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■うち返す
■つつ
■しほたれがち
■のみ
■おはします
■尽きす
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今日は、「しほたれがち」についてです☆
【しほたれがち】
…悲しみの涙に浸ってばかりいる様子
「~しがち」という表現は、現代でも使いますよね。
それは置いておいて…
【しほたる(潮垂る)】という動詞について、少し解説を加えますね。
①潮水に濡れてしずくが垂れる
②衣服がぐっしょり濡れる
③涙で袖が濡れる、涙を流す
なんとなく、雰囲気で分かってもらえると思います。
「潮(=海)」は、当時の都会(京都)にはありませんので、必然的に、①の意味は使う機会が少なくなっていきます。
潮水はしょっぱいです。
なので、同じように、しょっぱい味のする「涙」に、イメージが移ってゆき、そのうち、③の意味にばかり使われるようになっていったのが、この「潮垂れがち」という表現です。
こうした涙のイメージ古語☆
他にも、「袖が濡れる」「露」など、「涙」のイメージに重ねて膨らませた表現が、古文では頻繁に出てきますので、また参考にしてみてくださいね♪
(o^-')b
あいでした
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■うち返す…繰り返す
■つつ…~し続けて
■しほたれがち…涙に浸っている様子
■のみ…~ばかり、~だけ
■おはします…いらっしゃる
■尽きす…尽きる

【原文】
とうち返しつつ、御しほたれがちにのみおはします」と語りて尽きせず。
※重要古語一覧はこちら⇒
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最後に、今回の原文と重要古語とを照らし合わせておいてください。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。