皆さま、こんにちは！
今日はダイヤ改正の前日です。
忙しく動かれている鉄道ファンの皆さまも
きっと多いのではないでしょうかね？
個人的には、今日が最終営業日となる
JR北海道の７駅の現在の様子が気になってました。
さて今日は、昨年に訪れた予讃線から
海岸寺（かいがんじ）駅の訪問記です。
ハイカラな木造駅舎が残る駅でした。
海岸寺駅が開業したのは大正２年のこと。
建物財産標が見当たらなくて確証はありませんが、
駅舎はその当時からあるモノみたいですね。
駅前にそびえ立つ樹木は開業記念の植樹かしら？
ちょいと遠方から見た海岸寺駅です。
更に遠退いた位置から見た海岸寺駅。
平成20年まで、駅前商店で短距離きっぷを販売する
構外型簡易委託駅だったそうですけど、
こちらのお店さんでしたでしょうか？
駅前からお店さんまでは、このくらい距離が離れてました。
どこかに「きっぷうりば」の看板がないか見渡しましたが、
それらしき形跡を見つけることは出来ませんでした。
当駅～（臨）津島ノ宮駅間には
瀬戸内海の沿岸を走る列車が撮れる
有名撮影地があります。
撮影目的でここを利用したことがある同志の皆さんも
いらっしゃるのでは？
駅舎は大正２年に建てられたモノではないかと書きましたが、
それには理由がありまして…
駅舎は現代風に改装されてますが、
ホーム側に設けられた上屋は古い木造駅舎のそれでして、
駅長室の監視小屋も備わるのですよ。
海岸寺駅は昭和46年に無人（簡易委託）化されてますから、
駅舎が国鉄時代から使われていたモノであることは明らかです。
もし開業当時からの駅舎だとしたら
竣工から間もなく110周年を迎えるワケでして…
海岸寺駅、何気にスゴイと思いませんかね？
駅舎内はご覧の通り。
改装され塞がれてますが
出札窓口の痕跡がしっかりと残ってました。
待合室はこんな感じでしたよ。
駅舎とプラットホームは跨線橋で結ばれてます。
海岸寺駅は列車の行き違いが可能な島式ホームを持つ駅。
特急列車が高速で通過が出来るよう、
駅舎寄りの１番線を主本線とする一線スルー方式でした。
現在は無人駅である海岸寺駅ですが、
有人駅時代は貨物取り扱いも行われていたとのこと。
構内のどの場所で貨物の荷役が行われていたのかが気になり
国土地理院のサイトに掲載中の
昭和27年撮影の航空写真をチェックしたところ…
なるほど！
昔は駅舎の東側に巨大な上屋を持つ貨物ホームがあったみたい。
駅前側には食糧倉庫らしき建物も写っているので
貨物は穀物輸送がメインだったのではないでしょうか？
貨物ホームは撤去され、
この場所は現在はバラスト置き場に変わってましたよ。
貨物ホーム跡に砂利で作った堰の一部が残ってましたが、
昔はここに何があったのでしょうかね？
古い航空写真を見ると、
ここには古い駅便（駅の便所）があったっぽいですけど。
余談ですが、跨線橋が完成した後に撮られた
昭和52年撮影の航空写真に、
海岸寺駅を通過した直後の列車が写り込んでました。
国鉄時代からの鉄道ファンならわかるかと思いますが、
屋根上に特徴的な外観のラジエーターが載っているので
キハ181系気動車を用いた特急「しおかぜ」ですよね。
今は亡き車両が元気いっぱい活躍する姿が見れるので、
古い航空写真のチェックはやめられませんな～
最後は海岸寺駅イチの絶景ポイントで〆ます。
駅舎とホームを結ぶ跨線橋ですが、
駅から瀬戸内海までは500メートルしか離れていないために
遠くに海の景色を見ることが出来ます。
構内にほんのりと潮風が吹き付けていて
心地良い時間を過ごすことが出来た海岸寺駅でした。
JR四国ではここ最近
無人駅の木造駅舎の建て替え（簡易駅舎化）が進んでますが、
海岸寺駅の駅舎は長生きしてほしいです。
高松駅
鬼無駅
国分駅
讃岐府中駅
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多度津駅
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比地大駅（令和３年４月９日）
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