演奏家は、伝統をしっかり踏まえつつ、何か自分にしかない、新しい何かを生み出さなければならない。どこにでもあるようなモーツァルトやショパンではなく。伝統が存在するからアバンギャルドな表象が湧き起こり、革命を起こすことができる。シェーンベルクやクリムト、シーレがそうだったように。現代ではグールドかな。既存のありふれた演奏解釈はもういらない。ほとほと飽き飽きする。使われる言葉が時代とともに変化していくように、そして、今のコロナ禍が故に、生き方に変化が求められるように、演奏も変化するべきだと思う。そう、先程グールドを挙げたが、当時のショパンコンクールのポゴレリチも革命を起こし、プレトニョフやガヴリーロフ先生も変貌を遂げ、新しい何かを創作している。演奏家の役割なのではないか?