源氏イラスト訳【夕顔184】後目に
後目に見おこせて、
「光ありと見し夕顔のうは露は
たそかれ時のそら目なりけり」
とほのかに言ふ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
後目に見おこせて、
訳)横目でこちらを見て、
「光ありと見し夕顔のうは露は
訳)「光があると思って見た夕顔の上の露は
たそかれ時のそら目なりけり」とほのかに言ふ。
訳)夕暮れ時の見間違いでしたわ」とかすかに言う。
【古文】
後目に見おこせて、
「光ありと見し夕顔のうは露は
たそかれ時のそら目なりけり」
とほのかに言ふ。
【訳】
横目でこちらを見て、
「光があると思って見た夕顔の上の露は
夕暮れ時の見間違いでしたわ」
とかすかに言う。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【後目(しりめ)】
■【に】
■【見おこせ】
※【みおこす】
■【て】
■【光】
■【あり】
■【と】
■【見】
■【し】
■【夕顔】
■【の】
■【うは露(つゆ)】
■【は】
■【たそかれ時】
■【の】
■【そら目】
■【なり】
■【けり】
■【と】
■【ほのかに】
※【ほのかなり】
■【言ふ】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
うわ……!
光源氏が、せっかく顔を見せたのに…
なんてディスった和歌を…;;
…でも、「後目」でも分かるように、
これは、素敵!の裏返しなんですね。
こんなに、気持ちが打ち解け合っているんですね。