615.コンクール熱
コンクール。自分の力を試してみたい。そんな素朴で純粋な気持ちで受けるなら賛成だ。人生の成功を目的にコンクールを受けるのことには違和感を感じる。人はなぜそんなに成功したがるのだろう?お金持ちになりたいから?有名になりたいから?お金はあっても幸せは買えないとわかっているのに。有名になったら、それだけ人生の代償を払わなければいけないのに。ちなみに私の家は広くはないがそれで十分だと思っている。特に防音室を広げたから居間など猫の額だ。それでも幸せだと思う。有名人はさぞかし幸せだろうと思う人はいるだろう。でも多分、それだけストレスが多い生活を強いられていると思う。若い人たちにはわからないだろうな。そういう私も今だからわかることかもしれない。ある時60歳を過ぎたヨッフェ先生に私は何気なく言った。「もう50歳になったんだ!」先生は間髪入れずに答えた。「まだまだ子供よ!これからよ!」」言われた瞬間、私の心に電流のようなものが走った。50歳はまだ子供なんだと思った。そうか。まだまだ子供なんだ。上には上がいるもんだ。あと何年生きるのかわからないが、芸術家は一生まだまだ子供と思って修業をしなければならないのだと思った。話は始めに戻るが、コンクールに年齢制限がある。子供の中のまだ子供が競って何を評価するのだろう?何の意味があるのだろう?人生は普通に生きられたとしたら長い。まだ10代や20代なのにコンクールで評価されたとして何の価値があるのだろう?その多くの名は皆に忘れ去られるのに。日本全国、コンクールに振り回されているように思えて仕方がない。なんでそんなに受けたがるのか?今の私には理解できない。コンクールを中心にたくさんのお金が動いているだけなのに。芸術を追求することと人生の成功を勝ち取ることは違う。そんな演奏に人は感動しない。にほんブログ村