エクリュ色彩検定講師の室谷です。

 

今回も、色彩検定2級の「生活の色」

と関連させて考えていきましょう。

 

2級テキストには

「識別性」・・・複数対象の区別と認識のしやすさ

という用語が出てきます。

 

例えば、信号





識別性を利用した仕組みです。


運動会でのリレー戦の

鉢巻やタスキの色分けも

そうですね。



 

識別性は、色の三属性

色相、明度、彩度

 

のうち、色相の違いを利用しています。

 



 

 

識別性の代表例として、よく挙げられるのが

東京メトロの地下鉄路線図

 

画像は東京メトロホームページからお借りしました。

 


色は、このように識別する際に大変役に立つわけですが、

 

色を区別しづらい方にとっては、

そうはいきません。

 

外国人の方への配慮も必要です。


言葉の問題はもちろんですが、

 

欧米では、日本人よりも、

色を区別しづらい方の

割合が高いそうです。

 

そのため、路線を色分けだけでなく、

 

・路線記号

・駅番号

 

を入れて、外国人や色を区別しづらい方にも、

わかりやすいよう配慮されています。

 

 

 

 

 

他にも、例えば、市役所等の窓口で、

住民票や戸籍謄本を取り寄せる場合、

 

申請の用紙の色が

 住民票はピンク

 戸籍謄本は水色


といったように色分けされていることがあります。

 

ピンク水色は、色を区別しづらい方には

見分けにくい色です。


 

ピンクの紙にご記入下さい」


と言われても、

すぐにはわからないという場合が

起こりえます。

 

そのため自治体によってはガイドラインで、

用紙の右上等の箇所に

文字による


<ピンク>

<水色>


と表記するように、指示しています。

 

画像は

「東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン」

から、お借りしました。


最近、各自治体でも

意識が高まり、それぞれのガイドラインが作成されているのは、

素晴らしい傾向ですね。

 

 

 

 

 

次は小学校6年生の算数の

教材の比較。

 

 

👇【水色×ピンク】で色分けされた図

 

 

 

【水色×ピンク】の色分けは、寒色と暖色で一見わかりやすいですが、


色を区別しづらい児童にとっては、似た色に見えてしまい、

色分けの意図が伝わりにくいです。 

 

 

👇ユニバーサルカラーが配慮された

教科書の図

 

 

 

黄緑のみの一色で、濃淡で

色分けしています。

「薄い色の部分、濃い色の部分」

と言うと、誰にでもわかります。

 

 

👇下の帯グラフは、白黒印刷。

 

色の濃淡と、地模様で項目を区別しています。

このような工夫があると、

白黒でも十分、わかりやすいなぁと思います。


 


ひらめき電球フルカラーの印刷物や図を、白黒コピーしても、

内容が理解できるかどうかは、ユニバーサルカラーの

目安になります。

 

現代は、誰でも手軽にフルカラーの

印刷物やパワーポイントの資料が

作れる時代です。

 

でも私達は、普段何気なく

「色が多すぎてごちゃごちゃしている」

とか

「色が少なくてすっきりしている」

と口にすることありますよね。

 

モノクロ(白黒)印刷や、

色数を抑えたシンプルな配色が

かえって、わかりやすかったり、

センス良くまとまって見栄えがする

場合もあると思います。

 

色を上手く利用して、

わかりやすく、そして見た目も美しい

ユニバーサルカラーが

実践出来たら、よいですね。

 

 

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エクリュ色彩検定講師の室谷です。

10月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか

 

前回は、色の三属性と眼の構造から

ユニバーサルカラーを考えましたが、

 

色彩の勉強をしている方にもわかりやすいように、

せっかくなので、今回は

 

 

 

色彩検定2級「生活の色と」

関連させて、ユニバーサルカラーを

考えてましょう。

 

さっそくですが、皆さん、

黒い靴下に名前を書くとしたら

何色のペンで書きますか?

 

まず、黒いマジックは、同化してしまい

全く見えないはず。 

 

では、青、赤、緑、黄色、白のマジックではどうでしょう?

「白?」

と皆さん、見当がつくのではと思います。

 

 あお  あか みどり きいろ しろ

 

なぜ白が一番見えやすいかというと、

黒は明度が一番低い(暗い)色で、

白は明度が一番高い(明るい)色だから。

 

ひらめき電球つまり【白と黒】は明度に差がある色の

組み合わせなので文字が見やすいのです。

 

この文字の見やすさを可読性といいます。

 

普段は色そのものに、とらわれがちですが

どんな色にも明度があり、文字の色は、

背景の色の明度の差で見やすさが変わります。

 

 

 あお  あお    あか  あか
         
 みどり  みどり    きいろ

 きいろ

 

左手が黒を背景にしています。右手は白を背景にしています。

 

特に黄色、このブログの背景は白なので、ほとんど見えませんね。

 

明度は「高い、低い」で表されます。

 

明度を、低明度、中明度、高明度と分けると、

 

黄色【高明度】の色なので、黒と組み合わせると、見やすくなります。

 

この配色は、人の目を引き付ける色なので、

 

踏切などの、

「警戒標識」として、よく使われますね。

 

自然界でもまさに、虎や蜂の「黄色+黒」模様は、私たちに

危ないよ~という警戒を与えますね。

 

これらの目立つ配色は「視認性」が高いと言います。

 

は【低明度】です。

交通標識でも、白と組み合わせて使われていますね。

 

 

 

 

*画像は国土交通省ホームページからお借りしました。

 

 

は、【中明度】ですが、

【低明度】寄りなので、白と組み合わせた

ほうが、コントラストが、はっきりします。


*画像は「まとめNEVER」からお借りしました。

 

文字や数字の見やすさは「可読性」といいますが、

 

この非常口のような

図形細部のとらえやすさを、「明視性」といいます。

 

 

企業のロゴマークの配色も、白・黒どちらかと

組み合わされていることが多いですね。

 

  *画像はヤマト運輸ホームページからお借りしました

 

 

   *画像はみずほ銀行ホームページからお借りしました。

 

 

*画像はJALホームページからお借りしました。

 

 *画像はfaceboook LINE株式会社からお借りしました。

 

 

 

 

ところで、以前、小学校の先生から

 

「オレンジのチョークは見えやすいと聞くの

ですが、子ども達は黄色のほうが見やすいと

言います」

 

とお話を伺ったことがあります。

 

 white   yellow orange  pink blue

 

結論から言いますと、色みだけの問題ではなく、

背景色との関係からくる明度が鍵。

 

上の画像を明度のみ(白黒化)にしますと、下のようになります。

 

 

‶orange"より、〝yellow"のほうが、より目立って

見えますね。

 

黄色のほうが、黒板の色(=背景色)との明度差が

あるので、見やすいのです。

 

ホワイトボードのように、背景色が白になれば、

黄色とオレンジの見え方は当然逆転しますね。

 

チョークの色についてはこちらの記事でも

詳しく書いております)

 

では、一歩進めて、ユニバーサルカラー的にみていきましょう。

 

〝pink"や‶blue″は、‶orange″と比べると、くすんで見えます。

 

 

 

ピンクは、

色相が赤系です。

 

赤は、色を区別しづらい人にとっては

わかりにくい色です。

 

ピンクのチョークの文字や図形は、

白黒の画像のように、くすんで見えている

可能性があります。(明度差が頼りなので

 

高齢の方は、青が見えにくくなります。

 

黒板を使う機会は少ないかと思いますが

青のチョークは、かなり見にくいと考えられます。

 

 

誰にも見えやすい、色環境を整えるには

色そのものだけでなく、

【文字やマークの色】と【その背景となる色】

との明度の差を、考えることも大切です。

 

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エクリュ色彩検定講師の室谷です。

少しずつ秋も深まってまいりましたが、

いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今日は、眼の構造と色の三属性を

合わせて考えていきましょう。

 

UC級受験ではまずはここを抑える必要があります。

色彩検定3級にも共通する話題です。

 

検定を受ける方にとって、理論的・科学的に理解する必要があるので、

厄介な部分ですが、

色を扱う立場の人は、避けて通れませんので、

この際、きちんと理解しておきましょうね。

 

 

 

我々人間は色をどこで感じているか?

 

といいますと、眼ではなく、脳で感じています

 

眼は、光の情報を集める器官です。

 

眼に入った光の情報が、網膜の視細胞で、

電気信号に変換され、情報が脳へ送られます

 

視細胞には、

杆体(かんたい)細胞・・・光(明るさ)を感じる細胞

錐体(すいたい)細胞・・・色の違いをとらえる細胞

があります。

 

さらに錐体細胞は3種類に分かれており

 

その存在や働き方が遺伝などの先天的な要因で

変化することで、色覚の特性が生まれます。

 

 

 

画像はこちらから「色覚についての基礎知識」 

 

 

 

さて、色彩学の第一歩ともいえる色の三属性

「色相・明度・彩度」

 

明度とは明るさの度合い。

 白  ・・・  明度が最も高い(明るい)色

 黒  ・・・  明度が最も低い(暗い)色

明るさの加減・・・・灰色の濃淡

 

ちょっと言い方を変えてみますと、

白は太陽の光、

黒は闇

と例えます。

 

宇宙飛行士の若田さんが、著書で

船外活動をした時のことを

 

「太陽の光が届かない宇宙空間は

方向感覚を失うほどの闇」

 

と書かれていました。

 

それに比べると地球上の夜は、漆黒の闇ではなく

月の満ち欠けで、

グレーの濃淡が日々微妙に

変化していると言えるかもしれません。

 

 

 

我々人間は、明度(光)に対し、とても敏感に出来ています。

 

原始時代、昼か夜かの区別は生命を維持するために

とても重要でした。

 

明度を感じる杆体細胞の数は、約1億2千万

錐体細胞の数、約600万に比べ、かなり多いと言えます。

 

私達は就寝中、眼を閉じていても、寝室に

少しずつ差し込む朝の光に、杆体細胞が反応し

目覚めの準備を始めます。

 

明度と関連するのが

桿体細胞だと覚えましょう。

 

 

 

彩度は色の鮮やかさの度合い

 

例えば「色褪せる」と言いますが、咲いた花はだんだん色味が

薄くなり、最後は色味が失われ茶色っぽくなったり

黒ずんだりします。

 

 

 

 

色褪せる=彩度が下がるということです。

 

 

 

鮮やかな色は彩度が高く、くすんだ色は彩度が低いということになります。

 

白・灰・黒は「無彩色」の名の通り、彩度を持ちません。

 

色相は赤、黄、緑、青などの色みを表し、その色みの強さの強弱が

彩度

 

その色相、彩度の色相の情報を脳に伝えるのが

錐体細胞です。

 

3種類のうち一部の錐体細胞の機能が不十分な場合、

特定の色の色相、彩度が認識できず、明度だけで見る

状態になります。

 

これが色覚特性です。

 

コピーに例えて

「フルカラーコピーのなかで、特定の色の部分だけが、

白黒コピーのように見える」

と説明されることもあります。

 

そのため、ユニバーサルカラー=UC

「色のユニバーサルデザイン:色覚特性がある方にも配慮した色使い」

を考える時も、明度が役に立ちます。

 

次回は、日常の色々な場所で役立っている明度差について、

考えてみたいと思います。

 

 

 

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