源氏イラスト訳【若紫385】本音 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫385】本音

すこし小さくて、

「ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の露分けわぶる草のゆかりを」

とあり。

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YouTubeにもちょっとずつ「イラスト訳」の動画をあげています。

日々の古文速読トレーニングにお役立てください。

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

すこし小さくて、

訳)少し小さい文字で、

 

 

あはれ思ふ武蔵野

訳)「まだ一緒にないけれど、(またそのてはいないけれど)、しみじみ愛しい思われるよ。

 

 

 露分けわぶるゆかりあり

訳)武蔵野分けて逢いに行くのに難儀する紫草のゆかりのあなたある

 

 

【古文】

すこし小さくて、

あはれ思ふ武蔵野分けわぶる草のゆかり

あり

 

【訳】

少し小さい文字で、

「まだ一緒にないけれど、(またそのてはいないけれど)、しみじみ愛しい思われるよ。
 武蔵野分けて逢いに行くのに難儀する紫草のゆかりのあなた

ある

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【すこし】…副詞

■【小さく】…ク活用形容詞「小さし」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【ね】…「寝」と「根」との掛詞

■【は】…取り立ての係助詞

■【み】…マ行上一段動詞「見る」連用形

■【ね】…打消の助動詞「ず」已然形

■【ど】…逆接の接続助詞

■【あはれ】…しみじみ愛しいこと

■【と】…引用の格助詞

■【ぞ】…強意の係助詞(「思ふ」が結び)

■【思ふ】…ハ行四段動詞「思ふ」連体形

■【武蔵野】…歌枕。関東平野の紫草ゆかりの地。

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【露(つゆ)分(わ)く】…露を置いた草木を押し分けて進む

※【露】…秋の景物

■【わぶる】…バ行上二段動詞「わぶ」連体形

※【―わぶ】…~しづらくなる。しかねる。しきれない

■【草のゆかり】…紫草のゆかりのあなた

   (※「草」は藤壺宮をさす

※【の】…連体修飾格の格助詞

※【ゆかり】…縁故。かかわり

■【を】…対象の格助詞

■【と】…引用の格助詞

■【あり】…ラ変動詞「あり」終止形

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

若紫に手すさびのように書いたこの歌は、

明らかに、光源氏の本音ですよjね!!

 

ゲローゲローゲロー

 

「露分けわぶる草」というのは、

通って逢いに行くのが困難な人――藤壺宮をさします。

 

 

 

そして、「草のゆかり」は、誰かというと――

 

 

血縁の上でも関係のある、この若君をさします。

 

ここから、この若君のことを、

「若紫」などと、後世の読者は呼ぶようになったんです。

 

 

 

ゲローゲローゲロー

 


 

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