お片付けレポ最終回、一番大切なのは…
ごきげんよう。えの字です。片付けサポートシリーズ第5弾、最終回後編です。前編はこちら『お片付け、魔法じゃないからとけない!』ごきげんよう。えの字です。片付けサポートシリーズ第4弾、最終回前編です。①『こじらせ&ややこしさに絶賛向き合い中です!』ごきげんよう。えの字です。最近の私…ameblo.jpお世話になった、えりこさん収納計画 | 門野内絵理子 人生はお気に入りだけで暮らしたい 整理収納マンション暮らし | 日本Home「住む場所」も「仕事」も「思考」もお気に入りだけにしたい!専門的でスキルがあって仕事にやりがいを持つ女性の片付けサポート。オンラインおうちまるごと片付けサポート、引越し前後の片付けサポート。本質的な解決策を求める方へ。収納計画,整理収納マンション暮らし,門野内絵理子Homewww.ss-mansion.com特に印象に残っている、えりこさんとのやり取りがあります。片付けサポート期間終盤の仕上げの時期に私からこんな質問をしました。「掃除機をどこにどういうふうに置いているか、参考までにみなさんがどうされているか教えてほしいです」その返答が「置きたいと思えば置くために部屋と収納を作り替えたら良いのかな、と思いますよー(答えにはなってないw)“掃除機出しっぱなしってアリ?ナシ?”ってご相談されることもあったし、私も気にしたことがあったなぁーと」片付けサポートを受ける前、もしくは序盤にこの返答を見たらはぐらかされたと感じたと思います。「えー、なんなのそれ?プロだったらちゃんとしたやり方を教えてよ」と、面白くない気分になっていたかも。でもこのやりとりをした頃の私はもう知っていました。つまるところ、そこなのだと。目的(ゴール)が「掃除機を収納部に収める」なのか「掃除が手軽で掃除機が使いやすいこと」なのか。やり方を教えてもらうより先にやるべきは私はどうしたいのかを知り、ゴールを決めること。そこが定まっていないと始まらないし、それは本人にしかできない。えりこさんがコツコツと伝え続けてくださった、片付けの最も大切な骨子だと思っています。ちなみに今回は掃除をしようと思い立ったときにすぐ掃除機を使えるように和室に置きっぱなしにすることを選びました。雑誌やインターネットで見かけた収納方法をそのまま取り入れる。いざその収納方法を試したものの、なぜだかしっくりこない。私も身に覚えがあるし、やりがちではないでしょうか。なんでかな、と考えてみると、それが一番簡単だからだと思います。家が汚いと感じていて、片付けなくちゃ、どうにかしたい、何か手を打ちたい、そんなモードに入っているときに解決策と思われることが提示されていたらそりゃ飛びつきたくもなります。「使いやすくするために家の中の○○を整える」だったはずの目的(ゴール)が「片付けるために何か行動をする」にすり替わっているのかも。一番大切な「私はどうしたいのかを知り、ゴールを決めること」つまり自分の頭で考える工程がすっぽり抜けていて、目的地が定まっていないのだから道に迷うのも当然です。その収納方法は提案者さんの家と家族にとっての“正解”であって、そのまま自分の家に取り入れてシンデレラフィット!なんてことはかなりの低確率だと思われます。振り返れば、えりこさんに質問されて「う…」と言葉に詰まったことが何度あったでしょうか(遠い目)産みの苦しみとでもいうのか、考えることは大変です。特に考え慣れていないことだと答えが出るまでに時間もかかる。忙しい現代人がそこをすっ飛ばしたくなるのもわかります。だからこそ、えりこさんが最終回のZOOMでおっしゃっていたこんなお話が刺さりました。ーーーーーーーーーーーーーーーー今の世の中はHow toがあふれまくっている現代人は考えることを放棄していて、それによってタスクが増えていることに気付いていない医学に例えると、薬を飲みすぎて体を壊す、これが収納グッズを投入しまくった家ーーーーーーーーーーーーーーーー「これほどに正解が欲しくなる心理にも注目した方がいい」ともおっしゃっていました。私の掃除機置き場問題にも正解探しの心理が潜んでいます。引越し前の家では掃除機を廊下のクローゼットに収めていましたが、今の家では和室に出しっぱなしにしています。高さの問題で収納部に収めるのならば、寝室か子供部屋のクローゼット。それだと今よりも掃除機の出し入れが面倒になる。でも出しっぱなしだなんて、だらしないのだろうか。みんなはどうしているのか知りたい。そんな気持ちからの質問でした。でもね、人の家に勝手に上がり込んで「掃除機が出しっぱなしですね、はい、だらしない。ダメ主婦に認定します」なんて言う人はいません。家の中くらい自分の好きにしたらいいのに何に怯えているのでしょうか、私は。そもそもみんなって誰よ??正体不明の誰かの目を気にして、自分がどうしたいのかという一番大切な視点がないがしろになっている。しかも無意識に。多かれ少なかれ、誰にでも思い当たることなのではないでしょうか。現代病といってもいいかもしれません(´;ω;`)家の片付けを通して自分を見つめる。私にとっては初めての経験で面白かったです。これまでもメイクやおしゃれなどと通して自分と向き合ってきましたが、家の中はそれとは少し違っていました。片付けは生活や家族との関係と密着しているし、家に置かれているものは自分の選択の積み重ねでもあるのでこれまでの自分の人生が形になったものともいえる。実家での刷り込みや、母親との関係も反映されているというのは今回感じたところでもあります。つまり、向き合うことで浮き彫りになる範囲が広い。私はこんなことを考えていたんだ!という新たな発見がひょこひょこ現れて、そこが興味深かったです。一例を挙げると、私は思い出の品をたくさん残していますが、それをあまりよろしくないことだと思っていました。断捨離やミニマリストがもてはやされる令和の世に時代に逆行する行為のような気がして。でも今回の片付けを通して、写真やいただいた手紙や年賀状などを眺めているときに励まされるような気持ちになりました。人生それなりにアップダウンもあったはずだれどなんだかんだいつも楽しそうだし、人に恵まれて、周りの人たちからあたたかい気持ちを向けてもらって今まで生きてきたんだな、と。返せる恩は返していきたいし、これからもやさしさの環の中で生きていきたいと決意を新たにしました。(すみません、私はきれいごとを語るタイプです)だから私にとって思い出の品々は無理に処分すべき対象ではないのだと再確認できました。片付けサポート後に凪いだ気持ちで過ごせているのは、こんなふうに家の中のものひとつひとつ向き合って納得することで重大なこととはみなしていなかった心の中のとっかかりが取れていったからかもしれませんそしてせわしい生活の中でそういう時間をわざわざ確保するって簡単なことではなくて。こういう機会を設けてコツコツ手を動かし続けた自分と3か月間根気強く付き合ってくださったえりこさんに感謝です。お片付けレポを読んで興味を持った方がいらっしゃったら私からえりこさんにご紹介することも可能です。よければお声がけください。がっつり取り組むなら楽しいだけでは済まないと思うので覚悟を決めてがんばって!でも乗り越えたからこそ見える景色がある、そんな類のことだとエールを込めて伝えたいです。いつにもまして語ってしまいました(照)お付き合いいただきありがとうございました。