皆さま、おはようございます！
駅巡りをしてると、ついつい廃墟的なモノに目が行ってしまう自分。
駅ファンの同志の皆さまならこの気持ち、
きっとご理解頂けるのではないでしょうかね？
吾妻線内にも、そんな光景に出くわした駅がありましたよ。
吾妻線・郷原（ごうばら）駅です！
吾妻線が開通した翌年の、昭和21年に開業した駅でした。
現在の駅舎は、駅の開業当時から使われていた木造駅舎に代わり、
ダルマ駅を経て、建て替えされた簡易駅舎です。
駅の北側には、続日本100名城にも選定された
岩櫃城（いわびつじょう）跡がありますので、
おそらくは、それを模して造られたのではないでしょうか？
郷原駅周辺には、城跡以外にも数多くの史跡があるのですが、
中でも有名なのが、ハート形土偶が出土した郷原遺跡らしい。
自分はこの手の情報はまったく無知でした。
駅前に立ってた史跡の説明看板によると、
昭和16年から始まった県道工事の際に、
駅から西方に50メートル離れた地点からコレが出てきたそうです。
また、昭和59年に行われた再調査の際にも
縄文時代から弥生時代にかけての数多くの遺品が出てきたとか。
（以上、看板の要約終わり）
こらがハート形土偶らしいのですけど…
ちなみにこの土偶、女性を表現したモノらしい。
女性像の土偶と言えば、東北にも
山形の最上町で出土された西ノ前土偶があるのですが…
もとい、こちらでした。
ハート形土偶は縄文時代の女性の力強さを表現し、
西ノ前土偶はその美しさから「縄文の女神」とも呼ばれているのです。
その美しさを今一つ理解できない自分、現代に生まれてきて本当に良かった。
話を駅に戻しまして、こちらは郷原駅の駅舎内でした。
現在の駅舎は郷原駅が無人駅化されてから建て直しされたモノです。
一角には、出札（改札）窓口がありました。
実際の利用状況はわかりませんが、時間帯限定で、
駅員さんがここに滞在されてた時期があったのかもしれませんね。
無人駅になった今じゃ、想像付きませんが。
こちらは郷原駅のホームです。
列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造でした。
さて、冒頭にも書いたことなのですけど、
郷原駅のすぐ脇に、すごく気になる建物があったのですよ。
これですよ、これ。
自分が見た時は既に廃墟の状態であったこの建物。
何が気になったかというと、
屋根からたくさんの煙突らしきものが延びているのです。
何かヤバいモノでも作っていた？それとも…？
ネットで郷原駅を画像検索するとこの建物が数多く出てきます。
皆さんもやはり、この建物が気になっていたのですね。
そこで調べてみたら、実はすごい建物だったみたいで。
郷原地区は古くから養蚕業が盛んだったそうで、
この建物は当時、集落の中心だった養蚕農家だそうですよ。
沢山立ってる煙突は、養蚕に必要な保湿を行うモノだったらしい。
出来上がった繭は、
世界遺産になった富岡製糸場にも運ばれてたみたいですね。
そんな歴史ある建物とは知らず
何も考えずに写真だけ撮ってきてた自分でした。
実は、この写真を撮ったのは３年前のこと。
現在の様子が気になり、グーグルマップをチェックしたのですけど…
あれ？建物が無くなっている！？
おぅのぅ、知らに間に解体されてたみたいです。
「形あるものいつか壊れる」のは世の常ですけど、
町の歴史を背負ったこの建物が無くなっちゃったのは
余りにも残念な気が…
いや、記録された画像がきっと後世まで生き続けることでしょう。
廃墟マニアのPCの画像フォルダの中でこれからも。
駅の周辺では、不思議と廃墟や廃車体を見る機会が多いです。
ブログで毎回言ってますが、
これだから駅巡りは止められないのですよね。
吾妻線
↑（渋川駅方面）
金島駅（平成２６年６月２２日）
祖母島駅（平成２６年６月２２日）
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群馬原町駅（平成２６年６月２２日）
郷原駅（平成２６年６月２２日）
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岩島駅（平成２６年６月２２日）
川原湯温泉駅（平成２６年６月２２日） ・新駅舎（平成２７年４月２９日）
長野原草津口駅（平成２６年６月２２日）
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