源氏物語イラスト訳【夕顔405-1】君は
君は、「夢をだに見ばや」と、思しわたるに、この法事したまひて、またの夜、ほのかに、かのありし院ながら、添ひたりし女のさまも同じやうにて見えければ、
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【源氏物語イラスト訳】
君は、「夢をだに見ばや」と、思しわたるに、
訳)源氏の君は、「せめて夢でだけでも逢いたい」と、思い続けなさっていると、
この法事したまひて、
訳)この法事をしなさって、
またの夜、ほのかに、かのありし院ながら、
訳)次の夜に、ぼんやりと、あの例の廃院そのままで、
添ひたりし女のさまも同じやうにて見えければ、
訳)枕上に現れていた女の様子も同じようにして見えたので、
【古文】
君は、「夢をだに見ばや」と、思しわたるに、この法事したまひて、またの夜、ほのかに、かのありし院ながら、添ひたりし女のさまも同じやうにて見えければ、
【訳】
源氏の君は、「せめて夢でだけでも逢いたい」と、思い続けなさっていると、この法事をしなさって、次の夜に、ぼんやりと、あの例の廃院そのままで、枕上に現れていた女の様子も同じようにして見えたので、
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■【君(きみ)】
■【は】
■【夢】
■【を】
■【だに】
■【見】
※【見る】
■【ばや】
■【と】
■【思しわたる】
※【思(おぼ)す】
※【思ひわたる】
■【に】
■【この】
■【法事】
■【し】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【またの夜】
■【ほのかに】
※【ほのかなり】
■【かの】
■【ありし】
■【院(ゐん)】
■【ながら】
■【添ひたりし女】
※【添(そ)ふ】
■【たり】
■【し】
■【の】
■【さま】
■【も】
■【同じ】
■【やうに】
■【て】
■【見え】
■【けれ】
■【ば】
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