皆さま、おはようございます!

 

昨日は肥薩線&吉都線の駅巡りを楽しんできました。

最後まで大雨に当たることなく、

気持よく過ごすことが出来ましたよ。

自分の雨男パワーも所詮はこんなものです。

ほっほっほ~

 

個性が強い駅だらけの両線ですが、

中でも強烈に印象に残ったこちらの駅の訪問記です。

f12022/肥薩線・瀬戸石駅

肥薩線・瀬戸石(せといし)駅です!

球磨川の岸辺に位置する駅舎がない無人駅でした。

 

駅舎がない…と言いましても

駅前に広がる空き地を見てもわかる通り、

以前はここに駅舎があり、

駅員さんが常駐されていたらしいですよ。

f12021/肥薩線・瀬戸石駅

この空き地を見てそこまで推測できる自分、

駅探訪の経験値も満更じゃあるまい。

 

鉄柵のわずかに開けた場所からホームに入れます。

f12023/肥薩線・瀬戸石駅

 

瀬戸石駅は列車の行き違いが可能な

島式ホーム1面2線構造でした。

f12025/肥薩線・瀬戸石駅

f12026/肥薩線・瀬戸石駅

瀬戸石駅が開業したのは明治43年のこと。

当時は鹿児島本線の八代駅以南の区間が開通しておらず、

肥薩線は門司-鹿児島間を結ぶ重要路線でした。

幅が広いホームはその証だそうですよ。

 

それでは昔はどこに駅舎があったのか?

駅舎はなぜ消えたのか?

そんなことを考えながら駅前を眺めてると、

落ち葉のお掃除されているおばあちゃまがいらしたのです。

ひょっとして、

駅舎があった頃の瀬戸石駅を知ってるのではないかと思い

声を掛けたところ…

衝撃的な話を聞かせて頂きました。

瀬戸石駅の駅舎が突如消えたあの日のお話です。

 

おばあちゃまは古くからこの地にお住まいだそうで、

大きな木造駅舎が鎮座していた瀬戸石駅を

今でも覚えてるそうです。

ところが昭和40年に球磨川を氾濫させた水害が発生、

駅舎はその時に流されてしまったんですって。

f12029/肥薩線・瀬戸石駅

その後の復旧作業では、

水害に強い駅となるよう路盤の嵩上げ

(おばあちゃまがホウキで指してる先の高さまで)と、

駅舎も鉄筋造りのものに建て替えられたそうです。

ところが昭和57年に再び水害が発生、

駅舎はまたも流されてしまったとか。

結局のところ、

駅舎は再建されずに現在の姿になったそうです。

 

瀬戸石駅は、球磨川に設けられた

荒瀬ダムと瀬戸石ダムに挟まれた地区にあるため

おばちゃまも洪水には再三注意を払ってましたが、

昭和57年の水害では自宅にも水が迫ってきたそうで、

その恐怖は今でも忘れられないと話されてました。

 

後の対策では瀬戸石ダムの治水能力も向上され、

それ以後は河川決壊等の被害は発生していないとのことです。

f1202c/肥薩線・瀬戸石駅

瀬戸石駅より球磨川沿い1.5キロ上流にある瀬戸石ダムです。

 

それでも川が増水する日には

この道が水面で埋まってしまうらしい。

f12020/肥薩線・瀬戸石駅

 

川岸にある流木は大雨の日に流れ着いたものだそうです。
f1202d/肥薩線・瀬戸石駅

 

対岸に見える地層の変色は河川の増水で出来たとのこと。

こんなに高い位置まで水かさが増すなんて、本当に恐ろしいですね。
f1202a/肥薩線・瀬戸石駅

 

そんなおばあちゃまの現在の悩みのタネは

対岸までの移動手段。

瀬戸石駅の真下から道路橋の袂まで

県営の渡し船が運行されていたそうですが、

船頭さんが御高齢になられたために

3年前に運行を取り止めたらしく。
f1202e/肥薩線・瀬戸石駅

渡し船を使えばわずか5分で渡れる対岸も、

今では1時間近く歩かなければならなくなったとのことで。

その足腰の強さが

おばあちゃまの若さの秘訣かもしれませんね。

色んな話を聞かせて頂きありがとうございました!

 

再び駅に戻ってきました。

瀬戸石駅の安全を守っている瀬戸石ダム、

駅名標にも描かれてましたよ。

f1202b/肥薩線・瀬戸石駅

 

2度の流失を受けた後の瀬戸石駅ですが、

ホーム上に仮設のプレハブ駅舎が設けられるも現在は撤去、

この待合室が役目を果たしているようです。

乗降客数10人未満の無人駅ですので

駅舎がないのは仕方ないかもしれませんね。
f12024/肥薩線・瀬戸石駅

 

待合室の中を覗いてみた。

f12027/肥薩線・瀬戸石駅

 

お正月は瀬戸石駅も賑わうのかな?
f12028/肥薩線・瀬戸石駅

日付が平成3年なのは目を瞑っておきましょう。

 

瀬戸石駅は夏目友人帳の聖地(舞台)だそうです。

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

肥薩線

↑(八代駅方面)

段駅(平成27年12月1日)

坂本駅(平成27年12月1日)

葉木駅(平成27年12月1日)

鎌瀬駅(平成27年12月1日)

瀬戸石駅(平成27年12月1日)

海路駅(平成27年12月1日)

吉尾駅(平成27年12月1日)

白石駅(平成27年12月1日)

球泉洞駅(平成27年12月1日)

一勝地駅(平成27年12月1日)

那良口駅(平成27年12月1日)

渡駅(平成27年12月1日)

西人吉駅(平成27年12月1日)

人吉駅(平成27年12月1日)

大畑駅(平成27年12月1日)

矢岳駅(平成27年12月1日)

真幸駅(平成27年12月1日)

吉松駅(平成27年12月1日)

栗野駅(平成27年12月2日)

大隅横川駅(平成27年12月2日)

植村駅(平成27年12月2日)

霧島温泉駅(平成27年12月2日)

嘉例川駅(平成27年12月2日)

中福良駅(平成27年12月2日)

表木山駅(平成27年12月2日)

日当山駅(平成27年12月2日)

↓(隼人駅方面) 

 

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