高校生だったか
働き始めてからか
自閉症スペクトラムくんが
何歳の時か忘れちゃったし
どんなシチュエーションのときか
忘れちゃったんだけど
、
彼がこんなことを吐露したことがあったんだよね。
「子どもの頃からずっと人とは違うって思ってた。
それが何なのか分からなくて苦しかった。」と。
これ、
私に面と向かって言ったんじゃなくて
療育手帳の更新の時だったかな？
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支援者との対話で
自閉症スペクトラムくんの
簡単な経歴を伝えるときに
この言葉が出てきて
横に付き添ってた私が
そんなん初めて聞いたわ。
って思ったんだよね。
自分のことよく観察してるっていうか
分かってるなっていうことにビックリしたし
そんなふうに思ってたんやってビックリした。
彼が言う「子どもの頃」には、
違和感を伝えられる
語彙とか概念とかなかったし
伝えられる能力はまだなかったんだと思う。
それが
だんだんと大きくなるにつれて
語彙や概念の獲得をしていったことと、
生まれ育った
石川県加賀市を離れたことで
自分の過去を客観的に振り返られるように
なったんじゃないかな、と私は思ってる。
今でも
自閉症スペクトラムくんは、
違和感を抱くようになった経緯とかは
言語化はしにくいんじゃないかな。
人と違う違和感を感じながらも
保育所・小中高と学生時代を
自分で選択でき
既にあるコミュニティで過ごせたのは
すごいことだなぁと思うよ。
ちょっと話は逸れるかもだけど、
私は自閉症スペクトラムくんに
障害名がついたことや
支援級や支援学校に行くことになったことを
マジョリティー(多数派)から排除された
というふうには考えてないんだよね。
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自閉症スペクトラムくん本人は
どう考えてるか分からないけど、
排除されたって思ってたら
一般企業は目指さないと思う。
自分を受け入れてくれない居場所に
どうして入れるのよ？？？
自ら望んで離れた
と考えてる。
マイノリティー(少数派)は
マイノリティーで
ちゃんと居場所があるって知ったから。
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居場所があるのは、
先輩保護者が頑張ってくれたおかげよ。
本当に感謝してる。
自閉症スペクトラムくんが生まれて
あれ？ウチの子はなんでこんなにも
落ち着きがないんだ？
母子手帳の〇をふりたい箇所に
〇をふれないんだ？
ってところから始まって
4歳で障害名がついたら納得したんだよね、私は。
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特別養子縁組くんの3歳6ヶ月健診の案内が届き、思い出した自閉症スペクトラムくん健診時に吐いた噓。
だから
こんなにも動くし
食べないし
パニクるし
育てにくいんだね～って腑に落ちた。
そこから、
同じような子って本当にいるの？
どこに住んでるの？
どこに行ったら会えるの？
ってずっと疑問に思ってきた。
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で、
ようやく中学校(特別支援学校)から
同じような子が周りにいることで安心できた。
同じような子が周りにいることで
自閉症スペクトラムくんも
安心できたんじゃないかな、と思う。
インクルーシブ教育って
定型発達も発達障害も
みんな一緒に学ぼう！って
とっても大切なことだと思うよ。
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でもね、
国語と算数を
それぞれの力量に合わせて
学んでから社会に出ることも大切だと思うよ。
家から一歩外に出て、
何が書いてあるか分からない世界って怖くない！？！？
コンビニで買い物しようとして、
手元にあるお金が足りるのか足りないのか分からないって怖くない！？！？
今は、
電子決済がメインになりつつあるけど
その仕組みを知らずに
社会に出るのって怖くない！？！？
テストで100点は取らなくてもいいけど、
社会で生きていく仕組みは子どもに知っておいて欲しくない！？！？！？
なんのために勉強するの？って
社会に出たときに
社会の成り立ちを知るためだよね！？
一生懸命に勉強して
本当に自分には何も残ってない！？！？！？
そんなん思ってたら悲しいわ。
何が言いたいかっていうとね、
うまくいかないことを
人のせいにして
周りのせいにして
社会のせいにしてる間は、
子育てはもちろん、人生はうまくいかないよってこと。
たとえば
自閉症スペクトラムくんが
自分が人と違うのは
お母さんがこんなふうに生んだからだー！
とか思ってたとしたら？
自分のことなのに、自分ができることって何もないって思い込むことになる。
どうせ誰も
こんなボクを分かってくれない…ってスネてるだけになる。
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自閉症スペクトラムくんとガソリンを入れに行ったときに伝えられた3つのこと。
おかげさまで
自閉症スペクトラムくんは
人のせいにせずに
この違和感は何なのかを知りたかっただけだから、良かった。
自分のことを理解しようとするって
すごいことだと思うんだよね。
自分を理解していくことが
人生を豊かにしていく唯一の方法だから。
それを
誰にも教わらずに
自分の感覚でつかんでた
自閉症スペクトラムくんって
すごいなと思う。
言葉にはなかなかできなくても
子どもはいろいろなことを
感じてるんだなってことが分かったエピソードだった。
このエピソードを
子どもへの理解に繋げてくれたら幸いです
子どもの口から
何気なくポロっと出た言葉って
ハッとさせられたり
そっか～って納得したりするんだよね。
今は
グループホームに別居して
会話する回数が減っちゃったけど、
子どもから出る何気ない一言を大切にしていきたいな。
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