源氏物語イラスト訳【夕顔333】ながめがちに
ながめがちに、ねをのみ泣きたまふ。見たてまつりとがむる人もありて、「御物の怪なめり」など言ふもあり。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
ながめがちに、ねをのみ泣きたまふ。
訳)物思いに沈みがちに、声を立てて泣いてばかり いらっしゃる。
見たてまつりとがむる人もありて、
訳)拝見して怪しむ女房もいて、
「御物の怪なめり」など言ふもあり。
訳)「御物の怪(のせい)であるようだわ」などと言う者もいる。
【古文】
ながめがちに、ねをのみ泣きたまふ。見たてまつりとがむる人もありて、「御物の怪なめり」など言ふもあり。
【訳】
物思いに沈みがちに、声を立てて泣いてばかり いらっしゃる。拝見して怪しむ女房もいて、「御物の怪(のせい)であるようだわ」などと言う者もいる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【ながめがちに】
※【ながめがちなり】
■【音(ね)を泣(な)く】
■【のみ】
■【たまふ】
■【見たてまつりとがむ】
※【見】
※【たてまつる】
※【見とがむ】
■【人(ひと)】
■【も】
■【あり】
■【て】
■【御―】
■【物の怪(もののけ)】
■【なめり】
※【な】
※【めり】
■【など】
■【言ふ】
■【も】
■【あり】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
「ねをのみ泣く」や「見たてまつりとがむ」は、
単語帳に出て来る重要な連語が、
さらに文法事項とドッキングした形;;
偏差値70超のためには、
たんに学習努力だけでなく、「考える力」が必要ですねー。