皆さま、こんにちは!
一見すると、どこにでもありそうな無人駅なのですが、
鉄道に興味がある方なら、
一目見て、只ならぬ空気を感じ取ることが出来る駅。
磐越西線・東長原(ひがしながはら)駅です!
大正3年の磐越西線全線開通から遅れること25年、
昭和15年に開業した駅でした。
写真でわかる通り、開業時から使用されていた木造駅舎は取り壊され、
それにしても、広い敷地に対し現在の簡易駅舎はあまりにも小さすぎます。
手前の駅便の方が大きいのじゃないかしら?
先に書いた只ならぬ空気的な部分なのですが、
まずは駅舎の向かい側にある空き地をよーく見て下さいね。
わかりますか?
ここに30年前まで、何があったかということを。
昭和電工・東長原事業所がありまして、東長原駅からは、
工場まで延びる2段スィッチバックの専用線があったのですよ!
スィッチバックと聞くと、
山岳地帯を緩やかに上りきるための線路構造を思いますが、
ここでは真横にある小高い丘に車両を移動するために設けられていたのです。
専用線が現役だった時代にはここを、
3段ロッドを持つディーゼルロコが何十両もの2軸貨車を引っ張って、
短いスィッチバックを何回も往復しながら押し上げていったそうですよ。
今から30年前まで現役だった東長原の専用線、
過去に遡れるのなら、ぜひともこの目で見ておきたかったですね。
この専用線は昭和59年に廃止され、
磐越西線からは、定期の貨物列車そのものも消滅してしまいました。
現在は専用線は撤去されてしまいましたけど、
スィッチバックになっている路盤や工場の入り口の高架橋などは、
そしてお決まりの航空写真、昭和51年に撮影されたモノです。
現在は工場からも専用線の跡すら確認できない状態ですが、
スィッチバック跡はハッキリと見ることが出来ます。
黄金週間中、「SLばんえつ物語」乗車もいいですが、
東長原駅の廃線跡巡りもぜひ!
マジでお勧めですよ。
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