◎検証したいこと
1、ヤマビルに最後まで血を吸わせると、血が止まらない状態にならないというのは本当か
2、塩を振りかけるとナメクジみたいに溶けるのか
《日にち》
令和6年5月6日
《ヤマビルに吸いつかれた場所》
新温泉町熊谷の仁連寺地区のやや山に登ったところにあるお墓
《吸いつかれた時刻》
10時半前(読経中に衣の中の生足にヒンヤリとした感覚あり)
《足から離れた時刻》
12時2分
《吸われた時間》
約1時間半
だいぶ太ってきています。
まだ落ちないのかな・・・
なんだか少し吸う力が弱くなってきたかな?
あ、口が離れた~。
とりあえず塩をかけてみる。
◎結果
1、最後まで吸わせても、結局血は止まらなかった
2、塩をかけると血をプシュっと口から吐き出し、あっという間に姿が小さくなっていった。
ただある程度のところまでいくと縮小が止まり、固まったようになり死亡した
【感想】
結局血が止まらないなら、気持ち悪いので最後まで血を吸わせるのはやめようと思いました。
最後に、気長に頑張った自分を褒めてあげようと思います。
※肩こりの人は凝っているところの血をヒルに吸わせると、悪血を吸い出してもらえるのでいいらしい。
第60回日本衛生動物学会大会 「皮弁鬱血に対する医用ヒルを用いての局所循環改善法」 著者-櫻井 裕之より引用
現代の一般社会において、ヒルは吸血動物として忌み嫌われる存在であるが、人類は古代エジプトの時代よりこの動物を病の治療に用いてきた歴史がある。その流れは近代西洋医学にも引き継がれ、19世紀のヨーロッパにおいては様々な疾患に対する重要な治療法のひとつとして確立されていた。従って医療界におけるヒルは、“昨日の敵は昔の味方“の側面が強い。ヒルは皮膚に吸着した後、自重の5倍もの量を吸血するが、同時に噛着した際に唾液腺に含まれる生理活性物質を局所に注入する。 形成外科領域において、1970年代より様々な皮弁移植術が開発され臨床応用が可能となった。皮弁移植術とは、血流を保った状態で皮膚を移植する術式であり、動脈流入と静脈還流を確保しなければならない。一般に静脈還流不全に起因する鬱血は、動脈流入不全に起因する虚血状態よりも移植組織への組織障害性が高く、早期の対応が必要とされている。そのため皮弁移植後の静脈還流不全の治療目的として、1980年代より医用ヒルが再登場し、現在でもわれわれ形成外科医にとっての強い“味方“として活躍中である。
※古代インドの医学聖典「アーユルヴェーダ」の神である「ダンヴァンタリ」は4本の手を持ち、それぞれの手に法螺貝、円盤(チャクラ)、蛭(ヒル)、アムリタ(不老不死の蜜)の壺を持っており、ヒルの存在も健康の維持や病気の治療に欠かせないものとされている。
法螺貝は呼吸、チャクラはエネルギーが詰まりやすい場所の活性化、蛭は血液循環、アムリタは涅槃という悟りの境地へ向かう意識を意味する。
【事後報告】
ヒルに噛まれた傷口。
これには、ムカデ油を塗っておきました。
ムカデを生きたまま油の中に漬けておくと、いい薬になるのです。
ムカデに噛まれた時はもちろん、スズメ蜂にさされたり、火傷したりした時に塗ると、よく治ります。
作り方はサラダ油に生きたムカデを火箸で捕まえて何匹も放り込むだけです。
傷つけたり殺したりしないことが秘訣です。
そして一年ほど漬けておくと、ムカデ油の出来上がり。
我が家の場合は、鰻屋の秘伝のタレの如く、継ぎ足し継ぎ足しを繰り返しているのでかなり濃厚になっています。
まさに「毒をもって毒を制す」の民間療法の秘薬です。
というわけで、処置完了です。
【半日後】
当日の夜お風呂に入る頃にはすっかり血も止まっています。
【1日後】
傷口がかなりよくなってきているように思います。
【2日後】
このまま治ると思っていたら、蚊に噛まれたようにぷく~っと腫れてきて、かなりの痒みが出てきました。
【5日後】
腫れも痒みもおさまりました。
【1か月後】
なかなか消えなかった傷跡もようやく無くなりました。
【また別の日】
長靴を登ってきているものが一匹、ズボンを彷徨っているものを二匹発見しました。
血の香りを感じているもののズボンの厚みは貫けないようで、血の吸える場所を探してます。
もうちょい下の靴下まで行くと吸い付けるのですが、今回は指で弾いて落ちてもらいました(笑)
【まとめ】
やっぱり気持ち悪いですけど、少しだけ蛭に対する恐怖心がなくなったような気がします。