50歳の私も、もちろん20代の時はあった。既にはるか昔のことなので、自分自身がどう生きていたかは、記憶もなくなりつつある。

 

今、私の年齢の境地になってみて、20代の若い人たちを見て思うのは、目の前にあること、やらねばならないことにばかり気を取られているように感じる。例えばコンクールを受けまくるなどはその最たる例。

 

人生は長くもあり短くもある。

 

20代の人たちにとっては、もしかしたら、芸術家として生きていくうえで一番大切で苦しい時かもしれない。

 

先にも述べたが、目先のことにとらわれのではなく、長いスパンで芸術家として生きていくうえでの、本当の意味での基礎、土台を作る時期にあると思う。これは、本当の意味でのテクニック、音楽的知識、そして何よりも大切なのは広く深く繊細な感受性を養うこと。

 

感受性が磨かれていなければ、作ろうとするもの自体が素晴らしいものではない。

 

自分の今ある感受性を伸ばすために、たくさんの人生経験をし、たくさん本を読み、たくさん絵を見たり、様々な疑似体験も必要。

 

こんなことが音楽に影響するのだろうか?と思うことも含めて、あなた自身が形成され、変容していくはず。

 

ピアノの練習ばかりしてコンクールばかり受けていても、もうあなたの水がめは水でいっぱいなはず。

 

あなた自身の水がめをもっと大きくしてほしい!

 

 

 

 

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