【夕顔240-3】古文単語「ふと」
単語や文法は、古文を読むための基本事項☆
このブログで、基本事項から、きっちり学んでいきましょう!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【現代語のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
召し入れて、のたまひ出でむことのあへなきに、ふとも物言はれたまはず。
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今回出てきた古文単語
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■【召し入れ】…ラ行下二段動詞「召し入る」連用形
※【召(め)し入(い)る】…「呼び入る」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【のたまひ出づ】…言い出しなさる
※【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
※【出(い)で】…ダ行下二段動詞「出づ」未然形
■【む】…婉曲の助動詞「む」連体形
■【の】…主格の格助詞
■【あへなき】…ク活用形容詞「あへなし」連体形
※【あへなし】…今さらどうしようもない
■【に】…順接の接続助詞
■【ふと】…たやすく。簡単に。急に
■【も】…強意の係助詞
■【物(もの)】…何か。物事
■【言は】…ハ行四段動詞「言ふ」未然形
■【れ】…可能の助動詞「る」連用形
■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ず】…打消の助動詞「ず」終止形
◇ 今回は「れ」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「ふと」 ☆
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召し入れて、のたまひ出でむことのあへなきに、ふとも物言はれたまはず。
問)傍線部の意味として、最も適当なものを一つ選べ。
1.ほとんど
2.多くも
3.すぐにも
4.よっぽど
5.まさか
…こういうイメージでも捉えられる副詞は、
単語帳などには出てないと思いますので、
源氏物語などの長文読解のなかで
どんどん言葉のイメージを積み重ねていく必要があります。
【ふと】
【副詞】
①さっと。すばやく
②不意に。思いがけず。急に
③たやすく。簡単に
※Weblio古語辞典より
③の、「かんたんにおっしゃることができない」
と訳すのがいちばん適切だと思いますが、
選択肢のなかには、どうもないようですね;;
選択肢の中には、ピンポイントの適切な正答はないと考えよ!
1.ほとんど
2.多くも
3.すぐにも
4.よっぽど
5.まさか
「ふと」の辞書的意味に照らして消去していくと、
おのずと答えが見えてきますね!
(o^-')b
【解答】…3
召し入れて、のたまひ出でむことのあへなきに、ふとも物言はれたまはず。
● 過去記事リンク
■のたまふ
■あへなし
■も
■たまふ
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