青と黄色の陰と陽 | オーラソーマ®虹いろバトン

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こんにちは。

 

今週のコラム担当はAroma&ColourCare JEWELS 静岡県沼津市在住の後藤瑞恵(ごとうみずえ)です。

 

今回のバトンのテーマは「作品と色」。

 

このテーマに決まったとき、私の心に明確に浮かぶものがありました。

それは20年ほど前に観た、とある一本の映画です。

 

映画のタイトルは「river」。

 

改めて調べてみたら、2003年に公開された映画でした。

私がオーラソーマを学び始めたのが2006年のことでしたので、この映画を観たのはまだオーラソーマに出逢う前、ということになります。

 

この映画は全体的に画面が青っぽくて、それがなんと言うか暗く不気味な雰囲気を醸し出していました。

ストーリーも明るい話ではないです。むしろ、最初から最後まで暗い話。

正直に言ってしまえば、私の苦手な分野の映画でした。

それでも、この映画が浮かんでしまったので、やっぱりどうしてもこの映画の話を書こうと思います。

 

 

映画「river」をご存知の方はあまりいらっしゃらないかな、と思います。

ですが、この映画の主人公を演じているのは、大泉洋。そして監督は鈴井貴之です。

このお名前でピンと来ていただけますでしょうか。

おふたりは「水曜どうでしょう」の出演者です。(そして私はどうでしょうファンです。)

当時の私は水曜どうでしょうにハマって2年ほどの頃でしたか、とにかく鈴井さんと大泉さんの映画がせっかく静岡で上映されるなら行かなくては!というミーハーなファン心理で徹夜までして舞台挨拶のチケットを入手し、この映画を観に行き、そしてそのストーリーのあまりの暗さに呆然となりながらも後日DVDまで購入していたのでした。ファン心理です(笑)

「river」パンフレットとDVD

 

 

ストーリーについては割愛しますが、映画の中には、大きくふたつの時間軸があります。

ひとつは現在。大泉さん演じる主人公を始めとする中心的な登場人物は、いわゆるアラサーの年齢です。(実際、当時の大泉さんと、映画の中で中心的な登場人物を演じたTEAM NACSのメンバーは全員アラサーと言われる年齢でした。)

もうひとつは過去。彼らが小学生の頃の記憶です。

 

この映画では、現在の時間軸が描かれるときの画面のほとんどが全体的に青いフィルターをかけたかのように青くほの暗く、そして過去が描かれているシーンでは少し古ぼけた感じの映像ではあるもののそのままの色で描かれていました。

 

そしてその過去のシーンの中でとても印象的なのが、学校の裏に流れる川にサケの稚魚を放流するときに一人を除く全員が手にしていた鮮やかな黄色いバケツ。

その児童一人が黄色いバケツを持っていなかったことにも意味があるのですが、更にその児童は青い服を着ていました。ちなみにその青い服の彼は大人になって再会した時にも青い服を着て青いハンカチを持っていて、主人公が彼のことを「あいつ、いっつも青い服着てるよな」と評するセリフがありました。このことからも敢えて青を纏っていたことが分かります。

 

この映画の中の青と黄色がとても印象的で、記憶に残っていたんです。

 

確かこの映画の舞台挨拶で鈴井監督が「青と黄色を対比させて使っている、青は闇、黄色は光」のようなことを話されていたような記憶があり、また、その後なにかの本か雑誌か、とにかく監督の書かれた文章(もしくはインタビュー記事)で青と黄色について語っているのを読んだ覚えもあったので、今回これを書くにあたって映画のパンフレットから当時の雑誌や事務所のファンクラブ会報誌など現在も我が家に残っているあれこれをひっくり返して探してみたのですがそれらが約20年分、あまりに大量にあって目当ての記事が見つからず・・・タイムオーバーです。無念。

 

ただ、当時一緒に映画を観ていた夫に「鈴井さんが映画の中で色にこだわった話覚えてる?」と聞いてみたところ、夫からもすぐに「あの暗い映画?画面がずっと青っぽくて暗くて、確か青と黄色に意味があるって言ってたよね?光と闇とか陰と陽とか、なんかそんな感じのこと」と返って来たことを付け加えておきます。

 

 

そして、「river」より前、2001年に公開された「man-hole」という鈴井監督の第1作めの映画にも青い空に黄色い風船が飛んで行く、とか、黄色の絵の具のチューブをつぶしてしまって黄色のシミが出来る、とか、やはり色(しかも青と黄色)が印象的なシーンがあったことにも改めて気付きました。

(「man-hole」パンフレットとDVD)

 

 

オーラソーマに出逢って学ぶ中で、ゲーテの色彩論に触れて、青は闇の側に、黄色は光の側に生まれる色、という表現を見ました。

でもそれを知識として知るよりも前に、映画の中でその表現に触れていたこと。そしてそれがとても印象に残っていたということは自分の中の感覚としてもそう感じていたのかもしれない、ということ。

うまく説明できないけれど、自分の中では点と点が繋がって線になっていく感じがあっておもしろいなと思っています。

 

 

映画やドラマ、マンガやアニメの中に、敢えて印象的に使われる色は沢山ありますね。

あなたには、なにかの作品の中で印象に残っている色がありますか?

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

バトンを、次は愛知県の坂倉玖美さんにお渡しします。

玖美ちゃんのコラムもお楽しみに♪

 

 

 

 

 

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