鼻中隔湾曲症と鼻づまりの整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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鼻中隔湾曲症と鼻づまりの整体治療

頭顔面骨全体の緊張の解放、および鼻中隔を引き延ばす整体テクニック、さらにネーザルサイクル機能を調節する整体治療で改善した症例の解説です。
患者Nさん=33才-男性/自営業の症例より

 

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はじめに・・・鼻中隔湾曲症と鼻づまり/ネーザルサイクルについて
・人は完璧なシンメトリーではありません。遺伝や外傷、あるいは歯の生え方・鼻炎の既往歴等々によって頭顔面がゆがむことが多々あります。鼻中隔では「鋤骨(じょこつ)」が特に歪みます。ただ頭蓋骨は15種23個の骨が合して出来ているので、その各接合面(縫合)を矯正すると、ある程度鼻中隔の彎曲が改善する事があります。今回のNさんの症例もその一つです。

 

 

 

・鼻づまりに関しては、有名な花粉症(鼻アレルギー)も含めて、様々な原因によって生じますが、意外に知られていないのが

ネーザルサイクルの失調

による鼻づまりです。

 

 

 

・ネーザルサイクルについては本文の下段でも説明していますが、簡単に言うと自律神経的に右の鼻腔と左の鼻腔の孔の大きさを、2~3時間おきに変化・調整している自律機能です。言い換えれば、午前中は右の鼻腔で主に息をしていたが、午後になるとそれが左右反対になり、夕方にはまた元に戻る、、、といった機能です。

 

・今回のNさんの症例では、このネーザルサイクル失調も推定できたので、この自律神経失調を調整する整体治療も解説しています。

鼻づまりは不快だけでなく、集中力もそがれ、勉強や仕事に支障が出る事も少なくありません。その様な事でお困りの方は、是非一度お読みください。

 

不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それでは、長文ですがよろしくお読みください。

 

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① Nさんの病歴・・・
患者Nさんはかなり以前に(20代前半の頃?)、慢性的な鼻づまりが気になり耳鼻科を受診したところ「鼻中隔湾曲症」と診断されました。鼻中隔がS字型に彎曲していて「右の鼻腔が2、左の鼻腔が8の割合で、右鼻腔がかなり閉塞しているので、右の鼻づまりが強く出ている」と、担当医から説明を受けられたそうです。結局、手術以外に特段の治療法が無いのでそのまま放置状態で、その後現在に至るまで慢性的な鼻づまりがずっと続いているそうです。今回は、別件で来院の際に本症が問題となり、整体治療する事になりました。

 

 

 

 

② Nさんの診察
・今まで、特段の疾病歴-外傷歴は無いそうです。また、虫歯治療以外の歯科治療は受けた事が無いそうです。
・患者Nさんの顔を正面から正視すると、鼻梁(鼻すじ)が「S字状」に彎曲していました。
・片側ずつに左右の鼻で息を吸って頂くと、右鼻で息を吸う時はかなりつまっている感じがして、左鼻の時は「スースー」といった吸入音でしたが、右鼻の時はズルズルといった吸入音が強く聴取出来ました。
・左右閉口筋群と開口筋群の緊張と圧痛がありました。特に、内側および外側翼突筋の緊張と圧痛が著明でした。
・脊柱のサブラクセーションはありませんでした。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。

 

 

 

③ 治療目標と整体治療
    ⑴ 閉口筋・開口筋の緊張を解放しバランスを改善する
    ⑵ 頭蓋骨全体の圧迫を解放する
    ⑶ 鼻中隔を引き伸ばす
    ⑷ ネーザルサイクル機能を調節する

・閉口筋、開口筋群の推拿(圧法)
・頭蓋仙骨療法
・鼻中隔解放テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック

・翼口蓋神経節解放テクニック

 

頬骨の深部にある自律神経-翼口蓋神経節

 

 

 

④ 経過と結果・・・
・3回目来院時、

「鼻づまりが幾分改善されている」と仰っていました。しかし片側ずつに鼻で息を吸って頂くと、やはり右鼻で吸う時はつまった感じが強く、ズルズルといった吸入音が聴取出来ました。


・7回目来院時、

「最近、鼻づまりが気になる事がかなり減っています」と仰っていました。また、改めて片鼻ずつに息を吸って頂くと、左鼻で吸うよりも右鼻で吸うほうがよりスースーと息が通っていました。こんなことは初めてだったそうです。さらに、肉眼的にNさんの鼻梁がほとんど真っ直ぐに見えるくらい改善されていました。

 

 

 

 

⑤  今回の症例の概説、、、
◆ 鼻中隔の湾曲とは…

・鼻中隔とは右の鼻腔と左の鼻腔をしきる「パーテーション」で、「篩骨垂直板、鋤骨、鼻中隔軟骨」といった三種類のベニヤ板状に平たい骨及び軟骨が縦に3枚重ねられ、1枚の壁の様に構成されて出来ています。この3枚の板状の骨-軟骨は本来は真っ直ぐで凹凸の無い平面でないといけませんが、実際にはこの鼻中隔はほとんどの方が真っすぐではなく、少しゆがんでいます。その歪み度がひどく、日常生活上の問題になる場合が鼻中隔湾曲症として臨床的な問題となります。

 

 
 

 

・今回のNさんのケースでは相当歪み度がひどく、左右の比が8:2で圧倒的に右側が閉塞されていました。それだけではなくNさんの顔を正面から見ても、その鼻の奥の歪みが顔面の表面の鼻梁の歪みとして、肉眼的に確認できるほどに歪みがありました。

 

・先述のごとく、本症はベニヤ板状の骨-軟骨自体が歪んでいるので、骨-軟骨そのものを凹凸無く平坦にすることは整体手技では不可能です。しかし、左右鼻腔の開放度(言い換えれば閉塞度)のバランスを改善する事は、そしてそれによって鼻づまりを改善する事はある程度可能では、と考えました。
 

 

◆ 鼻中隔の湾曲を少しでも改善する整体治療法

・その方法として考えた事が
   ⑴ 閉口筋・開口筋の緊張を解放しバランスを改善する
   ⑵ 頭蓋骨全体の圧迫を解放する
   ⑶ 鼻中隔を引き伸ばす

でした。逆に言えば、開口筋や閉口筋の緊張がNさんにあれば、それが鼻腔への圧迫刺激となり、狭くなっている右鼻腔がさらに圧迫-狭窄され、鼻づまりが増悪する、と考えたからです。

 


・実際にNさんは内側および外側翼突筋などの閉口筋を中心に緊張がありましたので、同部を中心とした整体手技を施術していったところ、少しだけ鼻づまりが改善傾向を示していきました。そこに頭蓋全体の圧迫を解放する目的で頭蓋仙骨療法を、特に鼻中隔をターゲットとして鼻中隔解放テクニックを施術すると、より効果が確認できました。これらのテクニックによって少しでも左鼻腔への圧迫刺激が解放され、左鼻腔の閉塞度合いが改善して鼻づまりが改善したのでは、と推定しています。治療前にNさんを正面から見た際に確認できた鼻梁の歪みも、治療後ほぼ真っ直ぐに見えるくらい改善していたことも、左記の事を裏付けているかも知れません。

 

 

◆ ネーザルサイクルとその整体治療法について…
 

 

・鼻中隔の歪みとは別に、鼻づまりの一因として考えなければならない事が「ネーザルサイクル」についてです。これは2-3時間おきに鼻中隔の粘膜の充血度が左右で変化することです。例えば左鼻腔の粘膜が充血して左鼻腔が狭窄されている時は右鼻腔の粘膜の充血が軽減しているので、この時は左鼻の息の通りが悪く、逆に右鼻の息の通りが良くなる事です。

 

翼口蓋神経節 (副交感神経)

 

 

頸部交感神経幹 (交感神経)

 

 

◆ 二つの自律神経節の整体治療
・このサイクルの機序はよくわかっていませんが、直接的には「翼口蓋神経節」が関与している可能性が高く、間接的には「頚部交感神経幹」も関与している可能性があります。ですから、このネーザルサイクル機能の変調でも鼻づまり症状が出ている可能性もあるので、
   ⑷ ネーザルサイクル機能を調節する
目的で、
   ・翼口蓋神経節解放テクニック
   ・頸部交感神経幹解放テクニック

を、施術しました。これがどれくらいNさんの鼻づまりの改善に寄与しているかはよく分かりません。この件については、今後の研究にゆだねたいと思います。

 

 

 

 

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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

 

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