Fingers at the Window

シカゴでは斧を使った六件の殺人事件が発生していた。それぞれの犯人は捕らえられたが、精神が異常で病院に入れられた。
さらにダンサーのエドウィナ・ブラウンが狙われた。ブラウンを救った俳優のオリヴァー・ダフィは捜査を始めた。


製作年:1942,監督:Charles Lederer,脚本:Rose Caylor


■ はじめに

登場人物(キャスト)

ギャラガー警部(チャールズ・D・ブラウン)
クルト・イメルマン博士(マイルズ・マンダー)
エドウィナ・ブラウン(ラレイン・デイ) ダンサー
オリヴァー・ダフィ(ルー・エアーズ) 俳優
サンテール博士(ベイジル・ラスボーン)
 


■ あらすじ

◆ 連続殺人事件

シカゴでは斧を使った異常な殺人事件が発生している。すでに六人の犠牲者。市民は恐怖におののいた。

ギャラガー警部は事件の特異性を考慮して精神科医のクルト・イメルマン博士の協力を得て捜査に励んでいる。

六件の犯行について、それぞれ異なる犯人と思われる人物が逮捕された。

だが六人は揃いも揃って、全員が精神状態がおかしく、取り調べをできる状況ではなく、全員が精神病院に収容された。

◆ エドウィナ・ブラウンが狙われた

鳥を売る店を開いているある男に、謎の人物が「ダンサーのエドウィナ・ブラウンを殺せ」と囁き、斧を手渡した。

男は、夜道を歩くブラウンの跡をつけた。

俳優のオリヴァー・ダフィは舞台が終わって歩いていた。女性の跡をつける男を発見して、自分も跡をつけた。

女性はアパートに入り、男は非常階段から侵入しようとするが、ダフィが阻止した。ダフィは夜中中非常階段で留まって見張った。

◆ 男は逮捕された

翌日、ダフィは仕事の終わったブラウンをタクシーに乗せてブラウンのアパートまで送ってい った。

ダミーの人形をベッドに入れて見張っていると、昨日の男が侵入してきて、ダミー人形を斧で襲撃した。

男も逮捕されたが、他の犯人と同じく、精神病院に収容された。

ブラウンは別の場所に保護された。

◆ ブラウンはまた狙われた

さらに別の男が斧を持って、(ブラウンがいない)部屋に侵入しようとした。

ダフィは黒幕がいて、彼が複数の人間に催眠術をかけて六人の犠牲者やブラウンを襲撃したと考えた。

警察もブラウンも突飛な考えだと否定する。

ブラウンはパリに住んでいたことがあるが、その時のことを話すのを拒否した。

◆ ダフィは精神病院に潜入

ダフィは犯人たちが収容されている精神病院に入れてもらった。俳優であるという特技を利用して精神異常の真似をした。

別の精神病院から来たサンテール博士も犯人たち七人を診ていた。

ダフィは真の犯人が催眠術をかけて犯人たちに犯行をさせたものと考えた。すなわちサンテールである。

ダフィは精神科医が集まる集会があるというので、そこに出かけた。だが目当てのサンテールはいなかった。

二人は一緒に事件を調べて回った。

二人が列車を待っていると、誰かがダフィをホームから突き落とした。だがダフィは命拾いをした。

◆ ダフィはインシュリン注射された

ところでダフィとブラウンはお互いに惹かれ合い、付き合うようになった。まるで映画みたいだな。

ブラウンはパリでセザールという男性と付き合っていたが、セザールは突然姿を消したとのこと。

公園でダフィはブラウンを待っていた。

突然男がやってきて、ダフィに注射をした。サンテール。彼は「インシュリンを過剰に注射した。すぐに死亡する。エドウィナ・ブラウンの居場所を教えろ」と脅迫した。

ダフィはブラウンの居場所を教えないで気絶した。サンテールは立ち去った。

ブラウンが現れた。ダフィの様子を見て病院に運ばれて、ブドウ糖注射でダフィは助かった。

◆ 事件の真相

ブラウンの前にサンテールが現れた。サンテールはブラウンを捕らえた。

ブラウンは彼女のアパートに連れ込まれた。

ここで事件の真相が明らかになった。

サンテールは大金持ちのセザールを殺して、その財産を奪うためにセザールになりすまそうとした。

だが真のセザールを知っている人物が数人いる。ブラウンもその一人である。彼らが邪魔である。

彼は催眠術を使って犯人たちを操り、真のセザールを知っている人物を一人ずつ殺していった。

まさにサンテールがブラウンを殺そうとした時、ダフィからアパートの場所を聞いた警察がなだれ込んできた。

サンテールは発砲したが射殺された。

◆ ラスト

ダフィとブラウンがハッピーエンドとなったことは言うまでもない。
 


■ 出演作

◆ ベイジル・ラスボーン
(1935)海賊ブラッド/Captain Blood
(1938)ロビンフッドの冒険/The Adventures of Robin Hood
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1935)嵐の三色旗/二都物語/A Tale of Two Cities
(1938)マルコ・ポーロの冒険/The Adventures Of Marco Polo
(1940)怪傑ゾロ
(1942)交錯する記憶/Crossroads
(1946)スリ学校の学生/Heartbeat
(1932)追い詰められたプレイボーイ/Sin Takes a Holiday

ラレイン・デイ
(1937)ステラ・ダラス/Stella Dallas
(1946)危険な女/The Locket
(1944)間違い結婚/Bride by Mistake
(1940)海外特派員/Foreign Correspondent