■ FBI Girl
オーウェン・グリスビー知事は殺人犯ジョン・ウィリアムズである。そしてFBIに指紋が登録されている。
グリスビーは悪党のブレイクに指紋情報の盗み出しを指示。ブレイクの手下ポール・グレイクの妹ナタリーはFBI職員で指紋情報に接触できる。
ナタリーは指紋情報を盗み出したが殺された。FBI職員のシャーリー・ウエインはナタリーとポールの様子がおかしいと感じた。
シャーリーはブレイクの組織に潜入することになる。


製作年:1951、監督:William A. Berke、脚本:Dwight V. Babcock、Richard H. Landau、原作:Rupert Hughes


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 グレン・ステッドマン(シーザー・ロメロ) FBIエージェント
 ジェフ・ドンレイ(ジョージ・ブレント) FBIエージェント
 シャーリー・ウエイン(オードリー・トッター) FBI職員
 カール・チアコート(トム・ドレイク) FBI職員、シャーリーの恋人
 ナタリー・クレイグ(マージア・ディーン) FBI職員

 オーウェン・グリスビー(レイモンド・グリーンリーフ) 知事
 ブレイク(レイモンド・バー)
 ポール・グレイク(ドン・ガーナー)ナタリーの兄、ブレイクの手下
 ジョージ・デニング(アレクサンダー・ポープ) ブレイクの手下

グレンとジェフは常に一緒に行動する。その会話で状況が分かるようになっているのだが、ストーリー的には一人で良い。

「FBIの女」と言っても「FBIの女性エージェントが敵のアジトに突入して拳銃を撃ちまくる」というようなストーリーではない。

指紋情報は今日のように電子情報でなく、キャビネットに保管されている。それを詐取すれば、コピーはないのでFBIの情報からは消え去る。
 


■ あらすじ

◆ グリスビー知事の本当の姿

オーウェン・グリスビー知事は次は上院議員選挙に出馬しようとしている。

しかし彼には明かせない秘密がある。実は殺人犯ジョン・ウィリアムズである。

そしてFBIには指紋が登録されている。その指紋を元に自分の見元がばれるかもしれない。

◆ 指紋を盗み出す

グリスビー知事は悪党のブレイクに指示してFBIに残されている指紋を奪おうとする。

ブレイクは手下のポール・クレイグにその指示を下ろした。

ポール・クレイグの妹ナタリーはFBIに勤務しており、指紋情報に近づくことができる。ナタリーはジョン・ウィリアムズの指紋情報を盗み出した。

しかしナタリーは車で走っている時に、やはりブレイクの手下のジョージ・デニングに車でつけられて、崖下に落とされる。

ナタリーは死亡し、ジョージは指紋書類を奪いブレイクに渡した。注、死亡したことは秘密にされる。

補足、ナタリーを殺すという方法で指紋を奪うのはいかにもおかしいが、そのようなストーリーになっている。

◆ デニングは死亡した

ナタリーの事故が報道された。ナタリーが入院した病院の名前が載っている。注、もちろんナタリーは死んでいるので偽装。

デニングは病院に侵入して「ナタリーを殺そう」とする。

しかしベッドに寝ていたのは捜査員。デニングは慌てて逃げ出すが、病院の窓から転落して死亡した。デニングが死亡したので、それ以上の情報は得られなかった。

◆ 監視カメラを仕掛けた

シャーリー・ウエインはナタリーとルームシェアをしていた。

シャーリーはナタリー&ポールと会った時に、二人が非常に落ち着きがなかったことに疑問を抱いた。注、指紋を盗もうとしているので当然。

シャーリーはエージェントのグレン・ステッドマンとジェフ・ドンレイに報告した。注、同じ組織とは言っても初対面なので「はじめまして」と挨拶する。

ポールのアパートの部屋の前に監視カメラが設置された。

◆ シャーリーはブレイクの車に乗った

監視カメラの画像には、いろいろな人物の出入りが記録されている。

それにはブレイクも含まれていた。

グレンはシャーリーにブレイクに接触することを指示した。

シャーリーはポールを介してブレイクを脅した。注、この時点ではブレイクが怪しいとははっきりはしていない。

ブレイクは脅しに乗った。二人は会うことになる。

シャーリーは隠しマイクをバッグに入れてポールとブレイクの車に乗り込んだ。音声はグレンたちに送信される。

◆ 車は別荘に

三人が乗った車が走って行く。FBIは追跡する。会話の内容が送信される。車は別荘に到着した。

そこにはグリスビー知事がいた。知事はブレイクから貰った指紋情報を燃やした。

FBIはグリスビー知事がいることを把握した。

ここでシャーリーのバッグのマイクが見つかった。シャーリーは拳銃を突き付けられた。

ブレイクはマイクを掴んで挑発の言葉を発した。

FBIは別荘を包囲した。

◆ ラスト

銃撃戦が開始された。グリスビー知事は諦めて投降し逮捕された。

ブレイクは湖に逃れてモーターボートで逃亡したが、ヘリに追いかけられて、岩に激突して死亡した。

新聞にはグリスビー知事の正体が暴露された。
 


■ 出演作

◆ シーザー・ロメロ
(1935)善意の妖精/Good Fairy
(1947)征服への道/Captain from Casile
(1948)海の呼ぶ声/Deep Water
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle
(1951)FBIの女/FBI Girl

◆ ジョージ・ブレント
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1939)太平洋の翼/海の荒鷲/Wings of the Navy
(1942)賭博の女王/Silver Queen
(1949)花嫁売ります/Bride for Sale
(1938)黄金の罠/Gold Is Where You Find It
(1942)トゥインベッド、コメディ/Twin Beds
(1946)離愁:永遠の明日/Tomorrow Is Forever
(1951)FBIの女/FBI Girl

オードリー・トッター
(1949)罠/THE SET-UP
(1947)湖中の女/The Lady In The Lake
(1955)暗黒の叫び/A BULLET FOR JOEY
(1947)高い壁/High Wall
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1952)パリの記者とハンガリーのスパイ/Assignment - Paris
(1953)私刑される女/Woman They Almost Lynched
(1953)恐怖の町/Man in the Dark
(1951)FBIの女/FBI Girl