重度な便秘の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。

重度な便秘の整体治療
患者Kさん=28才-男性/会社員の症例
 
 
 
① Kさんの病歴・・・
患者Kさんは数年前に食中毒で入院するまでは毎日「快食快便だったそうです。しかし、退院後から便秘傾向が悪化し、この3-4年は一週間も便意すらないことが日常で、自力排便は全く無いそうです。ですから下剤を使用しないと排便出来ず、それで出てもコロコロ便だそうです。時には1か月も排便が無いこともあり、食欲は普通にあるのでそんな時はかなり苦しく、浣腸を利用する事も度々だそうです。病院だけでなく、漢方や鍼灸・整体など、今まで20件近くの医療機関を受診されたそうですが、結局便秘は改善せず、今日に至っているそうです。
 
 
 
② Kさんの診察
・どこの内科医院でも「全く異常がありません」と言われ、最近ではFD(機能性ディスペプシア)と言われるそうです。
・甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。下肢や手掌・顔の浮腫はありませんでした。
・食欲は普通で体重減少も無いそうです。
・悪心-嘔吐は無いそうです。
・血圧は110/70mmHgだそうです。
・腹部聴診上、グル音は弱く聴取出来ました。血管雑音は聴取出来ませんでした。
・腹部打診上、左右季肋部から上方の肋骨部(R-7-6)まで鼓音が聴取出来ました。
・4診目診察時、トラウベ三角(左前腋窩線)で比較的濁音を聴取しました。 しかし、脾臓は触知できませんでした。また、脾臓の叩打痛がありました。
・腹部触診上、腫瘤感や抵抗感はありませんでした。しかし左季肋部、右季肋部、十二指腸D1-D2-D4部、十二指腸空腸曲、臍の左右下部、回盲部、S字結腸部などに著明な緊張と圧痛があり、その他の部位でも緊張と圧痛がたくさんありました。肝腫はありませんでした。
・トーマステストが左右とも軽度陽性でした。
 
 
 
③ 治療目標と整体治療
    ⑴ 消化管平滑筋の緊張を緩和し疲労を改善する
    ⑵ 消化管同士あるいは他臓器との癒着を解放する
    ⑶ 横行結腸-左右結腸曲の上方変位を矯正する
    ⑷ 脾静脈の絞扼(?)を解放し、脾腫を改善する ☚4診目より追加

・平滑筋テクニック
・腸骨はがしテクニック
・横行結腸解放テクニック
・右-左結腸曲解放テクニック
・横隔膜解放テクニック
・脾静脈解法テクニッ
ク  ☚4診目より追加
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・初診治療後、「お腹がスッキリ軽いです!!、こんなの初めてです。」と、仰っていました。また、治療前に軽度陽性だった左右のトーマステストが陰性に改善していました。

・2診目来院時、みぞおちと臍周囲の腹痛はほとんど無かったそうですが、多少の気持ち悪さがあったそうです。初診の2日後に自力排便があったそうです。

・3診目来院時、2診目当日に排便が大量にあったそうです。みぞおち-臍周囲の腹痛や背中痛・気持ち悪さも無かったそうです。

・4診目来院時、臍周囲の腹痛は無かったそうですが、3診目の翌日昼食後に軽度のみぞおちの痛みが2時間程度続いたそうです。排便は少量あったそうです。背中痛や気持ち悪さは無かったそうです。施術終了直後には脾臓の叩打痛は解消し、トラウベ三角の比較的濁音も消失していました。

・5診目来院時、最後まで残存していたみぞおちの痛みがほぼ解消していました。脾臓の叩打痛も無く、トラウベ三角の比較的濁音も消失している状態で、排便も安定して毎日出ているそうです。念の為に精査を勧めた上で、今回の治療を終了しました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のHさんの便秘症例は「
5年か治らない腹痛と重度便秘=機能性ディスペプシア(FD)の整体治療」と同じ患者さんのもので、同時並行して治療を進めた症例です。従って、概説内容はほとんど同じですので、詳細はそちらをご参照ください。ここでは、この便秘症例に関する内容を記したいと思います。

・今回のHさんの便秘の遠因は「6-7年前に食中毒になり、4日ほどひどい下痢が続いた(腸炎)」、つまりその後遺症ではないか、と推定します。

・つまり、腸炎時の消化管平滑筋の亢進したスパズムによる「平滑筋の疲労」と、その炎症時の炎症産物(膿)蓄積による消化管同士、あるいは消化管と他臓器との癒着による蠕動運動の阻害がさらに消化管平滑筋の疲労を招き、その悪循環が数年も続く事で平滑筋機能の破綻をきたして便を移送できない状態、それが今回のHさんの難治性便秘の原因ではないか、と考えます。
 
 

・「平滑筋の疲労=こり」は炎症や出血ではありませんので、レントゲンや内視鏡などでは分かりません。ですから数度にわたる胃や大腸の内視鏡で検査しても異常が発見されないのは当たり前ですし、あらゆる薬(漢方)・その他の治療法の効果が無い事も、当然のことと思います。

・逆に言えば、この様なケースほど、上記③「治療目標と整体治療」に掲げる整体テクニック
 
平滑筋テクニック
 消化管平滑筋の疲労と緊張を緩和し、蠕動運動機能を回復させる。平滑筋の緊張が緩和する事で腹痛が解消する。
が、一番著効を示したのでは、と考えています。
 

それから、
  腸骨はがしテクニック
 S字結腸と腸骨(骨盤)の癒着を解放し、便意-自力排便を回復させる。
  横行結腸解放テクニック
  右-左結腸曲解放テクニック

 上行している左右結腸曲と横行結腸を元に戻し、蠕動運動機能を回復させる。その際に生じていた腹痛を解消させる。
などが奏効するのも、当然だと思います。
 
 

・Hさんは、中学生時代に20km前後の長距離(中距離)の陸上選手でしたので、その際に大腰筋や腸骨筋に炎症を起こしていたのではないか、、、そして上記筋肉群の炎症の後遺症として消化管との癒着が進行しやすい状況になっていたのではないか、とも考えています。
 
 

注) 機能性ディスペプシア(FD)
胃に潰瘍やがんなどがあるのではないかと疑うような胃や腸の不快症状、たとえば胃もたれや胃痛、腹痛、悪心などがあるのに、検査をしても症状の原因になりそうな病変が見つからないとき、これを機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)と呼びます。この範疇には慢性胃炎、神経性胃炎、胃下垂、胃アトニー、胃けいれん、逆流性食道炎、大腸過敏症なども入ります。従って従来の様に、胃だけの治療、腸だけの治療、、、などと限局的に治療せずに「消化管全体の病気」という観点から治療を進めていく傾向にあります。
 
 
 

 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県