プレイボーイで独身のゲイロードは、グレイスという女性と付き合っている。
グレイスはゲイロードに結婚をせっついた。困ったゲイロードは秘書のシルヴィアを利用することにした。
製作年:1930,監督:Paul L. Stein,E. J. Babille,脚本:Horace Jackson,Robert Milton,Dorothy Cairns
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ゲイロード・スタントン(ケネス・マッケンナ) 弁護士
シルヴィア・ブレナー(コンスタンス・ベネット) 秘書→妻
グレイス・ローレンス(リタ・ラ・ロイ)
レジー・デュラント(ベイジル・ラスボーン)
本作はイングリッド・バーグマンの「(1969)サボテンの花/Cactus Flower」と同じような展開。プレイボーイが気にもしていなかった秘書を好きになる。
■ あらすじ
◆ これまでのシルヴィアの生活
ニューヨーク。シルヴィア・ブレナーは離婚専門の弁護士ゲイロード・スタントンの秘書をしている。
正直に言えば、シルヴィアは平凡な女性で恋人もできず、この年まで生きてきた。
そして密かにゲイロードが好きである。もちろんそれを口や態度で表したことはない。
◆ ゲイロードはプレイボーイ
ゲイロードはプレイボーイでいろいろな女性と付き合っている。その生活が楽しいので、結婚する気はさらさらない。
現在付き合っているのは、金持ちの既婚女性グレイス・ローレンス。
グレイスは、ゲイロードにぞっこんで「離婚してゲイロードと結婚」という路線でゲイロードに迫っている。
◆ ゲイロードはシルヴィアと結婚
もちろんゲイロードは応じるつもりはない。
だがグレイスの攻勢が激しく、それをかわすために、シルヴィアを利用する。
すなわちシルヴィアと結婚する。もちろん本気ではないので、一年限りであるとの契約書も作った。
シルヴィアには異存はない。というよりも非常にハッピー。
◆ シルヴィアはパリで別人に
ゲイロードは、グレイスを避けることができればよいだけなので、シルヴィアをパリに送り出す。パリに住んでいる知人のレジー・デュラントに世話を依頼する。
ゲイロードはシルヴィアに「弁護士ゲイロード・スタントンの名声を汚さないこと」だけを課した。
シルヴィアはパリで住み始めた。ゲイロードから貰っている金は、生活には十分である。
ごく平凡な女性すなわち野暮ったい女性であったシルヴィアは、しばらくするとパリの街並みに似合った洗練された女性になった。
◆ レジーがシルヴィアを好きに
だがレジーがシルヴィアを好きになるという、想定していない事態が発生した。
レジーは紳士的ではあったが、シルヴィアに離婚して自分と結婚するように迫った。
シルヴィアが、レジーを問題にしていなければ、何の問題はなかったが、レジーは魅力的な男性であり、シルヴィアも迷ってしまった。
二人は楽しい時を過ごした。
そしてレジーにせっつかれる形で二人はニューヨークに向かった。
◆ シルヴィアの決断
さてゲイロードはどうであったかと言えば、グレイスの攻勢はゲイロードがグレイスを敬遠していたために終焉した。
さらに他の女性と付き合っていたかと言えば、マジメに仕事をしていた。
今までにはなかったことである。そして「ジルヴィアとずつと一緒にいたい」と思うようになった。
ゲイロードの前に二人が現れて、緊張状態に陥った。
ゲイロードとレジーはシヴィアを挟んで綱引き。シルヴィアは迷った。
迷ったあげく、シルヴィアはゲイロードを選択した。
二人は一年限りという契約書を破り捨てて、新しい生活に入った。
■ 出演作
◆ コンスタンス・ベネット
(1942)硝煙のダコタ/Wild Bill Hickok Rides
(1951)素晴らしき哉、定年/As Young As You Feel
(1937)天国への道/Topper
◆ ベイジル・ラスボーン
(1935)海賊ブラッド/Captain Blood
(1938)ロビンフッドの冒険/The Adventures of Robin Hood
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1935)嵐の三色旗/二都物語/A Tale of Two Cities
(1938)マルコ・ポーロの冒険/The Adventures Of Marco Polo
(1940)怪傑ゾロ
(1942)交錯する記憶/Crossroads
(1946)スリ学校の学生/Heartbeat