ニックとコーラはロスアンジェルス郊外で、ダイナーを経営していた。
フランクという流れ者が雇われた。フランクとコーラは愛し合うようになり、ニック殺害を企てた。
浴室でコーラは金属球をいれた袋でニックを殴ったが失敗した。
次に二人は峠の道で転落事故を装ってニックを殺害した。
フランクは裏切ってコーラだけが起訴されて裁判となった。
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製作年:1946年、原作ジェームズ・M・ケイン、脚本:ハリー・ラスキン、ニーヴン・ブッシュ、監督:テイ・ガーネット
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ニコラス・スミス/ニック(セシル・ケラウェイ) トゥイン・オークスの店主
コーラ・スミス(ラナ・ターナー) ニックの妻
フランク・チャンバーズ(ジョン・ガーフィールド) トゥイン・オークスの従業員
カイル・サケット(レオン・エイムズ) 検事
アーサー・キーツ(ヒューム・クローニン) 弁護士
イズラ・ケネディ(アラン・リード) キーツの部下
マッジ・ゴーランド(オードリー・トッター) フランクが駅で会った女性
本作は1934年の原作があり、その後四度映画化されている。1939年、1942年、1946年、1981年。
■ あらすじ
◆ フランクが雇われる
流れ者のフランク・チャンバーズはロスアンジェルス郊外のトゥイン・オークスに雇われた。ニコラス・スミスと妻のコーラが経営する小さなダイナー。
ニックに「放浪癖がある」と説明したが、短パンをはいたコーラが現れて、放浪癖は収まりそうである。注、トゥイン・オークスの(女性の)制服は短パンとスカートがある(らしい)。頭にはターバン。
しかしコーラはニックに「一週間で首にして」と囁いた。
コーラがフランクに「私の頼みを聞かないと首よ」と攻撃的な言葉を投げつけると「今は何も頼まれてない」と反論した。最初からわりと険悪な雰囲気である。
ここでなんとフランクが強引にキス。コーラはびっくり、汚いものをなめたように唇を拭いた。
フランクの提案でいかにも立ち寄りたくなさそうだった看板を新しくした。次の日は客が多くなった。
最初とは違ってコーラとニックは少しいい感じ。しかし「なんであんな奴と結婚した?」「勝手でしょ」と小競り合い。
◆ フランクとコーラが親しくなる
ニックがギターを弾いている。コーラ「ニック、踊りましょう」ニック「フランクと踊れ」。二人はしばらく踊ったが、コーラは「熱いからイヤ」と止めて「泳ぎに行きましょう」と提案。
ニックが断ったのでコーラは車に乗った。フランクがいた。
もう夜だが二人で泳いだ。コーラはわりと泳ぎが上手。そして二人は仲がよさそう。
戻ってきてフランクが家に入る前にキスをする。今度は拒否しない。
昼間。客が途切れた時に、フランクは例の質問を再提出した。「なんで結婚した?」。コーラはちょっと合間を置いて「自分では言いにくいけど、愛情ではない。ニックは金を持っていたから。ニックにも言っている」。
◆ 駆け落ち事件
フランクが二日かけて買い出しなどで外出した。
コーラとフランクは出ていくことにした。「私はフランクを愛しています。彼と出ていきます」とメモを書いてレジの引き出しに入れた。
二人は徒歩で出ていった。しかしなかなか車が止まってくれない。次第に疲れてきた。
コーラは自分の判断に疑問を持ち始める。「ニックと別れたら、無一文、どうする?」「なんとかなる」。
まだ歩いていくが車は止まってくれない。コーラは「あなたを愛しているけど、こんなやり方は間違っている」と言ってフランクの返事を待たないで、元の方向に戻っていった。仕方なくフランクも戻っていった。
この程度で挫折するのであれば、この時のコーラの決意もたいしたものではなかったのだろう。
店に戻ってコーラはレジの中のメモを忘れずに取り出した。フランクは初めてこのメモを見た。
◆ ニックが帰ってきた
外を見るとちょうどニックの車が走ってきていた。しかし運転が危うい。いや道路の左側を走っている。
前から大きなトラックが走ってきた。トラックは大きくハンドルを切ってニックの車を避けた。
フランクは「危なかった、衝突して崖下に落ちればよかったのに」と口走った。コーラが「本気なの?」と言ったのでフランクはすぐに取り消した。
ニックが酔っぱらって車から降りてきた。上機嫌。危なかったことも理解していないようである。
その後ニックは酔っぱらっているにしては鋭い反応をする。フランクがスーツを来ているのを見て「辞めるつもりか?」。そしてスーツケースにも気がつく。しかも(コーラの分も含めて)二つある。
ニックはフランクが盗みを働いたと思ったらしい。とっさに言われたフランクはニックの質問に答えられない。
二階からコーラが下りてきた。「彼が泥棒のはずはないわ。新しい場所にいくと言ったのよ」「スーツケースが二つもあるのか?」「荷物が増えたから、私のものをあげたのよ」。ニックはコーラの説明に納得した。
さらに「週に三ドル上乗せすると約束して、引き留めたの」と言った。これにもニックは納得した。
しかしフランクは、このことで、落ち込んだ「去ることもできず、残るのも苦痛だった」。
◆ ニック殺害計画
駆け落ち事件の後は、しばらくフランクとコーラの交流はない。仕事をしているだけ。
フランクの部屋にコーラが訪ねてくる。思いつめた雰囲気。二人は危険な話をする。「私を愛してる?すべてを失っても私を?」「イエス」「それを実現する方法が一つだけある」「事故とかそんなことか?」「そうよ。この前、あなたも言ったでしょ」「あれは冗談」「いや少しは本気だったでしょ」「死刑だぞ」「うまくやる」「殺すなんて」。
しばらく黙った後。「一緒にいられたら幸せでしょ」「俺を愛してるか?」「それだから、頼んでるの」。
◆ 浴室殴り倒し
二人は計画を立てた。二階にある浴室でニックを殴り倒す。ニックは数多くの金属球を入れた袋をコーラに渡す。
手順はニック入浴中にコーラが金属球の袋で頭を殴る。浴室の外には予め梯子を立てかけてあるので、コーラは梯子を使って下りる。ニックが梯子を片付ける。わりとシンプルな手順である。
しかし異常事態が発生して失敗した。まず梯子を立てかけた時点で、ネコが現れて梯子の付近をうろうろした。
バイクに乗った警官が来て、外で待機していたニックに話しかけた。近くにいたネコを見て話題にした。梯子にも気がついた。
警官が去って実行。コーラがニックの頭を殴ったが、ほんの直前に停電が発生。ネコが電源箱に入って感電したため。
フランクは家に飛び込んだ。コーラが走り寄った。「叫んだらばれる。やったのか?」「殴ったけど、その後は真っ暗になった。意識はないけど、生きている」。
「助けよう」「いやよ」「警官に梯子を見られた」「助けるなんて」「死んだら疑われる」。
コーラは電話で医者を呼んだ。フランクは浴室に行ってニックを助け出した。
◆ ニックは入院して退院
ニックは病室にいる。二人は外で待っている。近くに住んでいるというサケット検事が来た。コーラは初対面。
「何があった?」「タオルを取りに浴室に行った。火花がして大きな音、停電。倒れた音が聞こえたが、真っ暗でよくわからなかった」。
病室に招き入れられた。医師によれば「安心できない状況」とのこと。ニックがなんとか目を開けた。ボケっとしている。「浴室で転ぶなんて。すべてが真っ暗になった」。
二人は病院からの帰りの車の中で「ニックが死んだら怪しまれるわ」。後ろから例の警官とサケットの車がついてきている。
警官とサケットはヒューズとネコの死骸を確認し、一応納得して帰った。
二人は、(今までの二人にはなかったことだが)お互いに自分の方が悪かったと言い、今後のことを心配した。
病院から電話がかかった。「ニックは一週間で退院できる」。
二人は夜の海で泳いだ。
◆ 「店を売却する」
フランクはロスアンジェルスに行った。コーラが出てくるのを期待していた。コーラと会って、そのまま別のところに行くつもりである。
二週間経った。しかし来たのはニック。「探していたんだぞ」と連れ戻された。
コーラと二人で話した。「俺のことを考えていた?」「忘れるはずはないわ」。
ニックはケガのレントゲン写真や昔の写真を見せたりした後、「重大発表をする」と切り出した。
「店を売る。道路拡張の予定があるので高く売れる」。そしてニックとコーラは「私の姉と一緒に暮らす。カナダの北部に行く」。
ニックの姉は健康に問題があり、一緒に暮らしたいとのこと。コーラは突然のことに驚いた。そもそもニックに姉がいることさえ知らなかった。
私の個人的な意見を言えばアメリカの中でも暖かいロスアンジェルスから北極圏近いところには、他の条件が良くても行きたくないと思う。
セリフからは必ずしもはっきりしないが、店を売って、ニックは新しい店主の元で働いて貰うという方針。
コーラは、必死で反対した。フランクは考えがまとまらず、話を聞いている状態。しかし、普段のニックにしては、強引に主張。そして議論を打ち切って、隣の部屋で電話をかけた。
二人は壁に耳を付けて聞いている。「この店はあなたのもの。契約書と小切手をもってきてくれ。水曜日の十時」。注、本日は月曜日。
「明日は早く店を閉めて閉店バーティ」と上機嫌。
◆ 二人は決心した
ニックは別の部屋に引き上げた。フランクは外にでた。夜空を見上げている。
フランクは中に入った。コーラが包丁を持っていたので取り上げた。「なぜロスアンジェルスから戻ってきたの?」「何かいい方法を考えよう。愛している」「愛しているからって何ができるの?」。
コーラは、ずっとしゃべり続けた。ついにフランクは「よし分かった」と言う顔をする。決心したようである。逆にコーラはフランクの態度に驚いた。
「何か他に方法はないの?」と言うと、フランクは「包丁をなぜ出した?」「あれは私を刺そうとしていたの」。フランクはコーラが「ニックを刺す」という決意で包丁を持ったものと思っていた。
フランクは腕を組んで言った。「いろいろ考えたが、他には道はないようだ」。
◆ 峠転落事故を偽装
三人で車に乗って家を出る。ニックは酔って歌って乗っている。コーラが運転しフランクは後ろの席。
出発しようとしたらサケットが来た。
峠に差し掛かった。曲がりくねった道を通って、だんだん峠の上に上っていく。フランクとニックは歌っている。
フランクが「オーヴァーヒートだ」と言ったので車を止めた。これは予定の行動。
ニックが外に出た。フランクが体を支えて中に戻した。ニックは上機嫌。フランクとコーラは目を合わせて頷いた。
フランクはニックを鉄棒で殴った。フランクは崩れ落ちた。二人は車から下りて車を落とした。車は崖を下って下の道路まで落ちた。注、峠の道でスイッチバックしながら上に上っていくので、崖の下にも道路がある。
「下に行けるか?」「もうなんだってできるわ」。二人も下の道路に下りた。「まだ損傷が少ない」とフランクは車をさらに下に落とそうと、車の外からアクセルを踏んだ。車と一緒にフランクもさらに下に落下した。フランクは大けがをした。
コーラは大声で助けを求めた。車が来た。サケット!
◆ フランクはコーラを裏切った
フランクはケガをしてベッドの中。検事のサケットが来た。サケットは浴室での事件を含めてフランクを追及した。そしてコーラと共謀して実行したと主張。
わりとながながと展開しフランクも反論した。するとサケットは話の方向を変えた。
今度は「コーラが単独で二つの事件の犯行に及んだのか?」と言う。サケットの目的は本当はこの方向だったのか?、バッグから作成済みの告訴状を取り出して、フランクに署名を迫った。
コーラにすべての罪を着せる内容である。先ほどまで厳しく追及されていたせいか、あるいはたはまた、これまでそれなりの悪事をやってきたせいか、フランクは簡単に署名してしまった。
ここで弁護士のアーサー・キーツが入ってきた。どのような展開であったかは知っているようである。サケットは出ていった。
フランクは先ほどの署名を恥ずかしく思ったのか「署名したのは本意じゃない」と言った。キーツは落ち着いてタバコを吸って「後は俺がやる。すべて任せろ」。
◆ コーラは「二人で殺した」との供述書を作成
裁判が開かれた。被告はコーラ。フランクは車イスで入廷した。
検察側が「コーラ・スミスをニック・スミスの殺害とフランク・チャンバーズの殺人未遂で起訴する」と読上げた。
怒るコーラを抑えてキーツは「罪状を認めるので、予備審問は放棄します」と言う。
コーラは唖然とした。サケット検事も「どうするつもりなんだ?」と怪訝な顔。
サケットは「明日十時に被告人を召喚」と告げた。
コーラとフランクは控室で睨みあった。フランク「俺たちは騙された」。コーラ「騙されたのは私よ、運転させられた理由がを分かったわ。前回だって手を下したのは私。本当にずる賢いのね」。
キーツが入ってきた。また平然としている。コーラは怒って「何もかも話してやる」と言うとキーツは外から人を呼び込んだ。タイプライターを持っている。キーツの部下のイズラ・ケネディ。
コーラは「フランクとコーラの二人共同で実行した」との供述書を作成した。ケネディは出ていき、フランクとコーラは睨みあった。
キーツは「検事の恫喝にひっかかって、フランクが署名したのが間違い」と言い、さらにコーラに「供述書を作ったのは、君(コーラ)によけいなことを言わせないため」。
コーラは興奮して「彼は無罪で、私は有罪」。キーツは「そうかな?」と落ち着いている。
◆ コーラは執行猶予
裁判が再開された。またキーツは「二件の容疑(ニックとフランク)については無罪を主張する」と意外な言動。そして判事に「検察側と話してもよいか?」と許可を求めた。
キーツとサケットはひそひそと話をして別れた。
サケットは(フランクへの)殺人未遂容疑を取り下げた。そしてコーラに(ニックの)殺人容疑の認否を求めた。コーラはキーツを見ると頷いている。コーラは殺人容疑を認めた。
キーツは裁判長に刑の宣告を求めたが、サケットは情状酌量を提案した。そして判事はコーラに(有罪だが)執行猶予を言い渡した。
補足。ここはキーツとサケットで話した内容があるのだが、そこまで紹介してもしようがないので省略。
裁判は終了し、コーラは女性係員に抱えられて退廷した。サケットはキーツに「これで諦めたと思うなよ」と捨て台詞。
◆ 店は大繁盛
コーラ、フランク、キーツは車に乗ってトゥイン・オークスに向かった。注、運転はケネディ。
キーツはコーラに「サケットがまだ黙っていない。消火栓の横には止めたりするな」と警告する。執行猶予判決なので、軽微な犯罪でも執行猶予が取り消される。
店に着くとキーツはニックの保険金の一万ドルの小切手をコーラに渡した。弁護料はいらないらしい。コーラが礼を言うと「サケットから100ドル勝ち取った」と言う。コーラとフランクはよく分かってないという顔をする。注、我々も分かっていない。
さてキーツが帰ったら、コーラは目つきが厳しくなって「さようなら、裏切り者。自分の店を開くわ。出て行って」。フランクは「店を売るのは?」。
コーラが拒否すると「俺も残る」。ここでなぜかコーラは納得する。「ここで働きたいなら、掃除して、明日は七時開店よ」「オーケー」「分かればいいのよ」。
店には客が押し掛けた。事件の反作用である。「おつりはいいよ」と言ってくれたり、サインをねだられたりする。外に席を作った。
二人は結婚した。コーラは「彼のネクタイは私からの結婚祝い。首に縄をまいているのよ」と、本気とも思える言葉を口にした。
◆ コーラの母親が病気
さてここでコーラの母親が心臓発作との連絡が入った。コーラは故郷に戻る。フランクが駅まで見送った。
コーラが列車で出発した後、フランクは駐車場でエンジンがかからなくて困っている女性を見かけた。マッジ・ゴーランド。フランクは声をかけた。
一週間経ってコーラが戻ってきた。母親が死亡したとのこと。
◆ イズラ・ケネディが現れた
コーラを駅に迎えに行って、フランクとコーラが店に戻ってきた。玄関前に男が立っていた。イズラ・ケネディ。二人とも誰なのかを思い出した。
ケネディは「少し金が欲しい」とニタニタしながら切り出した。キーツの事務所はすでに辞めたとのこと。二人は100ドルとか200ドルの金額を言ったが「そんな額ではない」。
ケネディは「例の紙切れをもっている」。コーラの「コーラとフランクで共謀してニックを殺した」という供述書である。キーツの事務所を辞める時に持ち出したとのこと。
そして15000ドルを要求した。「拒否すればサケットに渡す」と脅す。コーラは「従うしかなさそうね」と言う。しかし交渉して12000ドルに負けてもらった。
しかしここでコーラが怪しい行動をする。「フランクがいて残念ね。あなたと二人なら」と言う。つまりケネディと一緒になって、フランクを裏切るという意味である。コーラならば考えられないことではない。
コーラはケネディに近づいた。とつぜん顔に水をかけた。フランクがケネディを殴り倒した。ケネディは拳銃を落とした。コーラが拳銃を拾ってケネディに向けた。事前打合せ・練習なしにしては、実に見事な連携。しかしケネディも単純だな。
二人はケネディに電話させて、手下に供述書を持ってくるように指示した。
しばらくして手下が来た。手下はドアを開けて入ってきたが、雰囲気から分かったのか、すぐに拳銃を出して構えた。しかし今度もコーラが、手下の後ろから現れて拳銃を突き付けた。
書類を取り上げて、二人を外にたたき出した。無事解決。
◆ しかしコーラは怒っている
フランクは供述書を燃やした。
ケネディの件はハッピーとなったが、コーラは腕組みして機嫌が悪い。
「わたしの頭の中には、供述書の内容が入っている」「お前も同罪」「私の裁判は終わった」と睨みつけている。
コーラがなぜ怒っているのか?それは「マッジ・ゴーランドが来たから」である。二人は睨みあったが、その場は収まった。
夜になってコーラは電話をした。フランクは慌てて電話を取り上げた。
電話先はタクシー会社。コーラは、当地を立ち去るつもりだったらしい。フランクはタクシーを断った。
補足。マッジとコーラが合う場面はないが、マッジが登場したというストーリーになっている。
◆ コーラが死亡した
この後フランクとコーラは仲直りして海に向かった。
海岸に来た。コーラは泳げるところまで沖に出た。フランクも隣にいる。コーラは疲れてもう泳げない。
「私を信じるなら、つれて帰って、そうでないなら私を置いて行って」。
二人は岸に着いた。二人で車に乗って帰る。もうわだかまりはなくなった。
コーラは運転しているフランクの顔を自分の方に向けてキスをした。
ここでハンドルを切り損ねて衝突した。コーラは車の外に投げ出された。
コーラは死亡した。
◆ フランクは起訴された
フランクはコーラ殺害容疑で起訴された。
さてサケットが現れた。店が競売になった。そして店にあったレジの中にコーラからフランクに当てたメモが見つかったとのこと。
そのメモにはフランク殺害の計画が書かれていた。
サケットはコーラ殺害容疑を認めるか否かをフランクに聞いて、もしコーラ殺害が無罪になったとしてもニック殺害容疑がかかる。
注、以前にレジに入れたメモは「駆け落ち事件」の時のものなので、サケットが言っているメモは別のもの。本作の中では登場していないが別のメモがあったことになる。
サケットは「どっちで死刑になりたいか?」と聞く。フランクは「ニック殺害容疑で」と答えた。
■ 蛇足
フランクとコーラが夜の海で泳ぐ場面が三回ある。これがストーリーの転換点になっている。
■ 出演作
◆ セシル・ケラウェイ
(1939)嵐が丘/Wuthering Heights
(1940)月光の女/The Letter
(1942)奥様は魔女/I MARRIED A WITCH
(1964)ふるえて眠れ/Hush… Hush, Sweet Charlotte
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1958)誇り高き反逆者/The Proud Rebel
(1948)幸福の森、アイルランドの妖精/The Luck of the Irish
◆ ジョン・ガーフィールド
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1946)限りある命/Nobody Lives Forever
(1941)海の狼/The Sea Wolf
(1951)その男を逃すな/He Ran All the Way
◆ ラナ・ターナー
(1941)ジキル博士とハイド氏/Dr. Jekyll and Mr. Hyde
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1941)無法街/Honky Tonk
(1938)マルコ・ポーロの冒険/The Adventures Of Marco Polo
◆ オードリー・トッター
(1949)罠/THE SET-UP
(1947)湖中の女/The Lady In The Lake
(1955)暗黒の叫び/A BULLET FOR JOEY
(1947)高い壁/High Wall
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1952)パリの記者とハンガリーのスパイ/Assignment - Paris
(1953)私刑される女/Woman They Almost Lynched
(1953)恐怖の町/Man in the Dark
(1951)FBIの女/FBI Girl
(1949)テンション/Tension