時
●診療日
・月曜日~金曜日
(水曜日=午前診のみ)
・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ
●休診日
・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日
●治療費
・初 診 7,500円
・2回目以降 5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880
● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2年制整体学校
次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。
1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880
●メールでのご相談、資料請求、体験入学…受付中
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、和歌県、紀の川市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県、三田市、八王子市、福島市、津市、さいたま市、藤沢市、加古川市、豊田市、桜井市、各務原市









































































































