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クルーNO.1001  
アニおた担当のYOU-MINです。

アニおたシリーズは、悩みの答えや幸せになるヒントをアニメや映画に求めるアニおたがするお話です。

 

今日は、

児童精神科医・立命館大学教授

 宮口 幸治著


境界知能と

グレーゾーンの子どもたち

 

「ケーキを切れない非行少年たち」の著者による境界知能で知的障害との狭間で苦悩するグレーゾーンの子供達と教師の物語

 

この本は新人教師に向けた本ですが、少し問題を抱えていると感じるお子さんを育てている親御さんにもとても参考になるお話です。

 

アニおたシリーズ  NO.10
 

境界知能とグレーゾーンの子どもたち
 
今日のお題

◯ あらすじ
◯ 不登校の原因のひとつ
◯ マズローの要求の5段階説
◯ 変わらない学校教育
◯ 生きる力とは

 

 の5つです。

  あらすじ

 

お話は、主人公の思い出のシーンからはじまります。

小学生最後の野球の試合

三振ゲームセット

涙して先生に話しかける少年

先生は...。

 

少年は成長し、教師になります。

大頭浩人(22)は大学を卒業し、小学校2年生の担任として赴任する。様々な子供達と接する中で苦悩しつつ教師として成長していく姿を通して、境界知能の子供たちが抱える問題を解決しようと奔走する。

 

やる気のない子供をどうやって指導すれば良いのか思案を巡らせるなか

先輩教師から境界知能(グレーゾーン)の子供たちの存在についてアドバイスを受けます。

 

浩人は、境界知能が単に

「勉強が苦手な子供」と理解していましたが、そんな子供たちは普通に話したり遊んでいる時には知能が平均に達していない事を判断する事は難しく、普段はなんともないのに何か問題起こった時にどう対処すれば良いのかわからなくなり、様々な問題行動をとることを先輩から教わります。びっくり

 

浩人にアドバイスをくれた先輩(黒澤椿)は、教員6年目の5年生の担当で発達障害などにとても詳しい先生でした。

 

彼女の父は医師で、父から適切なアドバイスをもらっていたので子供の発達にとても詳しいのです。(作中でお父さんは登場しません。著者の宮口先生(精神科医)がモデルなのかも知れませんね)

 

浩人は、グレーゾーンの子供たちの発達年齢は平均的な児童の7〜8割ほどであり、小学生2年生のクラスに幼稚園児がいる様な事だと言う事を理解したのです。

 

ただ発達が遅れているから様子を見るのではなく、

教師たちが適切なサポートをする事で境界知能(グレーゾーン)の子供たちも苦手なことをできる様になると知って、先輩にアドバイスをうけながらクラス内の問題にうまく対応できない子供たちを教育している中で、なぜ自分が教師を目指したのかを思い出すところでエピローグを迎えます。

子どもの行動に関心のある大人すべてが今スグ読むべき一冊」養老孟司さん絶賛!

50万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』の著者による
生きづらい子どもたちを救う“具体的な対応策"

近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。
しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?

IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。

本書は教育現場や家庭で見逃されがちな彼ら、彼女らへの具体的な対応策を、困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が漫画でわかりやすく紹介しています。

  不登校の原因のひとつ

 

引用-NHKWebニュース

 

 

不登校の原因のひとつとして境界知能(グレーゾーン)の、子供たちのサポート不足があると感じています。

 

日本人の平均的知能指数は105程度と言われていて、

境界知能(グレーゾーン)とは知能の中間領域に位置する子供たちを指します。

 

約14%をしめている知能指数(IQ)70〜84の範囲内にあり平均以下ですが知的障害とは見なされない子供たち。

 

現在の定義では、IQ70以下(2%程度)が知的障害として支援の対象となっていますが、1974年まではグレーゾーンの人は『境界域精神遅滞』として支援の対象でした。

 

公立小中学校のクラスに5人程度はこのような子供がいるのですが、バブルが崩壊する以前の経済成長期の日本においては家庭におけるフォローが学級崩壊を阻止していたのかもしれません。母親が家にいて、遅れた勉強を教えてくれる様な環境があったからです。

 

グレーゾーンの領域の子どもたちは知的障害児と異なり、「自分が周りの人からどう見えているかを認知できる能力」を保持しており、その為勘違いや劣等感を抱きやすく、軽度知的障害児よりも精神障害や非行に対して脆弱だと言われています。

 

現在は普通学級に編入されるため学習や社会的なスキルにおいて典型的な子供とは異なり、失敗や物忘れなどと合間って自信を喪失する傾向が見られます。

 

学習においては一部の分野で優れた能力を示す一方で他の分野では苦労することがあり、特定の興味や関心を持ち、その分野での学習や活動には熱中する傾向がありますが、他の分野においては興味を持ちにくい場合もあります。

 

また、社会的なスキルにおいても特徴があり、彼らは一般的なコミュニケーションや社交のルールは理解しているものの、他の子供たちとの関係構築や集団活動においては苦労するのです。

 

自分の興味や関心に集中する傾向があり、他の子供たちとの関わりを避けることが多いです。

 

グレーゾーンの領域にある子供たちの特徴を理解することは、学習や社会的な成長を支援する上で重要です。子供たちの興味や関心に合わせた学習環境を提供することで能力を最大限に引き出すことができます。また、社会的なスキルの向上を促すために、個別のサポートやグループ活動への参加を提供することも有効です。

 

一般的な子供たちとは異なる特徴を持っていますが、個性や能力を尊重し、適切なサポートを提供することで成長を支えることができますが、教育制度は追いついているとは言えません。

 

  マズローの欲求の5段階説

 

やる気が無く、全て受け身で自己主張をしない子供のエピソードでは、マズローの5段階欲求理論について紹介しています。

 

やる気とは「自己実現」の一つの形であり、土台となる4つの欲求が満たされていない場合、発現しないことがあると言われています。

 

マズローは以下の5つの主要な欲求を提唱しています。

 

1. 生理的欲求

食事、水分、睡眠などの基本的な生理的欲求を満たすことが重要です。

最も最下層にあり、生きていくための基本と言えます。

 

2. 安全の欲求

身体的な安全、経済的な安定、雇用の安定など、安全な環境と安定した生活を求める欲求です。

成長過程なら乳幼児には顕著にみられる欲求で

 

3. 社会的欲求

他の人との関わりや所属、友情、愛情など、社会的なつながりを求める欲求であり、所属と愛の欲求とも言われています。社会的欲求が満たされないと多くの人が孤独感を感じ、抑うつとなる傾向が見られます。

 

4. 承認欲求

自己評価、他者からの尊重、成果の認識など、自己価値を高める欲求です。承認要求とも言われており、あまり良くない意味で使われることも多いですが、モチベーションを保つためには重要な要素だと言えます。

 

5. 自己実現

自己の能力を最大限に発揮し、自己成長や個人的な目標の達成を追求する欲求です。

1〜4段階の欲求が満たされていないと実現できないと言われており、自分の人生観・価値観などに基づいて「自分らしく生きていきたい」と願う欲求とも言えます。

 

これまでの欲求と違い「自分の生き方と向き合わなければ満たせない」という特徴があります

 

これらの欲求は、個人の欲求階層を満たすために重要な要素となります。

マズローは、これらの欲求が順番に満たされることで個人の幸福感や満足度が高まると考えました。階層はピラミッド状になっており、低い階層の欲求が満たされることによって次の段階の欲求を求めるようになるという考え方です。

 

本書では、家庭に虐待などの問題があるかも知れない場合、それを確かめることは非常に難しいと説明しています。

信頼関係を損なう事を恐れて、踏み込むに躊躇する領域と言えます。

 

  ​変わらない学校教育

 

ここ10年余りのIT関連の発展は驚異的であり、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。

 

スマートフォンの普及により、私たちはいつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになり、情報の入手が容易になりました。

 

また、クラウドコンピューティングの進化により、データの保存や共有が簡単になり、ビジネスの効率化が進みました。さらに、人工知能の発展により、自動運転車や音声アシスタントなどの新たな技術が登場しています。

 

これらの技術の進歩により、私たちの生活はより便利で効率的になりましたが、同時にプライバシーやセキュリティの問題も浮き彫りになりました。

 

今後もITの発展は続き、私たちの生活にさらなる変化をもたらすことが期待されていますが、学校では相変わらずスマホの持ち込みを禁止して、暗記篇重の教育は変わる気配を見せていません。

 

現代の子どもたちにとって、IT教育は非常に重要です。

 

以下に、現代の子どもたちに必要なIT教育の考察を示します。

1. デジタルリテラシーの向上

現代社会では、デジタル技術があらゆる面で使用されています。子どもたちは、デジタルデバイスやソフトウェアを使いこなすスキルを身につける必要があります。これには、基本的なコンピュータ操作、インターネットの使用、デジタルデータの管理、情報の評価などが含まれます。

 

2. プログラミングの学習

プログラミングは、論理的思考や問題解決能力を養うために非常に有益です。子どもたちは、プログラミングの基礎を学ぶことで、自分自身のアイデアを実現する方法を学びます。また、プログラミングの学習は将来のキャリアの選択肢を広げることもできます。

 

3. インターネットの安全性の学習

インターネットは便利なツールですが、悪意のあるコンテンツや詐欺などのリスクも存在します。子どもたちはインターネットの安全な使用方法や個人情報の保護方法を学ぶ必要があります。これにはセキュリティ意識の向上やフィッシング詐欺などの手口の理解も含まれます。

 

4. デジタルクリエイティビティの育成

IT教育は子どもたちの創造性を引き出すための重要な要素です。デジタルツールやソフトウェアを使って、子どもたちは自分自身のアイデアを表現し、新しい作品を作り出すことができます。デジタルクリエイティビティの育成は、子どもたちの自己表現や問題解決能力の向上にもつながります。

 

5. デジタルエシックスの教育

ITの普及により、情報の共有やコミュニケーションが容易になりましたが、同時にデジタルエシックスの重要性も高まっています。子どもたちは、オンラインでの適切な行動や他人のプライバシーを尊重することを学ぶ必要があります。デジタルエシックスの教育は、子どもたちがインターネットを安全かつ倫理的に使用するための基盤を築くことに役立ちます。

 

これらの要素を組み合わせた総合的なIT教育は、現代の子どもたちが情報社会で成功するために必要不可欠です。IT教育は、学校や家庭での取り組みだけでなく、地域や社会全体での支援も重要です。

 

2022年がら高校で金融教育がスタートしましたが、これはとても良い傾向だと思います。

だだ、家庭科の先生にどの程度教えてもらえるのかは疑問が残るところです。

 

  生きる力とは

 

AIの発展により、情報の入手が容易になり、知識を暗記する必要性が低くなってきていると言うのに、現代の学校教育はいまだ暗記篇重の傾向があります。この点にはいくつかの問題点が存在すると思っています。

 

1. 創造性や批判的思考の欠如

生徒たちの勉強は、主に情報の暗記に重点を置かれます。しかし、暗記だけでは創造性や批判的思考を養うことはできません。現代の社会では、問題解決能力や創造性が求められることが多くありますが、暗記篇重の学校教育ではそれらの能力を育む機会が限られています。

 

2. 長期的情報の定着の難しさ

生徒たちはテストや試験のために情報を暗記しますが、その情報は長期的に定着することが難しい場合があります。情報を暗記するだけでは、それを実際の問題解決や現実の状況に適用することができないため、学習の効果が限定的になる可能性があります。

 

3. 個別の能力や興味に対する配慮が不十分

全ての生徒に同じ情報を暗記させることが求められます。しかし、個々の生徒は異なる能力や興味を持っており、それぞれに合わせた学び方や教材が必要です。暗記篇重の学校教育では、個別のニーズに対応することが難しく、生徒たちの学習意欲や成績に影響を与える可能性があります。

 

4. イノベーションの抑制

既存の知識や情報に基づいて学習が進められますが、新たな発見やイノベーションを生み出すことは難しいです。現代の社会では、新たな知識や技術の創造が求められており、暗記篇重の学校教育ではそれを促進する環境を提供することができません。

 

これらの問題点を解決するためには、学校教育のカリキュラムや教授法の見直しが必要です。情報の暗記だけでなく、創造性や批判的思考を養う機会を増やし、個別の能力や興味に対応した学び方を尊重する必要があります。

 

また、生徒たちが自らの興味や関心に基づいて学び、イノベーションを生み出す環境を整えることも重要ですが、現状家庭教育に頼らざるを得ないと思っています。

 

テストで

良い点を取らなければ成績は上がらない。

成績が上がっても、生きていくための力は養われていないような気がするのです。

 

極論ですが、歴史の年表を暗記するよりもスマートフォンの使い方を教えてあげた方が生きる力になると思うのです。

境界知能でグレーゾーンの子どもたちは、少1の頃は何とか勉強について行けるのですが、2年生からはかなり難しくなります。

 

2年生から九九や分数、図形など少しずつ難しくなり始め、教科書の改定後学習内容は更に増えています。

 

でも生きて行くためには、計算としての分数では無くて、

「ケーキの切り方」と言うリアルな世界で暮らす事に役にたつ分数を学ぶことが大切だと思うのです。

 

境界知能指でグレーゾーンの子どもたちは、14%

 

これは、大人になっても変わらず

世の中の7人に1人はいるわけで、

他にもLGBTや発達障害など

色んな特性を持った人が、普通にいて

とても身近に生きづらさを感じている人が存在している現実を理解しなければならないと思うのです。

そして、あなたやあなたの大切な人が生きずらいのも何かしらの原因があり、まずは自分を理解することが、幸せを感じられるように成るために大切なのだと思うのです。

 

境界知能でグレーゾーンの子どもたちは、劣等感や学習の遅れから非行や悪い大人に騙されて闇バイト等に手を染めてしまうことも多く。そんな子どもたちは、認知力が弱くケーキを3等分することすらできないそうです。

でも、認知力はトレーニングで伸ばすことできるのです。

 

 

今回は、児童精神科医・立命館大学教授

 宮口 幸治先生の原作を漫画化した

『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』

をお届けしました。

1974年までIQ70〜84未満の児童は『境界域精神遅滞』として支援の対象でしたが、そんな子供たちが普通学級で学ぶようになって50年の歳月が過ぎました。

 

人口の約14%の人たちは、生きづらさを抱えながら生活しているのかも知れませんし、学校で自信を失って家に引きこもってしまう児童も境界知能でグレーゾーンであることに原因があるのかもしれません。

 

ただ、たとえグレーゾーンだとしても理解の上で対処すれば生きる力を得ることが可能です。

 

私は、子供たちの可能性を信じています。

 

今日はこの辺で

 

本編はアマゾンKINDLEでお楽しみください。
 

YOU-MIN

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最後まで読んでいただき

 ありがとうございます。

 

 苦しんでいる人へ

苦しんでいる家族へ

伝えたい

でも、私たちの発信力は弱く

届ける事ができません。

 

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