【夕顔332-3】古文単語「面痩す」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔332-3】古文単語「面痩す」

新年順調にスタートできていますか?

古文単語は、丸覚えするもの、漢字で覚えるもの、

イメージで覚えるもの、覚え方を使い分けて工夫しましょう。

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

古文単語は、

チェックボックス1.古今異義語(現代の意味と違うもの)

チェックボックス2.古今多義語(現代より幅広いもの)

チェックボックス3.古今同義語(現代と同じ意味のもの)

があります。

 

大学入試によく出るのは、今回のような【古今同義語】です♪

 

【今回の源氏物語】

九月二十日ほどおこたり果てたまひいといたく面痩せたまへれなかなかいみじくなまめかしく

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【九月(ながつき)二十日】…旧暦。現在の11月初旬ごろ

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【ほど】…時。ころ

■【に】…時を表す格助詞

■【ぞ】…強意の係助詞

■【おこたり果て】…タ行下二段動詞「おこたり果つ」連用形

※【おこたり果つ】…病気がすっかり治る

※【おこたる】…病気が治る

※【果つ】…完全に~する。~し終わる

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【いと】…とても

■【いたく】…ク活用形容詞「いたし」連用形

※【いたし】…ひどい

■【面痩せ】…サ行下二段動詞「面痩す」の連用形

※【面痩(おもや)す】…やせ細った顔つきになる。面やつれする

■【たまへり】…~ていらっしゃる

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

※【れ】…存続の助動詞「り」の已然形

■【ど】…逆接の接続助詞

■【なかなか】…かえって

■【いみじく】…シク活用形容詞「いみじ」の連用形

※【いみじ】…非常だ。はなはだしい

■【なまめかしく】…シク活用形容詞「なまめかし」連用形

※【なまめかし】…優美だ

■【て】…単純接続の接続助詞

  アップ

今回は「れにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「面痩す ☆

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九月二十日のほどにぞ、おこたり果てたまひて、いといたく面痩せたまへれど、なかなか、いみじくなまめかしくて、

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.とてもひどくやせ細った顔つきでいらっしゃるけれど

 

2.とてもひどく面長でいらっしゃるけれど

 

3.とてもひどく恐縮していらっしゃったけれど

 

4.とてもひどく顔がこわばっていらっしゃったけれど

 

5.とてもひどく病に苦しんでいなさったっけれど

 

照れ  チュー  びっくり

 

「面」が「痩」せる…

 

 

漢字だけ見れば、イメージ湧きますよね。

   下矢印   下矢印

【おもやす(面痩す)】

【自動詞:サ行下二段活用】

…やせ細った顔つきになる。面やつれする

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

 

 

ただ……

 

現代あまり使わないので、

 

面(おも)」が「」のことだなんて

分からない受験生もいたりして…;

滝汗

 

 

※NHKチコちゃんに叱られるより

 

 

【解答】…

   

 

 

【夕顔(第7章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

九月二十日ほどおこたり果てたまひいといたく面痩せたまへれなかなかいみじくなまめかしく


 

過去記事リンク

の(格助詞)

ほど(程)

に(助詞)

ぞ・ぞや

おこたる(怠る)

果て・果つ

たまふ  

て(接続助詞)

いと

いたく(いたし)

痩せ痩せなり

たまへり

ど・ども(接続助詞)

なかなか

いみじ

なまめかし

 

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