ワインは素敵な恋の道しるべ -162ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月中旬のこと、彼女と日本橋でお買い物。

 

IMG_20220222_202546.jpg

向かったのは、日本橋三越本店の新館。

 

IMG_20220222_202606.jpg

ここにはイータリーがあり、色々なイタリア食材を買うことが出来る。

そして美味しいジェラートも。

 

IMG_20220222_202622.jpg

お買い物のあとは、早めのディナー。

三越新館の最上階には大好きなイタリアン、『代官山ASO チェレステ日本橋』があるが、クリスマスイヴのディナーを楽しんだばかりなので、今日は別のお店を選んだ。

 

IMG_20220222_202637.jpg

ディナーのお店に移動する前に、富山県のアンテナショップに立ち寄り。

コロナ前の2019年秋に富山にベニズワイガニを食べに行った時は、事前にここのコンシェルジュに相談し、旅の計画を立てた。

ここには富山料理と富山の地酒を味わうことが出来るお店、『はま作』があり、一度食べに来たいと思っている。

 

IMG_20220222_202702.jpg

日本橋を渡る。

 

IMG_20220222_202745.jpg

日本橋北詰には、東京市の紋章を持つ獅子像。

上流側の北詰は吽形で、南詰は阿形。

 

IMG_20220222_204209.jpg

麒麟像にもご挨拶。

陽が落ち始め、街灯に明かりが灯る。

 

IMG_20220222_204224.jpg

日本橋の真ん中には、昔ここを走っていた都電の架線柱兼街灯のモニュメント。

 

IMG_20220222_203247.jpg

空中のモニュメントをよく見ると、”道路元標地点”と書かれている。

この真下に立っていた本物の街灯は橋の北詰に移設されている。

 

IMG_20220319_070145.jpg

これがその街灯。

オリジナルには”東京市道路元標”の文字。

 

IMG_20220222_204244.jpg

このモニュメントの真下には、日本国道路元標。

日本の道路は全てここから距離が計測されている。

 

IMG_20220319_093623.jpg

どんなものが埋め込まれているのかと言うと、これがそのレプリカ。

これも北詰の街灯の横に置かれている。

 

IMG_20220222_204301.jpg

日本橋交差点の景色も大きく変わった。

以前は高層ビルと言えば、旧白木屋デパート(その後東急デパート)跡に出来た日本橋一丁目ビルディングだけだった。

ここには「COREDO日本橋」が入っている。

永代通りを挟んだ向かい側には、東京日本橋タワー。

一丁目側は三井不動産、二丁目側は住友不動産の開発物件だ。

右手に見えているビルは、「日本橋高島屋新館」が入居する、日本橋高島屋三井ビルディング。

 

IMG_20220222_204320.jpg

中央通りをさらに進み八重洲通りを渡ると、ミュージアムタワー京橋(ブリヂストン本社)の前にでる。

ここにあるのは、アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)。

印象派を始め、名画が揃う好きな美術館だ。

 

IMG_20220223_155931.jpg

続いて、京橋エドグラン。

京橋の景色を一新させた大規模再開発だが、歴史的建造物の明治屋京橋ビルは保全された。

 

IMG_20220223_155916.jpg

京橋エドグランの中庭にも美しいイルミネーション。

 

IMG_20220223_155945.jpg

明治屋の反対側のウィングには、『トシ・ヨロイヅカ東京』。

他にも魅力的な飲食店が多数入店している。

 

IMG_20220223_160002.jpg

鍛冶橋通りを渡り、「東京スクエアガーデン」に向かう。

今夜のお店は、『レ・ロジェ ビストロ・ド・ロア』。

 

IMG_20220223_160016.jpg

ここは、フランスの人間国宝ともいえる国家最優秀職人賞(M.O.F.)を女性で初めて、しかも27歳の若さで受賞したアンドレ・ロジェ氏の日本店。

 

IMG_20220223_160029.jpg

開店時間ちょっと前に入店。

「時間までお待ちください」という店が多い中で、温かく迎え入れてくれる姿勢が嬉しい。

 

IMG_20220223_165809.jpg

私達のテーブルは、ボックス席、

 

IMG_20220223_165848.jpg

テーブル上にセットされたナイフは、最初からラギオール。

 

IMG_20220223_165824.jpg

席に着くと、早速シャンパーニュを抜栓。

今夜のシャンパーニュは、トリボー・シュルッセア、ブリュット、オリジン。

1929年創業の家族経営のメゾンだ。

 

IMG_20220223_171248.jpg

シャンパーニュのお供のアミューズは、サラミ。

 

IMG_20220223_171302.jpg

綺麗な泡立ち。

青リンゴ、グレープフルーツの爽やかな香り。

口に含むと、熟した洋梨、オレンジそしてハチミツやブリオッシュのニュアンス。

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ30%、シャルドネ30%。

京橋のフレンチ、『レ・ロジェ ビストロ・ド・ロア』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

3月中旬のウォーキング。

 

IMG_20220403_110900.jpg

この雲は、ひれを羽のように目一杯広げて飛翔するトビウオ。

いやいや、ダイブしたマッコウクジラが水しぶきをあげて着水したところだ。

 

IMG_20220403_162849.jpg

もうソメイヨシノが散ってしまったのに、まだ桜の記事をあげられないでいる。

桜の前に、桃の花をアップ。

真っ白な花を付けているのは、スモモ(李)。

バラ科スモモ属の落葉中高木で、中国原産。

日本の気候によく合い、育てやすい。

 

IMG_20220403_162904.jpg

しかし有名な大石早生やソルダムなどの品種は自家不結実性なので自分の花粉では結実しない。

庭に植えるには、自家結実性のビューティーやメスレーなどが向いている。

花言葉は、”忠実”、”貞節”、”独立”、”疑惑”、”甘い生活”、”誤解”、”困難”。

 

IMG_20220403_162925.jpg

ハナモモ(花桃)も美しく咲いている。

バラ科スモモ属の落葉高木で、原産地は中国北部。

ハナモモは、花の鑑賞用に改良されたモモ。

 

IMG_20220403_162941.jpg

花言葉は、”チャーミング”、”気だての良さ”、”私はあなたのとりこ”、”天下無敵”。

 

ウクライナを少しでも応援するため、ウクライナ・ワインを買おうと思ったが、近くのワインショップにはウクライナ産もポーランド産も取り扱いが無く、あったのはモルドバ産のみ。

取り敢えずモルドバ・ワインを買ったが、ウクライナ・ワインやポーランド・ワインは輸入業者から購入するしかなさそうだ。

 

ウクライナ・ワイン専門の輸入会社、ヘルムズはウクライナ人スタッフを雇用し、ワインの売り上げの一部をウクライナに寄付している。

でも多くのワインが既に売り切れとなっている。

H.P.はこちら。

 

ポーランド・ワインはアズマコーポレーションが二種を輸入している。

H.P.はこちら。

2022年カタログのP.63にポーランド・ワインが記載されている。

 

モルドバ・ワインの品揃えが豊富なのは、葡萄屋。

H.P.はこちら。

 

今回飲んだモルドバのラダチーニのワインを輸入しているのはアグリ。

アグリはモルドバの支援活動を行っている。

H.P.はこちら。


IMG_20220403_132248.jpg

モルドバはヨーロッパの最貧国と言われる小国。

その小さな国が多くのウクライナ難民を受け入れている。

約300あると言われるワイナリーの全てが、難民受け入れに協力しているそうだ。

 

IMG_20220403_132304.jpg

モルドバは約5000年のワイン造りの歴史を持ち、ブルゴーニュやピエモンテと同じ北緯46度~48度に位置している。

国内の畑は16万haに及び、コストパフォーマンスに優れたワインを産出している。

 

IMG_20220403_132317.jpg

ラダチーニは1998年創業と歴史は浅いが、1,000haの広大な自社畑と高い栽培・醸造技術を有し、2020年には”モルドバ・ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”に輝いている。

 

IMG_20220403_132331.jpg

色合いは透明感のある濃いルビー色。

カシスや黒スグリの香り。

口に含むと果実味はそれほど強くなく、穏やかな酸味とやや強い収斂性とタンニンを持つ。

 

IMG_20220403_132345.jpg

食中酒として使い勝手の良いミディアム・ボディだ。

ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン100%、熟成はステンレスタンクで12ヶ月。

この上級クラスもあるようなので、早速買いに行くことにしよう。

ウクライナとモルドバに思いを馳せながら飲んだ、今夜のお家ワインでした。

 

 

 

 

 

 

 

友人達と池袋で過ごす、休日の楽しい午後の続き。

今日のメンバーは、しづちゃん、かずみさん、そして私。

池袋の『KollaBo』で韓国グルメを堪能した後は、しづちゃんをお見送りし、かずみさんと二人で次の場所に移動する。


IMG_20220307_145830.jpg

向かった先は、池袋東武の中にある『エノテカ』。

 

IMG_20220307_145847.jpg

ここにはリーデルのグラスが色々揃っている。

でもグラスを買いに来たわけではない。

 

IMG_20220307_145900.jpg

かずみさんと二人でブラインドテイスティングをすることにしたのだ。

今月の”ワイン診断”は、白ワイン。

 

IMG_20220307_145913.jpg

6個のワイングラスが届く。

”ワイン診断”の目的は好みのワインを診断することなのだが、ぶどうの種類を当てるのも楽しみの一つ。

エノテカアプリを立ち上げ、ワイン診断メニューに入ると、「まず1番と2番を飲み較べ、好きな方のワインをクリックしてください」のように次々とインストラクションが現れる。

 

IMG_20220307_145929.jpg

色がわかるように、白い紙をもらって背景に立てる。

1番(左端)は白い花の香りが豊かで、結構糖度が高く、酸は控えめ。

2番(真中)も香りが華やかで濃厚な果実味。

3番(右端)は豊かなフルーツ香、甘味が強い。

結局わかったことは、辛い韓国料理を食べた後はどのワインを飲んでも香りが豊かで甘みが強く感じるということ。

ほとんど当たらなかったが、正解は以下のとおり。

 

シレーニ セラー セレクション ソーヴィニョン ブラン 750ml [エノテカ ニュージーランド 白ワイン マールボロ] ギフト プレゼント 酒 サケ 敬老の日

1番は、ニュージーランド、マールボロのシレーニ、セラーセレクション、ソーヴィニヨン・ブラン。

あの白い花の香りはマールボロのソーヴィニヨン・ブランの特徴。

 

モンテス・アルファ・シャルドネ [2019]Montes Alpha Chardonnay

2番は、チリのモンテス、アルファ、シャルドネ。

やはり濃厚な果実味はシャルドネだった。

 

Schloss Vollrads Sommer Riesling Trocken | Vivino

3番は、ドイツのシュロス・フォルラーツ、ゾンマー、QBA、トロッケン。

この甘みはリースリングだ。

 

IMG_20220307_145942.jpg

4番は濃厚な甘口ワイン。

5番は強い果実味を持つしっかりとしたボディ。

6番は華やかな香り、柔らかな甘みと酸味。

6種類の中で、私が選んだ一番好みのワインは、5番。

 

IMG_20220307_154127.jpg

かずみさんが選んだのは、面白い味わいということで、4番。

かずみさんはこちらの常連さんなので、ソムリエールさんに頼んで4番のボトルを見せてもらう。

オーストラリア、バロッサ・ヴァレーのグラント・バージが造る、モスカート。

 

画像ファイル

私が選んだ5番は、オリヴィエ・ルフレーヴ、ブルゴーニュ、レ・セティーユ。

なるほど、どうりで美味しいはずだ。

 

ワイン  2017年 ゲヴェルツトラミネール / エナーテ  スペイン ソモンターノ 750ml|ワイン通販エノテカ

6番は、スペインのエナーテ、ゲヴュルツトラミネール。

スペインのゲヴュルツトラミネールを飲むのは初めて。

 

IMG_20220307_154141.jpg

白ワインのブラインドテイスティングはかずみさんと二人で話が弾み、とても楽しかった。

〆はブルゴーニュのピノ・ノワールをグラスで。

 

IMG_20220307_154156.jpg

ロドルフ・ドゥモジョ、ブルゴーニュ、コート・ドール、ピノ・ノワール、2019年。

ロドルフ・ドゥモジョはムルソーに本拠地を置く、1992年設立の若いドメーヌ。

 

IMG_20220307_154211.jpg

フレッシュな果実の香り、口に含むとしっかりとした凝縮感を持つ綺麗なボディ。

シャサーニュ・モンラッシェの畑の、1961年に植樹された樹齢の高いぶどうが用いられている。

オーク樽(新樽比率10%)で12ヶ月、その後タンクで2か月熟成し、ボトリングされている。

 

IMG_20220307_154229.jpg

グラスの下のテーブルには、美しい光のアート。

 

IMG_20220307_154244.jpg

気が付くと、既に夕方も遅い時間となっていた。

急いで『エノテカ』を出て帰途に就く。

しづちゃんとかずみさんと『KollaBo』でランチを、そしてかずみさんと『エノテカ』でワインを楽しんだ、休日の午後でした。

 

 

 

 

 

 

しづちゃん、かずみさんと池袋の韓国料理店、『KollaBo』で過ごす楽しい午後の続き。

久し振りに会う三人なので、話が尽きない。

他のテーブルから離れた半個室にしておいて良かった。

 

IMG_20220306_192957.jpg

海鮮チヂミが届く。

とても肉厚のチヂミだ。

 

IMG_20220306_193013.jpg

海鮮チヂミにセンマッコリが良く合う。

 

IMG_20220306_194307.jpg

コース外でヤンニョムチキンも注文。

辛口と甘口があるが、もちろん辛口を選択。

 

IMG_20220306_194325.jpg

ここのヤンニョムチキンは美味いので、必ず注文するメニュー。

 

IMG_20220306_194357.jpg

チュックミ・ポックン。

チュックミはイイダコのこと。

トク(餅)も入っているので、トッポッキも一緒に食べることが出来る。

 

IMG_20220306_194411.jpg

サンチュだけでなく、ナムル、大根のなますが出される。

辛い料理に大根の薄切りが良く合う。

 

IMG_20220306_194344.jpg

センマッコリの二甕目。

 

IMG_20220306_194427.jpg

チュックミもなかなか美味い。

 

IMG_20220306_194439.jpg

辛い物を食べるとセンマッコリが一層進んでしまう。

 

IMG_20220306_211621.jpg

〆はソルロンタン。

これは三人分。

 

IMG_20220306_211638.jpg

三つに取り分けていただく。

濃厚な牛骨スープが美味い。

 

IMG_20220306_211650.jpg

少し塩を入れて味付け。

 

IMG_20220306_211707.jpg

センマッコリの甕を飲み干すと、〆のアルコールは生ビール。

私が選んだのは、スプリング・ヴァレー、豊潤。

 

IMG_20220306_211720.jpg

しづちゃんのビールは、スプリング・ヴァレー、オン・ザ・クラウド。

爽やかなウィート・エールだ。

かずみさんのグラスの写真が無いが、スプリング・ヴァレー、アフターダークだったような。

 

IMG_20220306_211737.jpg

いっぱいになったお腹を梨ジュースで癒す。

友人達と過ごす池袋の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月上旬のこと、友人達とのランチに向かうため池袋駅東口に降り立った。

 

IMG_20220306_185106.jpg

向かった先は、ヤマダ電機。

と言っても、電気製品や家具を見るのではない。

 

IMG_20220306_185127.jpg

このビルの7階には、良い飲食店が幾つも入居している。

 

IMG_20220306_185146.jpg

予約しているお店は、韓国料理の『KollaBo』。

 

IMG_20220306_185212.jpg

このお店は韓国の各種料理の名店、15店が”コラボ”したお店。

韓国では料理毎に店が細かく分かれているので、15種類の料理を食べようと思えば15の店をハシゴしなければならない。

それがここでは一つの店舗で味わうことが出来るのだ。

 

IMG_20220306_185227.jpg

今の時期なので、半個室を予約しておいた。

 

IMG_20220306_185246.jpg

メンバーが揃い、乾杯。

今日のメンバーは、しづちゃん、かずみさん、そして私。

しづちゃん、かずみさんご夫妻とはコロナ直前の年に高知の酒蔵巡りをした仲間。

かずみさんの奥様はブースター接種の副反応のため参加できず、残念。

 

高知への旅の記事はこちら。

 

IMG_20220306_190409.jpg

しづちゃんと私はスーパードライの中ジョッキ。

かずみさんは一番搾りのグラス。

ビールは口に当たるグラスが薄い方が美味しいという信念に基づく選択。

 

IMG_20220306_190423.jpg

今日はランチのコース料理をお願いしている。

チョレギサラダが届く。

 

IMG_20220306_190436.jpg

各自好きなだけ皿に盛る。

ベジファーストは嬉しい。

 

IMG_20220306_190448.jpg

キムチ盛り合わせ。

カクテキ、オイキムチ、ペチュキムチ。

キムチを食べながらビールが進む。

 

IMG_20220306_190505.jpg

カンジャンケジャンはコースには含まれていないので、別に注文。

このお店のカンジャンケジャンは美味しい。

今日はまさにこれを食べに来たと言っても過言ではない。

 

IMG_20220306_190523.jpg

身を食べた後は、蟹味噌をご飯と海苔と混ぜ合わせて食べる。

これは私の担当。

最高に美味い。

 

IMG_20220306_192851.jpg

チャプチェ。

 

IMG_20220306_192905.jpg

本来はお祝い事の時に食べる料理だが、日本では韓国料理の定番としてすっかり定着している。

 

IMG_20220306_192932.jpg

ビールを飲み干すと、センマッコリ(生マッコリ)を注文。

 

IMG_20220306_192943.jpg

再びセンマッコリで乾杯。

友人達と過ごす、池袋の『KollaBo』での楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月中旬のウォーキング。

 

IMG_20220323_130427.jpg

空には刷毛で掃いたような雲。

春は薄曇りの時が多いので、想像を掻き立てるような塊の雲が少ないのが残念。

 

IMG_20220324_214246.jpg

春になり、花々が一斉に開花している。

中でも目を引くのは、ハクモクレン(白木蓮)。

モクレンは紫の花なので、白い花を咲かせるモクレンはハクモクレンと呼ばれている。

 

IMG_20220324_214300.jpg

ハクモクレンは、モクレン科モクレン属の落葉高木で、原産地は中国南部。

花期は3月~4月で、10cm~16cmほどもある大きな花が上向きに開花する。

花弁は、花にそっくりな顎も合わせると、9枚。

 

IMG_20220324_214313.jpg

樹高は5m~15mと高く、大きなものでは25mに達する。

この樹の全体に大きな花が咲くので、見応えがある。

花言葉は、”気高さ”、”高潔な心”、”荘厳”、”崇敬”、”崇高”、”慈悲”、”自然への愛”、”自然な愛情”。

 

IMG_20220324_214325.jpg

ハクモクレンにそっくりなこの樹は、コブシ(辛夷)。

モクレン科モクレン属の落葉高木で、原産地は日本、済州島。

樹高は5~10m程度が一般的だが、もっと高くなるものもある。

 

IMG_20220324_214337.jpg

花はハクモクレンより少し小さく、花弁は6枚。

ハクモクレンより少し遅く開花する。

花言葉は、”友情”、”歓迎”。

 

IMG_20220326_075407.jpg

真っ白な流れ落ちる滝のような花を見付けた。

 

IMG_20220326_075424.jpg

バラ科シモツケ属の落葉低木のユキヤナギ(雪柳)。

原産地は中国(日本と言う説もある)。

とても丈夫な植物なので公園などによく植えられ、春の到来を美しく告げてくれる。

 

IMG_20220326_075439.jpg

花言葉は、”愛嬌”、”愛らしさ”、”賢明”、”静かな思い”。

 

IMG_20220326_204204.jpg

白い花を愛でていると、赤い花を見付けた。

3月中旬にもう露地植えでこんなに咲いているチューリップ。

ユリ科チューリップ属の多年草。

原種ほど開花時期が早いようだ。

 

IMG_20220326_204221.jpg

チューリップは新品種の創作が盛んに進められ、5,000を超える品種が登録されている。

花弁は6枚に見えるが、実際には花弁は3枚で、あとの3枚は咢。

チューリップの花言葉は、”思いやり”。

色別の花言葉もあり、赤は”愛の告白”、”真実の愛”。

 

IMG_20220323_090000.jpg

3月下旬のこと、早めの夕食を済ませると、映画館に向かう。

目的の映画は、「とんび」。

4月8日の封切だが、それに先立つ試写会の招待券をいただいたのだ。

 

IMG_20220323_090016.jpg

スクリーンの入り口には、主人公の阿部寛と北村匠海の立看。

 

IMG_20220323_090029.jpg

私の席は、スクリーンの中央で通路のすぐ後ろ、前に視界を遮るものが無い絶好の場所。

通路の前の席は今夜は使われていない。

 

IMG_20220323_090046.jpg

上映時間は139分と比較的長いので、ビールを飲むと化粧室に行きたくなるといけないと思い、白ワインの冷えたハーフボトルを購入。

でもよく考えたらハーフボトルでも375mlあるので、結局映画終盤では尿意を催してしまった。

 

IMG_20220323_090100.jpg

ACボルドーの、ラ・クロワ・ドステラン、ブラン、セック、2019年。

柑橘系の香りを持ち、果実味と酸のバランスが良い爽快なワイン。

ぶどうはソーヴィニヨン・ブランとセミヨン。

 

IMG_20220323_090114.jpg

鑑賞記念に、このステッカーが配られた。

欲しい方がいらっしゃれば差し上げます。

 

『とんび』ティザービジュアル

この映画は、重松清のベストセラー小説、「とんび」が原作。

監督は瀬々敬久。

阿部寛、北村匠海の周囲を固めるのは、薬師丸ひろ子、杏、安田顕、大島優子、麻生久美子他という豪華な顔ぶれ。

 

ストーリーを語るような野暮なことはしないが、”親子の絆に爆泣”と謳われているとおり、何故か涙が溢れてしまった。

親子で銭湯に入浴する場面で阿部寛が湯船にガバッと潜るシーンがあったが、あれは「テルマエロマエ」のパロディなのだろうか。

配役で言えば、皆さん演技は上手いのだが、阿部寛(安男:父親)と杏(旭の恋人)が189cm、174cmと高身長(二人とも本当はもっと高いと言われている)なので、北村匠海(旭:息子)の身長が175cmあるにもかかわらず、とても低く見えて違和感があったのは残念。

 

とんび

懐かしい昭和の雰囲気も味わえ、涙無しには見ることが出来ない良い映画でした。

 

 

 

 

 

 

「丸の内テラス」の『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす、楽しいランチの続き。

 

IMG_20220217_182229.jpg

スパークリング・ワインを飲み干すと、抜栓しておいた赤ワインを飲むことにする。

セラーで選んだワインは、ブルゴーニュ、コート・ド・ニュイのピノ・ノワール。

ドメーヌ・ピエール・ジュラン、フィサン、2015年。

 

IMG_20220217_182253.jpg

淡いルビー色。

フランボワーズ、レッドチェリーなどの赤果実の香り。

 

IMG_20220217_182317.jpg

コルクの品質は良く、香りにも問題なない。

 

IMG_20220217_182332.jpg

コルクにも2015VTの刻印。

 

IMG_20220217_182347.jpg

口に含むと、最初は柔らかく、そして徐々に強く豊かな果実味が広がる。

カシス、プルーン、スミレ、錆びた鉄、そして腐葉土のニュアンス。

強いが柔らかなタンニン、綺麗な酸とのバランスも素晴らしい。

ピノ・ノワールの樹齢は35年、樽熟成は18ヶ月で新樽比率は10~25%。

アルコール度数は13.5%と高めだが、果実味が強いのでアルコール感は無い。

やはりピエール・ジュランのピノは美味い。

 

IMG_20181207_213833.jpg

コロナ前の最後のフランス旅行でブルゴーニュを訪問した時、ピエール・ジュランが保有するプルミエ・クリュのモノポール、クロ・ナポレオンの畑を観に行ったことを思い出す。

毎年11月にボーヌで開催されるオスピス・ド・ボーヌの競売会を中心としたお祭り、”栄光の三日間”を楽しんだ後、ドメーヌ・クヘイジを訪問した。

その時にドメーヌ・クヘイジの伊藤社長に、フィサンではクロ・ナポレオンが好きだとお話ししたところ、連れて行ってくれたのだ。

 

その時の記事はこちら。

 

ドメーヌ・ピエール・ジュラン、プルミエ・クリュ、クロ・ナポレオンを初めて飲んだのは、中目黒のミシュラン星付きフレンチ、『クラフタル』だった。

 

その時の記事はこちら。

 

IMG_20220217_182402.jpg

ここのワイングラスは、オーストリアのザルト、デンクアート。

薄く軽く、口当たりが素晴らしいグラスだ。

 

IMG_20220217_200356.jpg

メイン料理は、信州鹿もも肉のロティ、ソース・カルヴァドス、焼きりんごを添えて。

 

IMG_20220217_200415.jpg

好みの火入れ具合で、ブルーレアの感じ。

 

IMG_20220217_200457.jpg

ナイフは力を入れなくても、スッと刃が入る。

和食で言えば、タタキといったレベルの火入れだ。

カルヴァドスのソースが良く合って美味い。

 

IMG_20220217_200513.jpg

付け合わせも美しい。

信州の鹿には焼きりんご。

黄色と紫のカリフラワー、マッシュルーム、ハマボウフウ、コウタイサイ。

コウサイタイ(紅菜苔)は中国野菜。

 

IMG_20220217_200531.jpg

血の香りがする鹿肉との相性抜群で、フィサンが進む。

 

IMG_20220217_200552.jpg

デセールは、ケークショコラ。

 

IMG_20220217_200609.jpg

添えられているのは、ココナッツの粉をまぶしたメレンゲ。

 

IMG_20220217_200625.jpg

果物は、高知県産イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー。

 

IMG_20220217_200642.jpg

食後はコーヒーでまったり。

お店のスタッフは全員ソムリエ資格を持たれている。

ワインに関するお話しも楽しい。

 

IMG_20220217_200701.jpg

気が付くと、ランチの営業時間を30分も過ぎてしまっていた。

栗原シェフに今日の料理のお礼を述べ、見送られて店をあとにする。

 

IMG_20220217_200716.jpg

丸の内仲通りのイルミネーションがもう点灯している。

眼で見ると明るく輝いているのだが、スマホではその煌めきが出ないのが残念。

彼女と過ごす、丸の内のフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』での楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

2月中旬のある平日、彼女から半休を取るので遅めのランチに丸の内の『エスプリ・ド・タイユヴァン』に行きたいとリクエスト。

平日のランチは予約が出来ないのだが、常連客で遅めの時間なので、予約OK。

 

IMG_20220217_160843.jpg

大手町から「丸の内テラス」があるみずほ丸の内タワーに向かう。

丸の内と名が付いているが、最寄り駅は大手町。

 

IMG_20220217_160857.jpg

予約時間より早く着いたので、丸の内仲通りに出てみる。

13時を過ぎたばかりだが、通りに人影はほとんど無い。

 

IMG_20220217_160911.jpg

「丸の内テラス」の店は全店路面店でテラス席があるが、寒い冬にテラスで食事をする客はいない。

9Fの『ジ・アッパー』だけは路面店ではないが、ちゃんとテラス席がある。

 

IMG_20220217_160940.jpg

今日のランチのお店はここ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。

 

IMG_20220217_160925.jpg

待ち合わせ時間が近付いたので、中に入ることにする。

 

IMG_20220217_160955.jpg

『エスプリ・ド・タイユヴァン』はパリの名店、『タイユヴァン』の料理を気軽に味わうことが出来るお店。

まあ気軽と言っても『タイユヴァン』の料理とワインなので、カジュアルな店構えだがランチでも二人で諭吉二枚くらいはかかってしまう。

 

IMG_20220217_162208.jpg

まずはウォークインセラーで今日のワインを選ぶ。

ここには『タイユヴァン』が厳選したフランス・ワインが約450種類保管されている。

右側がブルゴーニュ、左側がボルドー。

 

IMG_20220217_162225.jpg

そして突き当りの特別セラーの中には、ブルゴーニュとボルドーの銘醸ワインが並ぶ。

ここのワインにはとても手が出ないので、手前のブルゴーニュの棚から好きな造り手の良い赤を選ぶ。

 

IMG_20220217_162239.jpg

ワインを選び終えると、予約しておいた何時ものカウンター席で彼女を待つ。

 

IMG_20220217_162255.jpg

彼女が到着し、料理を選ぶことにする。

これは、平日のランチメニュー。

ゆっくりワインを楽しみたいので、ランチメニューはスキップ。

 

IMG_20220217_162313.jpg

そしてこちらはスペシャル・メニュー。

前回はブフ・ブルギニヨンを食べたので、今日は二人とも鹿もも肉のロティを食べることにする。

これだけでは寂しいので、お店特製のサラダとデセールを追加で注文する。

 

前回のブフ・ブルギニヨンの記事はこちら。

 

IMG_20220217_162332.jpg

赤はボトルで選んでいるので、その前に飲む今日のお薦めのグラスワインを見せてもらう。

 

IMG_20220217_163627.jpg

最初はオニオングラタンスープ。

 

IMG_20220217_163640.jpg

熱々のスープが身体に沁みる。

たっぷりのチーズとバゲットが入っているので、食べ応えがある。

 

IMG_20220217_163653.jpg

選んだワインは、スパークリング。

 

IMG_20220217_163711.jpg

南アフリカのレオパーズ・リープ、キュヴェ・ブリュット。

南アの優良生産者、レオパーズ・リープとエノテカが共同で作り上げたスパークリング・ワイン。

何度か飲んでいるが、素晴らしい香りと果実味を持つ上質のスパークリングだ。

セパージュは、シャルドネ80%、シュナン・ブラン20%。

 

IMG_20220217_163724.jpg

バゲットとバターも届く。

 

IMG_20220217_163736.jpg

サラダ・ペリグルディーヌ、鴨の冷燻と砂肝のコンフィ添え。

 

IMG_20220217_182211.jpg

自宅ではなかなかこれだけの種類の野菜を摂ることはできない。

カレーと山椒と粒マスタードのドレッシングもとても美味い。

丸の内の素敵なフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』で彼女と過ごす楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

上野の東京国立博物館で開催されている”特別展 ポンペイ”の鑑賞記の続き。

 

第4章は、”ポンペイ繁栄の歴史”。

ここではポンペイの繁栄を象徴する3軒の邸宅(「ファウヌスの家」、「竪琴奏者の家」、「悲劇詩人の家」)に焦点を当て、ポンペイの繁栄の歴史が紐解かれている。

 

IMG_20220320_171339.jpg

大きな邸宅の壁の写真パネルを過ぎると、「ファウヌスの家」に至る。

 

IMG_20220320_205004.jpg

まずはヴィデオで「ファウヌスの家」を体験。

見えているのは、この邸宅の名前の由来となった、「踊るファウヌス」。

 

C69329EFDD1E40E881E5875637CEDAA5.jpg

見取り図で出土品の位置を確認。

「ファウヌスの家」は紀元前2世紀に遡るポンペイ最大の邸宅で、ヘレニズム美術を代表する多くの品が発掘されている。

 

IMG_20220320_205127.jpg

「猛犬注意」 モザイク

玄関の床に敷かれたモザイク画。

玄関に犬の絵を描くことで、注意喚起、防犯効果を狙ったものと考えられる。

「悲劇詩人の家」にもあり、古代ローマの邸宅(ドムス)では幾つもの例が確認されている。

 

IMG_20220320_205203.jpg

会場には「ファウヌスの家」の部屋の一部が再現され、モザイク画のシートが床のあるべき場所に貼り付けられている。

手前は、「ナイル川風景」。

 

IMG_20220320_205148.jpg

床に張られた、「アレクサンドロス大王のモザイク」。

実物は来日していないが、このシートで如何に大きな(3.1m x 5.8m)作品か知ることが出来る。

 

IMG_20220320_205102.jpg

プロジェクターでは修復が進むモザイク画の説明。

紀元前4世紀に、アレクサンドロス大王がマケドニア軍を率いて東方に遠征しペルシャ軍と戦った、イッソスの戦いを描いたものとされている。

 

愛馬ブケパロスに騎乗したアレクサンドロスです。アレクサンドロス大王を描いたもので最も有名なものかもしれません。<br /><br />

アレクサンドロス大王が凛々しく描かれている。

 

IMG_20220320_205258.jpg

「ナイル川風景」(東京のみ) モザイク

ナイル川はよく用いられるモチーフで、ローマ人がエジプトに強い興味と憧れを持っていたことがわかる。

中に描かれているのは、カバ、ワニ、コブラ、マングース、トキ、カモ。

 

IMG_20220320_213841.jpg

「踊るファウヌス」 ブロンズ

今回観たかった展示品の一つ。

 

IMG_20220320_213856.jpg

牧神ファウヌスの躍動感あふれるブロンズ像で、ヘレニズム彫刻の傑作。

高さは71cmと、小振り。

 

IMG_20220320_213911.jpg

「湯沸かし器」 ブロンズ、鉄

「ファウヌスの家」ではこんな湯沸かし器を使っていた。

鉄製の三本足の外筒の内側に、ブロンズ製の鍋が入っている。

 

IMG_20220320_213939.jpg

「スフィンクスのテーブル脚」(東京のみ) ペンテリコン大理石

これはエジプトのスフィンクスではなく、ギリシャ神話のスフィンクス。

 

エジプトにおけるスフィンクスは、ネメスと呼ばれる頭巾を付けたファラオ(王)の顔とライオンの体を持ちますが、ギリシア神話では、ライオンの身体、美しい人間の女性の顔と鷲の翼を持つ怪物として描かれます。<br />

エジプトでは頭巾を被ったファラオの顔とライオンの身体を持つが、ギリシャ神話では美しい女性の顔とライオンの身体と鷲の翼を持っている。

 

IMG_20220320_213957.jpg

「イセエビとタコの戦い」 モザイク

紀元前2世紀末の、ローマ以前のヘレニズム期のモザイク画。

海の生物は当時好まれた題材。

イセエビとタコとウツボが三すくみの構図で、ウツボの好物はタコ、タコの好物はイセエビ、イセエビはウツボを返り討ちにするという内容。

当時の国家間の国際情勢を反映したものかもしれない。

 

IMG_20220320_214015.jpg

「ネコとカモ」 モザイク

紀元前1世紀の作品。

食糧庫に忍び込んだ猫が活き活きと描かれている。

エジプトのアレクサンドリア工房の作品と推定されているそうだ。

 

IMG_20220320_214043.jpg

「葉綱と悲劇の仮面」 モザイク

紀元前2世紀末の作品。

当時から演劇が盛んであったことがわかる。

 

IMG_20220329_075801.jpg

ここからは「竪琴奏者の家」。

ここではポンペイがローマ化し、帝政期になってローマ文化が黄金期を迎えた頃のフレスコ画などを観ることが出来る。

 

1D22B297CA0540248E0F193FDC496311.jpg

会場内に中庭の一つを再現。

イオニア式の円柱と池。

 

IMG_20220320_214103.jpg

左:「へび形噴水」 ブロンズ

右:「イヌとイノシシ」 ブロンズ

池にはこれらのブロンズ像が設置されていた。

 

IMG_20220320_214151.jpg

左:「シカ」 ブロンズ

右:「ライオン」 ブロンズ

これらのブロンズ像は1世紀の作品。

工芸技術の高さに感心させられる。

 

IMG_20220320_221718.jpg

「詩人」 フレスコ

詩人、または哲学者とされる男性の肖像画。

ヴェスヴィオ山噴火の直前の作品。

 

IMG_20220320_224030.jpg

「女性胸像」 ブロンズ、目:練りガラス

この家を所有していたポンペイの有力氏族、ポピティウス家の人物の胸像と考えられる。

練りガラスで造られた目が異様に目立つ。

 

IMG_20220320_224050.jpg

「男性胸像」 ブロンズ、目:練りガラス

同じくポピティウス家の一員の男性の胸像と考えられる。

 

IMG_20220320_224111.jpg

「竪琴を弾くアポロ」 ブロンズ

この家の名前の由来となった、紀元前1世紀のブロンズ像。

等身大の大きさで存在感がある。

熱の影響で表面が荒れている。

 

IMG_20220320_224221.jpg

ここからは「悲劇詩人の家」。

噴火直前に描かれたフレスコ画を観ることが出来る。

 

IMG_20220320_224243.jpg

1861年に製作された家の模型。

こちら側は家の右半分。

 

IMG_20220320_224259.jpg

そして左半分。

壁には、神話やトロイア戦争のエピソードを中心とした、噴火直前に描かれた8点のフレスコ画。

このうち4点が来日している。

 

IMG_20220320_224318.jpg

フレスコ画などの展示コーナーの入り口には、この家の玄関の「猛犬注意」のモザイクが再現されている。

この犬は噛み付きそうで防犯効果がありそうだ。

 

IMG_20220320_224335.jpg

「ユピテルとユノの聖婚」 フレスコ

ユピテル(ゼウス)とユノ(ヘラ)の聖なる婚礼を描いたもの。

 

IMG_20220320_224353.jpg

「ブリセイスの引き渡し」 フレスコ

ホメロスの抒情詩のトロイア戦争の一場面。

アキレウスが武功として授かった美女、ブリセイスを総大将のアガメムノンに奪われ、引き渡すシーン。

アキレウスは憤慨し、以後出陣を拒否した。

 

IMG_20220321_153554.jpg

「ヘレネの略奪(あるいはクリュセイスの帰還)」 フレスコ

これもホメロスの抒情詩のトロイア戦争の一場面。

トロイアの王子パリスはスパルタ王メネラオスの妻、ヘレネと恋に落ち、彼女を略奪する。

これに激怒したメネラオスは兄アガメムノンに支援を求めて挙兵し、トロイア戦争が始まった。

 

IMG_20220321_153606.jpg

「イフィゲネイアの犠牲」 フレスコ

これもトロイア戦争の一場面。

女神アルテミスの怒りを鎮めるため、愛娘のイフィゲネイアを生贄として捧げよとの神託を受け、悲嘆にくれるアガメムノン(左端)。

アルテミスはイフィゲネイアを憐み、犠牲台に代わりに鹿を置いて助けた。

天空には鹿に乗るアルテミスと弓を持つアルテミスが描かれている。

 

第5章は、”発掘のいま、むかし”

79年のヴェスヴィオ山噴火で埋没した三都市、エルコラーノ、ポンペイ、ソンマ・ヴェスヴィアーナの遺跡の、18世紀から現在に至るまでの発掘の歴史が紹介されている。

 

IMG_20220329_092053.jpg

三つの遺跡はヴェスヴィオ山を取り囲むように位置している。

 

IMG_20220321_153621.jpg

「ペプロスを着た女性(通称”踊り子”)」 ブロンズ、象嵌::銀・銅、目:骨・石

エルコラーノ出土。

アウグストゥス時代(前27~後14年)のブロンズ像。

 

IMG_20220321_153636.jpg

ポンペイで最初に発掘された建築物の一つ、「キケロ荘」の食堂の壁画が再現されている。

 

「キケロ荘」復元壁画より

IMG_20220329_094740.jpg

小さな絵はとても細密。

 

IMG_20220321_153703.jpg

ソンマ・ヴェスヴィアーナでの、東京大学海外学術調査隊の発掘風景。

古代ローマ遺跡、「アウグストゥスの別荘」で、ディオニュソスとペプロフォロスを発掘しているところ。

 

IMG_20220321_153719.jpg

「ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス)」 パロス大理石

豊穣と葡萄の神、ディオニュソスが豹を抱えている姿。

豹は、ディオニュソスの聖獣の一つ。

 

ヒョウを抱くバックス(部分拡大)<br />

美しい像だが、抱えているのは豹というより獺に見える。

 

IMG_20220321_153733.jpg

「ペプロスを着た女性(ペプロフォロス)」 パロス大理石

東京大学海外学術調査隊が発掘したこの二体の彫像は、”ポンペイ展”を締めくくるのに相応しい展示品だ。

 

IMG_20220321_153748.jpg

最後に、「アレクサンドロス大王のモザイク」の修復などのヴィデオを観て、終了。

 

IMG_20220321_153803.jpg

今回の”ポンペイ展”は、内容・規模ともに素晴らしかった。

展示室を出ると、記念グッズの販売店。

右手の四本の柱で囲まれた展示コーナーの真ん中に黒っぽく見えるのは、ポンペイのパンの形をしたクッション。

 

IMG_20220321_153818.jpg

ポンペイに因んだワインも販売されている。

東京国立博物館を出ると、彼女と共にディナーのお店に向かうこととする。

この続きは、また何時か。

 

 

 

 

 

 

上野の東京国立博物館で開催されている”特別展 ポンペイ”の鑑賞記の続き。

 

第2章は、”ポンペイの社会と人々の活躍”

ここではポンペイの裕福な市民の生活や嗜好を出土品から垣間見ることが出来る。

裕福な市民とは貴族階級だけでなく、解放奴隷や女性が才覚で富を得た人々も含まれ、古代ローマの自由で動的な社会が紹介されている。

 

IMG_20220320_133220.jpg

「ブドウ摘みを表した小アンフォラ(通称”青の壺”)」(東京のみ) カメオ・ガラス

これは今回観たかった工芸品。

 

IMG_20220324_204308.jpg

こちら側には音楽を奏でたり、ワイン造りに勤しむクピド達が彫られている。

青いガラスの壺に白いガラスを重ね、削り出して模様を作るというカメオ・ガラスの手法で作られている。

工芸技術の高さを示す作品だ。

 

IMG_20220320_133326.jpg

「ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル」 大理石・モザイク

これはポンペイではなくエルコラーノ出土品。

エルコラーノはポンペイと同じく、ヴェスヴィオ山噴火で廃墟となった街の遺跡。

「ポンペイに行った時、現地のイタリア人からポンペイだけでなくエルコラーノも観るべきと言われたけど、行けなかった」と彼女。

 

IMG_20220320_152703.jpg

「ヘタイラ(遊女)のいる饗宴」 フレスコ

これもエルコラーノの出土品。

透けるベールをまとったヘタイラの隣では、男性が寝そべって食事や酒を楽しんでいる。

当時のイタリア上流階級の生活を垣間見ることができる。

ヘタイライ(単数形:ヘタイラ)は、一般の売春婦(ポルナイ)に対し、教養や技芸に秀でた高級娼婦のこと。

 

IMG_20220320_152638.jpg

「饗宴場面」(東京のみ) フレスコ

この絵でも寝そべって食事をする様子が描かれている。

ローマ時代は横になって食事をするのが普通だった。

 

IMG_20220320_152726.jpg

「マケドニアの王子と哲学者」(東京のみ) フレスコ

ボスコレアーレの出土品。

当時はギリシャ文化に精通していることが教養の証しだったようだ。

真ん中の若者はマケドニア王子の帽子やマケドニア王家の紋章入りの楯を持ち、背後の装飾や円柱もマケドニアをイメージして描かれている。

この家の家主の教養の高さと趣味の良さを示すフレスコ画なのだそうだ。

 

IMG_20220320_152811.jpg

「哲学者たち」 モザイク

目を引く美しいモザイク画だ。

モザイク画の一級品は紀元前80年にポンペイがローマの植民市になる前の作品で、ヘレニズム美術に分類されるのだそうだ。

古代ギリシャの七賢人だとする説があり、確かに数えてみると7人が描かれている。

プラトンの学園、”アカデメイア”とする説もあるそうだ。

 

IMG_20220320_152833.jpg

「エピクロスの胸像」 ブロンズ

展示されているブロンズ像や大理石像はどれも表現力が素晴らしく、存在感がある。

エピクロスは古代ギリシャ、ヘレニズム期の哲学者。

この胸像と共にエピクロス派の哲学書のパピルスが大量に出土しており、この家の持ち主の教養の高さが窺い知れる。

 

IMG_20220320_152858.jpg

「エウマキア像」(東京のみ) 大理石

この彫像も今回の注目の作品。

衣を通して見える脚の存在感が素晴らしく、衣の手触りまで感じられる。

ポンペイもローマと同じく家父長制だったので女性の地位は高くなかったが、社会的に影響力のある女性も現れていた。

エウマキアはポンペイの主要産業だった羊毛加工職人組合の保護者で、この像は”エウマキアの建物”と呼ばれた羊毛取引所に置かれていた。

 

IMG_20220320_162202.jpg

「賃貸広告文」(東京のみ) ストゥッコ

面白いものが展示されていた。

ユリア・フェリクスの家の正面扉の脇の外壁に書かれていたもの。

内容は、「スプリウス・フェリクスの娘ユリアの屋敷では、品行方正な人々のための優雅な浴室、店舗、中二階、二階を、来る8月13日から6年目の8月13日まで5年間貸し出します。ご希望の方は家主までご連絡ください」。

2000年前も今とあまり変わらない。

 

IMG_20220320_162217.jpg

「ワニとカモ」(東京のみ) フレスコ

これもユリア・フェリクスの家の夏用のダイニングにあったフレスコ画。

後にも出てくるが、エジプトへの憧れから、ナイル川のワニが画題として好まれていたようだ。

 

IMG_20220320_161347.jpg

「エメラルドの眼のヘビ型ブレスレッド」 金(鋳造)、エメラルド

宝飾品も多く展示されていたが、気に入ったものを幾つかピックアップ。

今見ても美しいデザインのブレスレッド。

ポンペイやエルコラーノではヘビ型のブレスレットが幾つも出土していて、当時好まれたデザインのようだ。

これを観ていると、ブルガリのセルペンティを連想してしまう。

 

IMG_20220320_161420.jpg

左「三美神のカメオ」 アゲート・オニキス(彫玉)

右「海獣と女神のカメオ」 カーネリアン・オニキス(彫玉)

先にアップした青の壺にも感じたが、カメオの製造技術が素晴らしい。

 

IMG_20220320_165709.jpg

「エメラルドと真珠母貝のネックレス」 金、真珠母貝、エメラルド

細工が細かく、色彩が美しい。

これを付けていた女性は、首が細かったようだ。

 

IMG_20220330_153406.jpg

「書字板と尖筆を持つ女性(通称”サッフォー”)」(東京のみ) フレスコ

ナポリ国立考古学博物館で最も有名な肖像画のひとつ。

女性が書字板と尖筆を持ち、思索にふけるような仕草。

頭部をネットで覆うのは、帝政初期のネロ帝の時代に流行したローマの最先端のファッション。

美しく知的な女性の肖像であることから、古代ギリシャの女性詩人、サッフォーの通称が付けられている。

 

IMG_20220320_164512.jpg

「ヘルマ柱型肖像(通称”ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスのヘルマ柱”)」 大理石、ブロンズ

ポンペイでは女性が活躍するとともに、奴隷階級の出身者が街の有力者になることが出来た社会的流動性を物語る出土品。

金融業者カエキリウス・ユクンドゥスの邸宅の出土品で、銘文には「解放奴隷フェリクスが建立」と書かれ、解放奴隷ユクンドゥスの父親の肖像と考えられている。

 

IMG_20220320_164528.jpg

「テセウスとアリアドネ」 フレスコ

これはテセウスがミノタウロスを退治したという有名なギリシャ神話のエピソード。

アテナイはクレタ島のミノス王に破れ、9年ごとに少年少女を7人ずつ生贄として差し出すこととなっていた。

この少年少女達はクレタ島の迷宮、ラピュリントスに閉じ込められているミノタウロスの餌食とされるのだ。

そこでアテナイ王アイゲウスの息子、テセウスが、ミノス王の娘、アリアドネの力を借りて、脱出するための糸球を垂らしながらラピュリントスに入り、見事ミノタウロスを退治するというお話し。

 

今回は来日していないが、エルコラーノから出土した「テセウスのミノタウロス退治」というフレスコ画もある。

テセウスの足元に横たわるのがミノタウロスなのだが、はっきりとは見えない。

 

IMG_20220320_164541.jpg

「ヘルマフロディトスとシレノス」 フレスコ

ヘルマフロディトスはヘルメスとアフロディテの間に生まれた美青年。

ニンフのサルマキスの強引な求愛により融合してしまい、両性具有となった。

そう思って絵を観ると、確かに両性の特徴を有している。

シノレスは、音楽や踊りを好む、神の従者。

 

IMG_20220320_164553.jpg

「金庫」 木、鉄、ブロンズ

とても大きく立派な金庫だ。

この中に金銀財宝が収められていたのだろうか。

 

IMG_20220320_163521.jpg

「テーブル天板(通称”メメント・モリ”)」 モザイク

これは今回の展示の目玉の一つ。

”メメント・モリ”とは、”死ななければならないことを忘れるな”と言う意味。

死を意味する頭蓋骨の左側に富者、右側に貧者の象徴が描かれ、死は身分の如何にかかわらず訪れるということを示している。

死は避け難いので、今を楽しもうという気風があったのだそうだ。

 

第3章は、”人々の暮らし―職と仕事”。

ポンペイの街にはパン屋やテイクアウトの料理屋があったとのこと。

ここでは台所用品や食器類、そして医療器具や農具・工具も展示されているが、品数が多いので割愛。

炭化した食料は火砕流が一瞬にして生活の場を襲ったことを生々しく物語っている。

 

IMG_20220320_164614.jpg

「職人仕事をするクピドたち」 フレスコ

エルコラーノ出土品。

可愛いクピド達が鋳造工、土地測量官、靴職人、家具職人の仕事をしている姿を通じ、2,000年前の当時の庶民の生活を知ることが出来る。

 

IMG_20220320_171304.jpg

「ワイン用のアンフォラ」 土器

今もワインの醸造に用いられることもあるアンフォラが、2,000年前に既に存在していたということ。

 

IMG_20220320_171320.jpg

左から、「炭化したイチジク」、「炭化したパン」、「炭化した干しブドウ」、「炭化したキビ」。

当時の食生活を知ることが出来る。

 

IMG_20220320_170224.jpg

「果物のある静物」 フレスコ

エルコラーノ出土品。

クセニアと呼ばれる客土産を描いた静物画。

この時代に既に静物画が描かれていたとは知らなかった。

 

IMG_20220320_170537.jpg

「パン屋の店先」(東京のみ) フレスコ

ヴェスヴィオ山が噴火した79年時点で、ポンペイには34軒のパン屋があったそうだ。

パンはパイのような形をした大きなものであったことがわかる。

 

IMG_20220328_195339.jpg

先程掲載した「炭化したパン」を拡大して見ると、絵のパンと全く同じ形をしていた。

”ポンペイ展”のグッズ販売所には、この形をしたクッションがいっぱい置かれていた。

これで、”ポンペイ展”の第2章と第3章が終了。

第4章と第5章に続きます。