スリの学校にいたアルレットは実技訓練で、バーティに出かけてスリ取ろうとしたが捕えられた。
その関係でさらにスリを強要されて、ピエール・ド・ロッシュという男性と知り合った。
ピエールの屋敷に住むことになった。ピエールは所用でジュネーヴに出かけたが、すぐに戻って来た。
ピエールはアルレットを好きになったようであるが、アルレットは自分の気持ちを決めることができずフラフラした。
製作年:1946、監督:Sam Wood、脚本:Michael Duran、Max Kolpe、Rowland Leigh、Morrie Ryskind、Hans Wilhelm
■ はじめに
登場人物(キャスト)
アリスティード教授(ベイジル・ラスボーン) スリ学校経営
アルレット・ラフロン(ジンジャー・ロジャース) 学生
イヴ・カドゥベール(ミハイル・ラスムニー) 学生、男性
大使(アドルフ・メンジュー)
大使の妻(モナ・マリス)
フェルナンド・ドヴォルザーク男爵(エドゥアルド・シアネリ)
ピエール・ド・ロッシュ(ジャン=ピエール・オーモン)
ロラン・ラトゥール(メルヴィル・クーパー)
ターヴィ大臣(ヘンリー・スティーヴンソン)
■ あらすじ
◆ スリの学校
アリスティード教授はパリでスリの学校を経営している。
実践的な授業が好評で、学生の数も多く経営は好調なようである。学生の多くは若者であるが、食い詰めたと思われる中年もいた。
その学校は寄宿制で敷地の中に宿舎があった。
アルレット・ラフロンは少年院に入れられていたが、脱走して本校に入学した。彼女は結婚するための金を稼ぐつもりである。
◆ アルレットは捕らえられた
アリスティードはアルレットやイヴ・カドゥベールを実地テストに送り出した。
アルレットはパーティに出席し恰幅のいい男性からスリ取ろうとしたが捕らえられた。
その男性は大使で彼の屋敷に連れていかれた。
さらにフェルナンド・ドヴォルザーク男爵なる人物が来て、アルレットは二人から外交レセプションに連れていかれた。
◆ ピエール・ド・ロッシュと知り合った
アルレットはピエール・ド・ロッシュの懐中時計を盗むように強制された。スリとして捕まえられたのであるから、拒めばどうなるか分からない。
ピエールとダンスをして、うまいこと懐中時計を盗んだ。懐中時計には女性の写真が入っていた。
大使はその女性が自分の妻であることを確認して、時計をピエールのポケットに戻させた。補足。ここが少しおかしいが、この通りになっている。
ところがピエールはアルレットに家まで送ると言い出した。アルレットには戻る家はなく、二人はドヴォルザーク男爵の屋敷まで行った。
別れる時に、ピエールは咲いていた花を折って渡し、次の日に会うという約束をさせた。
◆ ピエールの屋敷に泊った
その屋敷は自分の家ではないので、アルレットは学校に戻った。
だがアルレットは学校を追い出された。彷徨った挙句、ピエールと再会した。
アルレットは事情を告白した。ちょうど列車に乗ろうとしていたピエールは、それを止めてアルレットを自分の屋敷に連れて行って、一部屋を与えた。
◆ ピエールはジュネーヴからすぐに戻ってきた
翌朝、ピエールの友人ロランが現れた。彼は無一文でピエールが留守にする間、屋敷に泊めてもらうつもりであった。
ピエールは元の予定通りジュネーヴに出かけた。だがアルレットのことが気になって、早々と戻ってきた。
アルレットとロランは勝手にイヴを執事として雇っていた。さらに大使夫人が来た。
夫人はピエールの懐中時計を確認し、以前のように自分の写真ではなく、アルレットの写真があるので、怒って出て行った。
◆ 二人は結婚式
ここでピエールはアルレットに自分の気持ちを告白する。
だがすでにアルレットを好きになっているロランが不満を述べた。さらにアルレットは自分の気持ちが分からなくなってしまう。
中途半端なまま、二人はある大使館のレセプションに向かった。
そこでアルレットは、いわば破れかぶれになって、大使やドヴォルザーク男爵に愛嬌をふりまいた。
ここにいたってピエールはアルレットにプロポーズした。
その後、二人は結婚式を盛大に挙げた。