外陰部のただれ(性器ヘルペス?)と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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外陰部のただれ(性器ヘルペス?)と整体治療
免疫力を回復する整体で、3診目で消失した症例の解説です
患者Sさん=28才-女性/会社員の症例
 
① Sさんの病歴・・・
 「数年前から外陰部にデキモノが出来ています…」
患者Sさんは数年前に外陰部に水疱状のデキモノが出来たので婦人科を受診したところ「性器ヘルペス」と診断されました。その時は薬で治癒しましたがすぐに再発し、その後何度か治癒と再発を繰り返していたそうです。漢方や鍼灸治療も試されましたが、しかし改善しなかったので当院を受診され、やがて改善しました(「
性器ヘルペス(口唇ヘルペス)の整体治療」参照)。しかしそれから1年後に外陰部のごく一部だけにただれが生じたそうです。婦人科で処方された漢方を服用されていましたが、やはり外陰部のただれが続いていたので、改めて今回の来院となりました。
 
 
 
 
② Sさんの診察
・前回と異なり(☚前回は外陰部全般に水疱がありました)、今回のただれの部位は恥骨結合の上部だけで、そこにパチンコ玉程度の赤みのある発疹が二つあるそうです。
・痛みはほとんど無いそうですが、非常に気持ち悪い感触だそうです。
・排卵痛は無いそうですが、排卵前に2-3日ほど少量の出血がオリモノに混じることがあるそうです。
・月経周期は平均28日で、月経期間は5日だそうです。月経血の量も普通くらいだそうです。
・月経時には、軽度の左下腹部痛があるそうです。
・便秘傾向で自力排便はこの1-2年されていないそうです。1週間ほど経つとお腹が苦しくなるので便秘薬を最大量服用して無理やり出しているそうです。その際の便の性状は軟便だそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は確認できませんでした。グル音は弱く聴取出来ました。
・腹部触診上、下腹部全般に緊張と圧痛がありました。
・左右の恥骨筋に著明な緊張と圧痛がありました。
・アンビルテスト、トーマステスト、フェーバーパトリックテストは陰性でした。スカルパ三角部に発赤-腫脹や圧痛はありませんでした。
 
 
 
 
 
③ 治療目標と整体治療
    ⑴ 性器周囲(特に恥骨結合付近)や仙髄の局所免疫力を回復させる
・腸骨はがしテクニック
・消化管平滑筋テクニック
・閉鎖動脈恥骨枝解放テクニック
・下腹壁動脈(恥骨枝)解放テクニック
・内腸骨動脈(会陰動脈、陰核動脈、陰核背動脈)、腰動脈の解放テクニック
 
 
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
2診目来院時、
「(外陰部の)ただれはほとんどマシになっています」と仰っていました。

3診目来院時、
外陰部のただれはほぼ消失しているそうでしたので、一応の治療終了としました。
 
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
◆ 再発性の性器ヘルペスか、、、それとも別の病態か ?!
・以前にも、Sさんの外陰部の症状については当院で治療していましたから(「性器ヘルペス(口唇ヘルペス)の整体治療」参照)、今回はその再発と思われる症例です。ただ少し異なるのは、前回と症状が若干異なっていて、今回はその場所が非常に限定的で、恥骨結合のごく一部にしか生じていない事です。もう一つは、前回は水疱状でしたが、今回は赤みをおびたにきび様の発疹である事です。

・ですから、前回は性器ヘルペスとの診断を医師から受けていた症例でしたが、今回は性器ヘルペスなのか、あるいはそれとは異なる疾患なのか、ハッキリとは分からない症例となりました。その診断名の特定は我々整体師の仕事ではありませんので、ここで述べる事はしませんが、整体師としての仕事はSさんの外陰部の不快な症状=ただれの緩和-解消ですから、その観点で診ていく事にしました。
 
 
◆ やはり血流の低下が局所免疫力を減弱させているのか?!
・そこで改めてSさんの症状ですが、やはり前回と同様に外陰部、特に恥骨結合付近に限定した局所免疫力の低下が主な原因であるのでは、と考えるのが妥当だと思いました。そこでその恥骨結合付近の支配血管ですが、それは
   ❶…閉鎖動脈(恥骨枝)
   ❷…下腹壁動脈(恥骨枝)
   ➌…内腸骨動脈(会陰動脈、陰核動脈、陰核背動脈)
   ❹…腰動脈

などですから、これらの血行を回復させる整体テクニックをメインに施術する事にしました。
 
 
 
 
◆ 低下している血流を回復し、局所免疫力を上げる整体治療!!
・結果的に、上記整体テクニックで著効を示したので、この仮説がある程度妥当であった、と考えます。ところで当院ではこの手の女性患者さん、つまり下腹部を中心にした色々な愁訴をお持ちの方が極めて多数来院されます。言い換えれば、来院患者の7割超が女性患者さんで、その多くが下腹部の愁訴をお持ちの方なのです。

・思うに、この事は生殖器が女性では全て骨盤内に収納されている事実、それも人-女性は「妊娠しにくい解剖生理学的構造に進化した事実」が関連しているのでは、と考えたくなります。ここでその詳細を述べるには紙数が足りませんが、しかし他の哺乳動物に比べれば圧倒的に妊娠しにくい解剖生理学的構造になっているのは間違いありません。だからこそ人-女性は排卵-月経が1年に13回前後もあるのですから、、、。
 
 
 
 

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