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前任のフロアマネージャーは
笑顔が素敵なシルバーグレイの超ダンディな人でした。
「頭脳明晰で働き者」というだけでなく
思いやりや愛情に溢れている人だったため
食品フロアだけでなく全フロアの従業員から慕われていました。
そんな優秀で有能な人ですから
昇進するのは当たり前のことで
ある年の人事異動の際、栄転されていかれました。
そして、そんな優秀で有能だった人の
後任として来たのがCマネージャー。
「関取でもそんなに太ってない」というぐらいの巨体で
「スボラ・いい加減・テキトー・面倒くさがり」を絵にしたようなクソ豚でした。
そんな奴がどうしてフロアマネージャーになれたかというと
自分のミスは全て部下になすりつけ
部下の手柄は全て自分の手柄にしていたから。
そして「ヨイショ」と「ゴマすり」と「太鼓持ち」だけは天才的に優れていて
上層部の人に常に媚を売っていたため、
仕事が全くできないくせに、フロアマネージャーの地位を手に入れたのです。
ある日私が休憩室にいたら、隣の部屋から
Cマネジャーと部下たちの話し声が聞こえてきました。
その内容はこうでした。
Cマネ
中山秀征っているじゃん?
知ってる?
部下たち
あ~~、
「ヒデちゃん」って呼ばれてて
よく番組の司会とかやってる人ですよね?
Cマネ
そうそう。アイツな。
でもアイツってさ、顔がいいわけじゃないし
演技がうまいわけじゃないし
特にこれといって目立つ部分があるわけでもないのに
何でずっと芸能界でやってやれるか分かるか?
部下たち
さあ??・・・・・
Cマネ
結局、アイツは偉い人に取り入るのがうまいんだよ。
つまり「ヨイショ」の天才な。
それに気づいた時、俺は
「これだ!」って思ったわけ(自慢げに笑う)
部下たち
そうなんですかぁ~~
はははは・・・(完全に苦笑)
その会話を聞いた私は
あまりの下劣さと愚かさに思わず吐き気をもよおし
中山秀征さんが何の苦労も何の努力もせず
偉い人にヨイショし続けただけで
今の地位を確立したなんてことがあるはずないのに
このクソ豚、本当に心底腐りきってる!
そんな風に憤慨したものでした。
そしてそんなクソ豚が着任早々に起きたのが、
私の店で起こったクレーム詐欺事件。
おそらくあのクソ豚の頭の中には
こういった考えがあったんだと思います。
着任早々こんなトラブルがあったと上層部に分かったら
自分の責任になって勤務査定が低くなってしまう
そんなの冗談じゃない!
よし!
ここはこの店に犠牲になってもらって
何もなかったことにしよう!
ケーキを何十個持って行かれたって
ウチの百貨店は痛くも痒くもないんだしな!
その結果、ウチの店は50個のケーキを
まんまと奪い取られたということです。
レシートも現物もなく
「ケーキに髪の毛が入っていたから弁償しろ」
というクレーム詐欺の女に
完全服従する形になってしまったのです。
当時の私はただの派遣という立場でしたので
ある意味クソ豚と同じで、
クレーム詐欺の女が店からケーキを何十個持って行こうが
別に私の給料が減らされるわけでも何でもありません。
「酷い話だな~」
「頭にくる」
「も~、ホント最低!」
と、憤慨するだけ憤慨したら
「もう仕方がないこと」
「もう終わったこと」
で済ませることもできたはずでした。
でも、マネージャーが
今の聞いた?
「今度から利用させてもらう」ってさ
良かったじゃないか
お得意様が一人増えてwww
と、私たちを小バカにするように笑いながら去っていった時
私は思ったんです。
こんな事が許されていいわけがない
こんな事が堂々とまかり通ってしまっていいわけがない
今ここであのクソ豚の卑劣な行為を黙認してしまったら
私は一生後悔して生きることになるだろう
「あの時こう言っておけば」
「あの時こうしていれば」
そういう思いに苦しめられ
一生後悔して生きていくことになるんだろう
もういい
自分がどうなろうともういい
例えどんな手を使おうと
例え何を犠牲にしようと
そして、その言葉通り
私は今でもその百貨店に言い伝え続けられている
大事件を巻き起こすこととなったのです。
つづく