インターンシップとは、研修生として一定の期間企業で働くことを言います。
今回は、私立の語学学校が提供しているインターンシップについて焦点をあてて書いていきたいと思います。
インターンシップの現状
この記事は、私の行っていた語学学校のサービスに対する、個人的な感想と、そこから垣間見えるインターンシップのサービスの現状について書いています。
すべての語学学校がそうとは限りませんので、あらかじめご承知おきくださいませ。
さて。
先日の語学学校をどう選ぶか、という記事でも少し触れましたが、私は、ビジネス英語に特化した語学学校に行っていました。
そして、私がその語学学校を選んだ最大の理由は、インターンシップができると聞いたからです。
「カナダの現地企業で働いてみる」というのは、私のワーホリの目的のうちの1つだったのです。
私の行っていた語学学校のインターンシップ
カウンセラーさんの話によると、その語学学校でそのは、2ヵ月間学んだあと、一定の成績を満たせばインターンシップができるチャンスがある、ということでした。
(正直、それは私がその語学学校に決めた決め手の一つでもありました。)
2ヵ月のビジネスクラスを終え、インターンシップのオリエンテーションがありました。
インターンシップはオプション!?
「インターンシップはオプションなので、参加を希望する人は、申込金を添えて契約書を提出してください。」とのこと。
金額は C$800。
まずここで、お金を払わなければいけないことにびっくり。
語学学校が提供するサービスなので、費用が発生するのは、当然といえば当然なのですが、基本的にインターンシップは無償なのに、なぜ、さらにこちらからお金を払わなくてはいけないのか・・・。
(@Д@;
このお金は、当然ながら学校側に流れるわけです。インターンシップ先を探す、という名目として使われるのでしょう。
今の私なら、絶対に利用しないサービスですが、当時は、カナダに来たばかりで、人脈もなかったので自分で探すよりも、少しお金を払ってでも確実なインターンシップ先を探してもらえるならその方がいい、とこのサービスを利用してしまったのでした。
毎回ながら、私の心配性な部分はお金がかかります・・・。
(ノω・、)。 イタイ・・・イタスギル
インターンシップに申し込んだはいいものの
話は戻って、私のクラスは、日本人9人、韓国人6人の15人。そのうち日本人6人(私含む)が、高額な料金を払ってインターンシップ申し込みをしたのでした。
日本でエンジニアとして働いていた私は、もちろんそのフィールドで働きたいと希望を出しました。
他の生徒たちも、それぞれ希望を出していました。
1日たち、2日たち、何人かの生徒はインターンシップ先が決まりました。
(今思うと、みんな帰国が迫っていたので、選択の余地がなかったのだと思います。)
(今思うと、みんな帰国が迫っていたので、選択の余地がなかったのだと思います。)
一週間経ち、私とあと2人の女の子のインターンシップ先はまだ決まっていません。
しびれを切らして、担当者に確認に行きます。
すると、「今不景気だから、なかなか受け入れ先が見つからない」とのこと。
いくつか受け入れてくれるところがあるから、間口は広く持った方がいい、と言われたものの、自分と全く興味のないフィールドで働くのもちょっと違うな、と感じていたので、さらに待つことに。
他の2人の女の子の状況も同じ。
さらに1週間。
2つのインターンシップ先を告げられ、ネットで調べてみると、1つはなんとなく私の
求めている分野に近い。(微妙に違うけど・・・)
求めている分野に近い。(微妙に違うけど・・・)
それにしたい、と告げると、もう片方のほうを圧倒的にプッシュする担当者。
「じゃあ、なぜ紹介するの?」と疑問を持ちながらも、詳しく話を聞いてみると、私が興味を示した方には、まだコンタクトを取っていないとのこと。
コンタクトをとっても受け入れてもらえる可能性は少ない。
私のやりたい分野を優先すると、見つけるのに何カ月かかるか分からない、と言われました。
一旦、インターンシップを始めると、2ヵ月はフルタイムで拘束されるので、その間、旅行などはできません。
しかも、インターンシップ先がいつ見つかるか分からない以上、仕事も探せないし、旅行にも行けません。
カナダには来たばかり。
これからまだまだ、やりたいことがたくさんあります。
色々今後のことを考えた結果、学校側一押しの企業にインターンシップに行くことにしました。
この企業は、私の興味のあるフィールドではありませんでした。
何のためのインターンシップ?
間口を広く、とは言われても。
これから色々自分に合った職を選ぶことになる学生さんなら間口を広くもって、自分の興味のない分野に挑戦することが新しい発見につながることもあるかもしれません。
ですが、あるフィールドで何年も働いてきたからこそ、自分の実力を生かしたいという社会人ではインターンシップに求めるものは若干違うと思うのです。
前者の場合は、どちらかというと就業体験をするところに重点が置かれると思います。
後者は、自分のスキルを生かして実際に働くというところに意義があるのです。
ですから、この段階ですでに、だまされた感でいっぱいでした。
注)実際はだまされたわけでもなんでもなく、私の調査不足が招いた結果です。
学校側のサービス内容を鵜呑みにした、自分の責任なのです。
納得いかなければ、納得できるまで話をすればよかった。
でも、甘んじて受け入れてしまったのは、全て私の責任です。
ふたたび話を戻します。
語学学校は慈善事業ではなくビジネスであることを忘れてはいけない
この時点で、2ヵ月の語学学校を卒業してから1ヵ月たっています。
この間は、旅行にも行けませんし、働くこともできませんでした。
(できたのでしょうが、インターンのタイミングを逃したくなかったので、あえてフリーにしていました。)
1人の女の子は、完全に私と同じ状態で、結局、特に希望していないフィールドでのインターンシップに同意したようです。
もう1人の女の子は、それでも粘ったようで、さらに数ヵ月待ったようです。
ここまでで言えることは、私の行っていた語学学校の場合、語学学校独自に、インターンシップ先を持っているため、その企業の分野とは違う分野の企業を希望した場合、受け入れ先が見つかるとは限らないということです。
高いお金を払っても、自分の行きたい企業に行けないのであれば、何のための申込金なのでしょうか。
基本的にインターンシップは無償なので、「英語環境」であることのみに的を絞って、自分の興味のないフィールドでもよいと、割り切って働くのであれば、その場は、ボランティアなどで簡単に見つけられます。
何も学校に高いお金を払う必要はないと思うのです。
語学学校にお金を払うのには、「自分では到底潜り込むことのできない企業に学校側がコネクションを持っている」というメリットがあるからだと思います。
そのメリットがないのであれば、お金を払ってまで、そのサービスを受ける価値はありません。
私の場合、一旦申し込んで、担当者がインターン先を探し始めた時点で、解約はもうできないシステムになっていたので、インターンは英語の勉強と割り切って行きました。
実りあるインターンシップにするためのポイント
語学学校が提供するインターンシップに申し込もうと思っている人は、以下の点に注意するとよいと思います。
①過去のインターンシップの実績(前年の分)に自分の興味のある分野の企業が入っているか?
入っていない場合は、学校側が企業を見つけるのに時間がかかることも考えられます。
②インターン先が決まるのに、何日程度かかるのか?
帰国まで2ヵ月きるようだと、学校側が自分の希望する企業を見つけられる確率が低くなります。
待っている間は、バイトや旅行は難しいかもしれません。
待っている間は、バイトや旅行は難しいかもしれません。
③最終的に、自分の希望する企業が見つからなかった場合、お金は戻ってくるのか?
戻ってこなければ、私のように学校側の勧めるインターンシップ先に決めざるを得ないでしょう。
④その語学学校が提供するインターンシップのサービスは高額なお金をに見合う内容か?
私の場合は、C$800でしたが、このお金があればまた別のことができたなぁ・・・と今となっては思うのです。
学校側もプロなので、あれこれとうまいことを言って説得してきます。
- 職種にこだわらずに、間口は広く持った方が自分の経験になる
- 今決めないと、他の生徒にこの話がいってしまう
- 次はいつインターンシップの話ができるかわからない
などなど・・・。
つまりは、自分達の学校の抱えているインターンシップ先に学生を送り込みたい、といったところではないかと思います。
納得できないことは、どんどん強気で交渉した方が後々、自分のためです。
私の場合は、早々にあきらめましたが、気力がある人は食い下がりましょう。
カナダは言ったもん勝ちです。
その際に、担当者がきちんと親身になって自分の希望を聞いてくれるかどうか。が重要なポイントになると思います。
上記のように、いろんなプレッシャーをかけてくるようだと要注意です。
ちょっと長くなってしまったので、続きは別記事にて書きます。
次回は、実際にインターンシップの仕事をしてみて感じたことをお伝えしたいと思います