源氏イラスト訳【夕顔183】夕露に
「夕露に紐とく花は玉鉾の
たよりに見えし縁にこそありけれ
露の光やいかに」
とのたまへば、
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【源氏物語イラスト訳】
「夕露に紐とく花は
訳)「夕露に花開くように、今私が顔を見せるのは、
玉鉾のたよりに見えし縁にこそありけれ
訳)道の通りすがりに見えた、縁であるのだなあ。
露の光やいかに」とのたまへば、
訳)露の光はどうですか」とおっしゃると、
【古文】
「夕露に紐とく花は玉鉾の
たよりに見えし縁にこそありけれ
露の光やいかに」
とのたまへば、
【訳】
「夕露に花開くように、今私が顔を見せるのは
道の通りすがりに見えた、縁であるのだなあ。
露の光はどうですか」
とおっしゃると、
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■【夕露(ゆふづゆ)】
■【に】
■【紐(ひも)とく】
■【は】
■【玉鉾(たまほこ)】
■【の】
■【たより】
■【に】
■【見え】
■【し】
■【縁(え)】
■【に】
■【こそ】
■【あり】
■【けれ】
■【露の光】
■【や】
■【いかに】
■【と】
■【のたまへ】
※【のたまふ】
■【ば】
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☆本日の『源氏物語』☆
光源氏に、夕顔に詠んだ和歌――
「紐とく」という古語は、
つぼみ開くという意味以外に、
腰紐をといて契りを結ぶ、という意味もあります。
…そう思って読んだら、
なんか…とても艶めいた和歌ですよね~!