クルーNO.1001
アニおた担当のYOU-MINです。
アニおたシリーズは、悩みの答えや幸せになるヒントをアニメや映画に求めるアニおたがするお話です。
今日は、松井優征による日本の漫画作品『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて2012年31号から2016年16号まで連載された
暗殺教室
からお送りします。
アニおたシリーズ NO.1２
◯ あらすじ
◯ パレートの法則
◯ ネタバレ注意
◯ 必要な学校教育とは
の５つです。
あらすじ
3年生になった4月、僕たちは二つの事件に巻き込まれた。
- 月が爆発して7割ほどが蒸発してしまい、三日月になったこと。
- 月を破壊したと自負する異形の生物が私たちの担任になったこと。
担任紹介の場に同行していた防衛省の職員から僕たちへ唐突に伝えられた依頼は、
「先生の暗殺」 来年の3月までに殺せなければ次は地球が破壊される。
櫟ヶ丘中学校3年E組の担任をやること
それが先生の出した条件でした。
極秘暗殺依頼書
- 月を破壊した元凶である。
- 1年後に地球の破壊を目論んでいる
- 想像を絶する能力の数々に警戒されたし
- 暗殺成功者には、報酬として百億円を支払うものとする。
進学校で有名なこの学校で落ちこぼれた生徒を集めたクラス
通称「エンドのE組」
殺せんせーはこの教室で、当たり前の様に生徒達に普通の勉強を教える。
そして生徒達は先生を暗殺しようとする。
ここは暗殺教室
先生は言う
「皆に狙われるのは、力のある者の証ですから」
さあ今日も、始業のベルが鳴る。
暗殺の始まりです。
パレートの法則
あなたは「パレートの法則」というもの聞いたことがありますか？
パレートの法則（パレートのほうそく）は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した
「20:80」をベースにらした経済学の考え方の一つです。
これは「全体の数値の８割は、全体を構成する要素のうちの２割の要素が生み出している」という経験則のことです。
働きアリの法則として説明されることが多いですが
2割が良く働き
6割は普通
残り2割は働かない
櫟ヶ丘中学校は、成績低迷者2割を差別することで残り８割の生徒に危機感と優越感を与え、短期間で進学名門校としての地位を確立した学校でした。
この進学校では、２割の生徒にイジメられる様な状態を作為して容認しているのですが、これは漫画の世界にある特殊なことではなく、普通に現実の世界で見られることです。
クラスという限られた中においても見られることで、和を重んじる民族として共同体を形成してきた日本人は、教師すら同調圧力でイジメの対象と認めた子供をイジメられても当然だと感じてしまう事があり、それは『イジメられる子供にも原因がある』という言葉に表れるのです。
アリの世界で
２割のアリが無駄なのか？
と言うと、そうでもないのです。
８割のアリが何らかの理由で仕事ができなくなったとき、怠け者の２割のアリの中から、働けなくなったアリにとって代わり働きだすアリが出現する。
そしてアリ社会全体の秩序（システム）を維持しているのです。
怠け者ではなく、社会の中の余裕（サブ）としての側面があるという事なんですね。
実際には、2割のアリは偵察(新たな餌の捜索隊)などの別の仕事をしているとも言われています。
ネタバレ注意
ここからは、ネタバレなので閲覧注意です。
いくつかの謎(伏線)について話します。
- 殺せんせー(決して殺せない先生)の正体
- 月爆発の真相
- なぜ先生になったのか？
暗殺教室
Ａ組は、現状の学校教育の価値観を踏襲したクラスと言えるでしょう。そしてＥ組が、社会から求められた価値は「担任の暗殺」でした。
一般的な社会が求めるモノとは違う世界で子供たちは新たな価値観を見出し、そしてその価値観がＡ組にいることよりも遥かに楽しいことを実感していくのです。
殺せんせー（初代死神）は、自身が極めた暗殺術（考え方）をもとにして子供たちを導いて行きます。
「彼の教え」 それは人として生きる力でした。
彼の言葉を少しばかり紹介しましょう。
- 数に頼る戦術は、個々の思考を疎かにする。
- 才能の種類はひとつじゃない、君の才能に合った暗殺を探して下さい。
- 人を騙すには相手の気持ちを知る必要がある。言葉に工夫する必要がある。それに必要なのが国語力です。
必要な学校教育とは
世の中には、失敗せず順調に人生を終える人もいるでしょう。
でも多くの人は挑戦して失敗し、その失敗から学んでいくと思うのです。
だから
親という立場であっても、子供たちから挑戦する機会を奪ってはいけないと思うのです。
子供が成長して親から離れていくプロセスは思春期にピークを迎えますが、大概の親はいくばくかの怒りの感情を抑えて子どもの成長を見守ることができます。
ただ世の中には
心が不健康で
子供の成長のためのプロセスを自分への攻撃と捉え、
子供を従わせて親に対する依存度を高める毒になる親がいるのです。
しかも、それが本気で子供のためになっていると思っているから始末に負えません。
- 危ない
- 無意味
- どうせ失敗する
- 落ちると思ってた
- あなたのため
不安なのは親の気持ちであって、子どもの挑戦の気持ちを握りつぶしてはいけないと思うの。
子どもの挑戦をあきらめさせることは、心を挫いているだけだということ知ってほしい。
たとえリスクが大きいとしても、どうやって成功に導くかと言うプロセスを一緒に考え、サポートすることが親がしてあげられる愛情なんだと思うのです。
失敗しても良いと思える余裕の気持ちが、成功をさせるための２割のアリ。
殺せんせーが言うところの第二の刀だと思うのです。
失敗は、幼いうちから積み重ね、それを支えて「大丈夫だよ」と抱きしめてあげることが親の愛情です。
それは決して子供に「失敗させないないため」に「挑戦させない」と言う事じゃないと思うのです。
今回は、松井優征による日本の漫画作品『週刊少年ジャンプ』（集英社）にて2012年31号から2016年16号まで連載された
『暗殺教室』
をお届けしました。
自分の命を賭して、子供たちを育てる姿は「暗殺」という言葉のイメージからは想像すらできない教育者の姿でした。
私は、子供たちの未来を信じています。
今日はこの辺で
本編はアマゾン
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YOU-MIN
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