【夕顔243-3】古文単語「ためらふ」
1学期末考査が近づいてきました。
みなさん勉強は進んでいますか?
着々と、古文は覚えるところから始めましょ♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【語源を想像】して覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
ややためらひて、「ここに、いとあやしきことのあるを、あさましと言ふにもあまりてなむある。…」
――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――
■【やや】…だんだんと
■【ためらふ】…心が静まる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【ここ】…この場所。廃院のこと
■【に】…場所を示す格助詞
■【いと】…たいそう
■【あやしき】…シク活用形容詞「あやし」連体形
※【あやし】…奇怪だ
■【の】…主格の格助詞
■【ある】…ラ変動詞「あり」連体形
■【を】…対象の格助詞
■【あさまし】…驚きあきれる
■【と】…引用の格助詞
■【言ふにも余る】…言葉で言い尽くせない
■【て】…単純接続の接続助詞
■【なむ】…強意の係助詞
■【ある】…ラ変動詞「あり」連体形
◇ 今回は「なむ」にも注意しましょ♪
――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「ためらふ」 ☆
――――――――――――――
ややためらひて、「ここに、いとあやしきことのあるを、あさましと言ふにもあまりてなむある。…」
問)傍線部の意味として、最も適当なものを一つ選べ。
1.少し戸惑いながら
2.ちょっと気後れがして
3.やっと気を許して
4.徐々に気持ちを落ち着かせて
5.だんだん気持ちを高ぶらせて
「やや」「ためらふ」
この2つとも、現在でも用いる意味も含めてある
幅広い古語です。
【やや(稍・漸)】
【副詞】
①だいぶ。ちょっといくらか
②しだいに。だんだんと。やがて
※Weblio古語辞典より
「やや」は、標準に比べていくらか違っている程度を表します。
だから、①のような、少しの程度をさす場合が基本ですが、
②のよに、時間的な差を言うこともあります。
『源氏物語』の解釈本の多くは、
②の意味で訳してある場合が多いのですが、
私は、①の意味でもいいんじゃないかと…^^;
【ためらふ(躊躇ふ)】
【他動詞:ハ行四段活用】
①心を静める。気持ちを落ち着かせる
②病勢を落ち着かせる。体を休ませる。養生する
【自動詞:ハ行四段活用】
③気持ちが決まらず迷う。ぐずぐずする。躊躇(ちゅうちょ)する
※Weblio古語辞典より
「ためらふ」の語源説はいろいろありますが、
「矯(た)め」のイメージが、私はしっくりきます。
①「(気持ちを)矯めて」⇒心を静める
②「(体を)矯めて」⇒養生する
③「(行動を)矯めて」⇒躊躇する
ほらね
古語を理解する時は、
できるだけ現在の言葉の意味と関連づけて押さえていくようにしましょう!
【解答】…4
ややためらひて、「ここに、いとあやしきことのあるを、あさましと言ふにもあまりてなむある。…」
● 過去記事リンク
■いと
■あやし
■あさまし
■も
ーーーーーーーーーーー