皆さま、おはようございます!
今日は、私鉄時代の面影が楽しめるとワクワクしながら訪れたのに、
一歩遅かった駅の訪問記です。
東海道本線・富士駅と中央本線・甲府駅を結ぶJR身延線。
前身は大正2年~昭和3年にかけて開通した富士身延鉄道線でしたが、
この駅は開通当時の待合室が長らく残ってたらしいのですよ。
市川三郷町にあるこちらの駅でした。
身延線・落居(おちい)駅です!
昭和5年、富士身延鉄道の手に開業した駅でした。
ホームは嵩上げされずに私鉄時代の姿そのまま。
それはそれで嬉しいのですが、問題はホーム上にある待合室です。
ここには私鉄時代に造られた木造の古い待合室があったはずなのですが…
新しすぎてめっちゃ輝いてますやん。
待合室はひょっとして建て替えられちゃった!?
そこで待合室の建立年を確認すべく、
貼られていた建物財産票をチェックしてみたところ…
平成22年9月…やっぱり建て替えられてたんだ。
一歩遅かったか…
ちなみに自分が落居駅を訪れたのは今から4年前の平成25年冬のこと。
訪問日の3年前に改築されてたようです。
ネットでは今でも古い待合室時代の画像ばかりしか出てこないのですが、
落居駅の待合室はあまり関心が無いのでしょうかね?
気を取り戻し、改めて駅を眺めてみましょう。
落居駅は落居村の玄関口として昭和5年に開業した駅です。
開業当時から無人駅(停留所)で駅舎はその頃から無かった模様。
落居村は昭和26年に5村合併をして六郷村(→六郷町)に、
平成17年に3町合併して現在の市川三郷町に変わってますよ。
落居駅は「向岳寺踏切」のすぐそばにある駅で、
踏切の向い側にお寺さんがありました。
てっきり、このお寺さんが踏切名になった「向岳寺」かと思いましたが、
お寺さんの正式な名称は「光岳寺」だったようです。
どちらも読みは「こうがくじ」なので、
踏切名は光岳寺から由来してることは間違いなさそうですけど…
特定の宗派(光岳寺は曹洞宗のお寺さんです)に配慮した?
踏切名がこうなった理由が気になります。
住宅地に囲まれた落居駅ですが、
昔は辺りにお寺さんだけがある駅だったみたいですね。
下は昭和32年に撮影された航空写真ですが、
現在とは違い田んぼに囲まれた姿の落居駅が写ってましたよ。
お寺さんや神社の参拝のために設けられた駅が
地方には数多くありますが、
落居駅もそんな駅のひとつだったのでしょうかね?
航空写真に写る待合室が見たかったなぁ…
こちらが落居駅の単式ホームです。
待合室のすぐそばに「パンタグラフ雪落し絶縁棒」が置かれてましたが、
シングルアームパンタグラフに変わった今でも使われているのかしら?
最後は待合室が写る構内の風景で〆ます。
最近はアニメ「ゆるキャン△」とのコラボで盛り上がってるJR身延線。
キャンプもいいけど「駅巡り」にも目を向けてくださいね。
知らぬ間に駅舎が変わってる…なんてこともありますので。
↑(富士駅方面)
柚木駅
竪堀駅
入山瀬駅
富士根駅
源道寺駅
富士宮駅
西富士宮駅
沼久保駅
芝川駅
稲子駅
十島駅
井出駅
寄畑駅
内船駅
身延駅
落居駅(平成27年12月29日)
↓(甲府駅方面)
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