クルーNO.1001
アニおた担当のYOU-MINです。
アニおたシリーズは、悩みの答えや幸せになるヒントをアニメや映画に求めるアニおたがするお話です。
発達障害(ADHD・ASD・LD)、境界知能グレーゾーン、イジメ、不登校、抑うつ、PTSD、引きこもり等
悩めるあなたを応援しています。
今日は、少年サンデーに1995年から5年間連載された消防士を描いた漫画
主人公朝比奈大吾が幼い頃に憧れた自分の中のヒーローを目指して「消防士」となる物語
「め組の大吾」
をお送りします。
引用-め組の大吾(小学館)
あらすじ
進路の決まらない大吾(主人公)に、担任の落合先生はと問いかけた。
君にだってあったでしょ
子どものころ憧れていたものが
今は忘れているだけ
早く思い出しなさいな
いまなら間に合うから。
どんな夢にだって手が届くかもしれない!
学校の進路指導で担任に諭され、大吾は自分の中の憧れが幼い頃に火事で死にそうになった自分とジル(犬)を助けてくれた消防士だった事を思いだした。
大吾は幼い頃、拾って飼っていた子犬(ジル)を助ける為に火事の現状に飛び込み、命を落としそうになった事がある。
燃え盛る炎の中、壁を打ち砕き現れたシルバーの防火服に身を纏った消防士は、大吾を抱えて励ました。
よく頑張った!えらいぞ!!
子犬は無事かい?
君が助けたんだ。
ガッツあるぜ!
小さな消防士クン‼️
彼は消防士となり千国市中央消防署めだかケ浜出張所
通称、滅多に火の出ないめでたい『め組』に配属された。
ただラジオを聴きながら、競馬新聞を睨む上司、おちゃらけた先輩など、サラリーマンの様な腑抜けた同僚に大吾は苛つきを隠せないでいたのです。
火事を起こさない街
火事の現場に出て活躍したいと願う大吾に五味所長は話しかけるのです。
でも、ま、確かに、少々カンチガイしている新人が、頭を冷やすにはいい所かもしれんねー、ここは。
例えば きみのように防災意識に問題アリのヤツとかな
そんなに火事を起こしたいのかな?
消防官なのに。
そして初めての出動は炎のない現場
ガスの充満した住居
ほんの些細な火花でさえ大爆発を起こすような現場で大吾は要救助者を発見するも腰を抜かしてしまうのでした。
五味さんに助けられ、消防車のわきでホッと息をするもつかの間、母校の火事現場へ引き続き出動を命ぜられたのでした。
大吾は炎の中で要救助者を確保するも、ガスを吸い込んでしまい、意識が朦朧となって倒れ込んでしまいます。その時、爆炎の中からシルバーの防火服に身を包み現れた五味さんに助けられたのです。
ボウズ、よくやった
ガッツあるぜ!!
大吾は、子供の頃自分をを助けてくれたのは小柄でやせっぽちの所長、自分が腑抜けと嘲っていた五味さんだったことに気づくのでした。
そして五味さんが多くの災害現場から要救助者を救い出してきた伝説の消防士だったことを知るのです。
悲しき才能
医師、看護師、消防士、自衛官、警察官、海上保安官 など危機的状況下にある人々の命を救う職業があります。それは、あなたも知っての通りです。
あなたが知らない事は、彼らは一つの大きな葛藤に苦悶しながら自問自答し、成長していると言う事です。
それぞれの世界で上を目指しトレーニングに明け暮れて、実力をつけて現場に望んだ時に『無力感』と『虚無感』に包まれるのです。
彼らの働く現場は、災害・犯罪・不治の病など混乱・破壊の場所であり、自分が活躍できる場所が、誰かの不幸の上にあることを知ってしまうからなのです。
本来ならば自身の仕事の終わりには達成感を得るものです。
『め組の大吾』では、彼らの才能を本来なら誰からも望まれる事のない才能
悲しき才能
と表現しています。
災害など無くなってしまえば良い
でもその時
自分はもう必要ない人間
そんな事を感じながら現場にいるのです。
彼らが感じるストレスを惨事ストレスと言います。
惨事ストレス
火事の現場や災害の現場イラクやスーダンなど戦地の復興支援に派遣された隊員があこがれていた活躍の場所
実際の現場は劇場のような輝ける場所ではないことを身をもって知るのです。
自衛官、警察官、消防士などの災害派遣による惨事ストレスはさまざまな要因から生じる彼らの心をむしばんでいきます。
以下にいくつかの一般的なストレス要因を挙げてみます。
1. 作業中の過酷な環境
災害現場は通常、混乱、破壊、危険な状況であり、自衛官や救急隊員などは非常に過酷な状況下で作業を行う必要があります。
2. 身体的・精神的な負担
長時間の勤務や疲れ、怪我、体調不良など、身体的な負担がストレスとなる場合があります。また、目に見えない救助活動の結果が感じられず、心理的な負担を感じることもあります。
3. 悲しい出来事への直面
災害現場では命を失ったり、重傷を負ったりする人々に直面することがあり、その悲しみや無力感がストレスとなることがあります。そんな情景は後に彼らをフラッシュバックとして襲うのです。
4. コミュニケーションの困難
災害現場では通信機器が使えないことや、混乱した状況下でのコミュニケーションの困難さがストレスとなることがあります。
5. 長期間の過酷な勤務
災害派遣による勤務は長期間にわたる場合があり、家族との時間やプライベートな時間が制限されることがストレスとなることがあります。
「身内を助けるのは最後」
例え自分自身の家族が災害の当事者で安否がわからない状態においても、強い意志をもって現場に立つのです。
彼らの家族も、これらについて理解して彼らを支える覚悟が必要になります。
これらは一般的なストレス要因であり、個々の状況や経験によってさらに様々な要因が影響する可能性があります。自衛官、警察官、消防士などの災害派遣に従事する方々は、適切なサポートやケアが受けられることを願っています。
信じる力
多くの苦悶の中、オレンジ(レスキュー隊)をやめること考え、休暇中の大吾を迎えに来たのは、幾多の現状で支えあってきたライバル(甘粕四郎)でした。
災害の現場に、どうしても大吾が必要だったのです。
災害の現場で、誰しもがあきらめてしまう場所で、唯一大吾だけが持ち続けている信念があることを四郎は理解しており、彼には大吾の信じる力という支えが必要だったのです。
人間は成長するにつれ、
色んなことを思い知らされる・・・
『うーん、現実は意外と思い通りには進まないぞ』
そして・・・
『もしかしたら自分の夢はかなわないかも』
『そうはなれないかも』と思う。
そう思った人間から本当に、
そうなれなくなっていくんだよ・・・
でも、世の中には少数だか、
どんなに大人になっても
いつまでたってもそう思わない人間がいる。
”自分がそうなれる”
と信じているうちは、
どんなことだって
”可能性”だけは常に残されている。
オマエ、
『きっと何とかなる』
って思ってるだろ?
自己効力感とは
「僕にはできる」
「絶対に成功する」
と感じる事ができる目標を達成する事を可能にする能力を自分自身が保持していると認知している状態
無条件で自分の可能性を肯定する感情の事
なりたい自分になれる人は、自己効力感をもつことができる人です。
そして、それは運ではなく自分自身が切り開くという信念を保てる人だと私は思うのです。
GONNA BE OK
なんとかなる