皆さま、こんにちは！
令和４年３月のダイヤ改正で
電化区間である磐越西線・会津若松駅‐喜多方駅間で運行される
すべての普通列車が気動車化されました。
以後も電化施設は残されてましたが
いよいよ今月から撤去作業が始まるそうです。
この区間には中間駅が５駅存在しますが、
塩川駅を除いた４駅は
昭和９年から運行を開始したガソリンカー用の停留場として開業。
現在も15往復ある普通列車のうち
５往復しか停まらないという、
ガソリンカー時代のダイヤが継承されてた駅でした。
次の列車が待ちきれなくて
隣りの駅まで歩いた経験を持つ駅ファンの皆さん、
さぞ多いのではないでしょうかね？
今回はその中から
会津豊川（あいづとよかわ）駅の訪問記です。
先述の通り会津豊川駅は昭和９年に開業。
開業当時は自治体が豊川村（昭和29年に廃止）だったことから
この駅名が付いたそうですよ。
旧喜多方街道踏切のそばに
会津豊川駅の出入口がありました。
踏切があるこの通りが
「旧喜多方街道」と呼ばれているのか否かは不明ですけど
古い通りであることは間違いなさそうです。
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和22年撮影の航空写真ですが、
今と変わらぬ通りの姿が写ってましたよ。
それとそれと…
航空写真に学校が写ってますよね。
写真に写っているのは喜多方市立豊川小学校でしたが、
今もそばにありました。
豊川小学校は歴史が古く、
明治23年に豊川尋常小学校として開校。
明治27年にそれまで民家を間借りしていた所から
現在地に移設されたそうです。
尋常小学校の制度が始まったのは明治19年ですから、
豊川小学校は学校制度の創成期に開校した
長い歴史を持つ学校だったということで…
航空写真に写る校舎は
児童数の減少に合わせて減築されるも、
昭和53年に現在の校舎に建て替えられるまで
使用されてたみたいですね。
ここにガソリンカーの停留場が設けられた理由は
児童数が多い小学校がそばにあったから、
と見てましたけど、真の理由が気になります。
話を駅に戻しましょう。
踏切のそばにあるスロープを伝って
ホームに進入します。
会津豊川駅は単式ホームがあるだけの棒線駅で
ホーム中央に木造の待合所が設けられてました。
この待合所、ブログの上にUPした
昭和22年撮影の航空写真にも写ってますので
昭和９年に開業した当時から使われているモノで
間違いないと思います。
戦前から使われ続けてきたベンチだと思うと
感慨深いですよね。
笈川駅のベンチとは違い、
ホームに合わせて待合所内の底も嵩上げされたことから
ベンチの高さはかなり低めでしたよ。
鉄骨を一切使わず木柱だけで組まれた支柱を見てると
ワクワクしちゃうのは自分だけでしょうか？
待合所内を力学的に見ると、
ベンチも支柱の一部であることがわかります。
先人の設計思想はホントにスゴイですね。
最後は構内北方の風景で〆ます。
会津豊川駅で悔やむ点は、
電車が運行されてた時代に
訪れることが出来なかったことです。
ネットを探しても
会津豊川駅の構内をいく電車の画像は出てきませんが、
後悔しているのはひょっとすると
自分だけじゃないかも!?
喜多方駅に停車中のガソリンカー（キハ40000）の写真が掲載されてます。
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