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見た目も話し方も物腰も
全てがとってもお上品で
超おっとり屋のママ友Wさん。
今でいう「叱らない子育て」を実践している人でした。
というより正確に言うなら
「叱らない子育てをしよう」と思ってしていたわけではなく
自分自身が親から一度も叱られた事がなかったため
「子供を叱る」という必要性が理解できていなかったのではないかと思います。
でもこちらの記事で書いたように→子供を躾けられない親に迷惑する親子
躾をちゃんとするのが親の義務です。
2人とも、「口のききかた」というものを全く知らず
自分の母親に物凄い言い方をしていたんです。
例えば、お兄ちゃんは「おい!これやれよ!」
妹は「それやっておきなさいよ!」
みたいな。
5歳と3歳の子供が、です。
その上、お兄ちゃんの方は超乱暴で超暴力的な子で
ちょっとでも自分が気に食わないことがあるとすぐキレてすぐ暴れ出すんです。
自分の母親を思い切り殴る蹴る。
お友達のことも思い切り殴る蹴る。
みたいな。
私はWさんと直接のママ友ではなく
ママ友のママ友という関係だった事と
Wさんの子供たちと私の子供たちとは年が1歳ずつズレていて
幼稚園の組も違っていた事があってお付き合いが全くなかったんです。
私のママ友から聞いていただけで、その現場を見たことがありませんでした。
ところがある日、私のママ友が
「今日Wさん親子も一緒に遊びに行っていい?」というので
「別に構わないよ~」とOKした私。
そして「お邪魔いたします」とやってきたWさん。
もちろんコイツらも→兄妹
ウチに来て僅か数分後・・・
テメーー!!
ふざけんな!!
という怒号と共に
自分の母親を思い切り殴るお兄ちゃん。
そして
やめて~~~
やめて~~~
と懇願するだけのWさん。
すると今度は渾身の力を込めた蹴りが入りました。
そしてまた
やめて~~~
やめて~~~
と懇願するだけのWさん
そしてその光景をただただ固まって見ているだけのママ友3人。
みんなまとめて大バカ野郎ばっかなので
ここで満を持して登場してみました。
チャンチャンチャン
チャチャチャン
チャチャチャ~ン←ダースベーダーのテーマ
気が狂ったように自分の母親を
蹴りまくっているお兄ちゃんの首根っこを掴み上げ
生まれてから一度も叱られた事がないお兄ちゃん
目が点になりながらもクソ生意気な言葉を吐き捨てます。
オ、オメーって誰のことだよ!!
お、俺にオメーとか言うんじゃねえよ!
は?
オメーはよお~
さっきお母さんのことテメーって言ってたよな?
自分のお母さんをテメーなんていうクソガキは
オメーでいいんだよw
つか、オメー何でお母さんのことを殴ったり蹴ったりしてんだ?あん??
だって・・・・
俺の言うこときかないからムカついたんだよっ!
ほほぉ~~~
なるほどぉ~~
ムカついたら殴ったり蹴ったりしていいんだ?
じゃ、今アタシはオメーにムカついたから殴っても蹴ってもいいんだな?
そうなんだな!?
イ、イヤだ・・・・
じゃあゴメンナサイは!?
ごめんなさい
お母さんにもだろ!!
そしてWさんにも
子供が生意気な言葉を吐いたり暴力を振ることを許していたら絶対にダメだからね!
親として毅然とした態度で子供を叱りなさい!
躾をするのは親の義務なの!
躾ができない親は親の資格ないんだからね!
分かったの!?
と叱っておきました。
その後、子供たちをちゃんと叱るようになったWさん。
そして子供たちもすっかり落ち着いてすぐにキレることも
すぐに暴力をふるうこともなくなったんですが
それは別に私に叱られた事がトラウマになったからではないんです。
結局あの子達って、何を言っても何をしても
全く叱らない母親にイライラしていたんですよ。
自分が何も我慢できず、すぐに癇癪を起して、
すぐにキレて暴れる子供になってしまったのは
この母親のせいだという事を直感で分かっていたんです。
だからあんなに自分の母親に罵声を浴びせ
殴る蹴るの暴力を振るっていたわけです。
子供の事を一切叱らず、
ただただ優しくして
ただただ甘やかしていれば
いい子になってくれるなんて言うのは大きな間違い。
そんなものはただの妄想であり愚かな幻想です。
子供は叱るべき時に愛情を持って
正しい叱り方をすれば親を恨んだり憎んだりしません。
その逆に、叱るべき時に叱らず
野放し状態で育ってしまった子供を
大きくなってから「どうしてお前はそうなんだ!」と叱るから
家庭内暴力が起こるんです。
子による親殺しが起こるんです。
・・・と私は思っています笑