皆さま、こんにちは！
今日で11月も終わりですね。
自分は12月下旬まで超多忙で仕事は休みなし、
その分12月の終わりに四国と北海道を旅する予定でした。
その日を夢見ながら仕事を頑張ろ～っと！
さて今日は４年前の年末に訪れた身延線から
甲斐大島（かいおおしま）駅の訪問記です。
小さな簡易駅舎（平成12年築の駅舎らしい）を持つ駅で、
味もそっけもなさそうな無人駅に見えますけど、とんでもない！
構内にはマニア好みなスゴイものが鎮座してるのですよ。
その件は後ほど触れることにして…
甲斐大島駅は身延線の前身である富士身延鉄道が大正８年に開設した駅。
開業からわずか１年ですが終着駅だった時代もあるみたいですね。
見ての通り大島集落のど真ん中にある駅で、辺りに民家が見えますけど
１日当たりの乗車客数は片手に満たない状況なんですって。
昭和56年統計のデータで見ると196人もいたようですが、
こんだけの下落の理由は何なのでしょう？
そりゃ無人駅にもなりますわね。
駅舎の正面に窓が無いので閉鎖的かと思いましたら、
中は意外に開放感たっぷりな印象でした。
木製のベンチが備わりますが、「お尻が痛くなる」評価で話題の
有明体操競技場（東京五輪会場）よりも立派な造りですよね。
駅舎の正面に構内踏切がありここからホームに進入出来ます。
駅舎から構内全景を見る。
身延線では私鉄時代に立てられた鉄製架線柱の更新が進行中ですが、
甲斐大島駅構内は既に作業が終えられた模様です。
甲斐大島駅は列車の行き違いが可能な島式ホーム１面２線構造でしたよ。
線路配置を一見すると「一線スルー」のように見えますが、
実はそうではなくて構内の南北方向どちらも進入側が直線でした。
国鉄時代からこの線路配置だったようですけど、
スプリングポイントが置かれていた時代の名残りなのかな？
身延線はカーブが多いために高速化対策は施されてないようです。
さてさて、冒頭に書いた「マニア好みなスゴイもの」の件です。
ホーム中央に設置されてる待合室にご注目ください。
上屋が併設された特異な形状の待合室ですが、
実はコレ、富士身延鉄道だった時代に建てられたモノなのです。
同じ形状の待合室は甲斐上野駅等でも見れますけど、
身延駅以北の区間は昭和２年以降に延伸されたのに対して
甲斐大島駅は大正８年に開業した駅でした。
身延線内で現存する待合室としてはもっとも古いモノだと思いますよ。
身延駅以北で見ることが出来る富士身延鉄道線時代の待合室と比べると
仕様の違いがあり、出入口に庇（ひさし）が付く凝った造りです。
中はこんな感じでした。
ベンチの奥行きは40センチくらいしかなく高さも控えめで、
どちらかというと子供用といった印象です。
日本人の体形が昔と比べて大きくなったのでそのように感じるのかな？
建物財産票が見つからなかったので、
この待合室の正確な建立年を確認することは出来ませんでしたが、
もし甲斐大島駅が開業した当時（大正８年）に建てられたモノだとしたら
西富士宮駅の駅舎（昭和２年築）に次いで古いモノかもしれません。
ねっ、甲斐大島駅ってスゴイでしょ？
全国に数多くある無人駅…
パッと見た感じは普遍的な雰囲気なのに
構内に入ると面白いモノが見れるから駅訪問は止められませんね。
来月も素敵な駅と出会えますように…
↑（富士駅方面）
柚木駅
竪堀駅
入山瀬駅
富士根駅
源道寺駅
富士宮駅
西富士宮駅
沼久保駅
芝川駅
稲子駅
十島駅
井出駅
寄畑駅
内船駅
甲斐大島駅（平成27年12月29日）
身延駅
↓（甲府駅方面）
駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします！
