皆さま、こんにちは!
このブログを挙げようか迷いましたが、
駅舎の流出が免れたみたいですのでUPいたします。
自分がここを訪れたのは今から5年前のこと。
令和2年7月豪雨で被災したこちらの駅の訪問記でした。
肥薩線・坂本(さかもと)駅です!
ここに着き、駅舎を見て息を呑みましたよ。
この駅舎の貫禄、スゴイと思いません?
肥薩線はこんな木造駅舎だらけだから驚きですよね。
…となると気になるのは駅舎の建造年です。
駅舎に建物財産票らしきモノは貼られているのですけど…
残念なことに肝心の竣工年が記されてませんでした。
ネットの情報によれば、
駅舎は坂本駅が開業した明治41年からあるモノだとか。
今回の水害では全壊は免れたみたいですので、
少しでも元の様相に戻ることを願ってます。
坂本駅の目の前を球磨川が流れ、その奥を国道219号線が伸びてました。
自分が訪れた時点で築110年目を迎えていた坂本駅の駅舎です。
さっそく中を覗いてみましょう。
坂本駅は、JR移行後も簡易委託駅として職員が配置されてましたが、
平成20年に完全無人化されたらしく。
出札窓口は地元の民芸品が並ぶ展示コーナーに変わってました。
「旧駅舎」の模型も飾られてましたが
昔の駅舎はこんな雰囲気だったってことですよね?
今の駅舎は開業当時からあるモノ、改築歴はありませんので。
待合室のスペースも昔のまんまでかなり広いです。
ここで気付かれたかもしれませんが駅舎内の掲示物が膨大な量なの。
掲示物は観光的なモノだけではなく、
地元の皆さんが撮影した写真やイラストも飾られてましたよ。
坂本駅、地元の皆さんに愛されてることがよくわかりました。
有人駅時代の坂本駅を記した書籍の頁も飾られてましたが、
裏側にあったはずの側線が撤去されてますので
そんなに古い写真ではなさそうですね。
続いては駅舎を抜けてホームに入ります。
坂本駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。
2本のホームは構内踏切で結ばれてます。
2本のホーム間が広く空いているのは
国鉄時代に貨物列車の留置線があったためです。
昭和58年に廃止されるまで、
坂本駅から北方約2キロ地点にある
西日本製紙坂本工場まで専用線が伸びており、
構内にはそのための側線も敷かれていたそうで。
線路は撤去されましたが側線の道床は今でも残ってましたよ。
坂本駅がある旧・上松求麻村は古くから林業が盛んな地域で、
駅前には貯木場があったらしいです。
肥薩線が開通する前は木材の水運が行われていたってことかな?
ここに製紙工場があった話、思わず納得しちゃいました。
構内には貨物ホームも残ってます。
ここから木材の出荷が行われていたのでしょう。
構内に立ってた観光案内からも、
肥薩線と球磨川の近さがよ~くわかりますよね。
こちらはホームに掲げられていた縦型駅名標です。
表記がレトロっぽいのに
造りが全然レトロじゃなくて騙された~と思ってたら…
ホンモノの骨董品も掲げられてました。
坂本駅は期待を裏切りませんぜ☆
最後は駅舎の正面から写した画像で〆ます。
とにかく楽しい思い出しかなかった肥薩線の駅巡りでした。
1日も早く地元の皆さんが元通りの生活に戻りますように。
(平成27年12月1日訪問)
肥薩線
↑(八代駅方面)
坂本駅(平成27年12月1日)
↓(隼人駅方面)
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