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皆さま、こんにちは!

 

鹿児島本線と日豊本線の接続駅はどこかわかりますか?

鹿児島駅で大正解!

恥ずかしい話ですが、両線で運行されてる特急列車の終点が

鹿児島中央駅(旧・西鹿児島駅)なので、

ずっとここが2線の接続駅だとばかり思ってました。

九州を旅するようになり、ようやくこの間違いに気づきましたよ。

 

過去の歴史を遡ると

鹿児島本線と日豊本線が接続する駅がもうひとつありました。

現在の水俣市を経由する鹿児島本線(現・肥薩おれんじ鉄道含む)が

全線開通する昭和2年以前の話ですが、

当時は肥薩線が鹿児島本線の一部で

その肥薩線にある吉松駅に日豊本線の終点があったのです。

水俣市経由の鹿児島本線が開通したことにより

人吉駅経由の区間が鹿児島本線→肥薩線に改められたこと、

昭和7年に日豊本線が全線開通して

同線の終点が吉松駅→鹿児島駅に変わったことから

2線の接続駅は鹿児島駅に移りましたが、

吉松駅は今も、2つの主要幹線が分岐していた面影を

残しているそうですよ。

 

現在は短編成の気動車しか行き交わない状況に

ギャップ萌えすること間違いなし!?

そんな吉松(よしまつ)駅をマニア目線で眺めてみました。

肥薩線・吉松駅

まずは吉松駅の歴史のおさらいからです。

肥薩線(当時は鹿児島本線)が開通した明治36年に開業、

日豊本線(現在の吉都線)の乗り入れは大正元年から始まったそうです。

今ある駅舎は昭和43年に建て替えられたみたいですね。

 

現在は令和2年7月豪雨の影響から

肥薩線の八代駅-吉松駅間は不通状態が続いてますが、

今回のブログは平成27年12月時点の訪問記です。

肥薩線・吉松駅

現在と状況が変わってますので念のために言っておきます。

 

続いては駅舎にイン。

吉松駅は業務委託駅で出札窓口が営業をしてました。

肥薩線・吉松駅

 

本当は右手側にある待合室の中も撮りたかったのですが、

列車待ちの高校生が大勢おりカメラを向けるなんて恐れ多くて…

肥薩線・吉松駅

いつか待合室を撮影するためにリベンジ訪問を果たさせて頂きます。

 

ところで、改札口を抜けるとこんなキャラクターがいましたけど…

レルヒさんっぽい彼はどちらさんでしたっけ?

肥薩線・吉松駅

 

吉松駅は2面の島式ホームを備えた駅で、

駅舎とそれぞれのホームは跨線橋で結ばれてました。

肥薩線・吉松駅

 

今立っている場所に線路はなく列車は停まりませんが、

白線が引かれていて昔はここもホームだったことがわかりますよね。

肥薩線・吉松駅

旧駅舎時代はここが1番線ホームで、

2本の島式ホームはそれぞれ2~5番線だったとのこと。

現在は島式ホームから順に1~4番線に改められたようです。

なお、吉都線から肥薩線に乗り入れる列車が廃止されたために、

定期の旅客列車が4番線に乗り入れることも無くなったそうですよ。

 

跨線橋の上から2本のホームを眺める。

ここではレトロな上屋に注目ですぜ☆

肥薩線・吉松駅

 

2基の上屋は同じ仕様に見えますけど、

よくよく確認すると1・2番線(右)はレール支柱、

3・4番線(左)は木製支柱と違った造りなのです。

肥薩線・吉松駅

古いのはもちろん、木製支柱の吉都線が乗り入れてる左側の方。

 

吉都線の前身である宮崎線~日豊本線は

大正元年から吉松駅に乗り入れてますので、

この頃に造られたモノではないでしょうか?

肥薩線・吉松駅

 

だとすると、九州で最古級のホーム上屋ということになるのですが…

肥薩線・吉松駅

惜しいことに、この上屋はその後に撤去さて

現在は近代的な鉄製の上屋に代わったそうです。

 

支柱に凝った装飾が施されてましたが、大正モダンを感じません?

肥薩線・吉松駅

 

ここにレトロな「のりば案内」が掲げられてましたっけ。

肥薩線・吉松駅

 

これも主要幹線が分岐していた時代の名残りでしょう。

肥薩線・吉松駅

もしこのブツが現存してるならば、

通電したらどのような表示が現れるのか確かめたいです。

 

もう一方のホーム上屋(1・2番線)は現役ですけど、

現在は特急「はやての風」仕様に改装されたらしく。

肥薩線・吉松駅

こちらの支柱にはカーネギー製の輸入レールが使われてます。

訪問時はぜひ、レールを凝視してみてくださいね。

 

ホームにあった駅弁売り場も現在は閉店済み。

進化なのかはわかりませんが、

現在はいろいろと仕様が変わったらしい5年前の吉松駅の様子でした。

肥薩線・吉松駅

これらのホームが長大なのはもちろん、

ここがかつて主要幹線2線の分岐駅だったからです。

嵩上げされずに当時のままの姿で残るホームにもご注目くださいませ。

 

そうそう、吉松駅で忘れちゃいけないのが

構内にあった吉松機関区の存在です。

国鉄時代、構内の南方には

肥薩線や吉都線、山野線(昭和59年廃止)の運用に就く

機関車の車庫である吉松機関区がありました。

下は国土地理院のサイトから転載した昭和51年撮影の航空写真ですが、

巨大な検修庫とその奥に転車台があるのがわかりますよね。

吉松機関区はJR移行直後に

車両の配置が消滅して乗務員区に変わりました。

(その乗務員区も平成20年に廃止)

 

機関区そのものが消滅してから35年が経過しましたけど、

事務棟が撤去されずに今も残ってることを最近になって知ったのです。

矢印の先にある建物がソレで、この奥に転車台があったみたいですね。

このことをもっと早くに知っていたら

事務棟を近くで眺めていたのに…悔し~っ!

 

やがて日が沈みかけると、2番線に肥薩線の普通列車が到着しました。

肥薩線・吉松駅

肥薩線・吉松駅

先にも書きました通り、

肥薩線は令和2年7月豪雨の影響で八代駅-吉松駅間が運休中です。

状況はかなり厳しいですが、元通りの運用に戻ることを願ってます。

 

さてさて、吉松駅はかつて

鹿児島本線と日豊本線が交わる主要駅であったことを書きました。

職員数は最盛期で600人近くもいたって言うんですから驚きですよね。

「鉄道のまち」であった吉松駅は駅前広場もスゴイことになってまして…

 

こんな建物やブツが並んでいるのですよ。

肥薩線・吉松駅

肥薩線・吉松駅

これを見るだけでも吉松駅に来る価値アリ!

そんな駅前の様子は次回のブログに続きます。

(続きもチェックくださいませ)

吉松駅の駅前広場がすごかった話(試作「門デフ」を装着したC55 52)

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

肥薩線

↑(八代駅方面)

段駅(平成27年12月1日)

坂本駅(平成27年12月1日)

葉木駅(平成27年12月1日)

鎌瀬駅(平成27年12月1日)

瀬戸石駅(平成27年12月1日)

海路駅(平成27年12月1日)

吉尾駅(平成27年12月1日)

白石駅(平成27年12月1日)

球泉洞駅(平成27年12月1日)

一勝地駅(平成27年12月1日)

那良口駅(平成27年12月1日)

渡駅(平成27年12月1日)

西人吉駅(平成27年12月1日)

人吉駅(平成27年12月1日)

大畑駅

矢岳駅(平成27年12月1日)

真幸駅

吉松駅(平成27年12月1日)

栗野駅(平成27年12月2日)

大隅横川駅(平成27年12月2日)

植村駅(平成27年12月2日)

霧島温泉駅(平成27年12月2日)

嘉例川駅(平成27年12月2日)

中福良駅(平成27年12月2日)

表木山駅(平成27年12月2日)

日当山駅(平成27年12月2日)

↓(隼人駅方面) 

 

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