おかわりの予感♡DIC川村記念美術館
ごきげんよう。えの字です。小学校の夏休み前にサクッと1人で平日に遊びに行きたくて千葉県佐倉市にあるDIC川村美術館に行ってきました。結論から言うと私はすごく好き。もう一度行きたい美術館でした。DIC川村記念美術館 | Kawamura Memorial DIC Museum of Art千葉県佐倉市にある20世紀美術を中心とした美術館です。北総台地と呼ばれる緑豊かな自然環境の中にあります。来館情報や展覧会、コレクションについてご紹介しています。kawamura-museum.dic.co.jpこちらの美術館は、印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーであるDIC株式会社が関連企業とともに収集してきた美術品を公開する施設で、DICの総合研究所敷地内に1990年にオープンしたそうです。私は今年の春頃に読んだ吉本ばななさんの小説『ふなふな船橋』の大切なシーンのひとつでこの美術館が舞台になっていたのと、SNSの投稿で首都圏にあるおすすめ美術館として取り上げられているのを見て気になっていて、行けるチャンスをうかがっていました。DICの創業家の2代目社長が大切なコレクションを展示するために設立した私立の美術館で、コレクションと美術館に対する思い入れや愛情、情熱、こだわりが随所で感じ取れて、それがすごくよかったです。たとえば展示室の美しさ。開館準備段階でコレクションの大部分を収集していたことから、建築設計で多様な作品それぞれにふさわしい空間づくりを目指していたそうです。大切に設計されたのであろう、凹凸、照明、外の景色の見せ方、天井の装飾、アーチ…展示室ごとにベンチも違うんです!大事に飾ってもらってよかったね、と絵に語りかけたくなりました。広大な敷地に作られた庭園や里山、美術館は広々と空間が贅沢に使われていて、気分がいい(*´ω`*)日本橋の街や上野の美術館や博物館方面で感じる、気持ちのいい場所に身を置いたときの心地よさをここでも感じました。私は美術の専門家ではないのでそういう面では語れることはないけれど、熱血レーダーはすごく反応していて、作り手の想いや熱は伝わるんだ、と感じました。白鳥が泳いでいた!まるで絵画のような風景。冷暖房完備、飲食可のテラスがありました。ここで本を読んでのんびりするのも気持ちよさそう。『ふなふな船橋』にも登場する、7点の赤茶色の巨大な絵、マーク・ロスコの連作〈シーグラム壁画〉が展示されているロスコ・ルームも素晴らしかった!画家には「自分の作品だけで一室を満たす」という願望があったそうで、 それを叶えるべく設計された展示室です。この作品たちを飾るために誂えられた展示室なのだということは何の解説がなくとも入ってすぐにわかりました。絵のパワーがダイレクトに伝わってくるような独特の空間。それに圧倒されたのか、胸に迫るものがあり泣きそうになりました。ディープブルー“深青色”なんて言い方がありますが、シーグラム壁画もディープレッドとでも表現できそうな深い赤色で、母親の胎内にいる感覚ってこんなふうなのかな、などとぼんやり思ったり。生死を連想させる血のような赤色でもあって、自分の中に深く潜らざるを得ない、そんな空間でした。常設展へ行こう! 008 DIC川村記念美術館篇 | ほぼ日刊イトイ新聞モネ、ピカソ、シャガール、藤田からポロック、ステラやトゥオンブリーなど現代作家の作品、さらには巨匠レンブラントにも会える。そして、マーク・ロスコの専用展示室‥‥。都心から離れ、名画と静かに向き合える美術館を訪問。(奥野www.1101.com私が行ったタイミングでは企画展は開催されておらず、常設展を鑑賞しました。初訪問だったし、美術館の魅力を知る意味ではよかったな、と思っています。美術館の敷地内にあるレストランで、おひとりさまランチも楽しんできました。パスタのコースに、ハーフサイズの季節のスープをプラス。予想よりも豪華な前菜にびっくり。枝豆入りのイタリアンオムレツが好きでした。季節のスープはとうもろこしの冷たいポタージュ。間違いない!素晴らしいお庭が臨めるロケーションが最高だし、お料理も丁寧でおいしくて、誰か親しい人を連れてきたくなるレストランでした。今回、美術館で1人でゆったり過ごしてみたときに思ったのが美術館での作品鑑賞は作り手と受け手の共同作業であって、それぞれの着地点がある、それでいい。そこが私が好きなポイントだということ。もう少し詳しく述べさせてもらうと娘の付き添いでプリキュア映画を鑑賞した際に「感動させられている」と感じたんです。映像、音楽、セリフなど、あらゆる手段で迫ってくる。あれだけやられればそりゃ、涙も出ますよ、と。作り手側が提供するテンポで進むことも含めて、受け取るだけで精一杯で、作品によっては何が何だかわからないうちに終わるという。。それはそれで良さであり面白さではあると思うのですが、マイペースにあれこれ感じたり考えたりしながら見たい私にとっては受け手の自由度が高い美術館とは相性がいいな、と思った次第です。里山の木漏れ日の美しさったら。ここを散歩するなら虫よけを持って行った方がいいかも。季節柄、割れんばかりのセミの大合唱。この写真の中にも4つのセミの抜け殻が…。川村記念美術館は京成佐倉駅もしくはJR佐倉駅から無料の送迎バスで30分と、サクッとはいけない場所にあるのが唯一の難点でしょうか。でも、行きたいからまた行くけどね。ディズニーランドでいうところの年間パスポートのようなサポーターズという制度が年会費3,000円で加入できるので入るかどうか迷っています。