皆さま、こんにちは!
小さな頃に憧れだった特急列車。
特急の列車名を聞いて、どの区間で運行されている列車かが言えたことが、
当時の自慢のひとつでした。
こちらの駅、かつては特急列車の始発駅で
小さな頃から駅名だけは覚えていたんですけど、
2年前、ついに訪れることが出来ました。
吾妻線・万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)駅です!
国鉄時代の特急「白根」の終着駅でした。
アラフィフ世代の皆さま、万座・鹿沢口と言ったら特急「白根」ですよね。
余談ですが、自分が生まれて買ってもらった本が
ケイブンシャの「特急・急行大百科」でして、
当時運行されていたすべての特急・急行の詳細データが載っていたんです。
特急「白根」は確か、157系電車の時代の写真だったような。
自分の人生を変えたこの1冊、ボロボロですが今でももちろん残ってますよ。
そんな万座・鹿沢口駅、
特急列車の終着駅なのでさぞデカい駅かと思いきや、
実物は、高架上にホームが1本あるだけのこじんまりとした駅でした。
万座・鹿沢口駅は昭和46年の吾妻線大前駅延伸の際に開業した駅で、
嬬恋村の玄関口。
駅前を国道144号線が横切るために用地が確保出来なかったためか、
駅前広場は国道とは反対側の崖を切り開いた位置にありました。
バスプールもここに設けられてます。
バスの路線図を見ると、白根火山や黒沢温泉といった観光地のほかに、
軽井沢市内まで行く路線もあるみたいですね。
鉄道地図ばかり眺めている自分はピンときませんでしたが、
万座・鹿沢口駅から軽井沢市内までは、実は30キロほどしか離れておりません。
この区間を鉄道だけで乗り継ぐと、
とんでもない遠回りの行路になるのは周知の通りです。
万座・鹿沢口駅は高架構造で、駅舎の1階に待合室があります。
改札を潜ると見えてくる階段を登ってホームへ。
…と、ここにも待合室がある!
階段(跨線橋を含む)と待合室がドッキングした構造、
北海道ではよく見かけますけど、本州ではあまり見ないような。
個人的に寒いのが苦手なのでとてもありがたい造りでした、合掌~
こちらが万座・鹿沢口駅のホーム、
単式ホームが1本あるだけの棒線構造でした。
ここで、ふと疑問が。
ホームの屋根を見ると島式ホームに対応した形状になっております。
開業以来、棒線構造のままでいる万座・鹿沢口駅ですけど、
将来的にはホームを島式に拡張して、
列車交換が可能な構造にする計画があったのではないでしょうかね?
その証拠と言ってはなんですが、
列車が停車しないホームの背面側で白線を発見。
航空写真を見ると、駅の前後にある高架線には
分岐器を設けるためのスペースが確保されてるようです。
列車が停車しない反対側もよく見ると、ホームは既に完成してるっぽいし。
輸送量の増加に合わせ、拡張することを前提にした駅構造だと思いますが、
近年は輸送量の減少が続き、この3月のダイヤ改正ではついに
定期運行される特急列車が姿を消してしまいました。
現実は、拡張どころの話ではなかったようですね。
吾妻線をそんな状況に追いやった張本人、
てっきりマイカーの普及かと思ったのですが、
実は平成9年に開通した長野新幹線の影響だったようです。
駅名にもなってる万座温泉・鹿沢温泉それぞれにも、
東京駅起点では、新幹線を利用した方が早く到着できるらしく。
先ほども書きましたけど、
万座・鹿沢口駅から軽井沢・上田までは本当に近いですから。
そんなことで、現在は特急列車の定期運行が無くなってしまった
万座・鹿沢口駅ですけど、
ケイブンシャで育った世代の自分にとっては
今でもハイソな輝きを放つ駅でしたよ。
吾妻線
↑(渋川駅方面)
金島駅(平成26年6月22日)
祖母島駅(平成26年6月22日)
小野上駅(平成26年6月22日)
小野上温泉駅(平成26年6月22日)
市城駅(平成26年6月22日)
中之条駅(平成26年6月22日)
群馬原町駅(平成26年6月22日)
郷原駅(平成26年6月22日)
矢倉駅(平成26年6月22日)
岩島駅(平成26年6月22日)
川原湯温泉駅(平成26年6月22日) ・新駅舎(平成27年4月29日)
長野原草津口駅(平成26年6月22日)
群馬大津駅(平成26年6月22日)
羽根尾駅(平成26年6月22日)
袋倉駅(平成26年6月22日)
万座・鹿沢口駅(平成26年6月22日)
大前駅(平成26年6月22日)