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『昔の話』というシリーズの中で書いている元夫の家族に関する事やママ友関係の話は今から20~35年前の事で今現在の事ではありません。
結婚した直後からいつ離婚になってもおかしくない状況の中で結婚生活を送っていた私。
もし子供が出来る前に
「もうダメだ!逃げよう!」
という決心がついていれば
あんなに苦しむこともなく
サッサと逃げ出すことができたのかもしれませんが
でも多くの女性がそうであるように
子供がいると「離婚したい」とは思っても
実際に離婚に向けて動き出すことは
そう簡単にできることではありません。
じゃあ離婚したとしてどこに住むの?
家賃をどうやって払うの?
生活費はどうするの?
ろくな学歴なし
ろくな職歴なしの元主婦を
どこが雇ってくれるの?
そんな状況でどうやって子供を育てていく気なの?
もし子供に泣かれたら?
子供に家に帰りたいって泣かれたら?
子供に幼稚園に行きたい
お友達と会いたいって泣かれたら?
あれが欲しいこれが欲しい
どうして買ってくれないの?って泣かれたら?
その時私は平常心を保っていられる?
っていうかその前に、
そもそも子供の親権を取れるの?
離婚だけ成立して
子供の親権が取れなかったらどうする気なの?
今まで子供のために頑張ってきたのに・・・
違う・・・・
子供がいてくれたから頑張って来れたんだ
私が命がけで産んだ子供たち
この世の何よりも大切な
この世の誰よりも大切な
愛しい愛しい子供たち
その子供を取られてしまったら
私はどうやって生きていけばいいの?
「離婚する」ということをリアルに考えれば考えるほど
こんな疑問や底なしの不安が沸々とわいてきて
「やっぱり簡単に離婚なんてできない」
「どんなに辛いことがあったとしても離婚するって本当に現実的ではない」
「子供を取られてしまうような事になるくらいならこのまま我慢した方が全然マシ」
と、こんな風に考えてしまうんです。
でもそう考えるのは私だけでなく
世の中の多くの女性が、同じ様な理由で
離婚を思いとどまっているのではないでしょうか。
だから逆に言えば、離婚後の生活に何も不安がなかったら
どれだけの人がサッサと離婚を選択することか。
それが本当にいいのかどうかは別として
中には「我慢してはいけない人」
「一刻も早く離婚をしないといけない人」という人が絶対いるはずです。
それなのに、そんな切羽詰まった人たちほど
「我慢しないといけない」
「離婚なんかできない」
というように考えてしまっているのではないかと思うんです。
私自身がそうだったように。
でもそんな私の目を覚まさしてくれたのは
かかりつけの病院の院長先生でした。
夫のDVで大ケガを負った私をみた院長先生が
私をこう叱ってくれたからです。
もう家に帰ったらいけません!
ケガした箇所の写真を撮って
診断書を書いてあげるから
それを持って今すぐ逃げなさい!
死んでしまったら全てお終いです!
貴女の大事な子供たちともう二度と会えなくなってしまうんですよ!?
目を覚ましなさい!
夫の家を敵に回すことになると分かっていながら
私をそう諭してくれた院長先生。
あの時ああいう風に強く叱ってくれなかったら
私はあの後ボケボケと家に帰り
夫と義父からまた暴力を受けて
いつか本当に死んでいたかもしれません。
今、夫によるDVで悩んでいる方
不安な気持ちは分かります。
心細くて仕方がないのも分かります。
でも離婚して生活していけるかより
子供をどうやって育てていくのかより
まず守らないといけないのは命です。
命がある内に逃げてください。
死んでしまったらそれで全てお終いです。