11月29日のことです。


嵯峨小倉陵の記事を内容はそのままで上げ直したので、半日の間隔で、こちらの記事を投稿します🙇‍♂️


祇王寺嵯峨小倉陵と、本来なら『嵯峨野めぐり』は先に紹介した愛宕念仏寺が始発点となり愛宕街道を南下して行くのですが、それを逆行するように愛宕街道を北に向かっていまして、途中に通る街道筋がブログの題材になるのですが、そちらの詳細は、この記事の次の更新で触れます。ってことで。

こちらに凸💨

↑の写真の右に伸びているのが愛宕街道で、左に『あだし野念仏寺』と達筆に刻まれた寺号標があり、その先の石段を上ります。

二尊院祇王寺、それにここ化野念仏寺は共に開門が9時で、こちらに着いたのが10時40分くらいですから、もちろんスタートダッシュの人のいない状態ではなく、既に人が多くいまして😅

人が映り込むのも風景のうちだと妥協すればいいのですが、やはりその場に行くと人の見切れの無い写真が撮りたくなるものでして。

↑の写真は30分近く粘って撮りました。とは言え、この写真もよ〜く見ると人が映り込んでいます(笑)

化野念仏寺の由緒

東山の鳥辺野(とりべの)、洛北の蓮台野(れんだいや)と並ぶ平安時代以来の風葬の地として知られるこの地に、約1200年前、弘法大師空海が風葬されていた遺骸を哀れに思い、それを埋葬し、五智山如来寺を建立したのがはじまりとされる。

後に法然上人が念仏道場を開き念仏寺となった。本尊は阿弥陀如来。境内に祀られる約8000もの石仏や石塔は、一帯に葬られた人の墓。何百年という歳月で無縁仏となり散乱していたものを、明治中期に掘り出して集めたもの。

『あだしの』は『化野』と記す。『あだし』とは儚い、虚しいとの意で、又『化』の字は『生』が化して『死』となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図している。


※ 『そうだ 京都、行こう』および化野念仏寺       ホームページより抜粋編集

ということで弘法大師(空海)法然上人縁のお寺へ足を踏み入れます。

石段脇の紅葉も赤く色付いています♪

とにかく人が多いので牛歩で進みます。

頭上の紅葉を見上げると、まだ青モミジも目立ちます。

入り口・受け付け

入り口の受け付に到着しました。

この散り紅葉の感じだと早朝は石段一面の紅葉が見られたかもですね。

入り口の門を潜ると目の前に西院の河原が見えるのですが、そちらは後回しにして順路表示にしたがい左側、方角的には南に進みます。

たくさんのお地蔵さん

通路の脇には散り紅葉に囲まれた、たくさんのお地蔵さんが。

苔と紅葉のコントラストが善き哉善き哉✨

お地蔵さんと苔と紅葉🍁

引きの画。

四角いものも。

『虫塚』堂本印象画伯の揮毫です。

そして、その先には。

仏舎利塔

仏舎利塔が。

こちらにはインドサンチー僧院の主管であったパンナティサ大僧正が安置されているそうです。

ちなみに、こちらの紅葉は陽当たりの兼ね合いなのか、まだ早い感じです。

東京に帰ってきてブログ記事を書きながら京都の紅葉をチェックしていると、やはり1週間後の12月3日から12月9日の週に行っていればベストだったなと思います。

しかし、南禅寺から始まり見事な紅葉を見られているので、あまり贅沢を言っても始まりませんね😅

紅葉を絡めながら仏舎利塔のぐるりを回ってみます。

この階段は、モミジで隠れていますがチェーンがかかっていて上れないようになっていました。

仏舎利塔紅葉青空

そしてその先には鳥居? 

横に渡る島木(しまぎ)貫(ぬき)と、もう1本の3本?

って実は、これは鳥居ではなくインドの仏教寺院によくある『トーラナ』という門なのだそうです。

トーラナの上に掲げられている丸いマークは法輪(ダーマチャクラ)と言ってと共に仏教のシンボルとされるもので、いやはや珍しいものを見させていただきました。

そして次は化野念仏寺のメインと言っても過言ではない場所に向かいます。

西院の河原

こちら西院の河原は内部に入っての写真撮影はNGで外周からパシャリ✨

最奥には十三重塔が存在感を醸し出しています。

由緒書きでも触れましたが、この夥しい数の石仏や石塔は当時野晒しに風葬されていた亡骸を埋葬したものです。

十三重塔に近づいてパシャリ✨

石塔の宝珠にピントを合わせてパシャリ✨

河原脇の小径の松と紅葉🍁

こちらにも蛍光塗料をスプレーしたかのような鮮やかな紅葉が👍

お迎え地蔵菩薩。

本堂

本堂や。

地蔵堂は人がたくさんな都合上サラリと通過しまして😅

竹林の小径

アップダウンにプラスして左右にもクネクネと折れている低い築地塀の内側のここにも。

竹林の小径があるのです♪

野宮神社の奥にある普通『竹林の小径と言ったらここ!』な、メジャーな竹林の小径では、お昼前のこの時間帯では、このような写真を撮るのは絶対に不可能ですよね😅

奥嵯峨にも竹林の小径があるのです!

しかも、竹穂垣が綺麗に刈り揃えられていて、あちらよりも綺麗です✨

駄菓子菓〜子!

こちらもアチラとは雲泥の差ではあるものの、存在が外国人ニキ(ネキ)にバレちゃっていて(笑)

この竹林の小径に入ってから↑の写真を撮るまで30分近い時間を費やしたことを、ここに謹んでご報告をさせていただく所存でございます🙇‍♂️

(どこに行ってもアノ国の方々が声高らかに……)

その竹林の小径の石段を上がると。

六面六体地蔵

急に道が開け砂利敷きの広場のようになっていて、そこに六面六体地蔵があります。

この六面六体地蔵とは、六角形の石柱それぞれの面に。

天道。

地獄。

餓鬼。

畜生。

修羅。

人道。


以上は6つの世界『六道』を表しています。
天道から人道に時計回りに水を掛け罪を洗い流しながらお参りするそうです。

そして、来た道を下りて戻ります。

グニャリとカーブした築地塀に別れを告げて。

入り口近くまで戻ってくると狸の置物がお出迎え。

よく見ると小さな狸たちは、それぞれスポーツの格好をしています♪

鐘楼

その近くにグラデーション紅葉鐘楼が。

この鐘楼は、近所の人がこの鐘の音を聞いて昼食の準備をしていたことから『茶沸かしの鐘』と呼ばれているそうです。

そして出口の脇にハート形の散り紅葉が。

僕も見逃しそうになっていましたが、僕が見つけて写真を撮っていると。

近くにいた方々が集まって写真撮影会に。

その脇には、もうひとつハートの散り紅葉が。

これらは開門前に、お寺の方がやってくれているのでしょうね✨

ということで出口の門を抜けて石段を下ると、左に分かれた石段があります。

来る時は右側の石畳を上ってきたのですが、次の目的地が左側の下に見えている愛宕街道を北(左)に向かうので、この左の石段に進み化野念仏寺を後にしました。とさ。



ではでは👋